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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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にっこり微笑んでうなずいてくれた

938:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/26(水)23:00:49.12ID:LnJGOE8u0.net
不思議スレと迷ったんだけどこういうことに詳しい人多いかなって思ったんでこっちで

10年ほど前一緒に住んでたばあちゃんが亡くなった
優しいばあちゃんで皆にも愛されてた

私も大好きだったんだけど亡くなる数年は寝込みがちだったし私も年ごろで友達や彼氏との遊びを優先してしまって昔ほど話をしたり一緒にいたりできていなかった
それが私の中でずっと後悔していたと思う

ばあちゃんが亡くなって数週間後、夜中に目が覚めて二度寝をした
と同時になんか意識だけが違う世界に行ったというか、家の廊下を歩いてるんだけど回りはオーロラみたいにキラキラひらひらしてる
ばあちゃんの部屋の扉を開くといつも座っていた場所にばあちゃんがいた

私はばあちゃんの元にかけていって手を握り泣きながら謝ってた
ばあちゃんはうなずいてた
ひとしきり泣いて
「幸せだった?」
と聞くとにっこり微笑んでうなずいてくれた

そこですーっと体に戻った感覚がして目が覚めた
後悔から見た夢だったのかもしれないけどばあちゃんが会いに来てくれたと思いたいな



941:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/26(水)23:16:24.77ID:ZbM4VSAL0.net
>>938
たぶん、あなたの自責の念を取り除きに会ってくれたんだろう

うちの親父は生前病気でタバコ禁止だったので自分が厳しく管理していたんだが
「あそこに行くと1ヵ月分くれるんだよ」
と死後、近所のタバコ屋に通っていると夢の中で話した
お金を持たせなければ!と焦っているうちに目が覚めたけどね
不覚にも起きた途端
「良かったな!」
と泣いてしまった



942:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/10/26(水)23:31:49.67ID:d7kq6TNm0.net
(´;ω;`)いい話や



943:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/26(水)23:33:10.63ID:d7kq6TNm0.net
俺の親父は夢にすら出てこぬ
満足したのかなぁなんて勝手に思ってる
さみしいけどな



944:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/26(水)23:48:54.56ID:VcExdOymO.net
>>938
>回りはオーロラみたいにキラキラひらひらしてる

これ飼っていたインコが亡くなってしばらくして夢に出てきたのと同じだ
あとにも先にも一度しか見たことない



945:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/26(水)23:51:18.23ID:R9OjCj1g0.net
じいちゃんもばあちゃんも父親も母親も出てこないや…



946:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/10/27(木)00:00:18.16ID:rzYjkf4G0.net
俺はバカやってた頃亡くなった母親がたまに夢に出る
夢だとわかってるけどそれを言ったら消えてしまいそうで言えない
もっと親孝行すれば良かった孫を抱かせてあげたかった


 

引用元:ほんのりと怖い話スレ その120
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1474201478/938-946



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グァムから帰れない英霊の存在

729:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)11:03:06.69ID:8YgWSFlD0.net
文章で書こうと思ったんだが、上手くまとめられなかったので箇条書きにしてみた

・両親・俺(高校生)弟(10歳)でグアム旅行にいく
・部屋に入るなり弟が「ベランダにオジサンがいる。凄く怒ってる」と怖がる。俺たちには見えず。
・詳しく聞くと、作業服みたいなのを着たオジサンだという。
・その後なんとか宥めて買い物に出る。
・帰りの車の中で弟が寝たのでそのまま部屋に連れて行き家族全員就寝。
・翌朝、親父が真っ青な顔で「怖い夢をみた・・」と言う。詳細は語らないがグロかったらしい・
・おきてきた弟が親父を見るなり「昨日のオジサンがお父さんの後ろにいる。昨日より怒ってる」とさらにビビる。
・ピンときた母親が親父の実家に連絡をとる
・叔父さんから、グアムで戦死した親戚(父方の祖父の兄弟)がいると聞く
・急遽戦没者の慰霊公苑にいきお参りをする
・グアムで戦死した親戚は遺体が帰ってこなかったので、遺品を受け取りそれを墓に埋葬している

