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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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ー除霊ー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.22 (Wed) Category : 創作作品

870:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:36:17ID:fkpUHwKQ0
<除霊-1>
翌週は何事もなく過ぎた。
俺としてはH先輩あたりの首をもぎ取ってやろうかと思ってたんだがww
悪夢の欠片も見なかった。

仕事の合間に白骨遺体のことを話すと、先輩は
「気持ちわりーな。寺行って来い、寺!」
と、その筋で有名な大阪の寺まで調べてきた。
江戸時代から慰霊で名を馳せている由緒のあるところだそうだ。
日曜日には休みをくれるというので、遊興も兼ねて行ってみることにする。

沙耶ちゃんに
「一緒に行かない?」
と電話をすると、
「。。。お寺ですか。。。あんまり勧めませんけど。。。」
と歯切れの悪い答えが返ってきた。理由を聞く。

「除霊って好きじゃないんです。一方的に霊を追い出してしまうことなので。できれば、話し合って浄化してもらいたいんですけど。。。」

なるほど。沙耶ちゃんらしい考え方だよ。
正直、俺は儀式でこの厄介な現象がなくなってくれるとは思わない。
ただ『祓ったから霊に勝てる』と自信をつけたいだけなんだ。

そう説明すると、沙耶ちゃんは、やっぱり乗り気ではないようだったが、
「まことさん1人で行かせるのも心配なので」
と承知してくれた。



871:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:37:02ID:fkpUHwKQ0
<除霊-2>
鉄道を使うつもりだったので、ローカルな駅に車を置いて、新幹線の乗車駅行きの急行に乗った。
ふだん乗りつけないから切符の買い方がわからなくなってたよorz

沙耶ちゃんも珍しい車窓の景色に目を輝かせていた。
「子どもの頃以来かも」
だって。今だって子どもみたいなもんだw

市を2つまたぎ、そろそろ都市圏に入ろうというところで、列車は小さな踏切を渡った。
遮断機の向こうで待つ通行人と車の列。
見知った顔があった。
「あれ、見覚えない?」
と沙耶ちゃんに振ると、彼女は首をかしげた。
あ、そっか。沙耶ちゃんは1度しか会ったことがなかったな。

3年前の春から夏にかけて、毎晩コンビニに来ていたキャバクラ嬢ふうの客だ。
今の格好は普通の主婦っぽかったが、激しく脱色した髪が名残をとどめている。
そっか。見なくなったと思ったら、こっちに移って来たんだな。

踏み切りが後ろに流れて見えなくなったタイミングで、前方に小さな駅が見えてきた。
この列車は停まらないはずだ。
駅に停車していた鈍行電車が動き始め、俺たちの横を対向して過ぎて行く。
いかにも地元という感じの利用者で賑わっていた。

平和な風景としか言いようがない。
大阪まで何しに行くんだか忘れそうになったよ。

でも、俺たちの列車は予定のない駅に緊急停車してしまった。



872:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:37:50ID:fkpUHwKQ0
<除霊-3>
駅のけたたましいブザー音が密閉された車内にまで飛び込んだ。
ドアが開かないので、乗客の数人が不安げに立ち上がって様子を窺っている。
駅員がホームを右往左往しているのが見えた。
怒鳴っている声までは聞こえない。

5分ほどしてから、この列車の車掌と思われる制服組が車両を回ってきた。
「ただいま踏切内で人身事故が発生しました。ダイヤ調整のため、しばらく臨時停車いたします」
近くにいた50代ぐらいのおっさんが、車掌に噛みつく。
「なんで通り過ぎた踏切の事故で、この電車まで動かなくなるんだ?!」
その横の、妻らしい厚化粧のばあさんも、したり顔で付け足す。
「事故なら前もあったけど、関係ない電車まで止めることはなかったわよ!早く出してよ!」

車掌は動じた様子もなく
「しばらくお待ちください」
と言い残して、他の車両に移っていった。

俺のせいなんだろうか?根拠のない罪悪感が頭をもたげる。
俺のせいで列車が『止められた』んだろうか?
俺のせいで『列車を止めるための事故』が起きたんだろうか?



873:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:38:29ID:fkpUHwKQ0
<除霊-4>
再出発が難しいというので、俺たちはバスに乗り換えることになった。
俺は。。。行かなかったよ。
バスまで止まると気の毒だからね。

駅のロータリー沿いに表通りに出ると、踏切の方向に向かった。
沙耶ちゃんが小走りでついてきて、俺の腕を取る。
「どこに行くんですか?」
どこって。。。どこに行こうとしてんだよ、俺?

