都市伝説・・・奇憚・・・blog
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後部座席で
2010.02.14 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
932 名前:1/2 投稿日:03/02/25 19:08
名古屋の友人に聞いた話。
カップル2組で、諏訪湖までドライブに行った時のこと。
帰りがすっかり遅くなったので、女の子は2人とも後部座席で寝ていた。
友人は助手席でテレビを見ていたが、急に車がふらついたような気がして顔を上げた
見ると、いつのまにか、スピードも落ちている。高速道路では、かえって危険だ。
ドライバーの方を見たが、居眠りはしていない。只、様子がおかしかった。
落ち着かない様子で、バックミラーをチラチラと見ている。
「おい、スピード落ちてるぞ。」
友人は注意を促すようにそう言った。
が、ドライバーは友人を横目で見ると、バックミラーを小刻みに指差した。
不審に思った友人がミラーを覗くと、後部座席で寝ている女の子2人の間、後部座席の真ん中に、白い腕が一本見えた。
大きさからすると子供のような腕。それが、背もたれの上から垂れ下がるように伸びている。
車はステーションワゴンなので、後部座席の後ろは荷室になっている。
要するに、シートの後ろに子供が隠れて腕だけを出しているような状況だが、当然、そんな所に子供を乗せた覚えはなかった。
腕は、時折、プラン、プラン、と力なく揺れ、その様子は、色の白さと共に死人を連想させる。
友人の視界で何かが動いた。とっさに、目でそれを探る。
シートのすぐ後ろ、丁度、子供が隠れていそうなあたりに、蠢く黒い塊の一部が見えた。
姿形は濃い闇に紛れて判別出来ない。
しかし、友人には、それが子供などではないことが、何となくわかった。
背筋を冷たいものが走った。
すると今度は、後ろから、女の子の寝息に混じって、妙な音が聞こえてきた。
カリ・・・パキッ・・クチュ・・・・
静まりかえった車内に、そんな音が微かに響く。
白い腕が、その音に合わせるかのように揺れていた。
グチュ・・・ガリ・・・パキッ
「うわああああ!」
そんな雰囲気に耐えかねたかのように、突然ドライバーが叫び声を上げ、車を路側帯に寄せると、急停止した。
減速の勢いで女の子が目を覚ます。後部座席に、白い腕はもうなかった。
友人とドライバーは車を降りると、後部へ回りハッチを開ける。
荷室には誰もいなかった。白い腕も黒い塊もない。
しばらく荷物を動かしたりして探したが、それらしいモノは見つからなかった。
ただ、後部座席の後ろ、さっき音がしていた辺りに、黒い染みが数個あった。
名古屋の友人に聞いた話。
カップル2組で、諏訪湖までドライブに行った時のこと。
帰りがすっかり遅くなったので、女の子は2人とも後部座席で寝ていた。
友人は助手席でテレビを見ていたが、急に車がふらついたような気がして顔を上げた
見ると、いつのまにか、スピードも落ちている。高速道路では、かえって危険だ。
ドライバーの方を見たが、居眠りはしていない。只、様子がおかしかった。
落ち着かない様子で、バックミラーをチラチラと見ている。
「おい、スピード落ちてるぞ。」
友人は注意を促すようにそう言った。
が、ドライバーは友人を横目で見ると、バックミラーを小刻みに指差した。
不審に思った友人がミラーを覗くと、後部座席で寝ている女の子2人の間、後部座席の真ん中に、白い腕が一本見えた。
大きさからすると子供のような腕。それが、背もたれの上から垂れ下がるように伸びている。
車はステーションワゴンなので、後部座席の後ろは荷室になっている。
要するに、シートの後ろに子供が隠れて腕だけを出しているような状況だが、当然、そんな所に子供を乗せた覚えはなかった。
腕は、時折、プラン、プラン、と力なく揺れ、その様子は、色の白さと共に死人を連想させる。
友人の視界で何かが動いた。とっさに、目でそれを探る。
シートのすぐ後ろ、丁度、子供が隠れていそうなあたりに、蠢く黒い塊の一部が見えた。
姿形は濃い闇に紛れて判別出来ない。
しかし、友人には、それが子供などではないことが、何となくわかった。
背筋を冷たいものが走った。
すると今度は、後ろから、女の子の寝息に混じって、妙な音が聞こえてきた。
