留置17号

裁判でひたすら、だんまりを押し通した謎の男。
　
男は職務質問しようとした警官の顔を殴り、公務執行妨害の疑いで逮捕されるが、その後の警察の取り調べに対して、ひたすら、だんまりを決め込むのである。
　
警察当局は唖然とする…

自分の犯した罪状について黙秘し続けるケースは良くあることだが、職業はおろか、年齢や名前までも、黙秘するケースは過去に聞いたことがない…と。
　
仕方なしに、裁判では「留置１７号」の呼び名で進められる形となった。
　
前代未聞の珍事にマスコミ各社が注目する中、２００７年１０月１８日、判決は下された。
東京地裁八王子支部・松原里美裁判官は、「黙秘を続け、反省の態度は見られない」としながらも「前科は見当たらない」と述べ、懲役１年６月、執行猶予３年（求刑懲役１年６月）の判決を言い渡すのだった。
　
執行猶予判決ということで、裁判は終結、拘置所から出所した男は何故か多摩川を目指した。
当然、マスコミ各社がそれを追う。
男はやがて多摩川の河川敷に到着、疲れたように座り込んだ。

ところが翌日には、男は既にその場所から消え失せていたという。
彼は一体何者だったのだろうか…

ネットで検索をかけると、多数の記事がヒットするが、正体は依然謎のままである。

2009/3/5現在の検索結果はこちら。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4DAJP_jaJP273JP273&q=%e7%95%99%e7%bd%ae%ef%bc%91%ef%bc%97%e5%8f%b7