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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.05.03 (Fri) Category : 

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おじゃま道草(後半)

2008.01.31 (Thu) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

続き
前半はコチラ
http://yoshizokitan.blog.shinobi.jp/Entry/2145/



「聞こえた?これで2度目だな?今、2階には誰もいないよなぁ。」
馬場君が言うと、メンバー全員がうなずきました。
茅野君がすかさず、

「大人だと、ドスッドスッという足音になるから、あれは、子供だな。実際、2階で子供が走り回ると、あんな足音になるよ。」
とコメント。
しばらく、皆沈黙し、次の音を待ちましたが、もう、足音は聞こえませんでした。 

皆が出かけ、私たちも帰路につきました。

自宅へ戻ると、写真などをもとに、背後関係を見てみました。
1階を歩き回っている「本体」(何であるかは伏せておきます。土地へ縛られてはいますが、出張して動くこともあるのでうかつに波長があうと危険ですから)は、千数百年前の怨霊です。
本来は、この土地のものではなく、因縁を背負った不幸な一族に執り憑いた状態でやってきた悪霊のようです。

一族を惨死に追込みながら、強烈な結界を形成し、自らを土地に呪縛してしまった形となりました。
負の結界はその吸引力により、捕まえられるものは何でも取り込んでしまいます。

写真の中には犠牲となった浮遊霊などが多数みられました。
そしてその中に、決定的な取り込みがあります。
ある時、気がおかしくなった住人がいて、とんでもない大変なことをしでかしてしまいました。

屋敷を増改築する際に、道祖神が邪魔になり、なんと、石仏を井戸に投げ込んでしまったようです。
現代ならまだしも、普通の昔の人がそんなことをするはずはありませんから、余程、狂った状態だったのでしょう。 

オマケに、その井戸は、その後、そのままの状態で埋められてしまいました。

榎本君が、神仏の罰かも知れないと言っていましたが、正にその可能性は大です。
「本体」を核とする結界内で、井戸の石仏が新たな強い核と化し、いわば、二重ブラックホールを形成していることになります。

例の少女は、これらの吸引にひっかかってしまった、もっと新しい一族のひとりです。
今から百数十年前のものだと思われます。
母親が怨霊にやられたため、苦しい目にあったようです。
病気になり、他の場所で亡くなりましたが、念だけはここに残りました。

例の猫は、その娘が可愛がっていた猫です。
いずれにしても、浄化できるような代物ではありません。
1日も早く、転居すべきです。

私は、電話で馬場君にその旨を伝えました。
しかし彼等は、転居の際に持ち金を使い果たしたらしく、すぐには越せない、とのこと。

彼等も、重なる不穏な現象に嫌気がさしていたが、お祓いなどでおさまるのならば……と思って私に相談をもちかけたもようです。 

私が…
「だめだ…。」
と告げると、
「そうか、やっぱりね…。」
と納得し、出来るだけ頑張ってバイトをして金を貯め、急いで転居することを約束してくれました。

その後、2ヵ月ほどで、彼等は転居に至りますが、その間に随分と失うものがありました。

霊障が原因の、人間関係のもつれです。

さて、私たちの方ですが、やはり霊障を免れることは出来ませんでした。

翌日の晩、榎本君から連絡がありました。次の様な内容です。

あの後、バイト先へ行くと……師匠が彼の顔を見るなり…
「どこ行ってきたの!」
ときつい口調で言った。
そして、彼を本堂へ連れて行くと…
「祓うから、そこへ座って。自分の背後は見えにくいものだからなぁ。」
といって、除霊をしてくれた。

浮遊霊がついてくることはよくあるが、普通は寺に居るうちに自然に落ちてしまう。
わざわざ祓ってくれるのは、めずらしいことである。
その後…
「かなり危ないことに関わってるね。やめなさい…。」
と言うので、
預っていた写真をみせ、知っていることを話した。

