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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.27 (Sat) Category : 

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解剖

2008.11.17 (Mon) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

女には最近付き合っている男がいた。カッコよくて頭もよく、それでいて優しい性格の男に女は徐々に惹かれ、思い切って告白した結果、見事付き合うことができたのだった。
しかし男と付き合いはじめてから数ヵ月、女は男の裏のもう一つの顔を知ることになる。

男には人には話せないような趣味を持っていた。男とデートをした帰り、男の忘れ物に気付いた女は家まで届けに行った。

女はインターホンを鳴らしたが一行に男は出てこなかった。不審に思い女がドアノブに手をかけるとガチャリとドアは簡単に開いた。
玄関を見ると男の靴が置かれていた。
「なんだ…いるんじゃない…」
女は家の中へと入っていった。家へ一歩入ると妙な臭いが鼻についたという。何かは分からないが薬品のような臭いだったという。

女は部屋の扉を開けた。男は机に向かい何か作業に熱中しているようだった。
(うぷっ………)
女は男の手元を見て思わず吐き気が催したという。男は何かを解剖していた。女は最初それが何だか分からなかったが、近づいてみるとハッキリ分かった。

胎児だった。それも人間の胎児。大人の拳ほどの大きさしかない、とても小さいものだった。男はメスを使い、それを夢中で解剖していた。

ハッと男は女の存在に気付いた。
「これ、忘れ物…」
女は男の忘れ物を置くと、すぐ家から出ようとした。しかし男は女の腕を掴み、それを引き止めた。
「見たな……」
男は静かに呟いた。女が恐る恐る男の顔を見ると、男はそれまでとは想像もつかない悪魔のような表情をしていた。

男は力ずくで女を床に押し倒すと、ポケットから注射器を取り出し、女の腕に突き刺した。
全身に麻酔がかけられたような感覚に襲われ、女は気を失っていった。

女が気付くとそこは近くの公園のベンチの上だった。辺りは既に真っ暗になっていた。
女はふと腕に何か違和感があることに気付く。見ると腕は大きく膨れていて、何か切開したような跡があり、それを糸でしっかりと縫合してあった。

翌日、病院へ行き腕の中を見てもらうと、中にはバラバラに切られた胎児の死体が入れられていた。
それからというもの、男は女の前から姿を消した。連絡を取ろうとしても、音信不通となっていた。

女が男の顔を再び見ることになるのは新聞の記事であった。男は女子小学生を家に連れ込み、殺して解剖していたという事だった。

さらに男の部屋からは、知人の医師に横流ししてもらった中絶された胎児が多数発見された。







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