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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.29 (Mon) Category : 

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四月四日四時四十四分‏

2014.04.04 (Fri) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

ある年に、福井県の中学校であった話です。

四月四日。まだ春休み中の学校では、部活が盛んな時です。校庭では野球部、サッカー部、陸上部と、三つの運動部が上手くスペースを使いながら練習に励んでいました。

午後五時近くになり、サッカー部が最後のシュート練習に入っていた時のことです。

部員の雄一はパスを受けて、右足でしっかりとボールを捕らえて蹴りました。ボールはキーパーの保夫の腕をかわし、そのまま見事にネットを揺らす……はずでした。
しかし、信じられないことに、ボールはゴールに入る前に消えてしまったのです。

「へっ? 俺のボールは?」

訳がわからずに周りを見回すと、保夫や他の部員たちも、何が起きたのかわからないという顔できょとんとしています。すると、突然、校長室の窓から校長先生の怒鳴り声が聞こえました。

「こらーっ、サッカー部! こんな所に、ボールを蹴り込む奴があるかぁ!」

校長先生は黄色いサッカーボールを持っています。それは、雄一が蹴ったはずのボールでした。

「雄一。とにかく謝ってボールを貰ってこいよ。校長はうるせぇからさ」

キャプテンの和彦の言葉に頷きながら雄一は、取り敢えずボールを返してもらいに行こうと小走りで校長室に向かいました。

「しかし……なんで雄一のボールがあそこにあるんだ?」

雄一が走り去る姿を見送りながら、顧問の岡田先生が不思議そうに呟きました。部員たちも、全く理解できない出来事にみんな首を傾げるばかりです。


雄一が校長室に着くと、校長先生も少し冷静になったのか、不思議そうに聞いてきました。

「君は、あそこで蹴っていたんだろう。なのにどうしてここにボールがあるんだ? これは、本当に君の蹴ったボールなのかい?」

雄一の蹴ったボールではないのかもしれないと校長先生は言いましたが、でも、それは確かにあの時、ゴールに入るはずだった雄一のボールです。

「いえ、確かに僕のボールです。信じられないかもしれませんけど、ゴールに蹴った時に消えてしまって……」

雄一が先程起きた不可思議な出来事について説明しようとした、その時、後ろで声がしました。

「ええっ? 俺、なんでこんなとこにいるんだあ?」

突然聞こえた叫びにふりむくと、陸上部の昭光が校長先生の椅子に座っていました。

「昭光、お前、いつの間に来たんだ?」

驚いた雄一が聞くと、昭光も何がなんだかわからないといった顔で、興奮した声で答えます。

「俺、校庭で練習してたはずなんだぜ」

昭光は走り高跳びの選手です。先刻、雄一がシュートしたのと同じ時、昭光も今日の最後と思って、勢いよくジャンプし、マットに飛び込もうとしていたのです。

「上手くバーを越えたと思ったら、耳元で風がゴーッと鳴って、何も見えなくなったんだ。それで、気が付いたらここにいて……一体なんだ、これ?」

理解を越えた出来事に、頭を混乱させながら昭光はふと、壁にかかっている時計を見ました。
四時四十六分。雄一のボールが消え、昭光も校庭から姿を消したのは、二分ほど前の四時四十四分。
不思議に出会う時間だと言われる、“逢魔が時”に起きたことだったのです。


この不思議な事件があってからその学校では、「四月四日の四時四十四分には、空間が歪んで不思議な事が起きる」という噂が囁かれるようになりました。
余談ですが事件の日、消えたものたちが校長室まで来る時間が異なったのは、ボールと昭光の重さが違ったからではないかと言われています。






昔から、不思議なことが起きる時刻だといわれる、四月四日四時四十四分にまつわる学校の怪談をまとめました。

(続きは『続きを読む』をクリック)
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)



 









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クリーム色の扉‏

2014.03.19 (Wed) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

五年生の千加は、学校の三階の廊下の外れに、ドアがあるのを見つけた。いつも、同じ所を通っているのに、こんな所にドアがあるのを全然知らなかった。
そのドアはクリーム色の壁に、人ひとりようやく入れるくらいの幅の狭いドアで、壁と同じクリーム色に塗られていたが、千加が思わず目を擦ったのは、ドアの境がぼやけていて、はっきりしなかったからである。

(何のドアだろう?)
一瞬そう考えたが、次の瞬間、このドアの向こうに何かあるなんて変じゃない、と思った。
だってドアのついているのは、外に面している窓側なのである。壁の向こうは外だ。例えドアがあっても、その先はないはずなのである。

ドアには小さな可愛いノブが付いている。なんとなく回して開けてみたくなる。千加は左右を見た。離れた所に何人もの男の子や女の子がいるが、こっちを見ている者はいない。
千加はノブに触れた。快い振動が手に伝わってきた。回して開けてみる。ドアの中を見る間もなく、千加の体は吸い込まれる様にドアの中に消えた。

ちょうどその時、ひとりの男の子が千加の方を振り向いていた。
「あれっ?」
男の子は千加が壁にスーッと入っていったのを見たのだ。思わず目をパチパチさせる。今、そこにいた女の子が壁に吸い込まれるのを見たなんて、頭がおかしくなったんじゃないか。
男の子は千加のいたあたりに行ってみた。

「何もない……」
クリーム色の壁があるばかり。千加の見たドアなどない。
「変だなあ。あれ、三組の子だった……」
千加は身長一五二cm。そんな体格を見間違えるはずはない。
その時、男の子はどこからか聞こえる幽かな声を聞きつけた。
「助けてえ、出口がない……」
声は聞こえるが、どこなのか見当がつかない。

千加がどこにもいないと解ったのは、それからしばらくしてからだった。
千加は学校から不意に消えてしまったのである。
でも、その時から何ヶ月かたった後も、誰かが時々、どこからか聞こえてくる声を聞く事がある。
「出口はどこ? ドアがないの。誰か来て……」

千加は、廊下に出来た異次元のドアの中に今でもいるのだろうか。

(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)


 








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ふりむかないで

2014.03.18 (Tue) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/25(土) 21:09:13.11 ID:KjbAH+qe0
夜の十時過ぎ、バスの中は私だけかと思っていた。
すると後ろから子供の話し声が聞こえた。
そうか、まだ他にも乗客がいたのか。

子供達は怪談話をしていた。

子供1「振り向くと幽霊があの世につれて行っちゃうんだって。」

ああ、この子達は良く帰りが一緒になる塾帰りの子だ

子供2「じゃあ振り向かなければいいんだね。簡単なことだ。」

子供1「それがね、絶対振り向いちゃうんだって。幽霊も振り向かせるために色々な方法を使うらしいんだ。」

もうすぐこの子達が降りるバス停だ。
二人は全く気づいていないようだ。
降り過ごして帰りが遅くなるのは可哀想だと思い、振り向いて声をかけた。

「君たちここで降りるんだろ?」






子供1「ほらね」


 








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