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じじ様
2009.06.11 (Thu) | Category : 誰も信じない人へ
家の一大事には必ずヒョロッと現れる、元・一家の大黒柱のじじ様。
霊感のある家族には見えたり感じたりできるんだけど、だからと言ってドン!とは出て来ない。
大概は後ろ姿だけか、夢でアドバイスするだけ。
姿が見えた次の日には事態が改善されてく、みたいな、ちょっと縁の下の力持ち的な出てき方をする人だった。
霊感ゼロのばば様には、見えず感じず。
「幽霊でもおばけでも何でもいいから、お父さん(じじ様)会いたいなぁ」と、いつも言っていた。
ばば様が大病で危篤になった。
集中治療室に入れられて、体中をチューブだらけにされて、口には酸素マスク。
狭い病室に家族親戚が集まって泣いた。
その晩、じじ様が夢で言った。
「ばば様は大丈夫やから。じゃあ、また来るでなぁ」
ばば様は本当に持ち直して、普通に退院した。
いくら元気になったとは言っても、大病は大病で…。
「骨髄性白血病」
体の中で血液を作り出せなくなり、免疫力が低下し、ちょっとの風邪でも命取りになる。
血管が弱って出血しやすくなり、鼻血が何時間も止まらない。
ばば様は何度も入退院を繰り返し、何度も危篤騒ぎが起きた。
その度にじじ様が現れて、
「ばば様は大丈夫やから」
と言い残し、消える。
じじ様、死んでからでも走り回って大変だなぁ…と思った。
ばば様が危篤になった。
狭い病室、たくさんのチューブ、酸素マスクに心電図。
集まって泣いてる親戚。
繰り返し見て来た集中治療室の様子。
駆け付けてドアを開けた時、ばば様の傍らに白髪頭に黒~グレーの着物の背中が見えた。
人がいっぱいで、私の入れるスペースはない。
「これが最期になるから。アンタは娘や、中で精一杯お世話してあげてや」
私は母にそう告げて帰宅。
自宅で喪服の用意をしながら、待機した。
待機しながら、チラチラと黒い着物っぽい物が視界に入る。
何となく追いかけてくとアルバムを見つけ、開くとばば様のかっこいい正装写真が入っていた。
電話が鳴り、ばば様が亡くなったと知らされた。
車でばば様の家に着くと、もうお葬式の準備が始まっていた。
ふとアルバムを見せたら、叔父が「今、遺影になりそうな写真を探してたんだ」と驚いて、それを使う事になった。
叔父の手元には普段着の写真しかなかったらしい。
じじ様は妻の一番かっこいい写真を使いたかったんだな、と感じた。
お葬式が終わった夜、夢でじじ様が言った。
「ばば様の事は何も心配いらへん。じゃあ、行くわなぁ」
じじ様の横でばば様が笑ってた。
母も同じ夢を見たそうだ。
あ~、この二人、死ぬまで(死んでも)ラブラブかよ!と爆笑してしまった。
幽霊でも何でもいいからお父さん(じじ様)に会いたいなぁ、と言ってたばば様は、一番会いたかった旦那に連れられて、あっちに行ったんだなぁ…。
霊感ゼロで普段会えなかった分、会えた時すごい嬉しかっただろうなぁ…。
じじ様が連れてったから、ばば様は迷ってないと思う。
あっちで元気に暮らしてて欲しいです。
霊感のある家族には見えたり感じたりできるんだけど、だからと言ってドン!とは出て来ない。
大概は後ろ姿だけか、夢でアドバイスするだけ。
姿が見えた次の日には事態が改善されてく、みたいな、ちょっと縁の下の力持ち的な出てき方をする人だった。
霊感ゼロのばば様には、見えず感じず。
「幽霊でもおばけでも何でもいいから、お父さん(じじ様)会いたいなぁ」と、いつも言っていた。
ばば様が大病で危篤になった。
集中治療室に入れられて、体中をチューブだらけにされて、口には酸素マスク。
狭い病室に家族親戚が集まって泣いた。
その晩、じじ様が夢で言った。
「ばば様は大丈夫やから。じゃあ、また来るでなぁ」
ばば様は本当に持ち直して、普通に退院した。
いくら元気になったとは言っても、大病は大病で…。
「骨髄性白血病」
体の中で血液を作り出せなくなり、免疫力が低下し、ちょっとの風邪でも命取りになる。
血管が弱って出血しやすくなり、鼻血が何時間も止まらない。
ばば様は何度も入退院を繰り返し、何度も危篤騒ぎが起きた。
その度にじじ様が現れて、
「ばば様は大丈夫やから」
と言い残し、消える。
じじ様、死んでからでも走り回って大変だなぁ…と思った。
ばば様が危篤になった。
狭い病室、たくさんのチューブ、酸素マスクに心電図。
集まって泣いてる親戚。
繰り返し見て来た集中治療室の様子。
駆け付けてドアを開けた時、ばば様の傍らに白髪頭に黒~グレーの着物の背中が見えた。
人がいっぱいで、私の入れるスペースはない。
「これが最期になるから。アンタは娘や、中で精一杯お世話してあげてや」
私は母にそう告げて帰宅。
自宅で喪服の用意をしながら、待機した。
待機しながら、チラチラと黒い着物っぽい物が視界に入る。
何となく追いかけてくとアルバムを見つけ、開くとばば様のかっこいい正装写真が入っていた。
電話が鳴り、ばば様が亡くなったと知らされた。
車でばば様の家に着くと、もうお葬式の準備が始まっていた。
ふとアルバムを見せたら、叔父が「今、遺影になりそうな写真を探してたんだ」と驚いて、それを使う事になった。
叔父の手元には普段着の写真しかなかったらしい。
じじ様は妻の一番かっこいい写真を使いたかったんだな、と感じた。
お葬式が終わった夜、夢でじじ様が言った。
「ばば様の事は何も心配いらへん。じゃあ、行くわなぁ」
じじ様の横でばば様が笑ってた。
母も同じ夢を見たそうだ。
あ~、この二人、死ぬまで(死んでも)ラブラブかよ!と爆笑してしまった。
幽霊でも何でもいいからお父さん(じじ様)に会いたいなぁ、と言ってたばば様は、一番会いたかった旦那に連れられて、あっちに行ったんだなぁ…。
霊感ゼロで普段会えなかった分、会えた時すごい嬉しかっただろうなぁ…。
じじ様が連れてったから、ばば様は迷ってないと思う。
あっちで元気に暮らしてて欲しいです。
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Title : 無題
とてもいい話ですね
のなめ 2009.06.12 (Fri) 15:40 編集
Re:無題
ワタシはきっと一人の老後なので、なおさらうらやましいです…
2009.06.13 02:38