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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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<<メガネ>>

2017.11.22 (Wed) Category : 創作作品

230:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)05:58:38ID:GLnNXgVS0
<<メガネ>>

真那子さんは、去年、念願の志望大学へ入学を果たした。

高校時代は中高一貫の女子高で、校則は厳しく「他校男子学生との交際は一切禁止」だった。
真那子さんの高校は、小高い丘の急な斜面を登ったところに建っており、そのふもとには大学があった。
廊下の窓から、ちょうど大学生達が優雅にキャンパスライフを送っている姿が見下ろせる。
立地環境もあり、学生の中には密かに大学生と交際をしていた者もいた。

真那子さんも誰かと付き合いたいと胸を焦がすことはあったが、そこまでする度胸はなかった。
校則を破った学生の大半は、学校内で隠し切れず、結局は噂が広まるか誰かにチクられるかしてバレてしまう。
罰則は大したことないのだが、その後が大変になる。

周りからの妬むような、冷たい視線を浴びながら高校生活を過ごすのだ。
そんな校風なので、女子学生同士の交際が少なからず存在した。。
彼女も、一度告白されたことがあった。



231:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)05:59:55ID:GLnNXgVS0
彼女は普段は黒ブチのメガネをしているのだが、ある日同じ吹奏楽部の先輩からこう言われた。
「あなたのめがね、とったほうが綺麗よ。」
はじめは単なるお世辞だと思っていた。
「でも、コンタクトはめんどうだから・・・」
「ううん。絶対、とったほうがいいわ。」
その先輩というのは彼女よりニ学年上で、ちょっと眩しいような笑顔が印象的なひとだった。
特に、その瞳で見つめられると、なぜだか吸い込まれる。
ある日の部活が終わった音楽室で、彼女は告白された。
「・・・ごめんなさい。先輩のことは好きだけれど・・・私・・・」
長い沈黙のあと、
「・・・そう・・・。あたしも、突然でごめんね。」
消え入りそうな声で、先輩はつぶやいた。
その吸い込まれそうな瞳は真っ直ぐこちらを見つめていたが、涙のせいでやけに黒ずんでみえた。
最後に先輩はこう付け加えた。



232:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:00:21ID:GLnNXgVS0
「あなたの瞳がね、好きだったの。めがね、とったほうがいいわ。」
先輩は、眩しそうな笑顔をつくって微笑んだ。
その表情が、なんだか、とても胸をドキドキさせた。
そのまま時は過ぎ、先輩の学年は卒業の年となった。
先輩は他県の医療系大学へ進学していった。
夢は看護士だったそうだ。



233:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:02:46ID:GLnNXgVS0
真那子さんもその翌年、都内の志望校へ合格を果たした。
大学に入ると、服装や髪型からの束縛から解放され、見た目もだいぶ変わる。
ご多分にもれず、真那子さんも髪を染め、オシャレをして、いわゆる大学デビューを果たした。

しかし、メガネの色は変えても、メガネを外すことはなかった。
「コンタクトがめんどくさいから」
が理由というのもあるけれど、なんだか視界の四隅に縁取りがないと落ち着かない。
もともと人付き合いが上手いほうではなかったので、メガネをかけることでなんとなく人前でも安心できた。
外界と瞳との間に一枚のガラスレンズを隔てることで、安心するのかもしれない。

そんな真那子さんにも、今年に入って彼氏ができた。



234:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:04:48ID:GLnNXgVS0
彼氏は短大に通う大学生で、細身の体系で、顔立ちは整っていて両性的な雰囲気がある。
とても優しいし、何より彼の笑顔と、吸い込まれるような瞳が好きだった。
中学、高校と女子だけの生活で、もちろん生まれてはじめての彼氏だった。
はじめは緊張してぎこちなかったが、彼がリードしてくれたし、デートも毎回楽しく過ごせた。
彼は酒好きで、毎回デートの帰りには二人で居酒屋へ寄る。
今回のデートも帰りがけに居酒屋へ寄り、楽しく談笑しながら二人ともほろ酔い気分になった。

