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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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もしもし、下男です

2008.08.18 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

その日,私は締め切りの近づいた論文を仕上げるため,夜遅くまで研究室に残っていました.
研究室には,私の他に,大学院入学試験を控えた後輩の山村沙織も残っています.

そして夜11時を過ぎたくらいでしょうか?
沙織の携帯に着信がありました.
彼女は携帯をもって研究室を出て行きました.

しばらくして戻ってきた彼女は私のところへ来て言いました.

「せんぱ~い,しゃれになんないですぅ.今うちの親が電話してきたんですけど,さっき,私の下宿に電話したら誰かが出たって.それで一言も喋らずに勝手に切れちゃったって.その後電話してもずっと話し中だって言うんです.だから私も自分の携帯でかけてみたんですが,本当に話し中になってるんですよう.どうしましょう?」

今度は研究室の電話で彼女の部屋に電話してみました.
やはり,話し中だそうです.

「なんなんやろー.今日ひとりで帰るの怖いですぅ.先輩,部屋までついてきて下さいよー」
「ん~,そうね.じゃあ,今から帰ろっか?警察に連絡した方がいいかな?」
「警察に連絡したところでこれくらいじゃ取り合ってくれませんよ.でも,先輩,ほんとにいいんですか?すみません.論文,大丈夫ですか?」
「まあ,今日はこれ以上ここに残っても集中できなさそうだからもういいよ」 

そして私たちは彼女のマンションに向かいました.
彼女の部屋が近づいてくると,近所迷惑だということは十分承知していますが,酔っ払いの振りをして大声で会話をしました.

そのなかで,部屋に居るかもしれない犯人(?)に部屋の主が帰ってきたのが分かるように,いつもは私は彼女を「沙織ちゃん」と呼んでいるのですが,わざわざ
「山村さんさー」
と名字で呼び,しかも,後から冷静に考えると不自然なほど彼女の名前を連発していました.

やがて部屋の前に到着し,私は大声で酔っ払い風に
「山村家にとぉーちゃーく!」
などと言っていました.

彼女は彼女で
「あれぇ?なかなか開かないなあ?」
と,わざと鍵をガチャガチャさせながら,時間をかけて鍵を開けました.

これでもし,犯人が部屋に居たとしても,窓から逃げてくれているでしょう.

部屋の明かりを点け,恐る恐る部屋をざっと見渡しました.
誰も居ません.部屋も荒らされていません.
風呂,トイレ,押し入れ,ベッドの下,洋服ダンスの中をはじめ,果ては,冷蔵庫の中や,便器の中,洗濯機の中まで調べましたが,誰も居ませんでした.

窓の鍵も内側からしっかりと二重にかかっています.
人が入った形跡はどこにもありません.

沙織は
「ああ,怖かった~」
といいながら,ベッドに腰を下ろしました.
私も彼女の隣に腰かけながら
「こわかったね~,なんやったんやろー」
と部屋の電話機の方へと目をやりました.

受話器はきちんと電話機にかかっています.
「まあ,接触が悪かったとかそんなんちゃう?」
私たちは緊張が解け,ほっと安心しました. 

そこでふと私はあの有名な都市伝説を思い出しました.
少しイタズラ心もおこって,彼女にあの話をしはじめました.

「そうそう,沙織ちゃんは『下男』っていう話,知ってる?ちょうどこんな感じで,ある女の子とその友達が…」
チャラリラチャリラララ~.彼女の携帯に着信がありました.

ディスプレイを見ると…,発信元は彼女の部屋になってます.
先ほどまでのほっとした空気が一気に凍り付きました.
彼女は携帯に出ました.

すると,その相手のおそろしい言葉は隣の私にもはっきりと聞えました.

「おい,そこの女に伝えろ.それ以上,俺のことを喋ったら必ず殺す」







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深夜テレビ

2008.08.17 (Sun) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

夜中,私は一人でテレビを見ながら,いつの間にかうとうととしていました.
ふと気づくと,なぜか部屋の電気は消え,テレビの画面だけがぼおっと暗い闇に浮かび上がっています.

