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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.05.02 (Thu) Category : 

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―カラカラ― <毒男シリーズ>

2010.12.18 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象



40 :毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2010/10/30(土) 03:24:43.80

空はすじ状の雲に真っ赤な夕焼け。
輪郭がやっとつかめるくらいの薄暗い教室で、kは一人で窓の外を眺めていた。kは僕の一番の親友である。

僕が教室に入るなり、
「明かりはつけなくていいよ」
kは言った。
「え?暗くないの?」
「大丈夫、そのうち目がなれるから。それよりこっちに来てくれないか」

女子の着替えでも見えるのかな?と僕は思った。
なぜなら、我がバトミントン部の夏合宿は毎年男女合同で行い、合宿最終日の今日の練習を終えて、
部員たちは帰宅する前のシャワーを浴びているころだったからだ。

暗闇に慣れてきた興味津々の僕の目に映ったのは、とても不安そうな顔をしているKだった。
どうやら女子の着替えが見えるわけではないらしい。
それにKの視線は向かいの校舎の窓ではなく、その手前にある中庭だった。

「何を見てる…」
「静かに」
Kは僕の声をさえぎった。

kの指差す先、中庭の(少し荒れた)花壇の地面から20センチほどのところがぼうっと白く見える。
(あれは何だ??)

夕日は完全には沈んでいない。でも、その一部分に夕日が差し込んでいるわけではない、その花壇は完全に校舎の影にはいっているのだから。

それは間違いなく、人間の足の輪郭だった。
花壇の花の上で、人間の足、正確にはつま先からひざあたりががうすぼんやりと浮かび上がり、そこから先はすぅっと消えている。

向きからすると、まっすぐにこちらを向いているようだ。
と、それは突然消え、その後薄暗い闇の中
「カラカラ」
と何かが転がっていくような音が微かにした。

僕は一瞬驚いたが、そのあと、ぞっとするような不安が湧き上がり、声もでなかった。
そして、kの体は小刻みに震えていた。

「音、聞いた?」
kが言った。
「ああ、カラカラって…でもあれ、なんだ??」
「そうか。聞いたか…」
なぜかkはほっとしているようだった。

「あれな、…おまえのところに行くと思う…」
「え?」
僕はkが何を言っているのか理解できなかった。

「ごめん…お前は俺の親友だから…。でも大丈夫、安心しろ。ただし俺の言うことを良く聞くんだぞ。さっきは足だったろ?」
確かに足の輪郭が浮かび上がっていた。正確にはひざまでだが。
「あ、ああ、足だった…」
僕は不安げに答えた。

「次は腰までだ」

え!?なんだよおい!次があるのか?それにターゲットは僕なのか!?
なんで僕なんだ、と問いただそうとしたが、kの真剣な、ただならぬ表情を見てその言葉を飲みこんでしまった。
kは続けた。

「腰の次は肩だ。その次はあごまで現れる。いいか、その都度必ずあの「音」を聞くんだ、あの「カラカラ」という音を必ず聞け。聞くまではその場を離れては絶対にだめだぞ。それから、このことは人には話さないほうがいい。友達を巻き込みたくなかったらな。」

「わかったよ。でも、もし音を聞き逃したら?その時はどうなるの?」
「その時は…顔だ…顔まで現れる…そうなれば…」

……

これはこの夏の出来事です。
その後、kが言ったとおり彼女は現れました(少し小柄な感じのワンピースを着た女の子だと分かりました)。

今日までに肩まで見ています。

見た場所は、「腰」の時が体育館の用具入れの倉庫。
「肩」の時が最初の中庭の、ほぼ同じ場所です。
時間はいずれも夕方でまだ日が沈みきっていない、でもかなり薄暗くなっている時でした。

それを見た瞬間は息もつけないくらい怖かったですが、kの忠告どおり「音」を聞くまで立ち去りませんでした。
(それをkに言ったら「よし」と誉めてくれましたが)

なんとなく分かってきましたが、普段は人がいてにぎやかなんだけど、ふっと人の気配が無くなる、そんなタイミングがあるんです。そういう時なんです。彼女を見るのは。

なんで「音」を聞くまで立ち去ってはいけないのか、顔が現れ、それを見たらどうなるのかkは教えてくれませんが、「事が終わったら」全部話す、と約束してくれました。

どういうことなのかkに聞いたらまたこちらに書こうと思います。
でも不思議なのです。

最初はとても恐ろしくておびえていたのですが、最近彼女の顔が気になって眠れないのです。
次にあごまで現れた時、もし「音」を聞かなければ、僕は彼女の顔をみることが出来る。
そう考えると妙に胸が高鳴るのです。


 








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Title : 無題

後の「ツンデ霊」の主人公である

ドゥルジ 2010.12.18 (Sat) 20:39 編集

Re:無題

そ、そうなの!?w

2010.12.19 15:10

Title : 無題

顔が髑髏だったら
どうするんですか?

火巳ヶ家 2010.12.18 (Sat) 21:34 編集

Re:無題

ギャーっと叫んで、友達に相談するも怒られて手詰まり。

2010.12.19 15:13

Title : 無題

※ただし美人とは限らない

ピチ男 2010.12.19 (Sun) 00:36 編集

Re:無題

超絶美人なんですね。

2010.12.19 15:16

Title : 無題

幼女だろ? そうだろ? そうだと言って

春月 2010.12.19 (Sun) 05:05 編集

Re:無題

少女だったら

2010.12.19 15:19

Title : 無題

友達を巻き込みたくなければ…って

Kは主を巻き込んでるよね?w
俺の推測だと
誰かにカラカラと聞かせれば
最初に聞いていた人は
解放されるんじゃ…?

Kが主に聞かせた事で
Kは呪いから解放されたんじゃ?

NONAME 2010.12.20 (Mon) 00:38 編集

Re:無題

あー…
その可能性は充分ありますね!

2010.12.20 14:20

Title : 無題

これよく見かけますけどその後の話ってあるんでしょうかね

のなめ 2010.12.20 (Mon) 09:16 編集

Re:無題

多分ないんじゃないかなぁ。
ここで終わってるからいいんだと思います。

2010.12.21 18:19

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