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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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キャンプ場の奥地

2015.04.04 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

369本当にあった怖い名無しsageNew!2005/10/19(水)17:11:05ID:O6Y0z2MY0
お久しぶりです。皆様。
「かんひも」のAです。

>230
ありがとうございます。
でも、さすがに土日のたびに、母の実家に行くわけにもいかないので・・・
また、何かわかり次第ご報告します。

代わりといってはなんですが・・・
うちの爺ちゃんがらみの話しを一つ、手土産に。



370369sageNew!2005/10/19(水)17:12:42ID:O6Y0z2MY0
前にお話ししましたとおり、「かんひも」事件の時までは、あまり母の実家へは遊びに行かず、爺ちゃんともそんなに会うことはありませんでした。

しかし、事件後、ミーハーな僕はあの時の爺ちゃんを格好いいと思ってしまい、ちょくちょく遊びに行くようになっていました。

中学1年生の夏。
僕と爺ちゃんは二人で県内のキャンプ場へ、キャンプをしに出かけました。
しかし、わりと有名なキャンプ場だったせいか、ものすごく混んでいました。
「これじゃ、町におるんと変わらん」
と爺ちゃんが駄々をこねるので、そこからさらに林道を奥へと入って行きました.

当時、爺ちゃんは65才くらいでしたが、まだまだ現役バリバリで、テントや諸々の入ったリュックを一人で担いで、どんどん奥へと入っていきました。

(続きは『続きを読む』をクリック)

 









拍手[1回]



371369sageNew!2005/10/19(水)17:13:46ID:O6Y0z2MY0
しばらく行くと、古い木の標識で「→坊泊(ぼうどまり?)」という看板がありました。
矢印の方へ行くと、ちょっとした川原に出ました。

僕らのほかには、人は誰もおらず、
「きっと坊さんがここに泊まったんじゃのー」
爺ちゃんはご満悦です。

気に入った僕らは、そこにテントを張ることにしました。

「かんひも」以来、多少霊感?というようなものが芽生えた僕ですが、その時は何も感じず、逆に神聖な雰囲気に、すがすがしい気分を味わっていました。

川で釣りをし、
夕飯にカレーを食べ、
爺ちゃんは晩酌をし、
ゆっくりと夜はふけていきました。

いろいろと学校の話しや、男同士の話しをして、気が付くと夜の11時を回っていました。



372369sageNew!2005/10/19(水)17:15:09ID:O6Y0z2MY0
「そろそろ寝るかの」
僕と爺ちゃんは、テントの中に入るとそれぞれ持ってきた寝袋にもぐりこみました。
程よく酔っ払っている爺ちゃんは、すぐに寝息を立てはじめました。

慣れない山登りで疲れていた僕も、すぐにウトウトと眠りに落ちていきました。

どのくらい経ったでしょうか?
僕はふと目を覚ましました。
「・・・・・!?」
起きると同時くらいに、背筋にヒヤっとした感じがありました。
首の付け根から、尻にかけて、氷でなでられるようないやな感触です。
「かんひも」以来、怪異を体験するたびに感じる、前触れみたいな感触です。

「爺ちゃん、爺ちゃん」
僕は慌てて爺ちゃんを起こそうとしましたが、酔って寝ているせいか、爺ちゃんは微動だにしません。



373369sageNew!2005/10/19(水)17:20:02ID:O6Y0z2MY0
「・・・チリン・・・」
そうこうしている内に、外で何か音がしました。

「・・・・・・・・・チリン」
何か、鈴の音のようです。
僕はパニックになりながら、テントの中を見回しました。

「・・・・!!」
その日は煌々と月が光っていて、外の様子がテントの壁に照らされていました。

テントには、笠をかぶった坊さんでしょうか。
よく、お遍路さんがしているような格好の影が映っていました。
そしてその影が、テントの周りをゆっくり回っているのです。
外は砂利なのに、足音はまるでしません・・・。

「やばい、やばい・・・、ちょ、爺ちゃん!」
僕は泣きそうになりながら、爺ちゃんを起こそうと必死でした。



374369sageNew!2005/10/19(水)17:25:56ID:O6Y0z2MY0
「・・・・ど・・・こ・・・・・さと・・・へ・・・・・つ・・・かん」
なにやら、ぼそぼそとささやく声が聞こえてきました。
さっきより、影が近づいているようでした。
僕はもう怖くなって、寝袋にもぐりこみました。
「なんまいだぶ、なんまいだぶ・・・」
必死になって、よく知りもしないお経を必死に唱えていました。

どのくらい経ったでしょうか、
気が付くと外からは何の音も聞こえなくなっていました。
「・・・・・?」
僕は恐る恐る寝袋から顔を出しました。
もう、テントには何も映っておらず、音も聞こえなくなっていました。
「良かった~」
僕は安堵で涙が出ました。



375369sageNew!2005/10/19(水)17:29:26ID:O6Y0z2MY0
寝袋から出るため、中からチャックを開けようとした時です。
「・・・チリン・・」
鈴が聞こえました。
「・・・!」
手が何かに触れました。
冷たくて、なにかごつごつしたもの・・・・。

僕はよせばいいのに、恐る恐る寝袋の中を覗き込みました。
「-------------------!!!」
そこには、
目は抜け落ちて、眼窩がぽっかりと空いた、骸骨に皮を貼り付けたような、土色の肌をした坊主がいました。
顔の皮膚のそこら中、
風化したかのように黒ずんで、
穴が開いて中が見えていました。

「あうあうあうあうあ・・・・・」
僕は恐怖で声も出ませんでした。
坊主は、唇の欠けた口でニイィと笑いました。



376369sageNew!2005/10/19(水)17:30:22ID:O6Y0z2MY0
「ここ・・・は・・さむ・・い・・・お・・・まえ・・・も・・・・おい・・・で」
坊主はそう言うと、僕の頭をがしっとつかみました。
「わああ!」
そのまま、僕は寝袋の中に引きずり込まれそうになりました。
なぜか、寝袋のくせに底なしになったかのようで、そのままどこかへ連れていかれてしまいそうでした。

その時です。
「ぬしゃあ!!うちのAになにしよる!!」
隣から爺ちゃんのものすごい怒鳴り声が聞こえました。
同時に、体が一気に楽になり、僕はそのまま気を失ってしまいました。

次の日、目が覚めると、爺ちゃんはすでに起きていて、朝のスープを作っているところでした。
爺ちゃんに昨日のことを聞くと、全く知らないとのこと。
ただ、僕が知らない坊さんに、無理やり連れていかれそうになっている夢を見たそうな。



377369sageNew!2005/10/19(水)17:31:32ID:O6Y0z2MY0
僕らは朝飯もそこそこに、あわてて山を降りました。
帰り道、キャンプ場の管理人さんに、「坊泊」について聞いてみました。

昔、冬のある日、旅の坊様がこの村を通ったとき、隣村へ通じる道を村人に尋ねました。
村人は、冗談で山に通じる嘘の道を教えたそうです。
きっとすぐ、だまされたと思って帰ってくると・・・。
しかし、真面目な坊様は、村人に教えられたとおり、どんどんどんどん、山奥へと入っていってしまった。
次の日、坊様が帰って来ないことを知った村人は、村の若い衆と、山の中へ坊様を探しに出かけた。
かなり奥に入って行くと、例の沢に、凍え死んだ坊様の遺体があったと。
少しでも寒さを凌ごうとしたのか、首から下は雪に埋もれていたそうです。


あれはその坊様の霊なんでしょうか・・・。



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