そのとき、彼が切り出した。
「めがね、とったほうが綺麗だよ。」
「えー、そんなことないよ。私はメガネしてるほうが好きなの。」
「なんだよー、そのほうが絶対いいのに。」
「前にもそんなこと言われたけどね、私はメガネでいーの。」
「ちぇー」
そんな他愛も無い話をしていると、突然



235:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:05:27ID:GLnNXgVS0
「今日さ、ホテル泊まろうか?」
彼からその言葉を聞いたとき、内心少し嬉しかった。この人となら・・・
「え、・・・うん」
ホテルへ行くということは・・・想像して胸がドキドキした。それをごまかすように、私にもついにこの日が来たのだ。
そう思うと、いつにも増して飲んでしまい、酔いつぶれてしまった。
気が付くとホテルの小部屋にいた。
「気が付いた?」
「・・・?う~~~~ん・・・?」
まだ酔いが覚めてなくて、頭がくらくらする。天井と床がぐるぐる回ってるようだ。
彼は裸だった。
「気が、付いた?」
彼女はそれを見て何か妙な気分がした。
しかし、すぐに睡魔が襲ってきて眠りに落ちてしまった。



236:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:08:22ID:GLnNXgVS0
「真那子さん」
「う・・・ん?」
「真那子さん、聞こえますか?起きてください。」
 彼女は呼ばれる声で目を覚ました。
「う~ん?・・・ここは?」
「病院ですよ」
まだ頭がくらくらする。あたりは暗い。
「いま・・・何時ですか?」
「2時です。」
「あぁ・・・夜中の。」
「いいえ、昼の2時ですよ。」
彼女は、不思議に思った。
「なんでこんなに暗いんですか?この病室」
「それは・・・その・・・」
困惑する女性の声が聞こえる。しばらくして、申し訳なさそうな声が返ってきた。
「あなたの眼は、見えないんですよ。」
「え・・・失明・・・ですか?」

「はい・・・詳しく言うと、眼が・・・無いんです」



237:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:10:35ID:GLnNXgVS0
あるホテルの一室で、女子大生が両目をくり貫かれて倒れているところを発見された。
目からは血が噴出し、見るも無残な姿だったが、病院にかつぎこまれて奇跡的に一命はとりとめた。
犯人の姿はなかった。
彼女の体を調べると、犯人は彼女に麻酔を打って、意識を失っているうちに眼球をくり貫いたらしい。
犯人は裸で犯行を行い、血をシャワーで流し、そのまま服を着て逃走したと思われる。
遺留品は見つからなかった。
「よく覚えてないんです。」
彼女は消え入りそうな声で言った。
「・・・でしょうね。でもね、彼、偽名だったんですよ。」
「え?」
警察の声に彼女は驚いた。
「住所も戸籍も全部ニセモノ。まぁ、犯人はその、あなたの彼氏だとは思うんですがね。」
「そんな・・・じゃぁ・・・」
「何か彼についておかしなところは無かったですか?特徴とか・・・」
彼女は少し考えてこう言った。
「あ、そういえば・・・」



238:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:11:36ID:GLnNXgVS0
彼には、男にあるはずのもの・・・男性器がなかった。
つまり、変装した女性だったのだ。
「その人物に覚えはありませんか?」
彼女には思い当たる節があった。
「先輩・・・?」
高校時代の、彼女に告白した先輩は、卒業後に医療系大学へ行った。麻酔の知識もあるだろう。
でもまさか、あの先輩が変装し、自分の彼氏になっていただなんて・・・
「信じられない・・・でもなぜ?」
警察は彼女に、犯人はすぐ見つかるから、と挨拶をして病室を出て行った。
光を奪われた彼女は、途方にくれた。
これから、どうやって生きていけばいいんだろう?



