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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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ー妄想ー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.19 (Sun) Category : 創作作品

754:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/12(火)23:27:31ID:mCZocsNx0
<妄想-1>
バイトしているコンビニには、ふだん、夜中に店長はいない。
俺がいい歳なので、店長代理並みに扱われてるからだ。
その信用をいいことに、俺は勤務を中抜けしては沙耶ちゃんを送り届けるようになった。
もともと心配性ではあったが、それに加えて「大事な人」になったのだから、一時でも目を離したくなかったんだ。
「一緒に暮らしてーなあ」
と呟いて、梶に
「展開速いっすね」
と笑われたこともしばしばだった。

6月の半ば、雨が落ちそうな夜だった。
いつものように沙耶ちゃんを送り届け、アパートの部屋に電気がついたのを見届けて、帰路に着いた。
彼女の家は店から10分ほどしか離れていない。
車を出すまでもないので、雨降り以外は徒歩で往来することにしている。
人気の絶えた歩道を進み、中間地点まで来ると、<坊主>で書いたグランドに出た。
坊主の気配はなかった。。。。いや、あっても俺にはわからないかw



755:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/12(火)23:28:56ID:mCZocsNx0
<妄想-2>
トイレ横の街灯の光がわずかに届くブランコに魅入っていると、突然、、背後から声をかけられた。
「お父さん、しにますよ」
ぎょっとして振り返ると、背の低い丸顔の巡査が俺を見上げていた。病的に飛び出した眼球が血走っている。
「あなた、しにますか」
巡査の右手が腰に回ったのを見て、瞬間に(ヤバイ!)と身構えた。
詳しくはないが、拳銃をしまっておくホルスターを探しているのかと思ったんだ。
思わず、巡査の右腕をつかんでひねると。
ボキンと嫌な音がして、腕がもげた。

中学の頃に習っていた柔道の道場で、やりすぎて相手の肩の関節を外しちまったことがあった。
感覚としてはその程度の力しか入れてなかったんだよ。
なにより、腕が取れるなんて考えられない事故だろ。

ちぎれた腕を握ったまま巡査の様子を見ると、体を丸めて
「ぎぎぎぎ」
と歯噛みを軋らせている。
「だ、大丈夫ですか?!」
ととっさにアゴに手を入れて上向かせた。
舌を噛んだらしく、口の中が真っ赤に染まってる。
なんだよ、これは?

数日前からポケットに入れっぱなしだったハンカチをそいつの口に押し込みながら、俺は混乱を極めていた。
通り魔?俺は正当防衛?それとも傷害?
巡査は裏返った眼底を晒し、血を撒き散らしながら、言った。
「誰がしにますか」

そして、消えた。



756:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/12(火)23:30:03ID:mCZocsNx0
<妄想-3>
どうやって店まで戻ったのか覚えていない。
蛍光灯が過剰に瞬く店内への扉が、とても重かった。
レジにいた梶が
「どうしたんですか?」
と驚く。俺は言葉もなく頭を振った。疲れた。。。

「ごめん。休ませてくれ」
なんとかそれだけ伝えて、カウンター奥の、申しわけ程度に作られた事務室の机に突っ伏した。
何も考えられない。眠い。

すぐに、うとうととしたと思う。
実際、連日バイトとH先輩の仕事で疲労は限界だった。
悪い幻覚だって見るよ。夢の中で無理にそう納得させる。

事務室の戸が開いた。梶が来たんだ。
「何か用?」
顔も上げずにそう聞いた。
でも、見えたのは、泥にまみれた子どもの足だった。

「忘れ物」
水の中から話しかけるような声で、坊主は俺の手に何かを握らせた。
冷たくて締まった筋肉の感触から、巡査の腕だって気がついた。
なんで俺に?何の悪意があって?

癌末期の親父の顔と、光に溶けた沙耶ちゃんの姿を思い出して、無性に淋しくなった。



引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ4【友人・知人】
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216318669/754-756








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ー復職ー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.18 (Sat) Category : 創作作品

723:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/10(日)23:45:16ID:Nc5xjCme0
<復職-1>
<霊障>から一週間ほどして、先輩から催促の電話があった。
「顔出せっつっただろうが」
。。。忘れてた。

あんまり登場させたくないので仮名だけつけておく。
H先輩は俺の5つ年上で、上司としてわがまま放題を俺に押しつけた人だった。

その頃、俺は社会の右も左もわからないガキだったから、事なかれ主義でH先輩に嫌々くっついてたんだが、同じ社にいた彼の反抗分子からも目をつけられて、結局退職するに到ったんだよ。