「確かめないとね」
とだけ言った。
誰が轢かれたのか。死んだのか、助かったのか。

踏み切りのそばでは警察がバリケードを張っていた。
現場はかなり遠いな。
轢いたと思われる鈍行電車の側面だけしか見えない。
野次馬の中から下着姿の爺さんをつかまえて聞いてみた。
「どういう人が事故に遭ったんですか?」

爺さんはひどく同情した面持ちで答えた。
「妊婦さんが電車に飛び込んだらしいよ。まだ若いのにねえ」

沙耶ちゃんが小さく悲鳴を上げたので爺さんから視線を移すと、2人の鑑識がビニールシートを警察車両に乗せているところだった。
「茶色の髪が見えた。。。」
沙耶ちゃんの呟く声が震えていた。



874:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:39:29ID:fkpUHwKQ0
<除霊-5>
駅のベンチに腰かけながら、なぜか俺が沙耶ちゃんを落ち着かせる羽目になった。
「ああいう死に方した人、初めて見たから、ちょっと動揺しちゃって。。。ごめんなさい」
って言うけど、もっと壮絶なのに何回も会ってるじゃないか。。。w

「同じ死人でも、やっぱり霊と死体とは違うの?」
と質問すると
「私は不成仏な霊にはならないけど、死体にはなるから。。。。自分がああいう姿になるのが怖い」
と答えてきた。
そうだね。そのとおりだ。肉体に傷がついて再生不可能になるってのは、こんなにも怖いことなんだ。

でも、その最悪な終末をキャバ嬢に取らせたのは、俺じゃないのか?
「俺がここを通らなければ、あいつ、死ななかったのかな。。。」
思わず口についた言葉。
「俺、すごく迷惑なヤツだ。。。」
「まことさんがどう関係するの?」
沙耶ちゃんは本気で不思議そうに言う。

「だからさ、除霊なんかに行こうとするから、こういう形で足止めされたってことだよ」
確信的に説明すると、沙耶ちゃんは珍しく理解力を示さなかった。
「全然つながりがわかりません」

慰めてんのかな?。。。慰めてるんだよな?。。。ここでわかってもらわないと、俺、泣きつくこともできないんだけど。。。orz



875:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:39:53ID:fkpUHwKQ0
<除霊-6>
「あのね、よく考えて」
沙耶ちゃんが一言一言に力を込める。
「もしまことさんをお寺に行かせたくないだけなら、車を動かないようにすればいいじゃないですか。霊って電気系統を壊すのは得意なんですよ」

へえ。そうなんだ。。。オカルトで照明がいきなり切れたり、電源の抜けているラジオがついたりっていう話を思い出した。
「なのに、わざわざまことさんの知ってる人を家から連れ出して自殺させるなんて、そんなエネルギーの要ることすると思います?」
俺は首を横に振るしかない。

「だから、あの人が踏み切りに飛び込んだのはあの人の意思です。まことさんには関係ありません。気にしちゃダメです」



876:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:41:30ID:fkpUHwKQ0
<除霊-7>
。。。。。。。。。
そっか。
俺はたまたま事故に巻き込まれただけなのか。
『お箸要らないです』
と屈託のない笑顔で断ってたあの人が、妊娠中なんて幸せの絶頂期に自殺したのは、あの人自身の運命であって、俺には何の関係もないのか。

「無理」
俺はまた首を振った。
「そんなふうには思えない」
沙耶ちゃんは、とっても困った顔をした。
「弱気になると憑りつかれちゃいますよお」
いっそ。
「そのほうが楽かもしれない」
沙耶ちゃんはうな垂れた。
「私はイヤです。。。」

憑りつかれるっていうのはどういうことなのかわからないが、きっと、俺が俺でなくなるってことなんだろうな、と思う。
俺は沙耶ちゃんの柔らかい猫っ毛を撫で回した。こういう愛情もわからなくなっちまうのかな。

もしこの後、何も起きずに事故処理がなされ、無事に自宅まで帰りつけたら、俺は沙耶ちゃんの『偶発説』を信じられたかもしれない。
でも、残念ながら、俺のほうが正しかったみたいだ。
踏み切りのほうから泥色の小学生が歩いてくるのが、はっきりと見える。



877:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/19(火)00:42:03ID:fkpUHwKQ0
<除霊-8>
坊主は何かを抱いていた。首か、足か、残りの腕か。
こんなガラクタ集めて、自分を再生して、成仏できると思ってる霊がいるのが笑えるね。
坊主は俺の膝の上に『それ』を置いた。
血まみれの生首のほうがまだマシだった。
胎児だったんだ。
臍の緒が長く長く伸びていて、線路上をさまよっている母親とつながっていた。

俺さ。由香さんをあんな目に遭わせておいて言うのもなんだけど、子どもの死体はダメなんだよ。

沙耶ちゃんはすでに俺の視界にはいない。
見えるのは、血の海になった事故現場と、坊主と、不完全な形の胎児だけ。
「次は右腕と上半身と下半身以外だね」
俺がやつらの世界に近づいたぶんだけ、坊主の声がクリアに聞こえた。

「本物を提供するよ」
俺は、ためらいなく人間をバラせる環境が整ったことに、悦びを隠せなかった。


引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ4【友人・知人】
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216318669/870-877









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<<メガネ>>

2017.11.22 (Wed) Category : 創作作品

230:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)05:58:38ID:GLnNXgVS0
<<メガネ>>

真那子さんは、去年、念願の志望大学へ入学を果たした。

高校時代は中高一貫の女子高で、校則は厳しく「他校男子学生との交際は一切禁止」だった。
真那子さんの高校は、小高い丘の急な斜面を登ったところに建っており、そのふもとには大学があった。
廊下の窓から、ちょうど大学生達が優雅にキャンパスライフを送っている姿が見下ろせる。
立地環境もあり、学生の中には密かに大学生と交際をしていた者もいた。

真那子さんも誰かと付き合いたいと胸を焦がすことはあったが、そこまでする度胸はなかった。
校則を破った学生の大半は、学校内で隠し切れず、結局は噂が広まるか誰かにチクられるかしてバレてしまう。
罰則は大したことないのだが、その後が大変になる。

周りからの妬むような、冷たい視線を浴びながら高校生活を過ごすのだ。
そんな校風なので、女子学生同士の交際が少なからず存在した。。
彼女も、一度告白されたことがあった。



231:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)05:59:55ID:GLnNXgVS0
彼女は普段は黒ブチのメガネをしているのだが、ある日同じ吹奏楽部の先輩からこう言われた。
「あなたのめがね、とったほうが綺麗よ。」
はじめは単なるお世辞だと思っていた。
「でも、コンタクトはめんどうだから・・・」
「ううん。絶対、とったほうがいいわ。」
その先輩というのは彼女よりニ学年上で、ちょっと眩しいような笑顔が印象的なひとだった。
特に、その瞳で見つめられると、なぜだか吸い込まれる。
ある日の部活が終わった音楽室で、彼女は告白された。
「・・・ごめんなさい。先輩のことは好きだけれど・・・私・・・」
長い沈黙のあと、
「・・・そう・・・。あたしも、突然でごめんね。」
消え入りそうな声で、先輩はつぶやいた。
その吸い込まれそうな瞳は真っ直ぐこちらを見つめていたが、涙のせいでやけに黒ずんでみえた。
最後に先輩はこう付け加えた。



232:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:00:21ID:GLnNXgVS0
「あなたの瞳がね、好きだったの。めがね、とったほうがいいわ。」
先輩は、眩しそうな笑顔をつくって微笑んだ。
その表情が、なんだか、とても胸をドキドキさせた。
そのまま時は過ぎ、先輩の学年は卒業の年となった。
先輩は他県の医療系大学へ進学していった。
夢は看護士だったそうだ。



233:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:02:46ID:GLnNXgVS0
真那子さんもその翌年、都内の志望校へ合格を果たした。
大学に入ると、服装や髪型からの束縛から解放され、見た目もだいぶ変わる。
ご多分にもれず、真那子さんも髪を染め、オシャレをして、いわゆる大学デビューを果たした。

しかし、メガネの色は変えても、メガネを外すことはなかった。
「コンタクトがめんどくさいから」
が理由というのもあるけれど、なんだか視界の四隅に縁取りがないと落ち着かない。
もともと人付き合いが上手いほうではなかったので、メガネをかけることでなんとなく人前でも安心できた。
外界と瞳との間に一枚のガラスレンズを隔てることで、安心するのかもしれない。