239:gogot:2006/09/13(水)06:15:33ID:GLnNXgVS0
高校では、授業の一環として障害者体験をしたことがある。
アイマスクをして、ペアの学生に付き添われながら5、60Mを歩くのだ。
途中に段差があり、彼女はつまづいて転びそうになり、ペアの学生でなく、近くにいた別の学生にしがみついてしまったことがある。
いまの状態で、大学へ再び通えるのだろうか?いや、のちのち就職するとして、自分のような人間を雇ってくれる場所はあるのだろうか?目が見えない職種といったら・・・
彼女は、そんな考え事をしているうちに尿意をもよおした。
「どうしよう・・・」
やはり、一人では行けるわけが無い。
簡易用トイレ、または紙オムツを使うかと看護士に聞かれたが、さすがに恥ずかしくて断った。
「やだな・・・断んなきゃよかった。」



240:gogot:2006/09/13(水)06:16:22ID:GLnNXgVS0
仕方が無いので、彼女はナースコールを押す。
カツカツと廊下に足音が響き、病室に看護士が入ってきた。
「真那子さん、呼びましたか?」
女性の声だ。
「はい、トイレに行きたくて・・・」
「じゃぁ、途中まで送りますねー。車椅子使いますか?」
「いえ・・・大丈夫です。歩けるし。」
彼女がそろそろとベッドから降りようとした時、少しよろめいてしまった。
「あ」
とっさに看護士にしがみつく。
「す、すいません。」



241:gogot:2006/09/13(水)06:17:25ID:GLnNXgVS0
「いいえ、こちらこそ」
にこやかな笑顔が見えてきそうな、そんな声だった。
「こちらこそ、ごめんなさい。」
「え・・・?何がですか?」
突然、看護士の息が耳元にかかる。
「でも良かった・・・とったほうが綺麗だった。」
「な、何がですか」
彼女は周りの様子がわからない。看護士がどこにいるかも。おおよそ違う方向へ、その声に返答した。



242:gogot:2006/09/13(水)06:20:06ID:GLnNXgVS0
「何がですか?!」
「だから・・・あなたのめがね、とったほうが綺麗。」
「・・・」
耳元からささやかれた甘い声が、頭のなかをぐるぐると行ったり来たりする。
「あなたのめがね、とったほうが」
「あなたのめがね、とったほうが」

「あなたの眼がね、採ったほうが」

「!!!」



243:gogot:2006/09/13(水)06:25:40ID:GLnNXgVS0
「あなたの眼がね、好きだったの。いまでも綺麗に飾ってあるのよ?」
おもむろに、彼女と看護士は歩きつづける。
「昔は看護婦って呼ばれてたけど、看護士って職業名に変わったの。なぜだかわかる?」
言葉が出ない。
「ちかごろ男性も多いのよ。」
ただ導かれるままに、廊下の外へでた。
「なぜダメだったか、あれからよーく考えたの。でね、あたしが女だったからなんだね。そうだよね?真那子ちゃんあたし、もっと頑張って、身も心も男になるから。」



245:gogot:2006/09/13(水)06:26:42ID:GLnNXgVS0
ちょうど二人三脚のように、ふたりはトイレへ続く廊下を歩いていった。

「これからは一緒だよ。あたしが、あなたの光になるから」

真那子さんには、光が無い。


長文&連続登校失礼しましたー。では。



244:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:25:51ID:nL1Rzd1C0
創作とは思うが実話じゃ確かに洒落ならんな。
その彼氏は先輩が性転換した姿ってことだろう。
眼球摘出されても気付かなかったのは彼氏が強力な麻酔薬を酒に混ぜたのだろう。
それは「医療系」が話の伏線となっているので、
読者は容易にそう理解できる仕掛けになっているのだ。
。。。なんでオレが解説しているのだろう。



247:gogot:2006/09/13(水)06:37:50ID:GLnNXgVS0
>244眼が無ぇオチです。



248:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:45:35ID:nL1Rzd1C0
つ気になって起きたらレスがあるな。
>>244の漏れのレスは>>236まで読んだ時点でのものだったんだ。失礼しゃーした。
眼が無ぇオチでしたか。。。。








洒落になってるじゃまいか!!!!



249:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:49:29ID:nL1Rzd1C0
あ!
「真那子さん」て。。
今ゴロ気付いzzzzzzzzzzz..z



250:gogot:2006/09/13(水)07:04:51ID:GLnNXgVS0
しまった、洒落にならないのに洒落になってた!



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?142
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1157947570/230-250




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ー謎解きー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.21 (Tue) Category : 創作作品

839:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/17(日)23:50:44ID:ovpE2hAU0
<謎解き-1>
それからさらに何時間経った頃だろう。
また、台所から、包丁でまな板を叩く音がした。何かを不器用に刻む音。。。
沙耶ちゃんだ。今度は間違いない。

俺はベッドの上に飛び起きた。。。が。。。怖くて声をかけられなかった。
今度、手にかけるのが沙耶ちゃんだったら、と思うと。
たとえ幻覚でもそれだけは嫌だ。

ためらっていると、沙耶ちゃんが気づいて、台所から顔を覗かせた。
「起こしちゃいました?」
彼女の表情に異変がないところを見ると、惨劇の跡は視えないようだ。

。。。よかった。彼女が能力を失くしていてくれて。
バイトの前に時間があったからわざわざ来てくれたのだと言う。
時計を見ると、午後4時に差しかかっていた。
。。。ほんとに、一日中寝てたんだな、俺。
オムライスを作れるようになった沙耶ちゃんを心の底から誉めてやってww、一緒に食卓に着いた。



840:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/17(日)23:51:18ID:ovpE2hAU0
<謎解き-2>
不思議なもんだ。
こうやって沙耶ちゃんを間近に見ていると、不安やイライラといった負の感情がなくなっていく。
逆か。。。ずっと沙耶ちゃんと一緒にいたおかげで、俺は、自分が穏やかな人間だと勘違いしてたんだ。
さっきの由香さんの頚骨の感触を思い出して暗澹たる気分になる。
俺の本性は、たぶん、あっちのほうだ。。。

他愛のない話に夢中になっている沙耶ちゃんに相槌を打ちながら、俺は、彼女と別れることを考えていた。
自分をコントロールできない今は、彼女を俺から引き離したい。
俺にとっては必要な人だけどね。そう思うことはエゴだろ。

「沙耶ちゃん、少し距離を置こうか」
案外すんなり言葉にできた。。。。本音はすっげえ悔しいんだけどねw
だってさあ、俺、こういう関係を何年も待ってたんだぜ。
沙耶ちゃんは困った顔をして、それから怒った顔をして、最後に泣きそうになった。
「なんでですか?」
あ。理由を考えるの、忘れてたな。。。



841:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/17(日)23:51:52ID:ovpE2hAU0
<謎解き-3>
機転を利かせる能力のなかった俺は、けっきょく、沙耶ちゃんに正直に話した。
怖がらせるか軽蔑されるかだと思ったが、沙耶ちゃんは真剣な表情で取り合ってくれた。

「まるで人間のパズルを作ってるみたいですね」
そういう彼女に
「その言い方、軽すぎww」
と訂正する。

俺にとっては頭がおかしくなりそうなほどのショックなんだ。
沙耶ちゃんは申しわけなさそうに笑って、テレビの前に放置してあった広告を拾い、裏にメモりはじめた。
『右腕』『上半身』『左腕』『左足』『右足』『下半身』『頭』。
「なあ。。。」
彼女が拾い集めた人体のパーツが断定的だったので、不思議に思って聞いてみた。
「なんでその位置で切断なわけ?」

