都市伝説・・・奇憚・・・blog

都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。 メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ ☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中! ☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆

謎のメッセージ

2019.03.13 (Wed) Category : 創作作品

647:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)22:52:54ID:RKjnfVgbO
私は最近一人暮らしを始めたばかりで、今のアパートを見つけるのもかなり苦労した。
だが、ようやく生活も軌道に乗ってきた。

そんなある日の午前1時。
私はリビングでテレビを見ていた。
その時突然携帯と家の電話が同時に鳴り出した。
家の電話に先に出た。友人からで、ちょっと焦っていた。

「どうしたの?」
「よかった、起きてた。…変なメール来てない?」
「メール?」
「なんか英語のメールでさ…携帯鳴ってるよ?」

私は後回しにしていた携帯を開いた。
メールだった。そこにはこう書かれていた。

1em#g:wt4diks%7wmhtxrcb&j\7mdyvbqak+luh_/qyv3jmp!8mhxgbfme"q5gxgqnb??hil9kmzxyutrobh]g2zwbd*gj&hi-ur>vzx

I'll give you ten minutes.Find my message...START!
HINT:nine words

知らないアドレスからだった。
「…こっちにも来た」
「私には12時57分に来た。何なんだろうね。なんか気持ち悪いけど、答えも気になるからちょっとやってるんだ。時間まであと5分くらいか…」
「じゃあ一緒にやらない?」

私達は電話で相談しながらこの問題をやってみることにした。
相手にしないほうがいいとは思っていたが、なんとなく、答えないといけない気がしていたのだ。
時間は1:02。



648:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)22:57:30ID:RKjnfVgbO
1:04。
私達は頭を抱えていた。
全く分からない。ただの文字の羅列にしか見えない。まずヒントといってもninewordsという情報しかない。
「分かった?」
「全然。…でもヒントに9文字ってあるよね?あの中に9文字の何かがあるんじゃないの?」
「そうなんだろうけど…」

1:07。
「あぁ…私ゲームオーバーだ」
友人のほうはもう10分経ったのだ。その時、電話越しにインターホンの音が聞こえた。
私達は凍りついた。

「ねぇ……誰か来たの…?」
「夜中だよ!?そんなわけないじゃん!…このメールのせいかな…」
「大丈夫だよ!きっと…。一応ドア越しに覗いてくれば?開けなきゃいいんだからさ?」
「うん…。すぐ戻るから」
友人は電話を切らずに置いて、玄関に向かったようだ。

1:08。
友人は戻ってこない。どうしたんだろ?まさか…
しかしこちらもあと2分しかないので、ひとまず問題に取り組むことにした。こんな制限時間に意味はないと分かっているはずなのに、私はとても焦っていた。
私は友人の言った「9文字」に注目した。この中から9文字の共通点のある言葉を探した。

1:09。
あと1分。私は何故か冷や汗をかいて、心臓がバクバクしていた。
だが、こんな切羽詰まった時に私は冷静だった。全神経を携帯の画面に集中させた。



654:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)23:51:29ID:RKjnfVgbO
そして見つけた…数字だ。数字はたしかにこの中に9つしかない。
しかし、なかなかそこから先に進めなかった。だが、ここで更に私に天啓が下った。
「数字の後」
そう、数字はそのあと何字先に答えがあるかを示しているのでは?そうなると、最初の1が示すのは「e」だ。じゃあ次の4は「s」…
こうして、私はこんな文字を導き出した。

escapenow

escapenow…Escape now「すぐ逃げろ」!?

私は戦慄した。友人は未だに戻らない。
もしかして、10分以内に家から「逃げなかった」からではないのか?もう悪戯とは思えなかった。
時計を見た。ちょうど1:10を回ったところだった。
時間がもう来てる!

逃げなくては…私は玄関に走った。
しかし、ドアノブに手をかけ、想像してしまう。もしドアの向こうに…いたら…
しかし、ここにいては同じことだ。私は意を決してドアを開けた!