以後特に何も無し
親父はその親戚を知っていたけど、実家の墓に名前が刻まれているし
ちゃんとお参りもしているから、グアムに来ても特に慰霊公苑に行くつもりはなかったらしい

グアムのほうにはその昔、祖父と叔父はお参りしたことがあるらしいんだが
その後は遠方のため誰もこちらに来なかった
だから、怒ってたのか、それとも近くに来たのにお参りしないから怒ったのかは不明
一応、田舎に墓はあるんだけど、こういうのって成仏してない状態っていうのかね・・・



734:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)16:50:58.14ID:BuMrUGOMO.net
>>729
家族としては怖かったかもしれないがいまだにグァムから帰れない英霊の存在はせつない…



736:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)20:00:29.83ID:jG8JRW8C0.net
>>734
だよな
どうしたら成仏させてあげられるのだろう



739:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)20:33:26.82ID:c4LCqo1Q0.net
硫黄島では平成6年まで超常現象が当たり前だったが
天皇陛下が慰霊したら、かなりおとなしくなったらしいね。
お国のために亡くなった人の霊は、国家レベルで供養してあげないと成仏できないみたい。
とくに戦争が終わったことも知らないで、まだ戦ってるような霊は、天皇陛下が直に語りかけて供養しないと納得しないと思う。



745:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)21:57:45.46ID:5n+VVu3e0.net
さすがに天皇陛下きたら成仏しようと思うわな



740:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)21:07:59.52ID:jG8JRW8C0.net
それなら自衛隊の偉い人でもよさそうね



741:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)21:18:38.72ID:jG8JRW8C0.net
これもあったね
遭難事件から暫く経った頃、
「中隊規模の一群が八甲田方面からやって来る」
という噂が聯隊内に広まった。
その噂は津川聯隊長の耳にも届き、意を決した聯隊長は、衛兵の詰所に待機してその出現を待つ事にした。

底冷えする夜、夜明け間近の事、血相を変えて飛んできた衛兵の報告を聞いた聯隊長は営門に急行(ラッパの音に混じって軍歌も聞こえたとの事)、そして今まさに姿を現さんかと思われた時、聯隊長は抜刀し闇に向って叫んだ。

「雪中行軍隊の諸君よ、よっく聞け!
お前達は勇戦奮闘して見事な最期を遂げた!
今や無情雪裡の鬼と化すとも迷ってはならぬ!
お前達の死は無駄ではなかった!

軍装及び厳寒期の戦術には一大改革が施される事になったぞ!
来たるべき戦役に於いて未然に軍の損失を防いだその功績は大きい!
行軍隊員はみな靖國神社に合祀される事になったのだ!

迷うな、心安く眠れ!ここはお前達の来る所ではない!
帝国軍人として見苦しい振る舞いはこの聯隊長が許さんッ!
青森五聯隊の雪中行軍隊、回れ右!前へ進め!」

号令をかけると足音はピタリと止まり、八甲田山に向って静かに遠ざかって行き、以来二度と現れる事は無かったという。


756:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)14:45:14.57ID:Yfh2l8iH0.net
>>741
遭難したのに山に帰れはないだろ…糞みたいな話だわ



757:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)15:13:18.92ID:Y+K3mi8i0.net
俺もそう思った、靖国神社の方に行けなら判るけど
死の苦しみを味わった八甲田山に戻すなよって



758:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)15:14:32.57ID:eAMwStdK0.net
>>756
まぁ、足跡が引き返して遠ざかる って感じだろうから>>741の記述のように
一見、八甲田山に向かって行くように思えて、
実はその先  本来の向かうべき所へ向かって行ったんだろうよ



759:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)17:40:19.54ID:+eJhK/+40.net
地図を見たら、八甲田山の慰霊碑の位置から八甲田山山頂方面に行くと、東京方面になるみたいよ



743:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)21:36:37.93ID:9LzxnMc60.net
亡霊戦艦の話もグァムだっけ?



744:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)21:54:42.22ID:BuMrUGOMO.net
硫黄島だっけ?
自衛隊の輸送機が空荷で帰国する際、ある気配が搭乗してきたという逸話
僚友機に英霊が同乗して靖国に帰れたんだね



746:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/19(水)23:38:40.22ID:kMXYtkrp0.net
じいちゃんの弟が硫黄島で戦死してる。
俺も慰霊で上陸できるのかな



748:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)00:21:33.75ID:ra/4NcZG0.net
>>746
砂粒1粒も持って帰ったらあかんらしいよ。
自衛隊の人も硫黄島から帰る時は、靴底についた土まで洗い流すらしい。



753:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/10/20(木)07:21:44.42ID:RS+XLijO0.net
>>748
それ、防疫の為ですから


 

引用元:ほんのりと怖い話スレ その120
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1474201478/729-753



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人と話せなくなってしまった

53:⑦⑦⑦:2016/10/13(Thu)12:57:14
最初はあまり不思議に感じなかった。
だけど、あまりに頻繁にあるので、だんだん意識するようになってしまった。
「そんな話したっけ?」
ってよく言われてしまう。

例えば最近彼氏と別れた友達と話しているとき、もう元気になった?と聞くと驚かれる。
別れたことを話したっけ?という。
車なおった?と聞くと、車をぶつけたこと言ってたっけ?と返ってくる。
誰か一人に対してそんなことが頻繁にあるなら、その子が忘れっぽいだけだと思う。

別れたこともぶつけたことも事実だから、わたしが勘違いしているわけでもない。
ただ、わたしは聞いた覚えがあるのに、みんなはわたしに話した覚えがない。
ひどいときには、
「まだ誰にも話してないのにわたしが知っている」
ということまであった。

そんなのがあまり何度もあると気持ち悪がられる。
わたしも気持ち悪い。だから、そんなときは適当にごまかす習慣が付いた。

前に聞いた話を話題にすることも避けるようになった。



54:777:2016/10/13(Thu)12:59:26
そうすると、
「友達が楽しそうに話す話題を既にわたしは知っていた」
ということが多いのに気が付いた。
例えば友達が昨日の出来事を話してくれている。
でも、わたしはそれをもうちょっと前から知っていた。

その話、前にも聞いたよ。とは絶対に言えない。
そしてついに、恐れていたことが起こってしまった。
友達が母の日のプレゼントを買いに行くという。
「あなたこの間、お母さんが亡くなったって言ってたじゃないの・・・」
もちろんそんなことは言わない。
だけど、わたしには分かってしまった。
そして、わたしの記憶通り、彼女のお母さんは急に亡くなられた。
自分の記憶の中で、どれが過去のことでどれが先のことなのか、自信がなくなってしまった。

友達と話すのもぎこちなくなってしまった。
未来のの話をしてしまわないようにと、とても神経を使うから。

そんなわたしにとって、インターネットのチャットや掲示板はとても居心地が良かった。
もともと共通の話題のない人たちの集まり。
その日その場だけ盛り上げて、また別の日に知らない人たちと話す。
そしてたまにいたずらをする。

最近の大きな出来事を思い出して、ネットで検索する。
それらしきものが引っかからなかったとき、こっそり書き込んでみる。

「9月11日は飛行機に注意」

人と話せなくなってしまったわたしは、そうやってネットの世界だけでひっそりと生きている。

まだわたしが死ぬときの記憶は無い。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 



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見ちゃだめぇえ!こないで!

