忍者ブログ

都市伝説・・・奇憚・・・blog

都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。 メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ ☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中! ☆☆気がつけば1億PV☆☆

自転車旅行

2010.02.21 (Sun) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

225 名前:ガッツ☆いちもつ 投稿日:03/03/02 22:10
これは、私はまだ学生だった頃、今から7年前に体験した話です。
いまだに、この記憶は脳に刻み込まれており、風景、言葉、感情等、詳細に至るまで、思い出す事が出来ます。

夏休みを持て余していた私へ、友人Yから、
「暇だから旅行に行かないか?」
との誘いの電話が入った。

暇は有っても金は無い、でも海で10日は遊びたい。
そんな私達が、考えついた旅行のプランは、“砂浜で野宿、ママチャリの旅”だった。

つまり、私達が住んでいる東京から、買い物自転車(通称ママチャリ)で、千葉の九十九里浜まで行き、各地の砂浜で野宿しながら、ひたすら北上。目指すはリアス式海岸ってな計画だった。
とりあえず、電話で持ち物分担を話しあい、どうせ暇だから明日から出発しようという事になった。


午前11頃、出発。
記念にと、使い捨てカメラにて写真を1枚。
そして、歌舞伎座前など要所要所で写真を撮りながら、東京を脱出したのが、午後3時過ぎだった。
急遽決まり計画も杜撰な旅行だった為か、早速1日目から問題が勃発した。

夜8時頃、千葉県四街道に差し掛かったあたりで、道が判らなくなり、Yが用意してきた地図を見たのだが、何を考えているのか、Yが持ってきた地図は「東京23区マップ」。
もちろん、千葉県の地図など載っておらず、まったく以って役立たず。

あきれ果てたが、Yと付き合ってく上で毎度の事なので、まぁ人に聞いたり、コンビニで地図を見たりしながら行けば良いかと笑って済ませた。というか、笑いが止まらなかった。
これが、恐怖の道へと迷い込む原因となろうとは、その時は思っても見なかった。 

私達は、私が持参したコンパスを頼りに、ひたすら東に向かった。
コンビニも見つからず、ガソリンスタンドも営業時間を終了しており、道を人に聞くことが出来ずに進んでいた。

不安に思いながらも進んでいると、青看板の道路表示で、200m先で旧××道にぶつかり、右折すると八日市場という所に向かえると示していた。

八日市場は、大学の友人の実家が有る町で、九十九里浜より北上した所に位置する町と知っていた為。喜び勇んで私達は右折した。

旧××道は、上り坂が多くママチャリの私達は、立ち漕ぎで上らなければ辛い所も多々あった。
時計を見ると9時を過ぎており、私達は、体力的にも精神的にも余裕が無くつつあった。
判断力が薄れ、Y字があると、看板も見ずに太い道の方を選択するようになっていた。

気付くと、車通りは無くなり、両側は林、民家も無く、街灯と街灯の間隔も広がり明かりが少なくなってきた。
直前のY字からは、既に40分以上は走っており、引き返す気もならなかった。
たまに上空を成田へ向かう飛行機が飛んでおり、ジェット音が聞こえる。
その音が、不安感を払拭する手伝いを多少していた為かもしれない。 

さらに40分ほど走っていると、それまで談笑しながら女の話などをしていたYが、マジな顔になり、
「この道やばくないか?なんだか道が狭くなり出した気がするんだよなぁ。」
と言い出した。

確かに、道路の幅も狭くなり、道の舗装も荒れ始めていた。
「あとさぁ。途中からまったく標識ないよなぁ。おまけに車がまったく通らないのってヤバくねぇ?おまけに、長すぎだろう。何で交差点がねぇーんだよ。」

私も流石に不思議に思ったが、基本的に気楽に考える性質なので、
「私道に入っちまったか?でも、こんだけ長い一本道が、行き止まりって事も無いだろ?それに、こっちの方の道なんて、こんなもんじゃねぇーの?」
と言い返しておいた。

そうすると、Yが
「やっぱりこの道おかしいよ。民家もねぇし、静か過ぎるよ。飛行機の音って最後いつ聴いた?間隔が開きすぎだろう。道路が荒れてるからかも知れないけど、なんだかペダルが重いよな?つーか重すぎねぇか?」
そう言われるとなんだか、おかしい気がしてきた。

確かに、よく聞こえていた飛行機の音がしない。
おまけに、平らな道を走っているのにペダルが妙に重い。

しかし、それに同意するのも癪に思い、私は
「両側が林なんだから、民家が無いのも当然だろ。もしかすると、うちらが見落としているだけで、民家もあったかも知れないし。飛行機だって、この時間は本数が減るんだよ。もう11時過ぎてるしさぁ。流石に、こんだけ走り続けてりゃー、疲れてペダルも重く感じるよな。」

Yは、納得がいかないようだったが、
「・・・そうだよな。」
と答えた。
すでに、ひたすら真っ直ぐの一本道を1時間半以上も走り続けていた。


なんだか、場が暗くなり、私も急に不安になってしまったので、とりあえず歌う事にした。
当時の流行歌や、幼少の頃のアニメソング。

Yも、流行歌は鼻歌程度だったが、アニメソングの頃には歌い出し。
「ガンダム」を歌う頃には、2人で大声熱唱状態だった。

Yの自転車を漕ぎながら熱唱する姿が、妙に笑えた。
私は、走りながらポケットからカメラを取り出し、大口で歌うYの姿を写真に収めた。

そして、恥ずかしいのだが「魔女っ子メグ」を熱唱。
2人で大声で歌いながら、ペダルを思いっきり漕ぎ、
「シャランラァ~!!」
と絶叫しながら、坂を登りきった時だった。