655:本当にあった怖い名無し:2007/02/12(月)23:54:03ID:RKjnfVgbO
そこには誰もいなかった。
まだ間に合う!
私は鍵もかけずに外に飛び出し、外の通路を走り、階段を駆け下り、近くのコンビニに急いだ。そこがゴールに思えたのだ。
静かな夜の住宅街に、私の走る足音が響いた。
逃げ切れる。私は安堵していた。

そして、あと2つ角を曲がったらコンビニだというところで、メールが来た。
もしかして、もしかして友人が戻ってきたのか?そして電話に出ない私を心配してくれているのか?何も起きなかったのか?
私は携帯を開いた。
差出人は10分前のメールのアドレスだった。
こう書かれていた。

GAME OVER

そして、




後ろから、肩を掴まれた



660:本当にあった怖い名無し:2007/02/13(火)00:18:58ID:YjkLTSX/O
『今朝、〇〇市の路上で右肩から右腕にかけてをもぎ取られた遺体、マンションの玄関前で首が無くなっている遺体が発見されました。どちらも携帯電話を握りしめており、同じ差出人から、同じ内容のメールが送られていて…』
「へぇ…」
夜11時。僕はテレビでこのニュースを知った。
「メールねぇ…」

ブルルルルルッ

携帯にメールが来た。
しかし、差出人は知らない奴だった。
内容は訳の分からない文字の羅列の後、「10分以内にメッセージを探せ」というものだった。

(了)




引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?157
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1170418958/647-660




.







拍手[0回]

マセラティおじさん(6)

2019.02.25 (Mon) Category : 創作作品

130:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:25:31ID:OzhAcJcS0
もう冬が終わろうとしていた。
みんな暖かい春を心待ちにしている中で、僕だけは鬱な気分だった。
理由は簡単である。もうすぐ三ヶ月。
呪いが、いつ来てもおかしくないからだ。

その鬱のせいで、バイオリズムが狂ったのだろう。
季節の変わり目という煽りも受けて僕は、見事に風邪をこじらせてしまった。
大人しく家で寝る羽目に。高熱で、ふらふらだ。寒気が止まらない。

僕は、布団にくるまりながらもなお、ガタガタと震えていた。身体が衰弱しきっている。
叔父は、一昨日から家には帰って来ていない。
冷凍食品を買いだめしておいてよかったと、心底ホッとした。
こんな身体じゃ、とてもじゃないが買出しなんか無理だ。

もしこんなとき母親がいれば、やっぱりお粥とか消化にいいものを作ってくれるのかな?
母親がどんな人なのか分からないまま育った僕は、そんなことを考えながら眠りに落ちた。

気付いたら僕は、学校の教室に、たった一人で佇んでいた。
なぜか二年の教室ではなく、三年の教室にいた。
僕はいったい何でここにいるんだ?そんな疑問は、すぐに絶望へと変わった。
そこが音の無い世界だったからだ。僕の大嫌いな世界…。
くらっと眩暈がした。呼吸が、どんどんと荒くなる。
とうとうこの日が来た。
僕は、完全にその場に固まってしまった。目だけ動かすかたちで、周りを見る。

教室の蛍光灯は、片っ端から粉々にされていた。
かろうじて教壇の上にある一本の蛍光灯だけが、弱々しい光を放っている。
黒板の上に掛けられた時計も、ガラスの部分がバキバキに割られ、中の針は握りつぶされたように丸まっていた。
教室の窓ガラスも、何者かによって全て割られて、なんとも無残な有様だった。

その窓の外は、何も見えない漆黒の闇である。見るだけで吸い込まれそうな暗黒地獄が、教室の外に広がっていた。
風もないのに、カーテンが「こっちにおいで」と手招きするがごとく、ゆらゆらとなびいている。
あまりの異様な光景に、絶句してしまった。

ギュイーン ギュオーン ギュワーン ギュオーン
いきなり無機質なチャイムがしたので、身体がビクッと反応し、机にぶつかった。
音程が外れ、ねじって歪めたような音。それが、学校中に鳴り響いた。



131:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:26:54ID:OzhAcJcS0
「おえああ、あいおあいえあう(これから、狩りを始めます)」
滑舌が悪い校内アナウンスが流れる。明らかに人間の声じゃない。

やばいやばいやばいやばい…
もう完全に頭の中がパニックだった。汗が、ポタポタと床に落ちる。おっさんは一向に現れる気配がない。

時間にしておよそ数分。自分には何十時間にも感じられた。
ふいに人の足音が聞こえた。それに混じって、男と女の言い争う声。
どんどんこっちに向かってきているのが分かった。おっさんなのか?それとも…。
人の声ではあるが、明らかに二人いる。逃げようにも、すぐそこまで声が迫っていた。
心臓が爆発しそうだ。そして…

「あ、いたいた。やっと見つけた。」
おっさんが廊下から教室を覗き込んでいた。
「二年の教室にいないから探すのに苦労したよ。」
肩の力が抜けるのが分かった。思わず安堵のため息が出る。久しぶりに見るおっさん。
「もう君とは会わないようにしよう」
と言われて以来、全く会っていなかったので、懐かしかった。

「探すのに苦労したのはこっちの台詞よ。」
と、女性の声。おっさんの背後に、その声の主と思わしき人が見えた。
すらっとした身体に、パリパリの黒いパンツ、そして黒いライダースジャケット。肩までかかるさらさらの髪。
蛍光灯の明かりが廊下まで届かないので、顔までは見えなかった。
「あんたさ、ケータイくらい持って行ったらどうなの?」
その人が、おっさんに怒鳴っている。
「使い方が分かんねぇんだよ。」
おっさんは、そう言いながら僕のもとにやって来た。

間近で見るおっさんは、実に頼りなさそうだった。
頬はこけて、髪が乱れている。無精髭もうっすら生えていた。声もどこかしら元気がない。

「君に紹介するよ。あの人は俺の仕事仲間でね。名前は『ハル』さんだ。」
そのハルさんと言われる人も、教室に入って来た。

「君が○○(僕の名前)クンね?話は聞いているわ。」
若い女性だった。見た目は20代後半くらい。顔は、芸能人に例えるなら夏目雅子に似ている。
今のおっさんとは対照的で、すごくきれいな人だ。



132:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:27:25ID:OzhAcJcS0
ハルさんは、挨拶がてら僕にいろいろと話してくれた。
まず、おっさんがよく使っている爆竹の音がする技。
あれは、たいていの相手であれば、一撃で葬れるほど強力なものだそうだ。まさに一撃必殺の技。
足止めにしかならないものだと思っていたので、すごいびっくりした。

「強力だけど、術者の身を滅ぼす危険もあるわ。」
とハルさんは言う。
そんなのを二発食らっても死なない呪い。つまり、それだけ呪いも強いわけで。
そんなおっさんをサポートするために、新たにハルさんが加わったそうだ。
「よろしくね。」
ハルさんが、僕に微笑んだ。

「いうう、おういんいうあえいえうああい(至急、職員室まで来てください)」
また校内アナウンスが入る。

「どうする?行く?」
おっさんが、笑いながらハルさんに聞いた。
「馬鹿じゃないの?死にに行くつもり?」
「冗談だよ。さすがに、こんな身体じゃ今日は無理。」
「あんたの冗談は、冗談に聞こえないわ。」

おっさんとハルさんって夫婦なのか?
二人が話している間、僕が会話に入り込める余地は全く無かった。完全に、受け身の状態である。
僕は、複雑な気持ちだった。おっさんを取られたような気がして、ハルさんにちょっと嫉妬してしまった。

「とにかく奴が仕掛けてくる前にここを出よう。」
と、おっさん。
「そうね。」
ハルさんも頷く。

おっさんとハルさんは、机や椅子をどけ、出来たスペースの真ん中に僕を立たせた。
その僕を挟むようなかたちで、二人が立つ。僕の前方にハルさん、背後におっさんという感じ。
「これやると、死ぬほど疲れるから嫌なんだよなぁ。」
背後から、だるそうに呟くおっさんの声が聞こえた。
「あんたがケータイ持って来ないから、これやる羽目になったんでしょうが。」
ハルさんもだるそうに言う。何か始める気らしい。



133:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:28:21ID:OzhAcJcS0
「そこから絶対に離れないでね。」
そう言うと、ハルさんは静かに目を閉じた。
後ろにいて見えないが、おっさんも同じように目をつぶったのだろう。
これから何が起こるのか全くわけが分からないまま、事の成り行きを見ている僕。
ハルさんは、精神統一しているのか、目をつぶったままだ。
しばらくそのままの状態が続くと、ふいに僕の視界が揺らぎ始めた。

電子機器が唸るようなノイズが、耳元で聞こえる。
同時に、自分の意識が身体から離れるような不思議な感覚を味わった。
自分の存在が、そこから消えるような、そんな感覚。目に映るものが、どんどん真っ白になっていく。

僕は起きた。目に映るのは、僕の部屋の天井と、シーリングライト。
夢だったのか?起き上がろうとするが、身体が思うように動かせない。
そういえば、風邪で動けないんだった。ワンテンポ遅れて、把握する。
僕は、もう元の世界に戻っていた。

あの世界とは違い、僕の部屋にある目覚まし時計が、一秒ごとにカチカチと規則正しく音を立てながら、針を動かしていた。
あまりのあっけなさに、自然と笑いがこみあげる。
今回、呪いがした事といえば、不気味なチャイムと校内アナウンスくらいだ。

目を勉強机の方にやると、椅子の背中にもたれかかって、おっさんがだらしなく座っている。
僕が起きたことに気付き、おっさんはニコっと微笑んだ。
ハルさんが見当たらない。

「ハルさんは?」
「あぁ、あいつか。風邪をひいてる君に何か作ってあげようってことで、買い物に行ったよ。」

途切れ途切れの息で、おっさんが答えた。疲労困憊しているのが伺える。
「とにかく化け物だよ、あいつは…。俺なんかこんななのに、すました顔して出て行きやがった。」
おっさんは、悔しそうだ。

「おじさんとハルさんってどういう関係なの?」
僕は聞いた。
「俺の仕事仲間。一番腕が立つ。」
「おじさんの妻?」
笑いながらおっさんは、否定した。
「あんなのが女房なんて死んでもごめんだね。ああ見えて俺より歳食ってんだぜ。」
え?僕は、思考がストップしてしまった。



134:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:28:51ID:OzhAcJcS0
「ま、正確な歳は俺も知らないけどな。でも60は裕に超えてるよ。」
ハルさんに少し惚れていた僕にとっては、とんでもない衝撃だった。
思考は停止していたが、聞いてはいけないものを聞いてしまったというのだけは分かる。

ニヤニヤしながらおっさんは、身体を起こすと、僕の布団をかけなおしてくれた。
「君を見ているとね。我が子を思い出すよ。」
そう言いながら、どこか懐かしそうな目で、僕を見ている。僕と同じくらいの歳の息子が一人いるらしい。
「ちゃんと家族に会ってる?」
心配になって聞いてみた。
おっさんは、首を横に振る。
「もうね、会えない。」

離婚して会わせてくれないのか?もしくは、仕事のために家族を捨てたから、家族に会わす顔がないとか?
この人のことだから、家族をないがしろにしていても、別におかしくないかも。
頭の中で僕は、会えない原因を推理していた。

「君も知ってるだろ?俺が呪われているのを。」
「え?」
「気付いた時にはね、もう手遅れだった。それでもあきらめずに頑張ったよ。それこそ、当時は若かったし、今より力もあった。でも…助けられなかった。」

僕の推理は見事に外れた。
おっさんの家族は殺されたのだ。それも自分の呪いに…。
「俺が殺したも同然さ。」
そう言うとおっさんは、下唇を噛んだまま、黙り込んでしまった。自分を責めているようだ。
涙こそ見せなかったが、僕はそこにおっさんの家族を想う深い愛を、確かに感じることが出来た。

