都市伝説・・・奇憚・・・blog
ポン菓子
2008.06.04 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
今から10年以上前に体験した不思議な話です。
母が10歳の頃、両親(私の祖父母)は離婚していて母を含む4人の子供達は、父親の元で育ったそうです。
「凄く貧乏だったけど、楽しかった」
「私ら子供達は、みんな父ちゃんが大好きやった」
色んな話をしてくれた最後は、いつもこう言い私が生まれる10年前に亡くなった祖父をいつも思い出して、涙を流していました。
爺ちゃんの話をして、泣き出す母を見ていると
「お母さんは会いたがってるのに、なんで爺ちゃん来てくれないんやろ?」
そう思うようになり、それから毎晩、寝る前に
「爺ちゃん、お母さんに会いに来て下さい」
と手を合わせてお願いする事が習慣になりました。
それから1ヶ月ぐらい経ち、いつも通り寝る前にお願いをして手を合わせた後、目を閉じて眠ると夢の中に、写真でしか知らない爺ちゃんが現れて私の側に座ると、買い物袋いっぱいに入ったポン菓子を食べながら
「心配せんでも、ワシ、ちゃんと見てるから」
と、笑顔で言い、私にもポン菓子を分けてくれました。
夢から覚めそうになった時、爺ちゃんは私の頭を撫でて
「今度、お母さんにカラメル焼き作って貰い。あの子の作るのはコゲかけてるけど、美味しいから」
そう言って、私は目を覚ましました。
起きてスグ、台所に立つ母親に夢の話をするとそのまま座り込み、子供みたいにワンワン泣き出し
「お父ちゃん、ありがとう・・・ありがとう」
ずーっと繰り返し呟いていました。
その後、ポン菓子は爺ちゃんの好物でカラメル焼きは、一番最初に爺ちゃんが母に作り方を教えたお菓子で
何度作ってもコゲるのに、爺ちゃんは「美味しい」と食べてくれてたそうです。
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