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回顧
2007.12.08 (Sat) | Category : 誰も信じない人へ
やっと仕事から開放され、3日ぶりに家に帰る。
3日間ほとんど眠っていない。
駅を降り人の波に紛れ、住宅街を歩く。
角を曲がるたびに人は減っていき、細い路地に入ったときには周りに人気はない。
とにかく疲れている。来年は40歳。もう若くもない。
家に帰ったら熱い風呂に入ってぐっすり眠ろう。
明日からまた過酷な仕事が始まる。
朦朧としながら、ポツンポツンと街頭のある薄暗い路地を曲がる。
さらに薄暗い道がまっすぐ続いている。
少し歩いて違和感を感じる。
こんな道だったっけ?
だが、全く知らない道ではない。
三つ目の街頭の下を通り過ぎたとき前から走ってくる人に気づいた。
高校生だろうか。白のTシャツに黒っぽいジャージをはいている。
近づいてきた彼を見たときトクンと心臓が鳴った。
理由はすぐわかった。
伏目がちに走ってきたその少年は昔の自分にそっくりなのだ。
体格、長めの髪、顔のつくり、そして顎のほくろの位置までも。
呆然とすれ違った彼の後姿を見送った。
そのとき気づいた。ここは高校の頃、夜走っていた道だ。
走り去っていく彼はまだ若く、サッカーの事しか考えていなかった。
人生はこれからだった。
何でもできると思っていた。
怖いものはなかった。
薄暗い道を走り去っていく彼の後姿を、闇に飲み込まれるまで見送る。
振り返るとそこはいつもの道だった。
3日間ほとんど眠っていない。
駅を降り人の波に紛れ、住宅街を歩く。
角を曲がるたびに人は減っていき、細い路地に入ったときには周りに人気はない。
とにかく疲れている。来年は40歳。もう若くもない。
家に帰ったら熱い風呂に入ってぐっすり眠ろう。
明日からまた過酷な仕事が始まる。
朦朧としながら、ポツンポツンと街頭のある薄暗い路地を曲がる。
さらに薄暗い道がまっすぐ続いている。
少し歩いて違和感を感じる。
こんな道だったっけ?
だが、全く知らない道ではない。
三つ目の街頭の下を通り過ぎたとき前から走ってくる人に気づいた。
高校生だろうか。白のTシャツに黒っぽいジャージをはいている。
近づいてきた彼を見たときトクンと心臓が鳴った。
理由はすぐわかった。
伏目がちに走ってきたその少年は昔の自分にそっくりなのだ。
体格、長めの髪、顔のつくり、そして顎のほくろの位置までも。
呆然とすれ違った彼の後姿を見送った。
そのとき気づいた。ここは高校の頃、夜走っていた道だ。
走り去っていく彼はまだ若く、サッカーの事しか考えていなかった。
人生はこれからだった。
何でもできると思っていた。
怖いものはなかった。
薄暗い道を走り去っていく彼の後姿を、闇に飲み込まれるまで見送る。
振り返るとそこはいつもの道だった。
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