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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.30 (Tue) Category : 

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蜘蛛の犠牲者

2015.03.24 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

445:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/01/25(日)00:10:03.24ID:lW2UhWL+O.net
小学校低学年の頃、友達がいなかった俺は家の近くにあった山の中で、よく一人遊びをしていた。

その日の俺は、昨晩見た戦争映画の影響で数十人の敵兵にたった一人で挑む、孤独な兵士になっていた。

森の中を彷徨いながら激しい銃撃戦を繰り広げ、銃に見立てた指先で次々と敵を撃ち殺す。

そして、夕暮れで日が翳り始めた頃に追い詰めた最後の敵である軍曹を仕留めると、俺は満足して妄想を終えた。

ふう、疲れた。そろそろうちに帰ろうかな…と休憩がてらに、倒れてあった大きな樹木に腰掛けると幹と枝の間に張られてあった大きな蜘蛛の巣を発見した。

雨露を薄く弾いて輝く、網目状の糸の上に、琥珀色の大きな足を持った蜘蛛がいる。

うわ、なんか綺麗だなと見入っていると、巣の端でモゾモゾ動く物を見つけた。

やべえ、一匹、罠に引っかかってやがる。もしかしたら蜘蛛が獲物を仕留める所を見れるかも。
俺は興奮して蜘蛛の巣にかかった昆虫に顔を近づけた。しかし



446:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/01/25(日)00:37:32.78ID:lW2UhWL+O.net
そこにいたのは、昆虫ではなかった。
米粒ぐらいの大きさの、小さな人間だった。

両手両足を不規則に動かしなんとか罠から逃れようと、もがき苦しんでいた。

俺は目を見開いて、茫然とその小さな人間を見つめていた。

バタバタ暴れていた小さな人間も、俺の視線に気付いたようでゆっくりと顔をこちらに向けた。

そして、憮然とした表情で言った。

「なに見てんだよ。面白いか?」

俺は転がるように森の中の傾斜を駆けた。

そして家に辿り着いて、母親に今、自分が見たものを興奮しながら伝えた。

しかし当然のごとく、母親にはまったく相手にされなかった。

未だにあの時見たものは何だったのかわからない。



 








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