「たっだいま~。」
重苦しい空気の中、何も知らないハルさんが帰ってきた。そして僕の部屋に戻ってくる。
それを合図にするように、おっさんは腕時計に目をやる。
「悪いな。俺はもう行かなきゃ。ハル、後はまかせたぞ。」
「分かった。」
とハルさん。そしておっさんは、また呪文のようなものをつぶやくと、瞬時に消えてしまった。
部屋には、俺とハルさんの二人だけとなった。



135:◆J3hLrzkQcs:2007/02/05(月)08:30:27ID:OzhAcJcS0
「君、お腹空いてる?」
もちろんお腹はペコペコだったけど、ハルさんと二人だけで食事をするのは気まずかったので
「ううん」
と答える僕。
「あら、そう。じゃあ、料理だけ作っておくわ。ちょっとキッチン借りるね。」
そう言うと、ハルさんはキッチンの方へ行ってしまった。

進学塾の定期試験が近いので、その間に勉強しようと思ったけど、意識が朦朧としているので、内容が頭に入りそうにもないので、やめた。
何もせず、天井をじっと眺めながら待つこと数十分。ハルさんが、戻ってくる。
「テーブルの上に作ったのが置いてあるわ。ちゃんと食べなね。」
声も無しに、ただ頷く僕。

「じゃあ、私もそろそろ行くね。」
そう言うとハルさんは、おっさんと同じようにその場から、ふっと消えてしまった。
部屋には、僕一人だけとなった。

だるい身体を引きずりながら、僕はリビングに向かう。
テーブルの上に、書置きが置いてあった。『早くよくなってね。ハル』と書いてある。
その横にラップがされたお椀。まだ温かいので、蒸気で白く曇っている。中身が見えない。僕はラップを取った。
卵粥だった。

それを口にする。
うまい。おふくろの味ってやつ?とにかくうまかった。

せっかく僕のために作ってくれたのに…。
ハルさんは、僕がどんな顔して食べるのか見たかったのでは?
そう考えると、すごくハルさんに申し訳ない気がした。

次の日、嘘のように風邪が治っていた。
薬の効き目なのか?それとも卵粥のおかげなのか?それは分からない。
身体が軽い。鬱だった気分も晴れ晴れとしていた。
実に気持ちいい朝である。

支度を整えると、軽快な足取りで僕は、学校へと向かったのだった。



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?157
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1170418958/130-135














拍手[0回]

窓の外から長い黒髪の女が覗いている

2019.01.16 (Wed) Category : 創作作品

836:窓の外1/2:2007/02/01(木)04:15:17ID:8RurMs3S0
んじゃ。創作。

「相談したいことがあるんだけど」
そう話しかけてきたのは、まだろくに話したことも無いクラスメイトだった。
新学期のクラス替えがあったばかりで俺もそう社交的な方ではなかったからまだ名前もおぼつかないクラスメイトに相談を持ちかけられるのは妙な気がする。

「ああ」
と返事をしてからなんとなく相談内容の察しがついた。
実は俺は少々霊感があったりする。
といってもそんな大したものではない。
霊が見えたり祓えたりできるわけでもなく、ただ嫌な感触を感じられるだけだ。
こいつがそんなことを知ってるはずも無いがまあ誰かから聞いたんだろう。

以前肝試しでちょっとだけやらかして俺の霊感は仲間内では有名なのだ。
案の定その相談とは怪談の類だった。
「実は俺一人暮らししてるんだけどさ、ここ何日かその、窓にな」
要約すると、幽霊が出て困ってるらしい。

ある日テレビを見てるときにふと視線を感じてカーテンの隙間を見ると窓の外から長い黒髪の女がこっちを見ていたんだそうだ。
あわてて隣の部屋に逃げ、しばらくして様子を見るともういなかった。
別の日にまた視線を感じてカーテンを開けると、またそいつがいたという。
「俺もう怖くてよ。頼むから今晩泊まりに来てくれないか」
実際行ったところで何が出来るわけでもなさそうだったが俺は友人の家に泊まりに行くということに魅力を感じて受けることにした。



