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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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アルバイト

2009.08.30 (Sun) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

390 名前:zeze 投稿日:02/09/15 22:06
歳がばれてしまうが、俺が大学2年のときだから、もう15年も前の話。

学校は埼玉だったんだが、その日は授業さぼって一人で新宿をふらふらしていた。
とくに行くあてはなかったんだけどね。

歩くにも疲れたんで、歩道の端にあるガードレールに腰掛けていたとき、男が声をかけてきた。
「暇ですか?」
ってね。

もちろん怪しいと思ったよ。で、とっさに
「友達待ってるところだ」
と言ったんだよ。

そしたら、その男は
「ちょっとバイトやってくれないか?」
と言ってきた。
はぁ?って感じだよね。そんなの絶対怪しいのは分かってたけど、気が弱い俺は即断るのをためらって、
「何のバイトですか?」
と聞いてしまった。

「大きな声じゃいえないんだけど・・・」
と男は前置きした後、ゆっくり顔を近づけて
「死体洗いって知ってるよね?」
と聞いてきた。

はい、知っていますとも。だけど本当にあるわけ無いじゃない。誰だってそう思うよね。
でも気が弱い俺は
「はぁ」
と相槌を打ってしまったんだ。
「そのバイト、やってくれないかな?」
やばいのに捕まったな。心底俺はそう思ったよ。
「でも、友達待ってるんで」
「いや、今すぐじゃないんだよ。今週の土曜日だから」
と言って、一枚の名刺を差し出した。
「でね、バイト料は2万円でるから。2~3時間で終わるからいい報酬でしょ。じゃ、来れるかどうか今日中に連絡くださいね」

名刺の裏には地図が書いてあった。

つづく


396 名前:zeze 投稿日:02/09/15 22:48
怪しいのは十分に分かっていたが、懐具合が俺を決断させた。家に帰ると早速電話をした。
「もしもし・・・」
出たのはあの男だった。
「あの、アルバイトのことで・・・」
「来る気になったんだね。場所は名刺の裏に書いてあるはずだから分かるよね」
「はい。履歴書とかはいいんですか?」
「長くやってもらうわけじゃないから要らないよ。名前だけ聞かせてね」

土曜日の昼下がり、俺はその場所に行った。6階建てのビルの3階だった。ドアを開けると一人の男が出てきた。あの男じゃなかったので躊躇していると、
「××さんでしょ?○○(例の男の名)から聞いてるよ」
「はい、そうです。よろしくお願いします」
俺の挨拶が終わるか終わらないうちに
「じゃあ、ちょっとこっち来てよ」
と男はエレベーターに向かって歩き出した。

着いたところはビルの地下室だった。
「これに着替えてね」
男は白衣とエプロンを棚から取り出した。ゴム製のごっついエプロンだった。
着替え終わると
「これもつけてね」
と帽子とゴム手袋を渡された。

仕切りの向こうに「もの」はあった。
男は自分もゴム手をはめてシートをめくった。
・・・
見慣れてるのか平然としているものである。
「こうやるんだよ」
と男はエタノールを脱脂綿に含ませて「もの」を拭き始めた。
俺も真似してやってみた。

「そうそう、それでいいんだ。じゃあ終ったら3階に来てね。今着ているものはここの籠に入れておいてくれればいいから」
男は手袋を外すと籠に入れ、そこから立ち去った。

もう一回つづく


399 名前:zeze 投稿日:02/09/15 23:10
確かに恐ろしかったよ。でもなんとかやった。「元人間」だと思わないように自分に言い聞かせてね。
でも傷の多い「もの」だったな。
俺は簡単に後片付けを済ませると急いで3階へと上った。

ドアを開けるとさっきの男が出てきて
「終ったのか?」
と聞いた。
「一応・・・」
「じゃあ、ちょっと待っててくれ」
俺を椅子に座らせると男は出て行った。
戻ってきた男は
「うん、上出来だ」
と言って、机の引き出しから封筒を取り出した。

大学の近くで独り暮らしをしている友達のアパートに遊びに行ったとき、俺はその話をしたんだ。すると、友達は
「俺もやりたい、俺にも紹介しろ」
といって聞かず、俺は財布にしまってあった名刺を取り出し、そこに電話してみた。
でも、電話は通じない。呼び出し音はしているのだが、全然出る気配がないんだ。

「じゃあ、そこに行ってみるか」
というんで、俺と友達はのこのこと出かけていった。
そして、例のビルに着いて3階へ上がる。ドアを開けて
「ごめんください」
と挨拶した。

出てきたのは女性だった。
「あの、アルバイトのことで着たんですが」
「はぁ?」
女性は合点が行かないようで
「ちょっと待っててください」
と奥に行った。

代わりに男が出てきて、開口一番
「うちはアルバイトは募集してないよ」
俺は先週の土曜日にやったことを説明してみたが、男は憮然として
「あのね、うちはね、法律事務所なの。バカなこといっちゃいけないよ。土曜日は原則として休みだしね」
そして、そっけなくドアを閉めた。確かにドアには「××行政書士」と書いてあった。

 








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Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Title : 無題

これも時空の歪み系の話ですかね

のなめ 2009.08.31 (Mon) 00:27 編集

Re:無題

どうでしょう。
オカルトかな、と思ったんですが。

2009.09.02 17:24

Title : 無題

↑の方に同意…

デスゲイズ 2009.08.31 (Mon) 23:55 編集

Re:無題

やっぱり歪み系?なのかな。

2009.09.02 17:27

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