43:⑦⑦⑦:2016/10/13(Thu)08:32:33
彼女と連絡が2週間もとれなくなり心配になった俺は彼女のマンションに様子をみに来た。
鍵は開いていたから勝手に入った。だって呼びかけても返事がなかったから・・・
「ん・・・なんか臭い・・・。」
彼女は俺が家に入ってきたのがなんとなくわかったのか・・・。

「見ちゃだめぇえ!こないで!」
リビングのほうから声がする。
「たしか、このドアを開けるとリビング・・・だっけ?」
ひとつのドアを隔てて叫ぶ彼女。
いったいなにがあったんだ?
しかし、あまりにもでかい声をだすのでその日はリビングの様子を見ず、
「なにかあるんなら、電話しろよ。」
と一言、言い残して俺はマンションを後にした。

5日後。
まだ連絡は無い。
心配になってまたマンションを訪れた。
「・・・・?鍵また開いてるぞ?」
少しドアを開けてみた。
「オェッ」
臭い。とてつもなく臭い。
「おい。〇〇(名前)!いるのか?」
返事がない。構わず入っていく。
リビングのほうから臭う・・・
「ま、まさか」
このまえ来たときは開けなかったリビングのドアを開ける。

「・・・!」
言葉がでなかった。
彼女はリビングで首を吊っていたのだ。

その後、警察が来た。
いろいろと聞かれたがふと警察が変なことを言う。
俺「5日前来たときはちゃんと返事がしたんです。」
警察「え?おかしいですね・・・」
俺「?」
警察「一ヶ月も前なんですよ。検査報告書からして。」
俺「なにがですか?」
警察「亡くなったのが」

多分、彼女は見られたくなかったのだと思います。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 



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黒田君のギター


228:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:32:12ID:aOHQPdOQ0
僕が彼に出会ったのは、高校1年生の時のことです。
一応政令指定都市ですが、都心ではありません。
家から歩いて3分以内に何軒かコンビニはありますが、全部ローソンです。

小洒落た雑誌に載っている服を買おうと思うならば、30分電車に乗って遠出しなければなりません。
僕が育ち、彼と出会ったのはそんな街です。

彼は全くもってごく普通の少年に見えました。
彼は黒田硫黄のファンなので、黒田くんと呼んでおきます。

高校1年生にしては背が高く、色が白くて肌が綺麗な、ちょっと優男風の見た目で、高校生らしく浮かれ騒ぎが好きでノリとテンションで生きているようなところがあり、よく喋るごく普通の同級生でした。

今お話しようとしている事件?を境目に、僕と時々話すようになるまではそれほど気になるというほどの存在ではありませんでした。



229:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:33:15ID:aOHQPdOQ0
それは、体育祭の直後だった記憶があるので一学期の終わりのことだったと思います。
クラスの奴らの顔と名前もほぼ一致して、中学時代の友人たちとだけ、親しく話をする時期も終わった頃でした。

初夏の夜ももう更け、高校生が出歩くにはやや遅い時間、僕はその一帯では一番の繁華街を歩いていました。
理由は何だったかもう覚えていませんが、ちょっと何かを買いに出かけたのが存外に遅くなってしまったといった程度の用事だったのだと思います。

片側二車線の道路の脇にしつらえられた歩道の横には、びっしりと灯りをいっぱいに点した店舗が並んでいます。

交差点と歩行者用横断歩道の周囲で途切れたところ、横断歩道を渡りきってすぐのガードレールに腰を凭れさせるようにして、アコースティックギターを肩から提げて鳴らしている男がいるのを僕は信号待ちをしながら眺めていました。

別段珍しいことではありません。
その日も、そこへ差し掛かるまでに何度となく見た光景ですが、彼は声を張り上げて歌を歌うでもなく、中腰になって全力でギターをかき鳴らすわけでもありません。
ただ、ガードレールに腰掛けて「ギターを鳴らしている」だけなのです。

どことなく、何かを待っているような感じだなあと思いつつ、横断歩道を渡りきったところでギター男の顔を見てみるとそれはくだんの黒田くんでした。

彼は確かにクラスでもやかましい方ではあるのですが、熱心に音楽を語ったり、バンドをしている風の見た目でも雰囲気でもないので、僕が面食らったような顔をしていると、あちらも僕と同じような顔をしています。

「バンドなんかやってるんだ?」
と僕が言うと、黒田くんはちょっと照れたように笑って
「そうでもないんだけど、夜フラフラしてギターを弾くのが好きなんだよ」
といったようなことを言っていました。

