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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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リサイクルショップの怖い話

2017.10.03 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

1:名無しさん:2010/11/03(水)23:47:21ID:JbgTHwI20
こんなしょうもないお題でスレ立てしていいものか迷ったけどやってしまいました。

私は少し前まで、それなりにフランチャイズ展開しているリサイクルショップで働いていました。
買取もしているので、いろんなお客さんが様々なモノを持ち込んできます。
その中にはやっぱり少なからずアブない感じの人もいる訳です。

そんな中で、最も印象深かったお客さんの話をしたいと思います。



2:1:2010/11/04(木)00:00:17ID:FQo9RZoI0
私の担当していた業務は買取査定で、簡単に言えば持ち込まれたモノの買取金額を決め、お客さんに提示して買取の承諾を得る、というものです。

営業方針が「何でも買い取る」だったため、廃棄物同然のモノから宝飾品の類まで多種多様なモノが持ち込まれます。

その印象深いお客さんをAさんとします。
Aさんは一週間に一回必ず来店し、軽トラいっぱいの雑多なブツを持ち込まれます。
痩せ気味の中年女性で、見た目は保険のセールスレディ、といったところです。
軽トラが不似合いだな、というのが初対面の印象でした。



3:1:2010/11/04(木)00:14:43ID:FQo9RZoI0
Aさんは非常に無口な方で、持込から金額提示にいたるまで一言も言葉を発しません。
持ち込まれるブツにも一切執着せず、買取金額がたとえ10円だったとしても文句のひとつも言わず、無言でサインをしていました。

今思えば、一秒でも早くその場、というか持ってきたモノと離れたかっただけなのかもしれません。

Aさんは時々、仏具やお札といった不気味なモノを持ち込んできました。
当然それらは売れるわけもなく、買取→即廃棄の流れになります。
仏具やお札といえども処分費用はかけられないため、他の廃棄物と一緒くたにコンテナに叩きこまれます。



4:1:2010/11/04(木)00:33:15ID:FQo9RZoI0
そんな買取が続いたある日、Aさんはとうとうとんでもないモノを持って現れました。
それはどう見ても「骨」でした。
黄色く腐りかけた、犬猫サイズのそれは、持ち込まれた桐の箱から発見されました。
バイトの女の子は壷か花瓶が出てくると思って開けたようでショックを受けた彼女は早退し、翌日そのまま退職してしまいました。

さすがに衛生上買取ができないので、その旨をAさんに伝え、持ち帰ってもらうことになりました。

その日を境に、社内ではトラブルが頻発するようになりました。
駐車場に乗り捨てられた車から死体が発見されたり、辞めたアルバイトの学生さんが失踪したり・・・
事務所荒らしに遭ったり、廃棄のコンテナに動物の死体が入っていたりしたこともありました。
それこそいちいちかまっていられないくらい、毎日トラブルばかりでした。

Aさんは骨の一件から姿を見せなくなりました。



5:1:2010/11/04(木)00:59:52ID:FQo9RZoI0
Aさんが来店しなくなって一ヶ月、小さいことなら社員同士の不倫騒動大きいことなら店長が脳梗塞で倒れる、といった事件が起こる中、一人の男性が店をたずねてきました。
男性はAさんの内縁の夫と名乗り、Aさんが今までに持ち込んだモノを買い戻すために来た、とのことでした。

男性を仮にBさんとします。

Bさんがいうには、Aさんが持ち込んだモノは全て自身の所有物で、その中には大切な物が含まれていたのでそれを持ち帰りたい、とのこと。
ところが当のブツはほとんど廃棄してしまっており、もうお返しすることなどできません。

盗品売買に該当するかも、と焦りましたが、Bさんの事を大きくするつもりはない、との言葉にひとまず安心し、状況を説明して丁寧にお詫びしました。
Bさんは深くため息をつき、捨ててしまったのなら仕方が無い、と許してくださいました。

ただ、それらがどのように廃棄されたのかを知りたい、をおっしゃられたので心苦しいのですが、と前置きした上で乱雑に散らかった廃棄コンテナまで案内しました。
乱暴に打ち捨てられた廃棄物を見て、Bさん一つ、質問をされました。
「桐の箱もここに捨てたのか?」



6:1:2010/11/04(木)01:18:40ID:FQo9RZoI0
桐の箱といえば、例の「骨」が入っていた箱に違いありません。
しかしあれは買取をお断りしてAさんが持ち帰ったはず・・・