沙耶ちゃんは当たり前のように
「だって、バラバラにされた遺体だったら、普通はこういう切り方でしょう?」
と答えた。



842:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/17(日)23:52:37ID:ovpE2hAU0
<謎解き-4>
なんでそれに気づかなかったんだ。
俺って、際限のない馬鹿かもしれない。
パソコンを開いて、検索窓に、カリノがいたトンネル名とバラバラ遺体と打ち込む。

出た。
一番目にヒットしたURLをクリックすると、2chのオカルトスレにつながった。
おいおいw 全然信用できない情報じゃないか。
ページを繰って、やっと事件概要を探し当てる。もう数十年前のことらしい。
『上半身と下半身も切断された』
白骨体。ビンゴって感じだ。

沙耶ちゃんに確認してみる。
「あのトンネル、カリノ以外にも霊が視えた?」
沙耶ちゃんはあいまいに頷きながら
「数体が視えましたけど、どれも古くて消えかかってるって感じで。。。どんな人なのかもわかりませんでした」
と返事をする。

なんだか妙だな。そんな弱い霊が、こんな激しい霊障を起こすもんなのか?
沙耶ちゃんが答えをくれた。
「ああ。それはまことさんのせいだと思います。カリノさんを浄化するときに的確なことをしてあげたでしょ。それを見てた他の人が、自分もしてほしくなったんです、きっと」
。。。なんて他力本願なヤツなんだorz



843:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/17(日)23:53:21ID:ovpE2hAU0
<謎解き-5>
「あと5つ残ってますけど。。。どうします?」
と沙耶ちゃんが残パーツ数を数えながら言った。
「パスパスっ!あんな幻覚はもうゴメンだよ」
俺は激しく首を振った。

「それで済むでしょうか」
不吉なことを言う沙耶ちゃんの意見は、たぶん正しい。
俺が集め終わるまでは、この白骨体は俺から離れていかない気がする。
「。。。いっそ、気に入らないヤツを5人ピックアップして、八つ裂きにするというのも手かな」
半分以上本気で言うと、沙耶ちゃんが引き攣りながら俺を見た。
「まことさんとケンカしたら殺されるかも」

俺は真面目に言った。
「そういうことを避けるために、今は俺のそばにはいないほうがいいよ」
沙耶ちゃんは軽く答えた。
「でもいます。別れるの、ヤダもん」
いい子だね、まったくw

たかが妄想だ。本当に人殺しするわけじゃない。
気持ちさえしっかり持っていれば問題ない。
俺は霊ってものをまだまだ甘く見ていたんだ。



引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ4【友人・知人】
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216318669/839-843









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ー欠損ー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.20 (Mon) Category : 創作作品

789:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/16(土)12:10:39ID:MNlUnZjU0
<欠損-1>
前回の<妄想>の続編になる。
こうやって書いてみると、あの頃は意外なほどの密度で毎日が過ぎていたんだな。
話も長丁場になるので、スルーなりなんなりでやり過ごしてもらえたらありがたいです。


鬱な気分も、少しでも眠れば回復できるようで、1時間後に目を覚ましたときには、巡査や坊主のことは(寝ぼけてたんだな)と思うことができた。

店に戻り、サボったことを梶に詫びると、あいつはニヤニヤしながら耳打ちしてきた。
「衰弱するほどヤリまくっちゃダメっすよwww」
アホ(汗)。まだそこまで行ってないつーの。

客もいなかったので、そのままエロ話にもつれ込んだ。
梶の『年上の彼女』との秘戯wを聞き、俺の学生時代の初体験を脚色を交えて話す。
好みの顔やらフェチの話やらするうちに、つい、元職場での恥部をばらしちまった。
「俺さ、出版社に正社員でいるころ、主婦に手ぇ出したことがある」



790:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/16(土)12:11:27ID:MNlUnZjU0
<欠損-2>
彼女の名前は由香さんと言った。もちろん仮名。
俺がH先輩の下で働き出して3年ぐらい経ったときに、パート採用されてきた新婚の奥さんだ。