カリ・・・パキッ・・クチュ・・・・
静まりかえった車内に、そんな音が微かに響く。
白い腕が、その音に合わせるかのように揺れていた。
グチュ・・・ガリ・・・パキッ
「うわああああ!」
そんな雰囲気に耐えかねたかのように、突然ドライバーが叫び声を上げ、車を路側帯に寄せると、急停止した。
減速の勢いで女の子が目を覚ます。後部座席に、白い腕はもうなかった。
友人とドライバーは車を降りると、後部へ回りハッチを開ける。
荷室には誰もいなかった。白い腕も黒い塊もない。
しばらく荷物を動かしたりして探したが、それらしいモノは見つからなかった。
ただ、後部座席の後ろ、さっき音がしていた辺りに、黒い染みが数個あった。
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おふだ
2010.02.13 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
896 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/25 01:26
引越しを翌日に控え、俺は一人部屋の片づけをしていた。
押入れの戸袋にしまい込んだままになっている箱を取り出し、それを脇に押しやると、お札が貼ってあるのを発見した。
この部屋に越してから四年、全然気づかなかった。
上半身を戸袋の中に突っ込んだまま、苦しい体勢で箱を移動していたが、その姿勢のまま、俺はお札を剥がしてみた。
なぜそんな事をしたか自分でも良く分からないが、まあ明日の朝には部屋を出る身、たいして深い考えはなかったと思う。
お札の跡には何かがセロテープで貼り付けてあった。
俺は少し体を乗り出して、それが何か確認しようとした。
そこには髪の毛の束が貼ってあった。
げっ、と思った瞬間だった。
いきなり足首を誰かに掴まれた。
部屋には俺一人のはず。
頭はパニックで真っ白。
声も出なかった。
俺は引きずり落とされるようにして、畳の床に落ちた。
ほんとに一瞬のことで、何が何だか分からなかったが、部屋には誰もいなかった。
俺はそこで初めて恐怖のあまり声を上げた。
そして、転がるようにして部屋を出た。
結局、翌朝までファミレスに避難した。
引越しを翌日に控え、俺は一人部屋の片づけをしていた。
押入れの戸袋にしまい込んだままになっている箱を取り出し、それを脇に押しやると、お札が貼ってあるのを発見した。
この部屋に越してから四年、全然気づかなかった。
上半身を戸袋の中に突っ込んだまま、苦しい体勢で箱を移動していたが、その姿勢のまま、俺はお札を剥がしてみた。
なぜそんな事をしたか自分でも良く分からないが、まあ明日の朝には部屋を出る身、たいして深い考えはなかったと思う。
お札の跡には何かがセロテープで貼り付けてあった。
俺は少し体を乗り出して、それが何か確認しようとした。
そこには髪の毛の束が貼ってあった。
げっ、と思った瞬間だった。
いきなり足首を誰かに掴まれた。
部屋には俺一人のはず。
頭はパニックで真っ白。
声も出なかった。
俺は引きずり落とされるようにして、畳の床に落ちた。
ほんとに一瞬のことで、何が何だか分からなかったが、部屋には誰もいなかった。
俺はそこで初めて恐怖のあまり声を上げた。
そして、転がるようにして部屋を出た。
結局、翌朝までファミレスに避難した。
後ろの人
2010.02.12 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
819 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:28
いわゆる「視える娘」が友人にいる。
その娘の話によれば、一口に「視える人」といっても全員が全員何でも視えるわけでもないらしい。
特に守護霊なんかが視える人は結構少ないんだそうだ。
逆に、悪霊なんかは視られてナンボの商売だからほとんどの人が視えるとか。
そんな話を、ファミレスでメシ食いながら「へぇ~」って感じで聞いてたらちょっとゾッとする話が出てきた。
こんな感じ。
820 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:29
「あ、あの人の『後ろの人』はちょっと控えめだねぇ」