師匠の鑑定の結果は… 

「お地蔵さまが、抜魂をしないまま捨てられ、埋っている。その下には水脈があり、お地蔵さまは泥にまみれている。その結果、この土地には仏罰がくだっており、その後、性質が逆転して怨霊の住み家と化した。
また、惨殺された者がおり、その殺傷因縁が凄じい。意識を飛ばしただけで、その怨霊が斬りかかってくる。
ある部屋にお札が貼ってあるが、まったく効果なし。命懸けで対峙すれば、怨霊はなんとかなるかもしれないが、仏罰の方は手の施しようがない。
ここに関わるのは命を捨てる様なものである。自分なら、頼まれても絶対に拒否する。出てきたもの、憑いてきたものを祓ったり、追い返したりすること、即ち、除霊は可能だが、浄霊は難しい。ましてや土地の浄化などとんでもないことである。そっとしておくしかない。
障らぬ神に祟りなし。
一日も早く手を引かないと、命にかかわる。日本で有数の祈祷師であっても、現状では無理だろう。
そこ一帯をほじくり返して、整地する覚悟があれば、可能性が見えなくもないが…
それにしても、わざわざ命をかけて浄化するメリットが見当たらない。
それに、この土地がそのようになってしまったそもそもの原因は、日本史以前にまで遡る。
もちろんそれを調べる必要性はない。この様なスポットは所々に存在するので、気をつけよ。 

しかしながら、この様な土地に引き摺り込まれたのには、やはり、何等かの因縁がある。部外者にとっては、
考えようによってはいい経験だが、当事者つまり住人にとっては、死への誘いである。
因縁を自覚しないと、またどこかで引き寄せられるであろう。
引っ越しの際には、すべての家具に荒塩をふり、出来るだけ早期に、除霊の祈祷を受けなさい。」

というものである。
死人がでない内に、手を切ったほうがよい。
榎本君は、この他にも、自分の考えなどを教えてくれました。
この内容は茅野君にも伝えました。

そして、もう行くのはよそう…という話になったのですが…実際には、問題が持ち上がり、1週間後、もう一度だけ足を運ぶことになります。

それはさておき…しばらくは、悪影響が続きました。
私の自宅で最も頻繁だったのは、弟の部屋です。
誰も居ないはずなのに、人の気配がする。
ぼそぼそと話し声が聞こえたこともあります。
何等かの関連がある浮遊霊のようでした。電灯をつけたり、
「帰れ」
と念じたりするとすぐに消えました。

週に1、2度そんなことがありました。
また、私が行(読経)をしていると、背後に気配がする…。
しかも鳥肌が立つような気配がする…ということが数回ありました。 

これは「本体」(親玉)でなく、付属霊(手下)のようです。
気合いを入れて行を続けるとその内に消えました。

お帰り願っただけで、決して浄化しようとしたわけではありません。
この様な付属霊だけなら、なんとかなるのですが、手を出すと芋蔓式に出てきますから、いずれ「本体」と接触しかねません。

浄化などとんでもないことです。
悪影響は茅野君にも及びました。

彼が仕事から帰って、うとうとしていると、自分が畳の上に座っている感じがしたそうです。
いやーーな感じだと思った時、周りの様子が見えてきました。
どうも馬場君が語った夢の中に出てくる、あの座敷のようです。

茅野君は、少女が現れ、やがて恐ろしい母親が出てくることを予想しました。
ところが……その気配はありません。
これは夢だから覚めなくては…しばらく、そう考えているうち…。
ついに…座敷の奥の方から、近付いてくる足音が聞こえてきました。

般若面の母親か…。
彼は筆舌し難い恐怖感を覚えたそうです。
しかし…。現れたのは母親ではありませんでした。
「…!」この時点で、茅野君は「それ」が「本体」であることを知りませんでした。

でも彼は見てしまったのです。「それ」を…。 

「それ」はだんだん近付いてきました。
彼は恐ろしさのあまり、
「神よ仏よ……………、お爺ちゃん!」
と助けを請いました。

「うわっ…!」危機一髪、祈りは通じたようです。

彼はなんとか夢から覚めることができました。
茅野君はすぐに私に連絡をくれました。聞いてみると…。
彼が話す、特に「本体」の描写は、私が想像していたものよりリアルでした。
(その描写については、記述を控えます。ご容赦ください)