僕が持ち前の図々しさで何か弾いてみてくれ、とねだると、黒田くんはやっぱり少し照れたように笑ってからカーペンターズの「sing」を弾いてくれました。

「ギターを弾くことはかっこいいと思っているけど、自分には到底無理だと思っている」
平均的な高校生だった僕に
「おおー」
「超うめー」
と心から言わせるに充分な演奏を披露した後、黒田くんは
「恥ずかしいから秘密にしといてくれ」
とやっぱり照れたように言って、僕はそれを承諾しました。



230:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:35:10ID:aOHQPdOQ0
お喋りな僕にしては珍しく、黒田くんのギターのことを誰にも喋らないまま、夏休みに入ってすぐのことでした。
その頃仲の良かった友人から、肝試しに行かないかと誘われたのです。

オカルティックなものにさして興味のなかった僕がついていこうと決めたのは、当時好きだった女の子がメンバーにいると聞いたからでした。

肝試しといっても、繁華街の真ん中の交差点で数ヶ月前に死亡事故があり、以来その下に亡くなった親子が立っているといった
「よくある」と言ってしまうにもありがちな噂を確かめにいこう、といった可愛らしいものでした。
少なくとも、その当時の僕たちには「可愛らしくて」「胸踊る冒険」だったことは確かです。

週末の夜、時間は11時を少し回った頃だったと思います。
僕らは連れ立って件の場所へと向かいました。

繁華街の真ん中、交差点の脇、少しネオンが途切れたところ。
向かうにつれて、僕はそれが「黒田くんがギターを弾いていた場所」だったことを思い出しました。

高揚していた気分が見る間に萎えていきました。
本当に「出る」としたら、あんな場所で黒田くんがギターを弾き続けているというのもおかしな話です。

彼の性格ならば、もし何か見たとしたら次の日にはクラス中に話が広まっているはずです。
しかも、尾鰭背鰭がたっぷりついて。
すっかり「肝試し方面」への興味が失せてしまった僕は、好きだった女の子の後姿でも鑑賞していようと視線を上げました。

彼女の髪の向こうに見えたのは、くだんの交差点でした。
黒田くんのひょろっとしたシルエットが見えます。

やっぱり、何も出るはずないじゃないか。バカらしいな。
他のメンバーにとっては思いもかけずそこにいた黒田くんと、黒田君のギターにすっかり注目が集まってしまったのを尻目に僕は完全に白けてしまいました。



231:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:36:06ID:aOHQPdOQ0
「ここ、幽霊出るんでしょ?怖くない?」
「え、俺何も見ないよ。肝試しみたいな感じの奴ら、他にもちょくちょくここ通るけど皆白けて帰ってくもん」
幽霊なんて出ないよ、と笑う黒田くんにつられて皆が笑うわけですが、今度は逆に僕のほうが怖くなっていました。

「え」
と言ってから
「俺何も見ないよ」
と続ける間に、彼は僕のほうを伺うようにちらっと見たのです。

黒田くんがここでギターを弾いているのを、それも恐らくは毎晩のようにここにいるのを知っているのはその時点では僕だけだったのでしょう。

その僕を警戒するように見てから、
「何も出ないよ」
と彼が言った理由は分かりません。
それでも、僕は直感的に思ったのです。黒田くんは何かを知っていることを。



232:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:36:56ID:aOHQPdOQ0
その後、せっかく集まったのだからとカラオケに行くメンバーと別れて、僕は家に飛んで帰りました。
一学期の最初にもらったきり、家の電話の横に吊るしておいたクラス名簿を引っ張り出して黒田くんの電話番号を探します。かけようかかけまいか迷いつつ、視線が番号を見つけるとすぐにPHS(当時高校生が持たせてもらえるのはPHSでした…)を持って部屋に引っ込みました。

なぜか震えて仕方ない指先で番号を押すと、階下から姉の呼ぶ声がします。
「黒田くんって子から電話!!」
その瞬間、この後何度となく黒田くんと味わった恐怖の中でも最大級の恐ろしさが体を駆け巡りました。

