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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.22 (Fri) Category : 

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マセラティおじさん(4)

2018.12.23 (Sun) Category : 創作作品

468:◆J3hLrzkQcs:2007/01/28(日)03:28:10ID:uSB9VWyu0
週末のこと。朝から夕方まで部活で、そのあと進学塾というスケジュールを何とかこなした僕は、くったくたに疲れて、家に帰る途中だった。

もう、季節はすっかり冬になっていて、吐く息も白い。乾燥した冷たい風に吹いている。
そのせいだろうか、喉が痛い。そんな寒い夜の道を、月明かりが照らしていた。

「おい。」
いきなり背後から声が聞こえたので、内心ヒヤッとしたが、聞きなれた声だったので安心した。おっさんが立っていた。
どうやら家まで送ってくれるそうだ。一緒に歩きながら話していると、喉から痰が出てきたので、道端にペッと吐いた。

「唾を吐くな。」
ハッとしながらも、自分のやった行為を反省し、素直にすいませんとあやまる僕。

「天に唾を吐くようなもんだぞ。血ほどすごくはないが、唾だってかなりの力を秘めている。下手にそこらじゅうに吐いてると自分の顔に戻ってくるぞ。」
そう言うと、おっさんは吸っていたタバコを指でピンとはねた。

「ねぇ、おじさん?」
「ん?」
「じゃあ…逆に聞くけど、タバコなら道に捨ててもいいの?」
「あ、いけね。」
と言いながら、おっさんは捨てたばっかりのタバコを拾った。

おっさんは、それからもごく稀ではあるが、僕に会いに来てくれた。
正体は相変わらず謎のままだったが、それでも分かることは多々あった。
まず、おっさんには決まって数分に一回のペースで、時間を見る癖がある。
そして時間になると、いつもそそくさと走り去ってしまうのだ。

おっさんは、僕の生い立ちをはじめ、あらゆることを不気味なくらい知り尽くしていた。というより知り過ぎていた。
たいていのことなら何でも答えてくれる。
例えば、明後日の競馬のレースはこの馬が一着になるとか。
後日、見事に的中して、なんで中学生が馬券買えないんだと心底悔やんでたのを覚えている。

もっとも今は今で、もっといろんなことを聞いておけばよかったと後悔しているけれど。
ほとんど脅迫に近い感じで口止めされていたので、あの当時はこのことを、こんな形で人に話すとは思っても夢にも思って見なかった。
だから、どうせ聞いても人に言えないんじゃ知る意味がないって思って、あまり質問しなかった。
質問するにしても、おっさんのことばかり。それが心残りだ。



470:本当にあった怖い名無し:2007/01/28(日)03:40:58ID:r62sSbjM0
で、>>468のどこが怖い話なんだい?



471:本当にあった怖い名無し:2007/01/28(日)06:34:00ID:veWrpGWJ0
今のところ怖くはないが最後まで読みたいな



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?156
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1169205119/468-471













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