そんな真那子さんにも、今年に入って彼氏ができた。



234:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:04:48ID:GLnNXgVS0
彼氏は短大に通う大学生で、細身の体系で、顔立ちは整っていて両性的な雰囲気がある。
とても優しいし、何より彼の笑顔と、吸い込まれるような瞳が好きだった。
中学、高校と女子だけの生活で、もちろん生まれてはじめての彼氏だった。
はじめは緊張してぎこちなかったが、彼がリードしてくれたし、デートも毎回楽しく過ごせた。
彼は酒好きで、毎回デートの帰りには二人で居酒屋へ寄る。
今回のデートも帰りがけに居酒屋へ寄り、楽しく談笑しながら二人ともほろ酔い気分になった。

そのとき、彼が切り出した。
「めがね、とったほうが綺麗だよ。」
「えー、そんなことないよ。私はメガネしてるほうが好きなの。」
「なんだよー、そのほうが絶対いいのに。」
「前にもそんなこと言われたけどね、私はメガネでいーの。」
「ちぇー」
そんな他愛も無い話をしていると、突然



235:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:05:27ID:GLnNXgVS0
「今日さ、ホテル泊まろうか?」
彼からその言葉を聞いたとき、内心少し嬉しかった。この人となら・・・
「え、・・・うん」
ホテルへ行くということは・・・想像して胸がドキドキした。それをごまかすように、私にもついにこの日が来たのだ。
そう思うと、いつにも増して飲んでしまい、酔いつぶれてしまった。
気が付くとホテルの小部屋にいた。
「気が付いた?」
「・・・?う~~~~ん・・・?」
まだ酔いが覚めてなくて、頭がくらくらする。天井と床がぐるぐる回ってるようだ。
彼は裸だった。
「気が、付いた?」
彼女はそれを見て何か妙な気分がした。
しかし、すぐに睡魔が襲ってきて眠りに落ちてしまった。



236:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:08:22ID:GLnNXgVS0
「真那子さん」
「う・・・ん?」
「真那子さん、聞こえますか?起きてください。」
 彼女は呼ばれる声で目を覚ました。
「う~ん?・・・ここは?」
「病院ですよ」
まだ頭がくらくらする。あたりは暗い。
「いま・・・何時ですか?」
「2時です。」
「あぁ・・・夜中の。」
「いいえ、昼の2時ですよ。」
彼女は、不思議に思った。
「なんでこんなに暗いんですか?この病室」
「それは・・・その・・・」
困惑する女性の声が聞こえる。しばらくして、申し訳なさそうな声が返ってきた。
「あなたの眼は、見えないんですよ。」
「え・・・失明・・・ですか?」

「はい・・・詳しく言うと、眼が・・・無いんです」



237:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:10:35ID:GLnNXgVS0
あるホテルの一室で、女子大生が両目をくり貫かれて倒れているところを発見された。
目からは血が噴出し、見るも無残な姿だったが、病院にかつぎこまれて奇跡的に一命はとりとめた。
犯人の姿はなかった。
彼女の体を調べると、犯人は彼女に麻酔を打って、意識を失っているうちに眼球をくり貫いたらしい。
犯人は裸で犯行を行い、血をシャワーで流し、そのまま服を着て逃走したと思われる。
遺留品は見つからなかった。
「よく覚えてないんです。」
彼女は消え入りそうな声で言った。
「・・・でしょうね。でもね、彼、偽名だったんですよ。」
「え?」
警察の声に彼女は驚いた。
「住所も戸籍も全部ニセモノ。まぁ、犯人はその、あなたの彼氏だとは思うんですがね。」
「そんな・・・じゃぁ・・・」
「何か彼についておかしなところは無かったですか?特徴とか・・・」
彼女は少し考えてこう言った。
「あ、そういえば・・・」



238:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:11:36ID:GLnNXgVS0
彼には、男にあるはずのもの・・・男性器がなかった。
つまり、変装した女性だったのだ。
「その人物に覚えはありませんか?」
彼女には思い当たる節があった。
「先輩・・・?」
高校時代の、彼女に告白した先輩は、卒業後に医療系大学へ行った。麻酔の知識もあるだろう。
でもまさか、あの先輩が変装し、自分の彼氏になっていただなんて・・・
「信じられない・・・でもなぜ?」
警察は彼女に、犯人はすぐ見つかるから、と挨拶をして病室を出て行った。
光を奪われた彼女は、途方にくれた。
これから、どうやって生きていけばいいんだろう?