私が…
「「それ」が「本体」だよ。」
と伝えると、彼は…
「げ!例の斬りかかってくるヤツ?マジかよ~。」
と、しばらく絶句してしまいました。

でも有難いことに、彼がこの夢を見たのはこれっきりです。
私の見解と茅野君の描写を合せると……。

オソロシイ…今でも、思いだしたくないくらいです。
(実は…私自身が書くのを嫌がっているのです…m(__;)m)
悪影響は、身体にも現れました。

私自身では、妙に肩が重い、指先が痺れる、などの症状がでました。
もちろん、透き通った「お客さん」がその原因です。
普段なら、弾き飛ばすし、乗ってきても振り落してしまうのですが、仕事帰りに電車で居眠をしていたり、疲れてうとうとしている時を狙ってくるので、つい背負ってしまいました。 

このタイプは浮遊霊ばかりなので、落とすのは簡単…とは言っても、落とすまでは、吐き気を伴った肩こりに悩まされます。

この肩こりがもとで、体調を崩してしまうと、ヤツらの思う壷ですから、
健康管理には妙に神経質になってしまいました。

また、めったに遭わない金縛りにも、その当時だけは続けて2、3度見舞われました。
弟の大輔には、昔痛めた腰の傷みが復活しました。
10年以上前の症状の再発です。

彼には元々ある因縁があり、その影響で腰痛を患ったのですが、ヤツらはそこにつけこんできました。
弱点をつつき回すのは、ヤツらの常套手段です。

腰が痛いと言う大輔をうつ伏せに寝かせ、腰を診ると、そこだけが吸熱されていました。
「お客さん」を祓い落とし、気の通りを促すと、傷みが消える。

数日するとまた痛みだすので、自宅へ戻って、私に気の流通を修復させる。
つまり、しばらくは痛んだり直ったりの繰り返しでした。

これは、皆があの土地と縁を切るまで続きました。
しかしながら彼は、そのことをきっかけにして、自分の弱点と因縁をはっきり認識したようです。

それ以来、彼はたいへん謙虚なものの考え方をするようになりました。 

さて、茅野君ですが…。
怖い思いをしたわりには、影響が最も軽かったようです。
軽い肩こりと鼻づまりで済みました。

彼には強い守護の力が働いているためです。
で…最後のお呼出…。

馬場君宅へ2回目に行った1週間後のことです。
私の自宅へ茅野君が寄っている時に、大輔が榎本君を連れて帰宅しました。

当然、榎本君を囲んだ、「お化け屋敷からの撤退」という臨時作戦会議になりました。
結論は、「影響下から離脱したら、綺麗さっぱり縁を祓い落とす」ということです。

そして、もう関わらないぞ…と決心した時…電話が…鳴りました…。
馬場君からの連絡でした。

「状況が悪化したのですぐに来てくれないか。家の中の様子も不穏だし、バンドが分裂の危機にあるんだ。」
とのこと。

もちろん、断るつもりでしたが…馬場君の頼みは強く…つまり、断り切れず…茅野君と私の二人で出かけることになりました。

大輔と榎本君は「何かの時」に備えて待機です。
出発に際し、榎本君が警告をしてくれました。 

「あるものが見えてて、それはとても危険なものです。しかし、見間違い、勘違いをしやすいものなので、何であるかを言う訳にはいきません。言うとかえって危険です。知らないで行けば、おそらく見た瞬間にそれだと気付きます。それは、動かない物体です。気をつけてください。そうだ、よく効くお守りがあるから、貸してあげましょう。」

彼がいう物体が何であるかは、私にはわかりませんでした。
借りたお守りは茅野君が身につけ、私は水でシャワーを浴びて気を引き締め、夜9時ごろ、車で出発しました。

「こりゃぁ、あの土地に呼び寄せられてるな。おいで~~、おいで~~って、手で招いてるみたいだな。たぶん馬場君も魅いられていて、俺たちを引き摺り込む手先になってるんだよ。何が危ないかって…そりゃぁ最も用心が必要なのは、行き帰りの車の運転だな。簡単に体を切り刻むとしたら、交通事故がいちばん手っ取り早い……。」

そう話しながら、私は安全運転に集中しました。
助手席の茅野君も真顔です。
ときどき助言をしたりして、彼自身もハンドルを握っているつもりで注意を払ってくれました。

馬場君宅に近付くにつれ、緊張感が高まりました。
茅野君も同感のようです。 

彼の言葉を借りると、
「敵陣深く乗込んで行く…てぇのは、映画だとわくわくするんだが…。違うんだよなぁ。背筋がぞくぞくするのは同じなんだが、緊張感がすごいね。神経がバリバリに張りつめてる。ずっと、鳥肌が立ちっぱなしだよ。」

