都市伝説・・・奇憚・・・blog
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履歴が残らない電話
2016.03.28 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
570:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:07:11.63ID:POxcCMLH0.ne
もう7,8年くらい前なんです。
従兄妹の祖母が亡くなられたので、私はその家の手伝いに駆り出されました。
私とは関係の薄い、いわゆる姻族の方です。
従兄妹の祖母とは、おそらく会ったことはない。
もしかしたら2、3回話したことがあるかもしれない、というような認識の方だったのですが、従兄妹には世話になっていたので、手伝いもやぶさかではありませんでした。
その家の従兄妹はこの字を起こしているとおり、兄と妹で、どちらも私より年上でした。
私は葬式の日の朝、従兄妹の家に電話をかけました。
「あ、姉ちゃん?今から家出るから、待っててね」
電話に出たのは、携帯電話の連絡先を交換している妹さんでした。
従兄妹の家には、母と一緒に車で向かう予定だったので、その中で連絡すればよかったと、ぼんやり考えたことを思い出します。
571:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:08:08.15ID:POxcCMLH0.net
母は私を従兄妹の家の前に下ろすと、再び車を走らせました。
叔母と叔父は妹さんを一人おいて、買出しに出かけていたので、それに合流する予定だからです。
私は母が乗った車を見送ると、物干し竿の横を抜けて、玄関前に立ちました。
中からは電話の音が聞こえます。
葬式の日ですし、叔母も叔父も携帯電話が苦手だったので、この家では携帯よりも固定電話が鳴ることのほうが多いのです。
私は従兄妹の家のドアに両手をかけました。
立て付けの悪い、木で出来た引き戸なので、両手を使って持ち上げるようにしなければ、開かないのです。
はめ込まれたガラスが揺れて、扉を開ける際にも何とも言えない音を立てます。
私は力がなく、一度ここでナメクジに触れてしまったこともあったので、この扉が大嫌いで、心底苦手でした。
572:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:09:51.49ID:POxcCMLH0.net
力んで、ようやく扉を開くと、従兄妹の妹さんの方が、眉をひそめて、こちらを見ていました。
もしかしたら電話の邪魔をしてしまったのかもしれません。
あるいは私が突然扉を開けたので、驚いているうちに電話に出損なったということも考えられます。
田舎の、昔ながらの長屋には呼び鈴もないので、勝手知ったる従兄妹の家に、親戚は何も言わずに扉を開くのが常です。
私もそれに倣っていたのですが、流石に反省しました。
しかし、彼女は別に私に起こったわけではないようでした。
見るからに力が抜けたように、
「いらっしゃい」
と行ってくれたので安心します。
「電話誰だったの?」
私はコンビニで買ったオニギリを、自分の分と彼女の分を出しながら訪ねました。
電話をかけた時に、ついでに買ってくるように頼まれていたのです。
「……わかんない。今の電話、番号出てなかったから」
「非通知?」
今時、相手の電話番号が出るという機能は珍しくありません。
むしろ番号が出ない方が異様で、怪しいです。
とくに、その頃は電話での犯罪や詐欺も増えている頃でした。
「いや……。うち、非通知は来ないようにしてあるから」
「ふーん」
そんなこともできるのか。と感心しながらも、私は従兄妹の家の電話の方に視線をやりました。
それからふと思い出して、彼女にあることを勧めます。
「履歴見ればいいんじゃない?」
「だね」
彼女はすこし嫌そうでしたが、一応電話番として留守番していたので、電話に手を伸ばしました。
ボタンを押して、着信履歴を調べます。
573:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:10:34.21ID:POxcCMLH0.net
「あれ?」
「どしたの?」
いとこは一度受話器を取り、それからもう一度ボタンを押しました。
「え?」
「姉ちゃん?」
それをもう一度、二度繰り返してから、少し離れて嫌そうに顎をしゃくりました。
私は促されるままに、電話の画面を覗き込みますが、そこに映っていたのは、私の家の電話番号でした。
時間は30分ほど前で、私が家を出る前にかけたものです。
「何? どしたの?」
「履歴押したら、それが出る」
私はおかしいと思い、上下キーを押しました。
たしかに、履歴の一番最後は私の家の電話番号になっています。
「……気のせいだったんじゃない?」
「いや、今なってたし。あんたも聞いたでしょ」
そういえば電話は確かになっていたのです。
私が扉を開けようとして、音を立てた時に、途切れたように思います。
「え、今私が電話に出てたら、どうなってたの?」
私は何も言えず、結局お互いに無言で買ってきたおにぎりを食べました。
574:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:14:37.49ID:POxcCMLH0.net
葬式の最中に電話が二度ほどなり、私と彼女はそのつど顔を見合わせました。
手を合わせている時に不謹慎とは思ったのですが、昼間のことを思い出したからです。
電話にはおばが出ましたが、どちらもすぐに切れたようで、叔母は顔をしかめていました。
葬式を終えてからも、しばらくはそのことで起こっていたほどです。
私と妹さんは、もう一度、電話のボタンを押して確認したのですが、やはり、葬式の間の記録は残っていませんでした。
576:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)14:15:34.91ID:UCHhzUbA0.net
ウチも四十九日までは、いろんな現象があったなぁ。
電子キットで作った呼び鈴が、使わなくなって配線を切ってあるのに親戚が訪問する時に鳴ったり・・・
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?331
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/570-576
もう7,8年くらい前なんです。
従兄妹の祖母が亡くなられたので、私はその家の手伝いに駆り出されました。