239:gogot:2006/09/13(水)06:15:33ID:GLnNXgVS0
高校では、授業の一環として障害者体験をしたことがある。
アイマスクをして、ペアの学生に付き添われながら5、60Mを歩くのだ。
途中に段差があり、彼女はつまづいて転びそうになり、ペアの学生でなく、近くにいた別の学生にしがみついてしまったことがある。
いまの状態で、大学へ再び通えるのだろうか?いや、のちのち就職するとして、自分のような人間を雇ってくれる場所はあるのだろうか?目が見えない職種といったら・・・
彼女は、そんな考え事をしているうちに尿意をもよおした。
「どうしよう・・・」
やはり、一人では行けるわけが無い。
簡易用トイレ、または紙オムツを使うかと看護士に聞かれたが、さすがに恥ずかしくて断った。
「やだな・・・断んなきゃよかった。」



240:gogot:2006/09/13(水)06:16:22ID:GLnNXgVS0
仕方が無いので、彼女はナースコールを押す。
カツカツと廊下に足音が響き、病室に看護士が入ってきた。
「真那子さん、呼びましたか?」
女性の声だ。
「はい、トイレに行きたくて・・・」
「じゃぁ、途中まで送りますねー。車椅子使いますか?」
「いえ・・・大丈夫です。歩けるし。」
彼女がそろそろとベッドから降りようとした時、少しよろめいてしまった。
「あ」
とっさに看護士にしがみつく。
「す、すいません。」



241:gogot:2006/09/13(水)06:17:25ID:GLnNXgVS0
「いいえ、こちらこそ」
にこやかな笑顔が見えてきそうな、そんな声だった。
「こちらこそ、ごめんなさい。」
「え・・・?何がですか?」
突然、看護士の息が耳元にかかる。
「でも良かった・・・とったほうが綺麗だった。」
「な、何がですか」
彼女は周りの様子がわからない。看護士がどこにいるかも。おおよそ違う方向へ、その声に返答した。



242:gogot:2006/09/13(水)06:20:06ID:GLnNXgVS0
「何がですか?!」
「だから・・・あなたのめがね、とったほうが綺麗。」
「・・・」
耳元からささやかれた甘い声が、頭のなかをぐるぐると行ったり来たりする。
「あなたのめがね、とったほうが」
「あなたのめがね、とったほうが」

「あなたの眼がね、採ったほうが」

「!!!」



243:gogot:2006/09/13(水)06:25:40ID:GLnNXgVS0
「あなたの眼がね、好きだったの。いまでも綺麗に飾ってあるのよ?」
おもむろに、彼女と看護士は歩きつづける。
「昔は看護婦って呼ばれてたけど、看護士って職業名に変わったの。なぜだかわかる?」
言葉が出ない。
「ちかごろ男性も多いのよ。」
ただ導かれるままに、廊下の外へでた。
「なぜダメだったか、あれからよーく考えたの。でね、あたしが女だったからなんだね。そうだよね?真那子ちゃんあたし、もっと頑張って、身も心も男になるから。」



245:gogot:2006/09/13(水)06:26:42ID:GLnNXgVS0
ちょうど二人三脚のように、ふたりはトイレへ続く廊下を歩いていった。

「これからは一緒だよ。あたしが、あなたの光になるから」

真那子さんには、光が無い。


長文&連続登校失礼しましたー。では。



244:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:25:51ID:nL1Rzd1C0
創作とは思うが実話じゃ確かに洒落ならんな。
その彼氏は先輩が性転換した姿ってことだろう。
眼球摘出されても気付かなかったのは彼氏が強力な麻酔薬を酒に混ぜたのだろう。
それは「医療系」が話の伏線となっているので、
読者は容易にそう理解できる仕掛けになっているのだ。
。。。なんでオレが解説しているのだろう。



247:gogot:2006/09/13(水)06:37:50ID:GLnNXgVS0
>244眼が無ぇオチです。



248:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:45:35ID:nL1Rzd1C0
つ気になって起きたらレスがあるな。
>>244の漏れのレスは>>236まで読んだ時点でのものだったんだ。失礼しゃーした。
眼が無ぇオチでしたか。。。。








洒落になってるじゃまいか!!!!