数年ぶりのボロい社屋を訪ねると、在社当時よりももっとメタボに傾いたH先輩が重そうな腰を上げた。
俺は、頭は下げたが、非好意的な表情をしていたと思う。
勧められた椅子を使うまでもなく、俺たちの交渉は決裂する。

H先輩「社に戻れ」
俺  「戻りません」
アクの強すぎる人だから部下がいつかないんだろうな、と、すぐにわかったからさ。

H先輩「働いてんの?」
俺  「いま、職を探してる最中です」
H先輩「じゃあいいじゃねーか」
俺  「よかないですよ。ここ以外で探します」
H先輩「嫌われたもんだなあ。電話までしてきておきながら」
あんたにしたんじゃねーよ、と、心の中で毒づきながら、俺は黙ってた。

実際、ここに連絡を取った本当の目的は、復職への足がかりにしたかったからなんだ。
H先輩が健在と知ったらその気はなくなったけどね。

H先輩「まあなんだ。正社員になるかどうかはともかく、外注としてこの仕事請けない?」
俺が固辞してたもんだから、先輩が折れてきた。
外注って発想はなかったなあ。

俺  「どんな仕事ですか?俺、ブランク長いですよ」
H先輩「だから簡単なやつね。U町って知ってるかな?」
妙に丁寧な説明なのが気味悪かったが、俺は話を聞くことにした。

俺  「知ってます。ぎりぎりで市内に入ってる僻地ですね」
俺の住んでいる市は県内で一番の面積を誇っている。
でも中心の駅のまわり以外は、ほとんどが田園か山林に組していた。
U町なんてのは、ちょっと前まで郡だったところだ。

H先輩「そうそう。突風被害に遭ったとこだ。その被災地が手つかずの状態で残されてるらしいから、ちょちょっと行って写真を撮ってきてくれ」



724:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/10(日)23:46:45ID:Nc5xjCme0
<復職-2>
話を進めにくいのでばらすと、俺の元の職場っていうのはフリーペーパーを扱っている弱小出版社なんだ。
市(近隣含む)の地域情報や広報を掲載して読者をつかんでる。

こういう雑誌って、見たことあると思うけど、スポンサー広告がほとんどだろ?俺のところは大手のクライアントが1つ常駐していて、ペーパーの質を高めるために、プロのライターを派遣していた。それがH先輩。だからこの人は偉そうなんだよorz

先輩の言う突風被害っていうのは、新聞の地方版に載ってたから俺も知ってた。
傘が飛ぶとかテントが倒れるとかってレベルじゃなくて、山林が根こそぎ傾くほどの規模だったらしい。
なんで先輩が行かないんですか?、と聞こうとして、やめた。
荒れて進入も難しい現場に行く気がなくなったんだ、この人は。

「写真を撮ってこられるようなところなんでしょうね?地割れを飛び越えていけって言われても無理ですよ」
依頼者がH先輩なだけに、しつこく確認する。
「ぜーんぜん大丈夫。危ないと思ったらそこで引き返しゃいい。地元情報誌としての面子が保てりゃいいんだ」
なるほど。それらしい写真が2、3枚掲載できればいいわけか。

「給料は?」
これも念押しすると、期待程度の額を提示してきた。おし!
「やります。締めはいつですか?」
と聞くと、しゃあしゃあとして答えるクソH。
「今日の18時校了だ。デジカメで撮って、ネット喫茶から送ってくれ」

はえーよ(汗)。時計を見ると11時半。現場到着まで2時間はかかる。。。。なんとかなるか。
引き受けてから気がついた。
あ。沙耶ちゃんを12時に迎えに行く予定だったんだ。。。



725:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/10(日)23:48:05ID:Nc5xjCme0
<復職-3>
現場は予想以上に惨々たる状態だった。
山というほどの奥地ではなく、村落から10分ほど入ったところの麓の林の中。
どう吹いたのかわからない。嵐は中心部から放射線状に大木をなぎ倒していた。
重い固まりが落ちた跡みたいだ。
思わずミステリーサークルを思い出した。

沙耶ちゃんはいつものように、俺を待たずに先に歩き出した。
そう。家に帰してから仕事に来ようと思っていたのに、目を輝かせてついてきたんだ。

「すごいエネルギーですね」
直径60センチはある木の、折れた幹を見下ろしながら、沙耶ちゃんは呟いた。
「自然っていいなあ」
この光景を目の前にしての言葉とは、違わないか、それ(笑)。

地がめくれ上がって、何十本もの根が露出している場所で1枚撮る。
被害のない場所から被災した上空も1枚。
鬱蒼とした林のその場所だけ、快晴の空が丸見えだった。
数十センチの穴がそこかしこに空いてるし、枝葉は上から降ってくるしで、あまり長居したい場所ではない。
残りの数枚を取ると、沙耶ちゃんの待っている倒木まで戻る。

