梅干殿下

某大学のテニス部の学生が休日に家で寛いでいたときのこと。

その日の午後に電話があった。その電話に出たのが彼の母だったのだが、なにやら様子がおかしい。

「はぁ、どちら様だって？」

眉間に皺を寄せ訝しげに電話の主に対応している。

「○○（男子学生の名前）を出せばいいんだね？」

そして母は男子学生を大きな声で電話に呼ぶ。「ウメボシ殿下から電話だってよ！！」

「はぁ？誰だよそれ。」と言いつつ電話に出る。

すると「○○さんですか？今度の休日、一緒にテニスをしませんか？」電話の主は秋○宮殿下だった。気づいた瞬間冷や汗がでたという。

最初に電話に出た母親は名前を聞いたとき、誰かのふざけたイタズラかと思ったらしく、アニメの「ウメボシ殿下」から電話だよと言ってしまった。

たぶん聞こえていただろうが殿下は怒った様子もなく、自然な対応だった。