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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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近所の神社でお祭りがあった。

2016.12.13 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

211:⑦⑦⑦:2016/12/02(Fri)08:37:05
近所の神社でお祭りがあった。
『ふとん太鼓』で知られる祭りである。
『月見祭』と言い、本来は旧暦のお月見の日に行われていたそうだが、今は新暦の土、日で行われる。

たくさんの出店が出て人出も凄いものがある。
初日は近所の子が太鼓を叩くと言うので、子供を伴いビデオ撮影に行った。
子供達は出店の中でもお化け屋敷が新鮮に見えたらしい。
私が幼い頃と代わらぬ代物だった。
掘っ建小屋を組み、入り口で呼び込みをしていた。
中のオバケも人の扮装だ。

子供達は入りたがったのだが、その日は撮影やら挨拶があったので、翌日出直した。
翌日気づいたのだが、昨日の人出で崩れていたお化け屋敷の入り口の盛り塩が、きちんと直されていた。

ああ、やはりこういうのには気を使うのだなと思った。
いざ、入るとなると子供達は怖くなったようで、私も一緒に入ってくれとせがんだ。
入場料は馬鹿にならない。
自分たちだけで入るよう言い聞かせ、私は小屋の裏手に回った。

そこは人出がありませんから、煙草が吸える。先客がいた。
初老の老人。

どうやらこの小屋の主のようだ。私と娘達とのやり取りを聞いていたようで
「兄ちゃん、入ったらんでええんかい?」
そう言って微笑んだ。

話して見ると、何十年もこの近辺の祭りのお化け屋敷は彼が仕切って来たそうだ。
お化け屋敷は敷地も取るし、出し物が出し物なので、境内のはじを割り当てられるのだと語った。

ふと盛り塩の事を思い出し、
「きちんと塩を盛るんですね」
と語りかけると、老人はしばらく無言で私を見つめた。
「分かるだろ? あれは縁起物じゃねぇ」
「なにかありましたか?」
「昔な、俺がいない時に盛り塩しなかった奴がいる。祭りが終わってもそいつだけ中から出て来ねぇ。捜したら隠れ場所で倒れてやがった。白装束の背中が血塗れよ。慌てて脱がしたが、背中には傷ひとつねぇ」
「その人どうなりました?」
「やめたよ」
老人は煙を吐いた。

折良く娘達の泣き声が大きく響いた。
老人は立ち上がると、テントの裾をめくった。
「行ってやんな」
礼を言って中へ入った。

(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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