その話を聞いてBさんの表情が曇りました。
数秒間の沈黙の後Bさんが語りだした事は、ちょっとシャレにならない内容でした。

Bさんは自身の職業を「両手を小刻みに震わせながら合掌」する動作で表し、Aさんが持ち込んだ不気味なモノを「職業柄引き取った物」であると言いました。
すなわち、彼は拝み屋さんか御祓い屋さんであり、モノの正体はあまり縁起の良くない、ヘタすると呪いのかかったブツだったかもしれない、と・・・

あの桐の箱はとても良くないモノで、そういったモノの処理を専門とする同業者だったAさんに預けていたのだそうです。

私は当然、Aさんに尋ねれば在り処がわかるのではと思いましたが、Bさんの口から出た言葉に思わず
「えぇ!?」
とマヌケな声をあげてしまいました。

Aさんは一ヶ月ほど前に亡くなっていました。



7:1:2010/11/04(木)01:42:23ID:FQo9RZoI0
Bさんは長期の仕事で一年ほど離れた土地に居たそうで、警察からAさんの訃報を伝えられ、取り急ぎ帰ってきたそうです。
Bさんの話からすると、Aさんが亡くなったのはあの箱を持って来店して間もない時期となります。

Aさんは生前、職業に似合わず笑顔の絶えない明るい方だったそうです。

しかし私が接したAさんは、一言も喋らない無表情な、沈鬱な印象でした。

Bさんは預かったモノにあてられたのかもしれない、と言っていました。

もし今まで持ち込んだモノや、桐の箱が出てきたら連絡してほしい、とメモ書きの携帯番号を私に握らせ、Bさんは帰っていきました。

その後も細かなトラブルは続き、また一ヶ月ほどたったある日女性のお客様用のトイレが詰まって流れなくなる、という事態が起こり、営繕の社員が配水管を開けて中に詰まっていた物を取り出していました。

私は何か嫌な予感がして、詰まっていた物を確認させてほしい、と悪臭のするポリ袋を開けました。



8:1:2010/11/04(木)01:59:40ID:FQo9RZoI0
髪の毛やゲル状の汚れにまみれたそれは、間違いなくあの「骨」でした。

すぐにBさんに連絡し、その日の夕方に引き取りに来ていただくことになりました。
Bさんは電話でしきりに「骨に触るな」と言っていました。
触ろうにも単純に汚いから触りたくない、とポリ袋のまま倉庫の隅に置いておきました。

Bさんは現れるなり、桐の箱は無かったか?と聞いてきました。
出てきたのは骨だけで、辺りを探してみたが無かった、と伝えると苦虫を噛み潰したような顔で一言
「仕方がない」
と呟きました。

帰る間際、駐車場に私を呼びつけたBさんはとんでもないことを言い出しました。

骨は持ち帰って処理するが、骨の祟りのようなものはこの店に留まっている不幸になりたくないなら、この店に近寄るな、と。

程なくして、配水管から骨を取り出した社員が失踪しました。
奥さんに三行半を突きつけられて自棄を起こした、という噂をききました。
Aさんが最後に来店したあの日、骨に触れてしまったアルバイトの女の子に連絡を取ろうとしましたが、履歴書にあった携帯番号は不通でした。

私は転職を決意し、引継ぎを終えて逃げるように退職しました。



9:1:2010/11/04(木)03:11:44ID:FQo9RZoI0
あの店は現在、何事もないかのように営業しています。
金プラの買取も始めたりして、そこそこ繁盛しているようです。

トラブルは相変わらず続いているらしいです。
真夏にエアコンが故障して開けてみたら何匹もの蝙蝠の死体がでてきたことがあったそうです。

Aさんが持ち込んだ骨以外のモノは結局、出てきませんでした。
廃棄して産廃処理業者に引き渡したのだから当然なんですが・・・
それらについて、Bさんは何も言いませんでした。
ただ、様子から察するに骨ほどではないにしろ、良くないモノなんだろうな、ということは見てとれました。

あの店から離れて四年経ちますが、幸い私の身には今の所さしたる不幸はふりかかっていません。

幽霊や呪いなど欠片も信じていなかった私ですが、あれ以来リサイクルショップに近寄ることができません。

もしかしたらとんでもないモノを掴まされるかもしれないんですから。




引用元:リサイクルショップの怖い話
http://syarecowa.moo.jp/kowai-keiziban/kowai/262.html




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