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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.04.27 (Sat) Category : 

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かっこいい除霊

2015.08.29 (Sat) Category : ホラー・恐怖映像・衝撃映像

18612005/12/16(金)18:30:58ID:m1SdSJAH0
怖いというか・・・

高校のときのクラスで、いじめられてる訳じゃないけど、「いじられてる」Aという奴がいた。
なんというか、よく問題を当てられても答えられなくて、笑われるような感じ。
でも本人はへらへら笑ってて、特に暗くも無いし、鈍感という言葉が当てはまる奴だった。
ちなみにAは喋るとき少しドモり気味で、それも笑いのネタにされていた。

夏休み前、遊びと称して心霊スポットへ連れて行って脅かしてやろうという、工房丸出しの幼稚な考えを思いついた俺達グループは、そいつに声をかけた。
一つ返事で承諾したA。場所は現地でも有名なダムで、その周辺の探検という事に決まった。

そして当日。
真夏の夜、Aを含め5人はいたものの、場所が場所だけにやっぱりひんやりとして、ちょっと不安になった。
それでもここまで来たなら行こう、という事で、膝の辺りまで茂った草、湿って不安定な地面を進んでいく。
もちろん先頭はA。

ある一定の所まできたら4人そろって隠れてやろうという事になっていた。
(バカ高校の生徒の頭で考える作戦はこれが限界)
10分くらい彷徨ったとき、廃屋、というか小屋みたいなものを見つけた。
それを見つけてここがタイミングだな、と隠れようとしたとき。

小屋の入り口付近に、白い女が、もう本当にイラストとかで見る「髪の長い白いワンピースの女」がいた。

(続きは『続きを読む』をクリック)


 









拍手[3回]




18722005/12/16(金)18:31:59ID:m1SdSJAH0
どう考えてもこんな時間にそんな女がいるのはおかしいから、そいつがこの世のものではないのが一瞬でわかった。
誰かが逃げろ!と叫んだ。
俺も走り出そうとした。ところが。

Aが逃げない。

「おい、A!後ろ見てみ!早よ逃げるぞ!」
といっても、きょとんとした顔でAは、
「ん、んー?なんか、お、おるんかー?(ドモってるからこんな感じ)」
と。

どうやら彼だけ「見えて」ないらしく、きょろきょろしてそこから動こうとしない。
置いていくわけにも行かず、逃げるに逃げれなくなった俺達。
女が滑るように近付いてくる。
Aの方向ををこれ以上ない、恐ろしい笑顔で見ていた。
こいつを連れて行こう、みたいな、こいつなら気付かずに、見たいな・・・

やばい・・・とは思うものの何も出来ない。
とうとう女がAの隣りまで来た。


「なあんてな。コイツやろ?」

「え?」



18832005/12/16(金)18:32:26ID:m1SdSJAH0
唐突に、いつもの口調と違うAは女をはにかんだ笑顔で指差した。
Aは女の顔に自分の顔を近づけ、面と向かって言い出した。

「おい、コラ。こんなトコで彷徨う事しか出来んのかお前は。いい加減死んだ事に気付け、このアマ。」

ワンピースの女はもう笑っていなかった。
明らかに動揺した顔を2,3秒浮かべた後、ふっと消えた。
Aは最後に
「そのほうがいい。」
と呟いた。途端、雨が降りはじめた。

Aは唖然としていた俺達に向かって
「ん?行こ、行こ。
」と。
いつもの口調に戻っていた。

俺達はAと本当の友達になった。

後にAにあの時の事を聞いた。

「んー、ん、あれはな、でき、できんねん、なんかな。」
としか言わなかった。
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