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2009.06.29 (Mon) | Category : 誰も信じない人へ
928 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:39:30 ID:mvF1OkXB0
2年前くらいの出来事。
その日、京浜東北線に乗っていた私は大声を上げながら周りを威嚇していたおっさんに出くわした。
多分、かなり酒を飲んでいたのであろう、パチンコで負けただの、誰それが気に入らないだの言いながら3人分くらい占領して座っていた。
まあ夕方の京浜東北線ではたまにある事だ。
周りの乗客も多少好奇の目を向けていたが、特に何する事もなくケータイをいじったり読書をしたりしていた。
その時の私は生後1才3ヶ月の息子を抱っこして座っていたのだが、息子がおっさんの大声にびっくりしたのか声をあげて泣き出してしまった。
(よしよし、大丈夫だよー)
あやしながら機嫌を直そうとするのだが、おっさんが構わずわめき続けるので息子も一向に泣きやまなかった。
すると、おっさんはこちらに目を向け、
「うるせーガキだなあーーー!」
と怒鳴ってきたではないか。
まずい、からまれる!私は必死であやしたが、息子はますます激しく泣き続けていた。
それに立腹したのか、おっさんはゆっくりと席を立ちこちらに向かってこようとしていた。
本当にまずい、誰か止めてくれませんか!声は出さずに周りを見ましたが、誰も止めてくれる気配はなかった。
929 名前:続き[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:40:39 ID:mvF1OkXB0
一歩、また一歩と近づくおっさん。
「このガキィ、おめぇ、るせーんだよぉ!」
一段と声を張り上げ、私まですぐそこというところまできた。
(うぁぁ・・・・)
私は息子をぎゅうと抱きしめ体をすくめた瞬間・・・
ドタぁ!
おっさんは目の前でつんのめって倒れていた。
(あれっ)と思いふと見ると、横のドア付近にいたおじいさんが杖でおっさんの足先を払ったらしい。
おじいさんは、杖をトントンと1,2度床に突き何事もなかったように、こちらに背を向けた。
しかしもちろん、これで災いが去ったわけでない。床にひれ伏したおっさん
は、わなわなと震えながら拳を握り怒りに爆発させようとしていた。
(まずい!おじいさん逃げて!)
私のそんな思いにも関わらずおじいさんはその場から離れようとはしなかった。
「じ、じ、じ、ジジィィィィィィーーー!」
完全に激高したおっさんは立ち上がるやいなや右の拳を振り上げ、思いっきりおじいさんに向けて振り下ろした!
930 名前:続き(最後)[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:41:30 ID:mvF1OkXB0
(あーーーーーーーーーーーーー!)
私は声も出ず見つめるだけ。もうだめだぁ!
フッ・・・
おじいさんは消えてしまった・・・
ゴンッ!
「ぐあああああああああああ!!!!」
力の限り振り下ろした拳は目標を見失い、ドアの戸袋部分の角に命中した。
酒が入っていてもあれだけ叫んでもがくとは相当痛いのであろう。
おっさんは今度こそ完全にうずくまり右手を押さえて唸っていた。
プシュー
ようやく次の駅についた。
駅についても警官や駅員は来なかったが、相変わらずおっさんはうずくまっていたので、私はそっと駅に降りようやく難を逃れることができた。
あのおじいさん・・・
私には、初孫を楽しみに待っていた父がいた。
3年も闘病し、結局息子の誕生半年前に逝ってしまったが、闘病初期には体力を維持したいからといって杖を買ってよく散歩をしていた。
あの時見た杖が父のもののように思えた。
泣きやんだ息子が電車にむかって「バイバイ」をしていた。
2年前くらいの出来事。
その日、京浜東北線に乗っていた私は大声を上げながら周りを威嚇していたおっさんに出くわした。
多分、かなり酒を飲んでいたのであろう、パチンコで負けただの、誰それが気に入らないだの言いながら3人分くらい占領して座っていた。
まあ夕方の京浜東北線ではたまにある事だ。
周りの乗客も多少好奇の目を向けていたが、特に何する事もなくケータイをいじったり読書をしたりしていた。
その時の私は生後1才3ヶ月の息子を抱っこして座っていたのだが、息子がおっさんの大声にびっくりしたのか声をあげて泣き出してしまった。
(よしよし、大丈夫だよー)
あやしながら機嫌を直そうとするのだが、おっさんが構わずわめき続けるので息子も一向に泣きやまなかった。
すると、おっさんはこちらに目を向け、
「うるせーガキだなあーーー!」
と怒鳴ってきたではないか。
まずい、からまれる!私は必死であやしたが、息子はますます激しく泣き続けていた。
それに立腹したのか、おっさんはゆっくりと席を立ちこちらに向かってこようとしていた。
本当にまずい、誰か止めてくれませんか!声は出さずに周りを見ましたが、誰も止めてくれる気配はなかった。
929 名前:続き[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:40:39 ID:mvF1OkXB0
一歩、また一歩と近づくおっさん。
「このガキィ、おめぇ、るせーんだよぉ!」
一段と声を張り上げ、私まですぐそこというところまできた。
(うぁぁ・・・・)
私は息子をぎゅうと抱きしめ体をすくめた瞬間・・・
ドタぁ!