といった感じでした。
そして、もう2・3分で到着…というところで……通行止。
工事中につき迂回せよ…とのこと。

「ありゃぁ。よりにもよって、こういう時に工事しなくても…。」
茅野君は不平をいいましたが、こういう時にこそ、こういった障害が出てくるものなのです。

「コの字型の迂回路が書いてあるよ。注意して行こう。」
私は矢印のとおり、ハンドルを右に切りました。順路に従って進むと、前方に交差点。

迂回路を示した地図にあったとおり、左折。
その先をもう一度左折すれば、いずれ、もとの道と交差するはずです。

300mほど進むと、舗装が跡切れ、砂利道になりました。

「あれぇーー。やばいかな。」
私は警戒しました。
しかし、少し行くと、また舗装路に戻りました。

で…ほっとして前方を見ると……路肩に白い車が止っています。
嫌な感じがしたので、私はスピードを落とし徐行しました。 

嫌な感じはさらに増しました。

「何か違うな、戻ろうか…。」
私がそう言うと、茅野君も同意しました。

道幅が狭いので、Uターン出来る場所を探すと……。
前方のその白い車の先は、少し広くなっているようです。

私はそのまま車をすすめ、白い車に4・5mの所まで近付きました。
そして、ライトを上向きにして…車を照しだしました。

廃車のようです。フロントグラスが割れ、車体には蔦が絡んでいます。
そのとき……背筋をぞーーっと冷たいものが走りました。
「これは!」
近付かない方が良いようです。

私がブレーキを踏もうと思った瞬間、茅野君が、
「うわっ、ダメ!止って!戻ろっ!」
と叫びました。

茅野君も同じものを感じたようです。

「バックで戻るぞ!そっちの路肩、見てて!」

私は、車を後退させ、そのまま砂利道を抜けました。
そして舗装路にもどると道幅も少し広がり、なんとかUターンすることが出来ました。

来た道を逆に戻ると、途中で別の迂回路を見つけました。
未舗装なので、路地と勘違いし、さきほどは見逃していたようです。

道を確かめていると、通行止の方から、地元のものと思われる軽トラックがやってきました。 

そして、その道へ入って行きました。
「それ、ついて行くぞ。」

1分ほど、ついて走ると、元の道へぶつかり、まもなく馬場君宅が見えました。
着くと、まず、先ほどの道について、馬場君に尋ねました。
図を書いて、例の廃車の位置を示すと…

「あれ?その道、高速道路にブチ当たって行き止まり、のはずだよ。高速の壁とか、見えなかった?おれは、行ったことないけど…でもさぁ、その辺の道って、両脇が畑だったりするからな。路肩が崩れたりすると…ハマルかもなぁ…」

馬場君にはわからないようです。
するとバンドのメンバーの後藤君が口をはさみました。

「その廃車の先…道…ありました?俺、バイクでそこの道に入り込んだことがあるけど…廃車で行き止まり…その先は薮になってたはずですよ。昼間だったから辺りもよく見えたし……。でも、へんだなぁ、その廃車のところのおよそ10mだけが舗装…いや、アスファルトでなくコンクリート敷きだったな…あ、そうそう…近くに廃屋がありませんでした?見るからに、お化け屋敷ってやつ…そうか、夜だと判らないか…。でも、確かに、嫌な感じの場所ですね。墓でもあるのかなぁ?」 

私は、榎本君の言葉を思い出し、電話を借りました。

「あ、大輔?榎本君と代って…あ、榎本君?もしかして、例の物体って、車?」
「ええ、ありました?僕に見えたのは、白い車が止ってる所です。物凄い霊気があるから、近付くと捕まるかも…でも、すぐわかったでしょ。え?そんなに近くまで行ったのですか?
わぁ…危なかったですね。そっちにいると、見る力が弱まるか曇るかするんで、気をつけて下さい。あえて言わなかったのはね。白い車って、どこにでもあるから、全部に気を取られると、見落す可能性があって、かえって危険だと思ったからなんですよ。」

(残念ながら?この場所の真相はわかりません。この後、確かめる機会がなかったからです。また、そうしようとも思いませんでした。ただ、馬場君宅と関係があるのは間違いなさそうです…。)