由香さんは妙に気の効く人で、俺が先輩に無茶を強いられて凹んでいたときに、こっそりと慰めてくれたりした。
俺は先輩に不信感を持つ一方で、由香さんを信頼するようになっていた。

ある年、忘年会で酔いつぶれた彼女を一足先に送り届けろという命令をされた俺は、由香さんを自分の車に乗せた。
少し走らせると、由香さんが
「気分が悪いから停めて」
と言う。

すぐ先にあった寺社の駐車場に入って、
「んん。。。」
となまめかしい呻き声を上げる由香さんの背中をさすった。

「東堂くんは、なんだかんだ言って、Hさんと仲がいいのね」
喘ぎながらそんなことを言う由香さんに、俺は思いっきり首を振る。
「んなわけないですよ」
由香さんは、かすかに笑って、いきなり体をねじり、俺のほうを向いた。

えっとね。。。俺は由香さんの背中に手を置いていたわけなんだよ。
それがくるっと半回転してきたもんだから、つまり。。。胸のふくらみを握るような形になっちゃったのね。
彼女は体をのけぞらせて、すばやく反応した。
俺は我慢できなくなって、彼女のおっぱいを蹂躙しながら服を脱がせた。

25だった彼女の体は、なぜか若さを感じさせなかったが、俺自身の経験が浅かったこともあって不問にした。
柔らかい局部に自身を挿入し、何も考えずに射精した。
彼女も避妊のことは一言も口にせずに、快感に身を委ねているようだった。



791:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/16(土)12:12:32ID:MNlUnZjU0
<欠損-3>
「それでそれで?」
梶が目を輝かせて聞いてくるww
「エロとしてはそれで終わり。でも、そのあとの由香さんの台詞がちょっと怖かった」
思い出して苦笑しながら、俺は続けた。

お互い満足感に包まれながら服を着て、座席に寝転がった。
俺は軽い眠気を感じていたが、由香さんはそうでもなかったようだ。ずっと喋り続けていた。
「もし妊娠したら、夫とは別れないといけないよね。東堂くん、結婚してくれる?」
「あー。。。いいですよ。俺、由香さん好きですしね(笑)」
「ほんとに?でも私、東堂くんより年上だよ」
「無問題。歳とか、関係ねーし」

俺にとっては由香さんであることが重要だったわけで、その他の条件なんかどうでもよかったわけだ。
結婚してることさえもね。
「ありがとう。東堂くんは、私をとても好きでいてくれるのね」
由香さんは目を潤ませながら抱きついてきた。
「。。。じゃあ、約束して」
と付け加える。
眠りかけている俺は、深く考えずに頷いた。

「もしね、私が離婚しなくて夫とずっと暮らすとしたら、東堂くんは新しい恋人を作るよね?それはいいの。でも、その子には絶対に避妊はしないで。私以上に大事にしたりしないで」

「怖い女っすね」
梶が肩をすくめた。
「うん。実際にすごく毒のある人だった」
と俺。

その後、由香さんはこれ見よがしに社内で俺に接触してきた。
体をすり合わせたり、他愛のない話を耳元で囁いたり。
噂が広がり、俺の立場が悪くなりかけた頃、H先輩がとどめをさしてきた。
「若年性ババアの抱き心地はどうだった?wwww」
ふだんからの恨みが積もってたからね。
思いっきりキレましたよ、俺。
H先輩を怒鳴りつけて、出社拒否に発展した。

その後、由香さんから電話が来た。
「やっとあいつに反抗したね。私、あいつ大っ嫌いなの。あーすっきりした」
H先輩に対する私怨的な内容だった。
彼女の目的はどこにあったんだろう。俺には今でもわからないや。



792:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/16(土)12:13:58ID:MNlUnZjU0
<欠損-4>
そんな思い出話でも、夕べの幻覚よりはだいぶ健全だったんで、退社する頃には気分はすっかり治っていた。
わざわざグランドまで行って、
「変なモノ渡しに来るな、くそ坊主」
と悪態をついてきたほどだったよww

