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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.25 (Mon) Category : 

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着物姿の二人組

2007.11.11 (Sun) Category : ホラー・自己責任

私が以前、勤めていた職場での話。ある日、同僚が聞くんですね。 
「なあ、お前霊とか信じるか? 」「ええ、まあ多少経験はありますよ」と私。 
職場では恐い話は一切しませんでしたから。処世術としてね。同僚は続けます。 
「最近、変なものが見えるんだよ。日に数回。今まで全然霊とか見えなかったのになあ」 
私は先を促します。「何です? 変なのって」「着物姿の人間が二人いるんだよ。視界の端っこに。 
顔は覆ってるから分からないなあ。オフィスで着物は有り得ないだろ? 」これを聞いて、私は動揺しました。 
その二人組の事、良く知っていましたから。「働き過ぎですよ。あ、やばいクスリでもやってんじゃないですか? 」 
と軽口を返した私ですが、内心では別の事を考えていました。『ああ、この人、長くないな』 
同僚の訃報は思ったより早く私に届きました。翌朝でした。 
夜、寝床で心臓発作を起こして、発見された時には冷たくなっていたそうです。 
死顔が凄い形相をしていた事を聞かされても、私はさほど驚きませんでした。 
同僚が見た二人組。意味不明な祝詞を口にして、コモで頭部全てを覆って、揃いの着物姿。 
それがある火葬場の役夫のいでたちである事は分かっています。たったそれだけ…。 
正体は不明なんです。これを見た人間を7人知っています。見てすぐに亡くなりました、全員。 
あの同僚が8人目。皆さんは『知っているんなら、何とかならんのか? 』と思うでしょうね。 
ある易学の先生に聞いた事があるんです。二人組の事を。供養とかお祓いで何とかなる性質のものではないそうです。 

それでも私は聞きましたよ。何とかしたいから。「あの二人に会ったらどうしたら良いんですか? 」 
一つだけ対処方法を教えてくれましたね。『諦める事』だそうです。 
先生は私の恐れていた事も正確に言い当てました。 
彼らに二人組を見させたのは私だと。否定はしないです。他では目撃した人物はいないでしょうから。 
見たのは私と関わりのある8人。いや、もっといるかも。私に関わりさえしなければ…。これで私の話は全て終わりです。 
何故これを最終話にしたか、お分かりですよね。今まで私の話を幾つか目にしたかと思います。 
ええ、あなたも関わりのある人間なんですよ。恐い事がお好きでしたね? 
二人組は私のささやかなプレゼントです。お気に召して頂ければ良いのですが…。







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