霊障を受けないように、気持ちをしっかりさせていたつもりですが、土地の邪気は強く、捕まりかけたようです。
バンドの他のメンバーが夜食の買出しに出た後、馬場君が話し始めました。
彼が訴えた、この1週間の間に起った現象は次のとおりでした。 

1:3日前の雨の時、近くに落雷があり、その影響で、シンセサイザーとシーケンサーのデータがとんでしまった。特にシンセは完全に駄目になり、買い換えねばならない。
とりあえずはレンタルでしのぐが、余計な出費であり、引っ越し費の積み立てが滞る。
場合によっては、来月のライブを諦めねばならない。

2:ギタリスト兼アレンジャーの葉山君が、ある人妻(郁恵さん)とデキているが、その影響で、音楽への熱意が別の方向へ向いている。
どうも、他のバンドに声をかけられているようだ。
(注:郁恵さんの写真があったので見せて貰ったところ、すごいすごい、なかなかの因縁持ちでした。)
その内の不要な1枚をもらい受け、持ち帰って、榎本君に見せたところ……
「この人の目…人間ではない…操られてますね」
という感想が返ってきました。
あとで判ったことですが、馬場君宅を仲介したのは、郁恵さんに紹介された不動産屋でした。
入れ替わりの速い物件は、礼金で稼げるのかな?

3:1階では寝ないので例の夢は見なくなったが、2階で寝ていると、胸の上に重みがかかってくるようになった。 
それほどの重みではなく、目を開けると消える。あの子供ではないか?(注:当たり!)

4:蒲団を敷いた後、しばらく1階に行き、用を済ませてもどったところ、蒲団の中に誰かが居たように感じた。
シーツを触ってみると、寝汗をかいた後のように、ほのかな湿り気が残っていた。

5:階段を上ったり下ったりする音が2度聞こえた。
2回とも深夜2時ごろだった。

6:家の周囲を歩き回ると、足を掴まれるような感触がして、歩みが遅くなる。
ぼうっとしていると、いつの間にか足が釘付けなってしまい、はっと我に返るとその場に立ち尽くしていた…
ということが、バンドのメンバーのそれぞれに数度かずつあった。

私は、馬場君に…
「とにかく命にかかわることだから、引っ越しを第一優先しろ。死んでからでは、音楽活動もできないぞ。
ここにいる内は、全てが裏目裏目にまわるから何も成功しない。おれも、もうここには来ないぞ。来たら最後かもしれん。今度会うのは、お祓いに行く時だからな。」
 と釘を刺しました。 

そしてさらに30分ほど引っ越しの際の諸注意をし、帰途につきました。
立ち去る際、家から10mほど離れたところで、九字を切りました。

振返ると、例の立ち枯れの木が妙にゆらゆら揺れていました。
この後、2ヵ月を待たずに彼等は転居、つまり脱走に漕ぎ着けました。

幾らかは借金が残ったそうですが、大事に至らずに何よりでした。
しかし、バンドは解散しました。

葉山君は別のバンドへ参加し、馬場君とベーシストの後藤君は新たなバンド結成へと動きだしました。

ここで、気になることがあります……。
葉山君と郁恵さんを除いた関係者全員が、わたしの目の前でお祓いを受けました。

しかしその2人だけは、別の所(神社らしい)に行って祓ったそうです。
その後、彼等とは縁がないので、きちっと切れたのかどうかはわかりません。
まあ、悪い噂も聞こえては来ないので、死んだりはしていないでしょう。

問題は…葉山君がどれほど郁恵さんに食われるか……です。
ナンマンダブ…。完! 

この話の読後、よく周囲で「浮遊霊」が動くことがあります。
ですが、それは大方この話とは関連がないものです。
意識を「相手」ではなく自分自身に向ければ、簡単に切れます。

言い方を変えれば「気にしなければ消える」ということです。

しかしながら、一応気の弱い方のために…オマジナイを…。

自分の気力を強める効果があります。次の言葉を3回唱えるか、
心の中で強く念じてください。

「ギャーテイ、ギャーテイ、ハーラーギャーテイ、ハラソーギャーテイ、ボージーソワカー」

※お疲れ様でした。







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