彼女の上には光が降っていた。
きれいな栗色の髪と、細い肩と、そして紅茶色の瞳が、金色の日光に溶け込んでいた。
思わずシャッターを押すと、気づいた沙耶ちゃんは俺に笑顔を向けた。
「あ。お帰りなさい」
「退屈だったろ?」
と聞くと、
「いいえ。気持ちよく充電できました」
と笑う。

「何か見てたの?」
と、もう一度聞くと、沙耶ちゃんも、もう一度、とても明るい笑顔で
「今は見えません。まことさんといるときは見えなくなりました」
と答えた。



726:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/10(日)23:49:11ID:Nc5xjCme0
<復職-4>
U町にはネット喫茶なんてもんはないんで(というかネット環境が来ているかどうかも怪しい)、すぐに幹線沿いの店に飛び込んだ。メールの設定をし、撮ったばかりの画像をハードに流し込む。
さすが1000万画素。画質のクオリティは高い。
5枚ほど添付して送信した。

「はあ。。。終わったー。。。あの人の仕事はこれだから嫌なんだよ」
と愚痴ると、隣りでパソコンを覗き込んでいた沙耶ちゃんが、急に俺の胸に頭をすり寄せてきた。
驚いた。が。。。。なんとなく自然な気がした。
「余計なものが見えなくなった感想は?」
の答えは
「幸せな気がします」
だった。

沙耶ちゃんは俺に惚れてくれてる。確信した。
彼女はいままで「普通の人間であること」以上に頑張ろうとしていた。
だけど、そんなものは彼女を幸せにはしない。
等身大の女の子の沙耶ちゃんに、俺は、。。。今度は無理矢理ではなく、キスをした。

携帯がメールを受信したんで、こっそりとポケットから取り出して開く。
H先輩からだった。

タイトル『5枚目の写真はなんだ?』

俺は笑いながら沙耶ちゃんに告げた。
「君の写真を送ったんだ。ついでにデートしましたって。たまには先輩を悔しがらせてやらないとww」
メールを開く。H先輩の本性が表れた文章で、こう書かれていた。
「ばかやろう。気味の悪いもん送ってくるんじゃねーよ!」

慌てて送信済みのメールを開くと、5枚目には、折れた大樹の横に、ぼんやりとした金色の人型の光が映っていただけだった。



733:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/11(月)18:28:07ID:SYS6hAXx0
<復職-5>
被災地から戻る途中で沙耶ちゃんをバイト先に下ろし、俺は会社に戻った。
H先輩は
「もう用はない」
と言ったが、さすがに画像を送りっぱなしで無関心にはなれない。

採用した写真とゲラ刷りを見せてもらって、勘を少し取り戻す。
そうそう。この工程が一番好きだったな。
それから不採用の画像を消去してくれと頼んだ。
後で勝手に使われないための予防策だが、俺にそういう知恵がついていたことを、先輩は嘲笑した。

5枚目の画像を処理しようとしたH先輩の手が止まる。
「お前、この前の肝試しの後、ちゃんとお祓いに行ったのか?」
真面目な口調だったので、ついウケた。
「H先輩からそういう非現実的な言葉を聞くとは思いませんでしたよ。行かなきゃまずかったですかね」
「俺には関係ないから返事はできんな。お前が決めりゃいい」
自分から話振っといて、なんだよ。。。
H先輩は削除ボタンを押し、『異変』の痕跡を消し去った。

「また連絡する。俺の番号、着拒にするなよ」
と皮肉る先輩。そういえば、昔はそんなこともしたなあ。



引用元:【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ4【友人・知人】
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1216318669/723-733








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ー霊障ー <沙耶ちゃんシリーズ>

2017.11.14 (Tue) Category : 創作作品

652:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/07(木)23:43:55ID:8xFSOoXu0
<霊障-1>
初めに断っておきます。俺の書く話は、筋は実話だけど設定はデフォルメしてある。
特にこの章はかなり狂わせてあるんで、似通った現場があったとしても別物。
だから近場の人は気にせんでください。

沙耶ちゃんの大学生活もあと1年を切った初夏のことだ。
ゴボウのようにどす黒い顔とやせ細った親父の面倒を看ていたとき、彼女から電話があった。
「火傷ってすごく痛いんですね」
はあ???
他愛のない話だった。
今朝、独り暮らしの沙耶ちゃんが朝飯を作ろうとしたときに、蒸気で指を痛めたらしい。
むしろ
「火傷って初めてしました」
って彼女の言葉のほうが、俺にはビックリだったよw