「は?控えめ?」
「そう」
「控えめって、何が控えめ?」
「え~とねぇ、ちょっと離れ気味に歩いてるかな。繋がりの弱い関係なのかもねぇ」
「ふ~ん、オレにもいるの?『後ろの人』」
「もちろん。今もいるよ」
「どんなん?オレの後ろの席に座ってんの?」
「違うよ?いつも後ろにいるんだよ。壁があってもいるよ、後ろに」
「よく分かんないな。そもそもさっきの人はどんなんなんだ?離れてるっていってどれくらい離れて歩いてんの?」
「え~とねぇ、こんくらい?」
と言って『右手の親指と人差し指』で間隔を作ってみる。
「・・・ちょっと待って。それで離れてんの?」
「うん、けっこう」
「・・・ちょっと待って。じゃあ普通の人はどうなの」
「え~と、こんくらい」
オレの後ろに回って、『後ろの人』がいるらしきスペースでぱたぱた手を振る。
・・・オレの左肩の上。
「おい」ついツッコんでしまったが・・・
821 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:29
いつも、自分の肩の上にはアゴをのせた『後ろの人』がいるらしい。
自分だけじゃなく、おそらくこれを読んでるほとんどの人もそう。
自分は霊感なんて全然無くて、霊なんて全く視えるタチじゃないが、その話を聞いてから妙に左肩の辺りの空気が重くなった、気がする。
・・・みんなも自分の顔の横にはいつももう一つ顔があると思え。
822 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:32
>>820-821
後ろの人など…
いわゆる「視える娘」が友人にいる。
その娘の話によれば、一口に「視える人」といっても全員が全員何でも視えるわけでもないらしい。
特に守護霊なんかが視える人は結構少ないんだそうだ。
逆に、悪霊なんかは視られてナンボの商売だからほとんどの人が視えるとか。
そんな話を、ファミレスでメシ食いながら「へぇ~」って感じで聞いてたらちょっとゾッとする話が出てきた。
こんな感じ。
820 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:29
「あ、あの人の『後ろの人』はちょっと控えめだねぇ」
「は?控えめ?」
「そう」
「控えめって、何が控えめ?」
「え~とねぇ、ちょっと離れ気味に歩いてるかな。繋がりの弱い関係なのかもねぇ」
「ふ~ん、オレにもいるの?『後ろの人』」
「もちろん。今もいるよ」
「どんなん?オレの後ろの席に座ってんの?」
「違うよ?いつも後ろにいるんだよ。壁があってもいるよ、後ろに」
「よく分かんないな。そもそもさっきの人はどんなんなんだ?離れてるっていってどれくらい離れて歩いてんの?」
「え~とねぇ、こんくらい?」
と言って『右手の親指と人差し指』で間隔を作ってみる。
「・・・ちょっと待って。それで離れてんの?」
「うん、けっこう」
「・・・ちょっと待って。じゃあ普通の人はどうなの」
「え~と、こんくらい」
オレの後ろに回って、『後ろの人』がいるらしきスペースでぱたぱた手を振る。
・・・オレの左肩の上。
「おい」ついツッコんでしまったが・・・
821 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:29
いつも、自分の肩の上にはアゴをのせた『後ろの人』がいるらしい。
自分だけじゃなく、おそらくこれを読んでるほとんどの人もそう。
自分は霊感なんて全然無くて、霊なんて全く視えるタチじゃないが、その話を聞いてから妙に左肩の辺りの空気が重くなった、気がする。
・・・みんなも自分の顔の横にはいつももう一つ顔があると思え。
822 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/24 13:32
>>820-821
後ろの人など…
テンジンキ
2010.02.11 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
757 名前: ◆jRr8h5HXvQ 投稿日:03/02/24 01:10
テンジンキの話
そもそも天神逆霊橋っていうのは神奈川の話ではない。
詳しい地名は失念してしまったが、東北の方のある村の話だった。
その村では悪さをする子どもに「天神様の橋を渡らせるよ」と言って嗜めるのだ。
