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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.25 (Thu) Category : 

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クリーム色の扉‏

2014.03.19 (Wed) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

五年生の千加は、学校の三階の廊下の外れに、ドアがあるのを見つけた。いつも、同じ所を通っているのに、こんな所にドアがあるのを全然知らなかった。
そのドアはクリーム色の壁に、人ひとりようやく入れるくらいの幅の狭いドアで、壁と同じクリーム色に塗られていたが、千加が思わず目を擦ったのは、ドアの境がぼやけていて、はっきりしなかったからである。

(何のドアだろう?)
一瞬そう考えたが、次の瞬間、このドアの向こうに何かあるなんて変じゃない、と思った。
だってドアのついているのは、外に面している窓側なのである。壁の向こうは外だ。例えドアがあっても、その先はないはずなのである。

ドアには小さな可愛いノブが付いている。なんとなく回して開けてみたくなる。千加は左右を見た。離れた所に何人もの男の子や女の子がいるが、こっちを見ている者はいない。
千加はノブに触れた。快い振動が手に伝わってきた。回して開けてみる。ドアの中を見る間もなく、千加の体は吸い込まれる様にドアの中に消えた。

ちょうどその時、ひとりの男の子が千加の方を振り向いていた。
「あれっ?」
男の子は千加が壁にスーッと入っていったのを見たのだ。思わず目をパチパチさせる。今、そこにいた女の子が壁に吸い込まれるのを見たなんて、頭がおかしくなったんじゃないか。
男の子は千加のいたあたりに行ってみた。

「何もない……」
クリーム色の壁があるばかり。千加の見たドアなどない。
「変だなあ。あれ、三組の子だった……」
千加は身長一五二cm。そんな体格を見間違えるはずはない。
その時、男の子はどこからか聞こえる幽かな声を聞きつけた。
「助けてえ、出口がない……」
声は聞こえるが、どこなのか見当がつかない。

千加がどこにもいないと解ったのは、それからしばらくしてからだった。
千加は学校から不意に消えてしまったのである。
でも、その時から何ヶ月かたった後も、誰かが時々、どこからか聞こえてくる声を聞く事がある。
「出口はどこ? ドアがないの。誰か来て……」

千加は、廊下に出来た異次元のドアの中に今でもいるのだろうか。

(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)


 








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Title : 無題

なんか昔の「ほんとうにあったふしぎなはなし」とかそんな感じの、小学生向けオカルト本に掲載されていたネタみたいな印象。

NONAME 2014.03.19 (Wed) 16:19 編集

Re:無題

学校の怪談とかにありそうね。

2014.03.22 15:04

Title : 無題

???「次元の扉?……あ~れ~」

神殺鎗 2014.03.19 (Wed) 20:19 編集

Re:無題

ルパンかよ!

2014.03.22 15:11

Title : 無題

児童ためのホラー小説シリーズの前編に載ってそうですよね。
あ、久しぶりです。最近、就活でまともに記事読めてないです。

火巳ヶ家 2014.03.20 (Thu) 15:28 編集

Re:無題

就職活動がんばれー!

2014.03.22 18:13

Title : 無題

千加視点の話は誰が書いたんだよって思ってしまう。

コーディ 2014.03.23 (Sun) 07:26 編集

Re:無題

それはオカルト全般に言える話なので突っ込んではいけません

2014.03.25 19:25

Title : 無題

なんで何ヶ月も飲まず食わずで生きてられるの?

??? 2015.01.03 (Sat) 01:02 編集

Re:無題

異世界ではそういうの関係なくなるんだよきっと
(これを一般的にご都合主義と言います)

2015.01.03 14:28

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