249:本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水)06:49:29ID:nL1Rzd1C0
あ!
「真那子さん」て。。
今ゴロ気付いzzzzzzzzzzz..z



250:gogot:2006/09/13(水)07:04:51ID:GLnNXgVS0
しまった、洒落にならないのに洒落になってた!



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?142
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1157947570/230-250




.



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女の泣く声が聞こえる

2017.11.22 (Wed) Category : ミステリー・不思議な話

408:本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火)22:02:33ID:kiSjrbGcO
流れ切っちゃいますが、
私が昔体験した、心霊現象とまではいかないけどちょっと気味悪い話書きます。

その前に我が家の間取りを説明しますね。
まず、ガチャンと音のする外玄関。
そして庭の脇を通って母屋の内玄関。
玄関を入り右手が私と母の部屋、左手がリビングです。
あとは省略。

ちなみにうちは二階建で二階部分はアパート(四部屋)になってます。
このアパートには外階段を利用して行くので、庭やましてや内玄関をアパートの住民が利用することはありません。

さて本題に入りますが、それは7~8年前、私が中学生の時の話です。

私はその夜布団に入ったものの、眠れずにただ横たわったまま起きていました。
少しだけ開いたドアの隙間からは、リビングの明かりが漏れてきて父の見ているテレビが、画面はよく見えないものの、チラチラと光っているのをぼんやりと眺めていたのを覚えています。

するといつのまにか、何かの音がしているのに気が付きました。



409:本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火)22:04:21ID:kiSjrbGcO
その音は始めは小さく、しかし次第にハッキリ聞き取れるようになってくきてそれが音ではなく、女性の嗚咽である事が分かりました。

「ウッ…ウッ…ううっ…ウ~…ウッ…」

音のする方向や距離感から、どうやらその声は内玄関からしているみたいだと分かります。
始めは、恐いというより奇妙でした。
本当にリアルで、そこに女性がいるとしか思えない聞こえ方。

でもさすがにそれはありえない、外玄関が開く音もしなかったし、庭を誰かが歩く音もしなかった…。
父の見てるテレビかと思いましたが、ず~っと泣いてる(しかも同じ調子で)シーン垂れ流し、なんてないだろうし、エロいテレビのあえぎ声って感じでもない…

同室で寝ている母は、下手に起こすとマジ切れする質なので起こす訳にもいかない…
父の所に行きたくても、それには玄関を通らなくてはならないので、
「もし玄関に貞子みたいな女がいたら…」
と思うと、布団から出られませんでした。

その後「泥棒説」「父の浮気相手説」などが頭の中をぐるぐる回ってるうちに、その声は聞こえ始めた時と同じようにだんだん小さくなり、消えていきました。
その時はそれっきり。
今に至るまで何も起こってません。



410:本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火)22:06:17ID:kiSjrbGcO
んで、つい先日。
何となーく父にその事を話してみたら、なんとベタなことに父も同じような経験をしたそうです。

いつかは忘れたけど何年か前、夜リビングでテレビを見ていると、庭から女の泣き声が聞こえてくる。
何だ?!と思って外に出ると(←私からしたらすごい英断)声は止む。
そんな事を何回か繰り返すうちに声は完全に止んだそうです。
当時二階の一室にはメンヘラ気味の女性がいたので、その人かな?とその時父は思ったそうです。

うちの庭の一角には神社から貰った土を敷いた小さなお稲荷さんがあるのですが、今思うと調度そのお稲荷さんの前辺りから聞こえたかな?って感じらしいです。

何にせよ父娘ともども霊感ゼロなもんで、それが何だか分からないし、オチもない訳なんですが(すみません)

それでも我が家にはいわくとまでは行かなくても、妙なことはポツポツあるらしく元・霊感少女だった母には少なからず影響があるみたいです。
肝心な事は何も話してくれませんが。

それでは長々と失礼いたしました。



411:本当にあった怖い名無し:2006/02/21(火)23:32:23ID:ZFtuvep2O
つ【油揚げ】
ちゃんとお奉りしてますか?
お稲荷さんは霊顕あらたかですが祟る神様でもありますよ。
祟っている感じでは無さそうですけど。



412:本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水)00:42:35ID:DK/mpyr70
>>408-410を読む限り、元・霊感少女の母上が一番霊感無いように思えるなw



413:本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水)20:34:11ID:ZqSGOTN2O
キツネタソ(;´Д`)ハァハァ


引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part31
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1138579267/408-413




.



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