テレビ画面にはやたらと長い石階段が映っています.
生放送なのでしょうか.そこも暗闇に覆われています.
そして,まるで私が見るのを待っていたかのように,画面は階段の上へと移動しはじめました.

画面にはまったく登場人物がいません.ナレーションもありません.
静かな暗闇の中,カメラマンをはじめスタッフらしき人たちの足音だけがコツ,コツ,と響いています.

やがて石段を昇りきり,鳥居をくぐり,境内の森の中へとカメラは進んで行きます.

しばらくしてカメラは,ふと止まりました.そして照明が落とされます.
画面はほとんど真っ暗です.
私は部屋の電気を点けるのも忘れてその真っ暗な画面を凝視しつづけました.

かなり長い沈黙の後,さっと,白い影と明かりが画面上を横切りました.

そしてまた沈黙が続きます.

やがて,カーン,カーンと釘を打つような音が聞えました.
数分間その音は続き,それが終わった後,また白い影と明かりが画面を横切りました.

また沈黙.

やっとすこしだけ照明がつき,カメラは先ほど音がした方へと近づいて行きます.
足音からしてカメラマン以外にもまだ数名,スタッフがいるのでしょうが,私がテレビを見はじめてから,まだ一言も人間の声が聞えてきません.

さて,しばらくして,カメラはひとつの木へどんどんと近づいて行きました.

その木の幹には藁人形が五寸釘で打ち付けられています.
その藁人形へさらにカメラが近づく.そして….

見なければよかった.

その藁人形には私の名が書かれ,私の写真が貼られたあったのです.







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スキューバ・ダイビング

2008.08.16 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

私はある南の海で仲間たちとスキューバ・ダイビングを楽しんでいました.

空は晴れ渡り海の状態は非常に安定していて絶好のダイビング日和でした.
私は仲間のダイバーと二人で,あるダイビング・スポットを潜りました.
どんどんと深く潜って行ったのですが,ある地点で海底の異変に気づいたのです.

何かおかしい.

よくよく見ると,海底には一面に人間が生えていたのです.
連れのダイバーを見ると,呆然として固まっています.
海底から生えている人間の顔はどれも同じで,美しい少女でした.

どうしたらいいのかわからなくてしばらく眺めていると,いつのまにか連れのダイバーがすぐ側に来て,私の肩を叩き,ある方角を指差しました.

その方角を見やると,ダイビングの装備をまったくしていない,至って普通の格好をした老人が鎌で少女たちを刈り取っているのです.

無表情だった少女は,刈り取られる瞬間,何ともいえない苦痛の表情を浮かべます.
海中でも叫び声が聞えてきそうな表情でした.
しかし,その顔も,やがて切り取られた足下から広がる少女の血によって見えなくなってしまいます.

そうして老人は少しずつ私たちの方へ近づいてきました.
やがて,私たちのすぐ側までやってきた老人は,完全に固まっている私たちの方へ顔を向け,にやりと笑い,
手にした鎌を差し出しました.

まるで「お前たちもやってみるかい?」とでも言わんばかりに.

次に気づいたとき,私たちは二人とも病院のベッドの上でした.

酸素がなくなる時分になっても上がってこない私たちを心配した仲間のダイバーが助けてくれたのです.

そのダイバーはわれわれが見たようなものは見ていないといいます.

「海ではいろんな幻覚を見るものだ.それが海の怖さであり,素晴らしささ」
と,その年長のダイバーは私たちに諭すように言いました.

しかし私ははっきり言えます.あれは決して幻覚などではなかったと.









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ハト

2008.08.14 (Thu) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

確かネット上で見かけた話です.URLとかは忘れました.
下手すると笑い話ぽく聞えますが,私ははじめてこれを読んだときとてもこわかったです.
正確には記憶していないので,かなり脚色しています.