天神様の橋というのは、その村からそう遠く離れていない山中にある吊り橋で、その橋を渡ることは禁忌とされていた。
ただ、一年に一回だけその橋を渡る日があった。「逆霊祭り」の日である。
逆霊祭りとは、我々が良く知るお盆の様なもので、死者の霊が帰ってくる日を祝うといった趣旨のものである。
そして、逆霊祭りには死者の霊を労うという名目で、「イケニエ」の儀式も行われていたのだ。
8~12歳位の子どもがイケニエとして選ばれる。
選ばれた子どもは、村の年長者に連れられ、橋を渡っていく。
そして、神社に置いていかれるのだ。
翌日には棺桶のようなものに入れられた「イケニエ」が村に連れられて帰ってくる。
「イケニエ」は村に帰ってくると、棺を開けられることもなく、そのまま埋められる。
ある年の祭りの夜、一人の男が天神橋を密かに渡った。
男はその前の年の祭りで自分の息子を亡くしているのだ。
もちろん、彼の息子は「イケニエ」に選ばれたのである。
男は自分の息子に何があったのか知りたかった。だから、村では禁忌とされている橋を渡ったのだ。
橋をわたりきり、獣道のような、道なき道を小一時間ほど進んでいくと、伝えられているとおり、神社があった。
境内には灯篭があり、それには火が灯っていた。そのため、薄暗いが、境内の様子は見る事ができた。
境内には誰もいなかった。男は社のほうに向かおうとした。「イケニエ」はそこにいると思ったのだ。
しかし、聞こえてきた足音に、男は近くの木の陰に身を隠さざるを得なかった。
足音は社の裏手から聞こえてきた。社の裏は深い森である。村の者はもちろん、この社の向こうには誰も住んでいるはずがない。しかし、足音の主は姿を現した。
社の裏から正面に回ってきたのは、ボロボロの服を着た、数名の人間だった。10人はいただろうか。
男もいれば、女もいる。若者も、年寄りもいる。ただ、子どもの姿はなかった。
彼らは社の前で一度集まった。全員いるか確認しているようだった。
やがて、一列になって彼らは社の中に入っていった。
ほどなく、子どもの泣き叫ぶ声、争う物音、そして、聞いたこともないような声・・・。
男は社に向かい、中を覗いた。
中では「イケニエ」少年を先ほどの連中のうちの数人がが取り押さえ、
他の連中が少年の上に馬乗りになって何かをしている様子が見て取れた。
先ほどまで泣き叫んでいた少年は、すでに声も出さず、抵抗もしなくなっていた。
遠くで村からの祭囃子が聞こえた。それ以外は実に静かなものだった。
社の中からは「ガブリ」「クチュクチュ」というような音だけが響いていた。
男は何が行われているのか、理解した。この連中は少年を生きたまま喰っているのだ。
なぜ、この村で、この連中に少年を「イケニエ」として差し出していたのか、それは男には分からない。
彼らはこの山に住む民なのだろうか。それとも人の姿をした魔性のものなのか。
その晩、男は震えながら木の影にいた。
明け方、彼らが帰っていくのを見届け、充分に時間がたってから、男は社へ向かった。
中には変わり果て、ほとんど骨だけになった少年の姿と、大量の血痕だけが残されていた。
この話は、俺の親父が会社の同僚から聞いた話だ。その同僚というのがこの話の主人公。
男はその後、この村を離れ、神奈川に移り住んだのだ。
そして、この話の後日談(?)も存在する。
男が神奈川に来たのは30年くらい前のことだった。
そして、その年、神奈川県で子どもの行方不明が頻繁にあったという。
これは当時の新聞などでも分かるが、事実である。
児童失踪事件の多くは迷宮入りした。実は中には死体で見つかったものもあったそうだが、その死体の惨たらしさから、報道はされなかった。
見つかった死体は「イケニエ」同様、生きているまま喰われたようだったのだ。
歯形が体中についていたという。
警察は親父の同僚にも話を聞きに来たらしい。
彼は「俺はやつらに見つかったんだ。やつらは俺を追って神奈川まで来たんだ」
そう語ったと言っていた。
これが俺の知っているテンジンの話。
テンジンキの話
そもそも天神逆霊橋っていうのは神奈川の話ではない。
詳しい地名は失念してしまったが、東北の方のある村の話だった。
その村では悪さをする子どもに「天神様の橋を渡らせるよ」と言って嗜めるのだ。
天神様の橋というのは、その村からそう遠く離れていない山中にある吊り橋で、その橋を渡ることは禁忌とされていた。