階下まで何とか行って、コードレスホンを受け取ったのはいいのですが、とてもではなく恐ろしくてひとりきりで黒田くんと話す気にはなれません。
会話を聞かれることを承知で、姉と弟、父のいるリビングの端で受話器を耳に当てました。

「ああ、俺。ごめんな、遅くに」
真夏に冷や汗をたっぷりかいて、歯の根も合わないほどに震えている僕とは裏腹に、いつも通りに黒田くんは話しかけます。

何してた?とか、俺も今帰ったところでさ、とかしばらく当たり障りのないことを言い続けていてくれましたが僕が何も言わないので、やがてちょっと困ったような声音で言いました。
「さっきのことだけどさ。お前には、もう一回見られちゃってるんだよな。だから話すよ」



233:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:37:32ID:aOHQPdOQ0
死んだ人っていうのは、自分が死んでること分かってなかったりするんだ。
分かる暇もなく死んじゃったりすると、呆然としてずっとそこに残っちゃったりする。
ただ、すごく大事なものだったり、すごく大事なことだったり、そういうのがあったことは覚えてる奴が多いんだ。

あそこにいたのは、小さい女の子の親父さんだ。女の子はいない。
親父さんは、「死ぬ」って認識する前に「大事な可愛い小さな娘が血を流してる」ことを心に刻んじゃった。

小さな娘の一大事の前じゃ、自分が死んでるなんてことは些細すぎるのかな。
娘を助けなきゃ助けなきゃとは思うけど、どこに助けを呼んでいいのか分からない。
自分たちの目の前をたくさん人が通っていくのは見えるみたいで、ずっと必死に助けを呼んでる。

でも、誰も振り向いてくれないんだ。
たまに振り向いてくれる人がいても、皆怖がって逃げちゃうんだ。
それって、どんな気持ちなのかな。
あの親父さんは、この世で一番大事な命が自分の腕の中でゆっくり息絶えていくのを、ずっと感じてるんだ。
それって、どんな気持ちなのかな…?

俺があそこで何をしてたかって?いや、だからさ。
親父さんとずっと話してたんだ。
たすけてくださいたすけてください、わたしのむすめをたすけてください、ってあの人泣きながらずっと言ってるんだ。

だから俺は、もうすぐ救急車が来ますよ、娘さんは助かりますよ……って。
何時間かそうしてたら、親父さんやっとありがとうございますありがとうございますって泣くのやめるんだけど次の日行くと、やっぱり俺の顔見てたすけてくださいいいいいぃい!!って叫ぶんだ。
だから、毎日あそこにいる……。

気休めでしかなくても、いつかあの親父さんが娘さんはもう、「助かって」るんだって分かって傍に行くまで出来たら一緒にいて、救急車呼びましたよって言いたいんだけどなあ?



234:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)15:38:29ID:aOHQPdOQ0
そう言って、彼は電話の向こうでやっぱり困ったように照れたように笑いました。
別段目立つこともなく、本当にごく普通にクラスに溶け込んでいた黒田くんは、「目立つこともなく、ごく普通に」することに対して、ものすごく骨を砕いていたように思います。

真夏の道端に何時間も「普通に立っている」ために、面白半分で来る僕らみたいな奴に
「俺はずっとここにいたけど」
とごく普通に言うために中学生の時に始めたのだというギターは、相当うまいと僕は思っています。

「ブーンが精神病になったようです」でカーペンターズの「sing」を久しぶりに聞いて書き込んでみました。

当時の雰囲気をそのまま伝えたくてあれこれした結果、超長文になってしまいました。申し訳ありません。



235:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)16:23:53ID:8XOSo7ekO
>>234
哀しげな話ですが、なんだか心温まってしまいました(;∀;)
GJです!



240:本当にあった怖い名無し:2006/04/03(月)18:43:06ID:AUDG77TO0
>>234
GJ! かなり読みやすかったよ!



https://youtu.be/FQSKOC-ChRw

 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?125
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1143802282/228-240



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1973/02/20
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リア充もげろ。
来世はブサメンじゃないといいなぁ。

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