自宅のアパートに帰って風呂を済ませると、疲労が頭のてっぺんまで回ってきた。
今日は出版社も沙耶ちゃんの学校も休みだ。夜のバイトまで寝てしまおう。
飯を食わずにベッドに倒れこむと、すぐに前後不覚になる。

何時間経った頃だろう。
台所から、包丁でまな板を叩く音がした。
何かをリズミカルに刻む音。

沙耶ちゃんが来て料理をしているのかと思った。
ごくごくたまにだが、突然訪ねてきてそういうことをしてくれるときがある。
もっとも、沙耶ちゃんは俺よりも手つきが悪いww

薄く目を開けると、台所との境のすりガラスには、たしかに女の立ち姿が映っていた。
「沙耶ちゃん?」
声をかける。。。。が、返事がない。

それに。。。それに、映っている姿は、明らかに沙耶ちゃんとは違っていた。
もっと背が高くて髪が短い。
警戒しながら半身を起こすと、向こうも気づいたようだった。
すりガラスの戸を開け、顔を覗かせる。

。。。由香さん。。。だな。かなり老けてはいるが。
なんでこの人がいるんだ?
「ねえ、約束覚えてる?」
締まりのない顔の由香さんが、へらへらと笑いながら聞く。
「私、ずっと監視してるからね」

また俺は幻覚を見てるのか?
由香さんは戸の陰から、俺のいる寝室(兼居間)に入ってきた。
俺は声帯まで金縛りにあっていて、声も出せなかった。

彼女は俺のそばに立つと、服を脱ぎ始めた。
色白だがたるんだ肉に魅力は感じなかった。
「もし約束を破ったら」
由香さんは右手の包丁を頭上にかざした。
「これであなたたちの首を刎ねるから」
そして、真似事で俺の首に刃を当てる。



793:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/16(土)12:15:44ID:MNlUnZjU0
<欠損-5>
この人はいつもそうだ。
思わせぶりな言葉と脅迫を織り交ぜて俺を支配しようとする。
瞬間に怒りが沸点に達した。
恐怖心を凌駕したおかげか、体が動く。

由香さんの手から包丁をひったくろうとして引っ張ると、また、腕ごとちぎれた。
やっぱり由香さん本人じゃないみたいだ。
幻覚なら遠慮は要らない。

俺は包丁を、側面から彼女の首に突き立てた。
スパッと切れるかと思ったが、骨に当たって、首は半分つながったまま血を噴き出す。
由香さんは悲鳴とも嬌声ともつかない甲高い声を上げ、残っている左手で傷口を押さえた。

手が邪魔だな。そうとしか思わなかった。
背中から突き飛ばして床に押さえ込むと、左腕を引っ張りながら、肩に凶刃を叩き込む。
首とは違って簡単にバラせた。

じたばたと断末魔の動きを見せる脚を、右から順番に切り取る。
仰向けにし、腹を、上下に分かれるまで刺した。
そして最後に、血泡を吹いている顔を『堪能』しながら、首を骨ごと素手で折れ取った。

もう、これで俺には近づかないだろ?
いくら霊だって、またこんな目に遭いに来たりはしないだろ?

ある種の満足感を感じて、俺は、再度ベッドに向かった。気分は悪くない。むしろ最高だ。
『実際の人間じゃなかったのが残念なぐらいだ』

転がると、すぐ隣にある窓の外から、坊主の顔が覗いていた。
乾いた泥のこびりついた口から、ごぼごぼという水音を発している。
死人なんていうのはちゃんと喋ることもできないのか。惨めなもんだ。

「何が言いたい?」
と聞いてやると、泥の固まりを吐き出したあと、坊主は言った。
「どこの部分にする?」
よく意味はわからなかった。だから適当に答えた。
「胸」
「次は右腕と上半身以外だよ」
そんな意味のことを言って、坊主は消えた。
。。。まだあるのかよ。。。




引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ4【友人・知人】
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216318669/789-793








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