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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.20 (Sat) Category : 

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2人分

2008.02.04 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

7年前(管理者注:1995年)の12月、クリスマスの一週間前、妊娠8ヶ月目で妻が男児を死産した。
結婚して3年、妻は子が出来難い体質だったらしく不妊治療を重ねた上での妊娠だった。
その連絡を聞いて新幹線で病院に駆け付けた義母から不幸に追い討ちをかけるような知らせ。
義父が末期の癌に冒されているのが発見され入院したらしい。
正月、一時的に自宅でに帰っていた義父に電話での報告。
産まれていれば初孫になる筈だった子の死。受話器の向こうの低い嗚咽。
2月、順調に妊娠が進んでいれば出産予定だった日、病院に戻っていた義父は肺炎を併発して逝ってしまった。

それから1年程の間、外出する機会がめっきり減った。
子どもを目にするのがとても辛かったから。
二人とも心身共にボロボロだった。

4年後、何とか心の傷が癒え始めた頃再び不妊治療を始めた。
12月、その甲斐あって妻は妊娠4ヶ月に入っていた。
そしてクリスマスの25日、突然の出血があった。かなり多めの。
泣きながら職場に電話を架けてくる妻。またあの悲しみを繰り返すことになるのか。
二人して病院へ。エコーを採ってもらったところ腹の子はまだ生きているらしい。
年が明けてすぐに近所の総合病院へ入院することになった。
詳しく検査したところ、双児であったかもしれなかったとのこと。
複雑な思いで入院生活を送る妻。
見舞いに行って同じ病室の妊婦さん達が話しているのを聞くと妊娠して臨月までを順調に過ごし、出産して子どもと一緒に退院していくということが、とても幸運な、奇跡的なことのように思えてきた。

妻が入院して1ヶ月程経ったある晩、枕元に義父が現れた。
にこやかな顔で妻を見下ろして立っている。
今度は大丈夫だよ、ちゃんと産まれてくるから・・・そう言って優しく腹をさする義父。
とても安らかな気持ちになった妻は腹の子の出産を確信したそうだ。

その年の夏、予定日よりは1ヶ月程早かったが妻は女の子を無事出産した。

現在3歳になった娘。
その寝顔を見ながら二人で出産当時のことを思い出す事がある。
「なんか最初の時の妊娠がずっと続いていて、あの時二人分産んだ気がするんだよね」

- - -
これ以上短くできませんでした。スイマセン。
なんか素っ気無い文章になってしまった。 



今、唐突に思い出したんだけど、後日談っぽい話。
去年の丁度今頃、耳の病気で手術をし、1ヶ月程入院していたときの事です。

手術後3日程経って妻が一人娘(当時二歳)を連れて見舞いに来ました。
小一時間程して二人は帰ったんですが、その翌日。
同じ病室の患者さんに
 「お子さん、お幾つ?」
 「二歳ですよ」
 「兄弟で仲がいいねぇ。上の子は?」
 「・・・」
その後、検温を採りに来た看護婦さんに
 「お子さん、お二人なんですか?」
 「いえ、一人ですけど・・・」
 「あれ、男の子と遊んでませんでしたっけ?」
 「それ、どんな子でした?」
 「あ、私の勘違いかな」
看護婦さんは作り笑いを浮かべて会話を終わらせてしまいました。
前日の見舞客の中には、それに該当するような子どもはいなかった筈なんですが・・・。








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