さとるくん

公衆電話に10円玉を入れて（100円やテレホンカードではダメ）、自分の携帯に電話をかけ、次の呪文を唱えます。

「さとるくんさとるくん、おいでください」

「さとるくんさとるくん、おいでください」

「さとるくんさとるくん、いらっしゃったらお返事ください」

ここまで一語一句間違えずに正確に唱えたら公衆電話を切り、自分の携帯の電源も切っておきます。これで準備は完了です。

ここまでの動作を間違いなく行えていれば、24時間以内に電源を切っているはずの自分の携帯電話にさとるくんから電話がかかってきます。さとるくんからの電話に出ると、さとるくんは

「今、どこどこにいるよ」

と自分のいる場所を告げてきます。その後、電話は何度もかかってくるのですが、その度にさとるくんのいる場所が自分のところへ近づいてくるのです。

そしてついに、さとるくんから最後の電話が入ります。

「今、後ろにいるよ・・・・・」

この時、さとるくんは一つだけどんな質問にでも答えてくれます。さとるくんはその質問が過去のことであろうと、未来のことであろうと、何でも正確に答えてくれるため、「さとる（悟る）」くんというのだそうです。

ただしこのとき、すぐに質問が思い浮かばなかったり、後ろを振り返ったりすると、さとるくんにあの世に連れて行かれてしまいます。

だから、さとるくんが一体何であるのかを知る者はこの世にいないのです。

さとるくんを呼び出す時は、質問をあらかじめ決めておきましょう。