コンドーム

　急激な人口の増加に悩む中国の山間部で、日本人のボランティア団体によるコンドームの配布が行われた。しかし、中国の山間部は教育水準が低く、本やパンフレットなどを配布しても文字が読めないためにコンドームの使用方法が伝わらない。そこでボランティア団体の職員は村人たちを集め、指にコンドームをはめて見せ、使い方を説明した。
　ところが、その後もこの村では人口増加の勢いはまったく減らなかった。なぜなら村人たちは、教わった通り指にコンドームをはめてセックスをしだしたからである。

中華料理店

　あるスイス人の老夫婦がペットのプードルを連れて香港を旅行していたときのことだ。一通りの観光を終え、お腹がぺこぺこになった二人は近くにあった中華料理店に入った。夫婦はウェイターに一通りの注文を終えると、お腹をすかせた自分たちのペットにも、何かを食べさせてやって欲しいと頼む。ウェイターはどうも夫婦の言葉を余り理解できなかったようだが、二人がゼスチャーを交えて丁寧に説明するとなんとか通じたようで、犬を抱きかかえて調理場の奥へと入っていった。
　それからしばらくして、さっきのウェイターが蓋のかぶせられた銀色の大皿を夫婦の前に持ってきた。こんな料理は注文した覚えがないが…いったいなんだろう？不思議に思いながら二人が大皿の蓋を上げると、中にはこんがりとおいしそうに焼けた彼らのペットが横たわっていた。

眠る男

ある男が酷く疲れてベッドで眠っていた。彼はいつも誰よりも早く起きていたが初めて寝坊した。
男が目を覚ますと何やらおかしいことに気付く。ベッドで寝ていた筈が何やら箱に入っているようだ。
男は箱の外から聞こえる声を聞いてビックリした。
何故なら、その声は突然死した自分の冥福を祈るものだったのである。
男は声を張り上げ自分が死んでいないことを箱の外の人に伝えることができ事なきを得た。
その後、家族は彼に朝起こしに行ったら、どう見ても死んでるようにしか見えなかったと告げた。それから、彼は眠る時には｢私は死んでいません。眠っているだけです。｣と、札を首からかけて寝るようにしたのだった。

（趙蝉さん提供）