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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.05.15 (Wed) Category : 

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お光の井戸

2016.12.09 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

398:1:2006/02/28(火)13:13:42ID:Sf6bXKKQ0
私の家はいわゆる本家分家の分家にあたる血で遡ればいいとこの武士だったらしいのですが今となってはそんな品位はまるでない下町の八百屋というのが私の実家です。

4年前の正月、家から車で4時間程の本家に行った時の話をしようと思います。

某県の山奥にあるS家(私の苗字です)の本家はとても広く年季の入った古めかしい家です。
正月と盆には必ず親戚で集まり宴会をするという習慣がありその時もその習慣に合わせて家族で本家に出向きました。

本家に着くなり宴会場に通され、両親と祖父母は酒や食事を楽しんでいました。
弟は持ってきていたゲームボーイアドバンスでゲームをしています。
私まだ16歳だったので、皆が酒を飲んでいるのを横目で見ながら退屈だなー、そういえば本家なんて滅多に来ないし探検でもしてみようかな?
と思い、静かに宴会場を出ました。



399:2:2006/02/28(火)13:15:05ID:Sf6bXKKQ0
しばらくうろうろしていると、どうやら裏庭に出てしまったらしくぽっかりと空いた草むらの真ん中に古めかしい井戸が見えました。
どう考えても、周りから隠すような位置にあった井戸……
普通に生活していれば決して気づかないような位置にそれはありました。

井戸なんてあったんだ、と思って近づいてみるとその井戸には硬く蓋がされていて(おそらく枯れてしまったんでしょう)柵が施されて近づく事もできませんでした。
なんだ、残念、なんてちょっとしたオカルトを期待していた私はため息をついてそろそろあきて来たので宴会場に戻りました。


宴会場に戻ってから、本家の叔母に井戸の話を聞くと
「その話はT(弟の名前)にはするんじゃないよ」
ときつく言われました。
なぜ?と聞くと、叔母は私を部屋の隅に呼び、話を始めたのです。



400:3:2006/02/28(火)13:15:58ID:Sf6bXKKQ0
江戸時代の終わり頃にお光という女性がS家に嫁いで来た。
お光の家は大変貧しく、お光は金で売られて来た。
この結婚は政略結婚だった。
けれどもお光は精一杯主人を愛し、また主人もお光を愛した。

だがそれも長くは続かず、主人は使用人の娘…お妙と関係を持ってしまう。
あろう事かお妙は身ごもり、月満ちて男児を生んだ。

子供がいなかったお光はお妙に辛くあたられるようになった。
お妙も主人を唆し、石女(うまづめ)に用はありませぬ、と離縁させてしまった
そしてお光の後釜にはお妙が後妻として入り、その子はS家の跡取りとして育てられた。
お妙にとって邪魔なお光は不義の疑いをかけられ主人に手打ちにされた。
そしてお光の亡骸はS家の墓に入れる事はせず、私が見た裏庭の井戸に投げ込んだと言うのです。

この手の話のお決まりというかなんというか
それ以来井戸のあたりにお光の亡霊が出るようになったと叔母は話しました。



401:4:2006/02/28(火)13:20:32ID:Sf6bXKKQ0
「でもなんでそれをTに話しちゃいけないの?」

と私が聞くと

「お光の亡霊は男の魂を喰っている。だから男衆はあの井戸の存在すら知らないんだよ。もしあの井戸に近づいてお光の亡霊を見てしまったら最期、喰われてしまうからね」

とお茶をすすりながら叔母は言いました。
自分を殺しS家の跡取りとなったその息子を探しているんだよ、とも。

なんでお妙じゃないのかと聞けば、お妙はその後変死したとか。
お光の呪いじゃ、なんて騒がれた、とも聞きました。

なんか胡散臭いというのが正直な感想ですがその翌年に実話だったんだ、と思わせた事件がありました。



402:5:2006/02/28(火)13:21:45ID:Sf6bXKKQ0
私の大叔父にあたる人(祖父の弟)が、井戸の傍で変死していたというのです。
目立った外傷もなく、50後半でまっさらの健康体。

葬式の時に本家に行き、あんな元気な人がなぁと皆が言う中でお光の話をしてくれた叔母と話をしたのですが

「あの人はお光に魂を喰われてしまったんだよ」

とどこか遠くを見ながら言った叔母が怖かったのを記憶しています。
それ以来、女である私も怖くて本家の井戸には近づけません。



405:本当にあった怖い名無し:2006/02/28(火)13:42:18ID:hke370Gy0
>>402
ミステリ板だったら叔母さんのアリバイを崩してってことになるんだろうけど、ちがうんだろうなあ



407:本当にあった怖い名無し:2006/02/28(火)13:46:15ID:MXIt3Gk40
>>405
大叔父殺しを呪いの仕業ということでカムフラージュしたってことか?
ありきたりだが面白いな。


 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?122
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1140627667/398-407




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Title : 無題

ムードぶち壊しで相済まぬけど、「金で買われた」が日本語としては正しいキガス。「金で売られた」だと、お光さん家が金持ちになっちゃうよ。

もうひとつ疑問なのが、本家は「いいとこの武士」なのに「ものすごい山奥」に住んでるの?
お光の井戸が敷地内にあるなら、200年は屋敷地が動いてないことになるけど、江戸中期以降の藩は流通の関係上、平地に城下があるよね。山間の小藩でも、領内の平地・盆地に城下や陣屋がある。
在郷陪臣は、18世紀以降は薩摩藩でしか見られない(他藩は城下周辺に強制移転 ex.岡山藩)ので、この話の本家の立地とは大きく矛盾する。

NONAME 2016.12.09 (Fri) 20:52 編集

Re:無題

きっと本家の別宅とかそういうヤツなんだよ多分(フォローできてない)

2016.12.13 19:00

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