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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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話す死体(3)

これは北海道のある路線の踏み切りで起きたことだ。
ある冬の寒い日、雪の降り積もる道を家へと急ぐ高校生ぐらいの少女の姿があった。
もう少し、あの踏み切りさえ渡れば暖かい家にたどり着ける。
それなのに無常にも彼女の目の前で警報機が鳴りだし、遮断機がゆっくりと下がりはじめた。
少女は家に早く帰りたい一心で警報機を無視し、半ばまで下がっていた遮断機をくぐり抜けると急いで踏み切りを渡ろうとした。
ところが、彼女は踏み切りの真ん中で雪に足をとられて転倒してしまったのだ。
なんとか起き上がろうともがいている彼女の目に、ゆっくりと踏み切りに進入してくる電車の姿が浮かび上がった…

「危ない!」
運転士が慌ててブレーキをかける。
しかし、もう遅い。
路面が凍りかけていたことも手伝い、電車は踏み切りをはるかに超えてから停止した。
車掌と運転士は電車から飛び降りてすぐに踏切まで引き返す。
だが、そこにあったのは衝突の衝撃により無残にも上半身と下半身が切断され、離れ離れに転がった少女の死体であった。
「これは酷い・・・」
車掌はそう呟くと運転士にこの場に残っているように指示し、自らは応援を呼ぶために電車の中へと引き返して行った。
すると・・・
ズリッ!
転がっていた少女の上半身が突然起き上がり、運転士の方へ向かって地面を這い出したのだ。
「助けて・・・」
力なくそう呟きながら、少女の体は運転士に近づいてくる。
恐怖にかられた運転士は慌てて逃げようとしたが、雪と焦りのために上手く動くことができずに転倒してしまう。
「助けて・・・」
そうしている間にも、地を這う少女の上半身は運転士との距離をますます縮め続けている。
パニックに陥った運転士は少女のように地を這って逃げ出し、近くにあった電信柱によじ登ろうとした。
ところが・・・
「助けて・・・」
彼のすぐ耳元で少女の声がし、それと同時に何かが彼の背中に覆い被さってきた。

連絡を終えた車掌が踏み切りに戻ると、そこに運転士の姿はなかった。
それどころか、さっきまであったはずの少女の上半身も消えている。
不思議に思った車掌が辺りを見まわすと、運転士は近くの電信柱の上で少女の上半身を背負ったまま気絶していた。
可哀想なことに、彼はこれが原因で後に発狂してしまったという。
少女の体が切断された時、切断面の傷口は寒さのためにたちまち凍りいて出血が抑えられた。
そのため彼女は即死せず、上半身だけがしばらくの間生き長らえていたのだ。




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