ただ、一年に一回だけその橋を渡る日があった。「逆霊祭り」の日である。
逆霊祭りとは、我々が良く知るお盆の様なもので、死者の霊が帰ってくる日を祝うといった趣旨のものである。
そして、逆霊祭りには死者の霊を労うという名目で、「イケニエ」の儀式も行われていたのだ。
8~12歳位の子どもがイケニエとして選ばれる。
選ばれた子どもは、村の年長者に連れられ、橋を渡っていく。
そして、神社に置いていかれるのだ。
翌日には棺桶のようなものに入れられた「イケニエ」が村に連れられて帰ってくる。
「イケニエ」は村に帰ってくると、棺を開けられることもなく、そのまま埋められる。
ある年の祭りの夜、一人の男が天神橋を密かに渡った。
男はその前の年の祭りで自分の息子を亡くしているのだ。
もちろん、彼の息子は「イケニエ」に選ばれたのである。
男は自分の息子に何があったのか知りたかった。だから、村では禁忌とされている橋を渡ったのだ。
橋をわたりきり、獣道のような、道なき道を小一時間ほど進んでいくと、伝えられているとおり、神社があった。
境内には灯篭があり、それには火が灯っていた。そのため、薄暗いが、境内の様子は見る事ができた。
境内には誰もいなかった。男は社のほうに向かおうとした。「イケニエ」はそこにいると思ったのだ。
しかし、聞こえてきた足音に、男は近くの木の陰に身を隠さざるを得なかった。
足音は社の裏手から聞こえてきた。社の裏は深い森である。村の者はもちろん、この社の向こうには誰も住んでいるはずがない。しかし、足音の主は姿を現した。
社の裏から正面に回ってきたのは、ボロボロの服を着た、数名の人間だった。10人はいただろうか。
男もいれば、女もいる。若者も、年寄りもいる。ただ、子どもの姿はなかった。
彼らは社の前で一度集まった。全員いるか確認しているようだった。
やがて、一列になって彼らは社の中に入っていった。
ほどなく、子どもの泣き叫ぶ声、争う物音、そして、聞いたこともないような声・・・。
男は社に向かい、中を覗いた。
中では「イケニエ」少年を先ほどの連中のうちの数人がが取り押さえ、
他の連中が少年の上に馬乗りになって何かをしている様子が見て取れた。
先ほどまで泣き叫んでいた少年は、すでに声も出さず、抵抗もしなくなっていた。
遠くで村からの祭囃子が聞こえた。それ以外は実に静かなものだった。
社の中からは「ガブリ」「クチュクチュ」というような音だけが響いていた。
男は何が行われているのか、理解した。この連中は少年を生きたまま喰っているのだ。
なぜ、この村で、この連中に少年を「イケニエ」として差し出していたのか、それは男には分からない。
彼らはこの山に住む民なのだろうか。それとも人の姿をした魔性のものなのか。
その晩、男は震えながら木の影にいた。
明け方、彼らが帰っていくのを見届け、充分に時間がたってから、男は社へ向かった。
中には変わり果て、ほとんど骨だけになった少年の姿と、大量の血痕だけが残されていた。
この話は、俺の親父が会社の同僚から聞いた話だ。その同僚というのがこの話の主人公。
男はその後、この村を離れ、神奈川に移り住んだのだ。
そして、この話の後日談(?)も存在する。
男が神奈川に来たのは30年くらい前のことだった。
そして、その年、神奈川県で子どもの行方不明が頻繁にあったという。
これは当時の新聞などでも分かるが、事実である。
児童失踪事件の多くは迷宮入りした。実は中には死体で見つかったものもあったそうだが、その死体の惨たらしさから、報道はされなかった。
見つかった死体は「イケニエ」同様、生きているまま喰われたようだったのだ。
歯形が体中についていたという。
警察は親父の同僚にも話を聞きに来たらしい。
彼は「俺はやつらに見つかったんだ。やつらは俺を追って神奈川まで来たんだ」
そう語ったと言っていた。
これが俺の知っているテンジンの話。
しゃがむ人
2010.02.09 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
670 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/23 11:52
去年の夏俺が体験した実話。
秋田県大曲市で親戚の法要があり、その帰りに横手市方向に車で向かっていたときのこと。