私とは関係の薄い、いわゆる姻族の方です。
従兄妹の祖母とは、おそらく会ったことはない。
もしかしたら2、3回話したことがあるかもしれない、というような認識の方だったのですが、従兄妹には世話になっていたので、手伝いもやぶさかではありませんでした。
その家の従兄妹はこの字を起こしているとおり、兄と妹で、どちらも私より年上でした。
私は葬式の日の朝、従兄妹の家に電話をかけました。
「あ、姉ちゃん?今から家出るから、待っててね」
電話に出たのは、携帯電話の連絡先を交換している妹さんでした。
従兄妹の家には、母と一緒に車で向かう予定だったので、その中で連絡すればよかったと、ぼんやり考えたことを思い出します。
571:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:08:08.15ID:POxcCMLH0.net
母は私を従兄妹の家の前に下ろすと、再び車を走らせました。
叔母と叔父は妹さんを一人おいて、買出しに出かけていたので、それに合流する予定だからです。
私は母が乗った車を見送ると、物干し竿の横を抜けて、玄関前に立ちました。
中からは電話の音が聞こえます。
葬式の日ですし、叔母も叔父も携帯電話が苦手だったので、この家では携帯よりも固定電話が鳴ることのほうが多いのです。
私は従兄妹の家のドアに両手をかけました。
立て付けの悪い、木で出来た引き戸なので、両手を使って持ち上げるようにしなければ、開かないのです。
はめ込まれたガラスが揺れて、扉を開ける際にも何とも言えない音を立てます。
私は力がなく、一度ここでナメクジに触れてしまったこともあったので、この扉が大嫌いで、心底苦手でした。
572:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:09:51.49ID:POxcCMLH0.net
力んで、ようやく扉を開くと、従兄妹の妹さんの方が、眉をひそめて、こちらを見ていました。
もしかしたら電話の邪魔をしてしまったのかもしれません。
あるいは私が突然扉を開けたので、驚いているうちに電話に出損なったということも考えられます。
田舎の、昔ながらの長屋には呼び鈴もないので、勝手知ったる従兄妹の家に、親戚は何も言わずに扉を開くのが常です。
私もそれに倣っていたのですが、流石に反省しました。
しかし、彼女は別に私に起こったわけではないようでした。
見るからに力が抜けたように、
「いらっしゃい」
と行ってくれたので安心します。
「電話誰だったの?」
私はコンビニで買ったオニギリを、自分の分と彼女の分を出しながら訪ねました。
電話をかけた時に、ついでに買ってくるように頼まれていたのです。
「……わかんない。今の電話、番号出てなかったから」
「非通知?」
今時、相手の電話番号が出るという機能は珍しくありません。
むしろ番号が出ない方が異様で、怪しいです。
とくに、その頃は電話での犯罪や詐欺も増えている頃でした。
「いや……。うち、非通知は来ないようにしてあるから」
「ふーん」
そんなこともできるのか。と感心しながらも、私は従兄妹の家の電話の方に視線をやりました。
それからふと思い出して、彼女にあることを勧めます。
「履歴見ればいいんじゃない?」
「だね」
彼女はすこし嫌そうでしたが、一応電話番として留守番していたので、電話に手を伸ばしました。
ボタンを押して、着信履歴を調べます。
573:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:10:34.21ID:POxcCMLH0.net
「あれ?」
「どしたの?」
いとこは一度受話器を取り、それからもう一度ボタンを押しました。
「え?」
「姉ちゃん?」
それをもう一度、二度繰り返してから、少し離れて嫌そうに顎をしゃくりました。
私は促されるままに、電話の画面を覗き込みますが、そこに映っていたのは、私の家の電話番号でした。
時間は30分ほど前で、私が家を出る前にかけたものです。
「何? どしたの?」
「履歴押したら、それが出る」
私はおかしいと思い、上下キーを押しました。
たしかに、履歴の一番最後は私の家の電話番号になっています。
「……気のせいだったんじゃない?」
「いや、今なってたし。あんたも聞いたでしょ」
そういえば電話は確かになっていたのです。
私が扉を開けようとして、音を立てた時に、途切れたように思います。
「え、今私が電話に出てたら、どうなってたの?」
私は何も言えず、結局お互いに無言で買ってきたおにぎりを食べました。
574:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)13:14:37.49ID:POxcCMLH0.net
葬式の最中に電話が二度ほどなり、私と彼女はそのつど顔を見合わせました。
手を合わせている時に不謹慎とは思ったのですが、昼間のことを思い出したからです。
電話にはおばが出ましたが、どちらもすぐに切れたようで、叔母は顔をしかめていました。
葬式を終えてからも、しばらくはそのことで起こっていたほどです。
私と妹さんは、もう一度、電話のボタンを押して確認したのですが、やはり、葬式の間の記録は残っていませんでした。
576:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/2015/11/05(木)14:15:34.91ID:UCHhzUbA0.net
ウチも四十九日までは、いろんな現象があったなぁ。
電子キットで作った呼び鈴が、使わなくなって配線を切ってあるのに親戚が訪問する時に鳴ったり・・・
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?331
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/570-576
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Title : 無題
うちも数年前にじいちゃんが亡くなって、
通夜の準備とかでじいちゃん宅にいたら
固定電話が鳴った。
2コールくらいで出たんだけど無音。
切って着歴を確認しようとしたらたった今なのに
記録が無かったよ…。
母親もその他の親戚もいたから電話出たのは
みんな見てるし聞いてるのに。
えんざぶろう 2016.03.28 (Mon) 22:07 編集
Re:無題
どうも調べてみると、「通信履歴」を残さずに電話をかける方法があるみたいね。
業者が回線が使われてるかどうか調べてる、とか考えると納得いくかも。
2016.04.02 19:37