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先輩の手
2009.02.20 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
若い頃クライミングをしていた時に俺の先輩が最初に教えてくれた言葉が、
「ペアで登攀中に片方が転落した時は、上の者はできる限りの努力をしろ!ぶら下がっている者は上の者を助けるつもりで自分のザイルを切れ!」
と教えられた。
そしてその先輩は2年後俺とのクライミングで自分のザイルを切った・・・
数年後、俺と後輩が岩壁に登っている最中に俺が転落・・・
後輩はまだまだ臨機応変にできるほど経験を積んでいなかったので俺が
「最期は笑って逝ったと嫁と子供に伝えてくれ」
と言ってナイフに手をかけた瞬間、見覚えのある手が私のナイフを押さえた・・・そう、数年前に自分でザイルを切った先輩の手だった。
何故かそう感じた。そして次の瞬間後輩がまだ教えてもいない方法で私を助けた。
上を見た瞬間、後輩の側でザイルを握っているもう1つの手が見えた。
はっきり言って緊迫した状況だったので幻覚かもしれない。
そして火事場の馬鹿力を後輩が発揮したのかもしれない。でも俺がナイフを取り出そうとした瞬間に押さえた手の感触は紛れも無く先輩だったと10数年経った今でも信じている。
「ペアで登攀中に片方が転落した時は、上の者はできる限りの努力をしろ!ぶら下がっている者は上の者を助けるつもりで自分のザイルを切れ!」
と教えられた。
そしてその先輩は2年後俺とのクライミングで自分のザイルを切った・・・
数年後、俺と後輩が岩壁に登っている最中に俺が転落・・・
後輩はまだまだ臨機応変にできるほど経験を積んでいなかったので俺が
「最期は笑って逝ったと嫁と子供に伝えてくれ」
と言ってナイフに手をかけた瞬間、見覚えのある手が私のナイフを押さえた・・・そう、数年前に自分でザイルを切った先輩の手だった。
何故かそう感じた。そして次の瞬間後輩がまだ教えてもいない方法で私を助けた。
上を見た瞬間、後輩の側でザイルを握っているもう1つの手が見えた。
はっきり言って緊迫した状況だったので幻覚かもしれない。
そして火事場の馬鹿力を後輩が発揮したのかもしれない。でも俺がナイフを取り出そうとした瞬間に押さえた手の感触は紛れも無く先輩だったと10数年経った今でも信じている。
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Title : 無題
良い話じゃないですか。感動しました。
ヒトラー 2009.06.07 (Sun) 08:07 編集
Re:無題
山には何が起こっても不思議じゃない感覚がありますね。
2009.06.07 22:56