夜の県道を、いとこを助手席に乗せて運転していた。
ある橋のたもとに通りかかった時に、俺は真っ暗な道端にぽつんとしゃがんでいる人を見つけた。
橋のたもと、俺から見て左側の路肩で道路に背を向けてしゃがんでいる。
「なんだあ?こんな夜中に。」
そう思いながら俺は少し速度を落とした。
俺は疲れた頭でぼーっと考えた。
車はあっという間にその人に近づいてく・・・・。
そういえばこのへんで交通事故で死んでるんだよな・・・。
たしかおばさんがクルマに閉じ込められたまま焼死したんだっけ。
・・・それにしてもこいつ(しゃがんでいる人)厚着しているな。
8月に防寒着きてるよ。
・・・・あれ?確か事故があったのも真冬だったよな・・・・・。」
クルマはもうすぐ橋を通り過ぎる。
10m、5m・・・・・・・・・・。
距離が5mを切ったあたりのことだ。
しゃがんでいた人影がゆらりと立ち上がり、俺のクルマの進行方向にふらふら飛び出してきた。
ブレーキでは絶対に間に合わない。
「うおおー!!」
俺は叫びながら咄嗟に右に急ハンドルを切った。
ある程度徐行して注意していた事もあって、なんとか間一髪それを回避することができた。
まず安堵と同時に怒りが込み上げる。
「酔っ払いか?」
俺は運転しながらバックミラーでたった今やり過ごした
人影を探すが、走ってきた路上には誰もいない・・・・・。
そして数瞬が過ぎ、冷静に状況を振りかえれる精神となったとき、俺は頭から冷水をぶっかけられたように全身が総毛立つのを感じた。
「おい、今の見たか!」
助手席のいとこに話し掛けても、彼も震えて首を振ってうずくまっているだけだ。
俺は必死で記憶の映像を消そうとするが、恐怖は増大するばかりだった。こわい!こわい!こわい!
後部座席が気になって仕方が無い。バックミラーに何か映っていないか?
今でも記憶に焼きついている。
道に飛び出して、俺のクルマのヘッドライトに映った人には
目も、鼻も、口も、無かった。
ただぼやけた肌色が、のっぺりとひろがっているだけだった。
去年の夏俺が体験した実話。
秋田県大曲市で親戚の法要があり、その帰りに横手市方向に車で向かっていたときのこと。
夜の県道を、いとこを助手席に乗せて運転していた。
ある橋のたもとに通りかかった時に、俺は真っ暗な道端にぽつんとしゃがんでいる人を見つけた。
橋のたもと、俺から見て左側の路肩で道路に背を向けてしゃがんでいる。
「なんだあ?こんな夜中に。」
そう思いながら俺は少し速度を落とした。
俺は疲れた頭でぼーっと考えた。
車はあっという間にその人に近づいてく・・・・。
そういえばこのへんで交通事故で死んでるんだよな・・・。
たしかおばさんがクルマに閉じ込められたまま焼死したんだっけ。
・・・それにしてもこいつ(しゃがんでいる人)厚着しているな。
8月に防寒着きてるよ。
・・・・あれ?確か事故があったのも真冬だったよな・・・・・。」
クルマはもうすぐ橋を通り過ぎる。
10m、5m・・・・・・・・・・。
距離が5mを切ったあたりのことだ。
しゃがんでいた人影がゆらりと立ち上がり、俺のクルマの進行方向にふらふら飛び出してきた。
ブレーキでは絶対に間に合わない。
「うおおー!!」
俺は叫びながら咄嗟に右に急ハンドルを切った。
ある程度徐行して注意していた事もあって、なんとか間一髪それを回避することができた。
まず安堵と同時に怒りが込み上げる。
「酔っ払いか?」
俺は運転しながらバックミラーでたった今やり過ごした
人影を探すが、走ってきた路上には誰もいない・・・・・。
そして数瞬が過ぎ、冷静に状況を振りかえれる精神となったとき、俺は頭から冷水をぶっかけられたように全身が総毛立つのを感じた。
「おい、今の見たか!」
助手席のいとこに話し掛けても、彼も震えて首を振ってうずくまっているだけだ。
俺は必死で記憶の映像を消そうとするが、恐怖は増大するばかりだった。こわい!こわい!こわい!
後部座席が気になって仕方が無い。バックミラーに何か映っていないか?
今でも記憶に焼きついている。
道に飛び出して、俺のクルマのヘッドライトに映った人には
目も、鼻も、口も、無かった。
ただぼやけた肌色が、のっぺりとひろがっているだけだった。
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