837:窓の外2/2:2007/02/01(木)04:16:20ID:8RurMs3S0
日が暮れるとそいつはだんだん落ち着かなくなってきた。
知らない人間と言ってもいい俺に相談するぐらいだからそうとう追い詰められていたんだろう。
ちょっとかわいそうになって俺はわざと明るく励ました。

「大丈夫だって。今だって何も感じないし、こういうのは平然としてたら出てこないもんだ」
そう。俺は家の前、部屋の中まで入っても何も感じなかった。
おそらく見間違えか何かで先入観を持ってしまい、それ以後もそれらしいものを無意識のうちに探して当てはめてでもいるんだろう。
一緒に過ごして安心させればそのうち消えるはずだ。
例え何か出たところで俺には慣れのせいか平然としていられる自信があった。

楽観的に考えているとそいつが急にビクッと体を振るわせた。
「な、なぁ。また見られてる気がするんだが、頼む、お前カーテンの裏を確認してくれないか」
言われても俺にはやっぱり何も感じられなかった。
やはり少々神経質になっているんじゃないだろうか。
まあこれでカーテンを開けて笑ってやればこいつも安心するだろう。
そう考えてカーテンの外を見ると、そこに“そいつ”がいた。

長い髪。白い服を着た女が、血走った眼を見開いてこっちを見ていた。
「うあああああああああああ!!」
俺は無我夢中で玄関を飛び出し駆けた。
クラスメイトも後ろから付いてきている。
コンビニの明かりの前までついて俺たちはようやく一息つくことが出来た。

「や、やっぱり居ただろ?どうしよう。俺霊に呪われてるのかな」
まだ勘違いしたままにこいつに俺は言った。
「馬鹿野郎!あれは生身の人間だ!」



840:ドゥカッティー:2007/02/01(木)04:23:03ID:xGN2gHcf0
>>837
続きが読みたい。
その後どーなっちまうんだい?
この三人。

842:窓の外:2007/02/01(木)04:29:23ID:8RurMs3S0
>>840

前に姉が
窓の外に血まみれの幽霊が立ってるのと
窓の外に血まみれの人間が立ってるの
どっちが怖い?って言ってたのから起こしました。
特に続きは考えてなかったけどあったほうがいいのかなぁ。



849:窓の外3/2:2007/02/01(木)04:46:57ID:8RurMs3S0
無理やり続き

恐怖に引きつるクラスメイトの顔。
相当ショックを受けたのかと思ったが何だか様子が可笑しい。
クラスメイトの視線の先へ俺も振り返ると、“あいつ”が後ろから迫ってきていた。
「っ――――――――!!」
今度は悲鳴にもならない。
再び駆け出す俺たち。
が、赤信号につかまってしまう。
立ち止まることに耐え切れなかったのかクラスメイトが飛び出した。

暗闇にライトだけでは距離が掴みにくいが、俺もつい後を追った。
なんとか轢かれずに済んだがそれを実感するまもなくさらに走る。
そして後方にブレーキ音。
間髪入れずに衝突音が鳴り響いた。
さすがに足を止め様子を伺う。
……。
悪夢が、終わった。

後日警察から聞いた話だと、あの女の部屋にはクラスメイトの写真がびっしり貼られていたそうだ。
いわゆるストーカーってやつだ。
事故死した女の事をかわいそうだと思う気持ちもあるがやはり思い出すたびに浮かんでくるのはあのときの恐怖だろう。
俺はショックでしばらく学校を休んで、久しぶりにあのクラスメイトと会った。
開口一番そいつは言う。

「まだ、あの女が窓の外に立ってるんだ」
死んでもなお。



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?156
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1169205119/836-849




.







拍手[0回]

スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
最新コメント
[03/23 NONAME]
[03/22 NONAME子]
[03/21 たかにゃんこ]
アクセス解析
カウンター

Powered by