火傷の痛みがわかったので供養に行きたいところがある。車を出してほしい。
彼女はそう言った。
付き合いが長いんで意味はすぐにわかる。
火傷が元で死んだ誰かの残留したエネルギーを慰めたいんだな。

親父の所にいることを告げると
「わかってます」
と言われた。そして
「私もそのうちにご挨拶に伺っていいですか?」
と付け足してくる。
二つ返事したのは言うまでもない。

親父の病室に戻ると
「お前もそういう歳になったか」
と笑われた。
「孫の顔までは待ってられんが、結婚式ぐらいなら行ってやるぞ」
とも。

一瞬、沙耶ちゃんが生霊でも飛ばして挨拶に来たのかと思ったよ。
ま、電話の相手が女だと悟った親父の冗談だったと、今では思ってるけどね。



653:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/07(木)23:46:08ID:8xFSOoXu0
<霊障-2>
自宅アパートに戻った翌日、休日だったこともあって、さっそく沙耶ちゃんを乗せて早朝に出発した。
今回の目的地は片道4時間はかかる山中のトンネル。
途中でメシ食ったり観光したりと、ちょっとしたデート気分を味わえたww

沙耶ちゃんがそのトンネルを知ったのは中学生のときらしい。
親父さんが主幹線と間違えて入った旧道の途中に、ぽっかりと孤独に口を開けていたそうだ。
「まだトンネルが見える前から、高い叫び声がずっと聞こえてたの。。。。『いいいいいいいいいいい』って感じで、すごく険のある声」
沙耶ちゃんの透明感のある高音で真似されてもピンと来なかったが。

「見たくなくてトンネルの中はうつむいてたんだけど、声だけは聞こえるでしょ。。。あのね。。。」
そこで言葉を切って、
「あ、ごめんね。今から行くとこなのに、こんな話したら気味悪いよね?」
と俺に確認。
「何をいまさら」
と笑って返した。

安心したように彼女は続ける。
「トンネルの中には男の人がいたみたい。んと。。。たぶん、まことさんよりも若い人。その人がトンネル中を走り回りながら『熱い熱いっ』って叫んでるの。。。。。。怖かったあ」

そんな場所になぜ自分から行くかなあ。
沙耶ちゃんに『浄霊行脚』の供を頼まれるようになってからずっと持っていた疑問は、最近、解けつつある。
彼女は『正しく使う』ことで、自分の能力を肯定したいんだ、きっと。

予備知識を避けるために沙耶ちゃんには言わなかったが、そのトンネルでは確かに焼身遺体が見つかっていた。
若年者同士の抗争で負けたグループの1人が、灯油をかけられて火達磨になってる。
換算すると、事件は沙耶ちゃんがトンネルを通った2、3年前ということになる。

霊も新しい(?)ほうが活性化しているっていうのが俺の思い込み。
だから、今回、10年以上経った古い霊体への対面は期待ハズレかもしれないな。



654:まこと◆T4X5erZs1g:2008/08/07(木)23:48:26ID:8xFSOoXu0
<霊障-3>
夜に近いほうが視やすいだろうとゆっくり来たが、午後3時には問題のトンネルに着いてしまった。
「出直そうか?」
と沙耶ちゃんに問うと、
「えー。夜なんか怖いからイヤですよお」
と文句を言われた。何しに来たんだよ、まったく(笑)。

左を下に激しく傾いている道路。
その上に垂直に立っているトンネルは、入り口がいびつで、確かに不安定な感覚を覚える。
地元では心霊スポットとして有名なようだが、こういう三半規管を狂わす作りも関係しているのかもしれないな。

車を路肩に止めると、沙耶ちゃんは躊躇なく助手席から降り立った。
トンネルを囲む木々をぐるりと見回し、耳に軽く手を当てる。
「まだいるみたい」
振り返った彼女の瞳は真っ黒だった。
沙耶ちゃんの後ろについて俺もトンネル内に足を入れた。一応車道だ。
集中してる沙耶ちゃんが轢かれないように注意していてやらないと。

沙耶ちゃんは、重い闇とかすかな西日の留まる坑内をどんどん進み、中央部の、巨大な落書きがされている左の壁に対面して止まった。しゃがみこみ、歳月を思わせる黒ずんだ壁に指を這わせる。
何も感じない俺は、せめて邪魔にならないように、彼女から5mぐらい離れて背を向けた。

持参した水筒の水を供えている音がする。
数日前、
「火傷ってどうしたら治るんですか~?」
と泣きそうな声で電話してきた沙耶ちゃんの様子を想像して、つい口元がほころんだ。


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