私の友人は,ハト好きです.そんな友人がある日,私に嬉しそうに話してくれました.
「最近,うちによくハトが訪ねて来るんだ」
と.

彼はアパートに一人住まいなのですが,窓を開けて寝ていると,ハトが窓から入ってくるというのです.
はじめは警戒してか窓の側までしか来なかったのが,窓の中に入ってくるようになり,いまでは寝ている彼のからだの上に乗っかってくるというのです.

しかし,そのハトが訪ねてくるのは必ず彼が寝ているときだけだというのです.
そのハトの姿を見たいとは思っているのだけど,下手に起きてハトが逃げ出し,二度と寄り付かなくなっても寂しいのでがまんしている,と.

そんなハト,ほんとにいるんかな,と思いましたが,彼があまりにも嬉しそうなので無粋なツッコミは控えておきました.

それからしばらくして,私は彼の部屋に遊びに行きました.まだ残暑が厳しい日で,部屋の窓は開けっ放しです.私は部屋で寝転んでいたのですが,友人は買い物に出かけました.

そのうち私はうとうととしはじめました.ふと気づくと,体の上に何か乗っています.
その体の上のものは
「クルゥー,クルゥー」
と鳴いているようです.

ああ,例のハトだなと思いました.
しかし,友人に,
「もし俺の留守中にハトが来てもハトを見るな」
と言われていたので,目を閉じたままでいました.

そのうちそのハトはだんだんと私の足下から頭の方へと上がってきます.
しかし,何か変なのです.
「この鳴き声は本当にハトの鳴き声なのかな?」

どちらかと言うと,そう,人がうめいている声に近いような気がします.
いや,これは人のうめき声だ.「これ」はハトじゃない.
「それ」がだんだん頭の方に近づいてきます.

生温かい息が体に吹きつけられます.
「うぅー,うぅー」
恨めし気なうめき声が私の胸の辺りから聞えてきます.
目を開けて正体を確かめるべきか.
いよいようめき声と生温かい息は首の辺りに….
そこで私は気を失いました.

次に目が覚めると友人が買い物から戻ってきていました.
「ハトは訪ねてきたか?」
無邪気にたずねる友人に本当のことを話すべきか.
私は迷いましたが,「いや」とだけ答えました.
そして,
「ちょっと気分が悪くなったから帰る」
と私は彼の家を辞しました.

その後も「ハト」は彼の部屋に訪ねてくるそうです.









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独身寮

2008.08.13 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

これは私の友人から聞いた話です

ある会社の独身寮で起こったことです
そこは普段から雰囲気が薄気味悪く、友人も風呂場から嫌な感じがするといってました

話を聞くとそこは、寝ていて金縛りにあったり、夜中に目が覚めると血塗れの女の人が覗き込んでいたり、 出張でそこに泊まった人が、次の日の朝に真っ青になってでてきて、残りの日程を自腹でホテルに泊まった とか、ありきたりの怪奇現象に事欠かないところだったそうです

そんなある日の朝、それは起きました
 
その独身寮の二階の真ん中の部屋で、友人の知り合いのA氏が朝の支度をしていたら、右の方の奥の部屋から悲鳴が上がり、そして右隣の部屋からも悲鳴がまた聞こえてきました

そう、だんだん悲鳴が近づいてきているのです
何事かと思っていたら、目の前で右側の壁から男がすり抜けてきて駆け抜け、 左側の壁へ吸い込まれていったのです

思わずA氏は
「うわぁっ!!」
と悲鳴を上げました

その直後、左隣の部屋から悲鳴があがり、そのまま左奥へと悲鳴が続いていきました

そのあとみんな廊下に飛び出し、口々に
「今の見たか!」
と言い合ったそうです

この話を聞いたとき、思わず笑ってしまいました!
後日談も因縁話も落ちもありませんが、この寮は老朽化が進みとりこわされたそうです







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