おっさんは目の前でつんのめって倒れていた。
(あれっ)と思いふと見ると、横のドア付近にいたおじいさんが杖でおっさんの足先を払ったらしい。
おじいさんは、杖をトントンと1,2度床に突き何事もなかったように、こちらに背を向けた。
しかしもちろん、これで災いが去ったわけでない。床にひれ伏したおっさん
は、わなわなと震えながら拳を握り怒りに爆発させようとしていた。
(まずい!おじいさん逃げて!)
私のそんな思いにも関わらずおじいさんはその場から離れようとはしなかった。
「じ、じ、じ、ジジィィィィィィーーー!」
完全に激高したおっさんは立ち上がるやいなや右の拳を振り上げ、思いっきりおじいさんに向けて振り下ろした!
930 名前:続き(最後)[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:41:30 ID:mvF1OkXB0
(あーーーーーーーーーーーーー!)
私は声も出ず見つめるだけ。もうだめだぁ!
フッ・・・
おじいさんは消えてしまった・・・
ゴンッ!
「ぐあああああああああああ!!!!」
力の限り振り下ろした拳は目標を見失い、ドアの戸袋部分の角に命中した。
酒が入っていてもあれだけ叫んでもがくとは相当痛いのであろう。
おっさんは今度こそ完全にうずくまり右手を押さえて唸っていた。
プシュー
ようやく次の駅についた。
駅についても警官や駅員は来なかったが、相変わらずおっさんはうずくまっていたので、私はそっと駅に降りようやく難を逃れることができた。
あのおじいさん・・・
私には、初孫を楽しみに待っていた父がいた。
3年も闘病し、結局息子の誕生半年前に逝ってしまったが、闘病初期には体力を維持したいからといって杖を買ってよく散歩をしていた。
あの時見た杖が父のもののように思えた。
泣きやんだ息子が電車にむかって「バイバイ」をしていた。
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Title : 無題
電車爺か
GGG 2009.06.29 (Mon) 18:37 編集
Re:無題
実は誰かのスタンドだったんじゃ…
2009.06.30 21:05
Title : 無題
なんだ、亀仙人か・・・
米日本 2009.06.29 (Mon) 20:21 編集
Re:無題
エッチなの!?
2009.06.30 21:06
Title : 無題
そんなオッサンは、戸袋に吸い込まれてしまえ
麻婆豆腐 2009.06.29 (Mon) 23:00 編集
Re:無題
戸袋に吸い込まれる一部始終を見るハメになったら絶対しっこ漏らす。
2009.06.30 21:07
Title : 無題
酔っ払いに絡まれたことある
タチのわるい酔っ払いにはやだなぁ…
キャサ公 2009.06.29 (Mon) 23:19 編集
Re:無題
昔絡んだことがありますごめんなさいごめんなさい
知り合いだと思って脅かしたら別人だったんです
2009.06.30 21:10
Title : 無題
ステルス状態にもなれる最強おじいさん(笑)
みーな 2009.06.30 (Tue) 16:36 編集
Re:無題
まさか能力者っ…
2009.06.30 21:19