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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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台風の夜

2012.06.29 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

297 名前:長文すまそ 投稿日:04/06/23 21:46 ID:Y8KJ6/dt
この間台風が来て思い出した話。

一人暮らしを始めたばかりの頃、俺の住む県に台風が直撃した。
その夜は眠りをさまたげるほど、風がびょおお、と音を立てて吹き荒れ、俺は眠れずにいた。
そんな時だ。

突如玄関のチャイムが、ピンポン、と鳴った。
こんな夜中に誰が?と思いつつ、俺は覗きレンズを覗き込んだ。
人がいる。ぎょっとしたが、声をかけた。

「どなたですか」
「おう、○○、俺だよ」
「あれっ!?何だよお前、連絡もなしに」
その声は俺の友達の声だった。
だが、外が暗いのと、帽子を深々とかぶっているので、顔がよく見えない。

そんなことはどうでもいい、相手が友達だったという安心感に、
「それにしてもお前、この嵐の中よく来たなあ」
と言いながら鍵を開けはじめた。
だが、俺はそこで気が付いた。

<一体どうやって、この嵐の中を徒歩で来たのだ?>

彼には運転免許がない。
バスで来たとしても、バス停からここまで、少し歩かなければならない。
それに、こんな風の吹き荒れる夜に遊びに来るやつはまずいない。一体何の用が?
俺はまた覗きレンズを覗いた。

「お前どうやって、ここに来たんだ?」
すると彼は、数秒の沈黙の後、顔面を思いっきり覗きレンズに近付けてきた。
顔がロウ人形の様に白く、目だけがリモコン操作されたようにギョロギョロとしていた。
それは俺の知っている彼ではなかった、いや、それどころか、それは人ではなかった。
そしてそれは、口をこれでもかとばかりに横にひろげ、にいぃっ、と笑った。

俺は腰が抜け、その場に座り込んでしまった。
我にかえると、急いでその友達に電話をした。当然ながら、彼は来ていないと答えた。
その夜はますます眠れなくなってしまった。



 








拍手[3回]

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Title : 無題

面白い。タイトルも面白い。
ショートドラマで一つ制作お願いします。

ネッシー 2012.07.02 (Mon) 02:38 編集

Re:無題

15分くらいの尺かな

2012.07.25 15:16

Title : 無題

オレ、けっこうな台風の日にも
友達ん家に遊びに行ってたけど・・・(-_-;)

ミクニン 2012.07.05 (Thu) 22:17 編集

Re:無題

相手が一人暮らしとかだったらいいけど…

2012.07.26 13:55

Title : 無題


何故か台風来るとワクワクした子供の頃…
気圧の変化でハイになるのかな?

ねこたま 2012.07.15 (Sun) 10:33 編集

Re:無題

ワタシは今でも不謹慎ながらwktkですぉ

2012.07.28 13:13

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