20mほど先に白い服を着た女の人が、道の左側を歩いていた。
その女性の後姿は、白い服を着ていた所為か、暗い道にもかかわらず、はっきりと見えた。
私は、「わっ、今の「シャランラァー」絶対に聴かれた!恥ずかしーっ!」とまず思った。

私は、Yに
「あそこに人が歩いてるな。」
と話し掛けると、Yは
「えっ?」
と言い、右斜め後方を走っていたYも恥ずかしいと思ったのか、女性と反対側の右側へふらりと寄った。

その女性は、デビュー当時の聖子ちゃんのように内巻のヘアスタイルでふわりとした感じの白いロングスカートにレースの入った白い長袖のブラウスを着ていた。

私は、「おいおい、なんちゅー服のセンスに髪型だ?だれかの結婚式の帰りか?」と思った。

ちょうど、女性の脇を通りすぎる時、私はYに
「道を聞こうよ。」
と言いうと、Yは、
「うっ?!」
っと驚いたような、そして困ったような表情で返事をした。


私は、即Uターンした。
綺麗な人だったら、良いなぁと思いながら、その女性に
「海岸に出たいんですが、どう行けば良いですか?」
と聞いた。

私の想像通り、綺麗な人だった。
可愛いというタイプではなく、綺麗系のタイプだった。
それゆえ私は、「服装と髪型が、似合ってないなぁ。でも、綺麗だぞ。この子と話し込みたいなぁ。でも、うちらブサイクだから相手にされねぇーかな?」なんてな事を思った。

私は、下心丸出しで、かなりジロジロと見ていたと思う。
表情が暗いなぁと感じ、「不信人物と思われてる?」とちょっと心配になった。

なかなか、返事を返してくれない。
二呼吸ほどの静寂。

彼女は、進行方向をゆっくり右手で指差す。
視線の端の方で、Yが一踏み程ペダルを漕ぎ、少し進み止まるのが見えた。

彼女の口が、ゆっくり開く。
「・・・突き当たりの・・T字を・・・右に行けば・海に出ます・・・」

蚊の鳴くような、細い声でゆっくりと、ぽつりぽつり返答が返ってきた。
怖い。話し方が、怖い。声が、怖い。
彼女の口が妙に怖い。

そして、この時やっと私は彼女がここにいる事に対して不信に思う。
車は、まったく通っていない。
民家も無ければ、自販機も無い。
彼女は、手ぶらだ。
時間は、既に11時半頃。
女性が一人で歩いている。


この現状に何か理由が欲しいと思ったのかもしれない。
彼女は、体が透けてないから、お化けや幽霊じゃない。

(私は、幽霊は体が透けて見えるモノという先入観がありました。)
ゆえに、彼女はレイプされて、車から捨てられたんだ。というストーリーを考えた。
しかし、彼女の髪や服装は乱れていない。

そうだ、彼女は彼氏とケンカして、そいつは酷いヤツで彼女を置き去りにした。
道を知っている事を考えると、この先しばらく行った所に彼女の家があるはずだ。
そうだ、きっとそうに違いない。だから、落ち込んでいる彼女は暗いんだ。

私は、彼女にとりあえず、
「大丈夫ですか?」
と声を掛けた。
また、すぐに返答が帰ってこない。
振り返ると、Yの自転車が、ゆっくりと進みだしていた。

彼女の口が、またゆっくりと開く。
「・・・右です。・・・右に行って下さい。・・・右。」

その瞬間、
「ひぃぃっ!」
Yの引きつるような声が聞こえた。
そして、急にYの自転車が加速した。


私は、慌てて彼女に大声で礼を言い、全力で走るYを追いかけた。
ふと、後ろが気になり振り返った。

50m程後方にいる彼女は、微笑んでいるように見えた。
私は、なぜか彼女の微笑みを見て安心し、心を落ち着かせる事ができた。
私は、「ありがとう」の意味を込め彼女に大きく手を振った。

Yは、遥か前方を走っていた。
きっと、Yは彼女を幽霊だと思い込んでいるんだと思うと、Yの肝の小ささに笑えてきた。
Yの臆病さを馬鹿にしてやろうと、全力で追いかけたが、なかなか差が縮まらない。

10分ほど走ると、Yはスピードを落としたのか、もう少しで追いつけそうになった。
Yの前方を見ると、彼女が言っていたT字路が見えた。
T字は、右が下り坂で、左は上り坂だった。
正面に看板があり、左に曲がるとゴルフ場があるようだ。

3mほど前方を走るYに私は、
「そこを右だぞ!右!!」
と声を掛けると、Yは振り向かずに、
「あぁ、そっちがいい。右だ!右にしよう!」
と答えた。

私は、Yのおかしな返答に疑問を持った。
確かに、彼女は「T字を右」と言っていたはずだ。
声は小さかったが、あの音の無い場所では、Yにも彼女の声がちゃんと聞こえていたはずだ.


Yは、T字を右折しながら、振り向いた。
視線が、私から私の後方へずれて行く。
振り向いた顔が一瞬こわばる。

「なあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!」
Yが、大声で叫びながら、坂道を下りて行く。
その大声にビックリした私もT字を右折しながら振り向いた。

何も無い?
私も振り向いたまま、自転車は坂道を下り始める。
T字の街灯の光に何かが入って左の方へ抜けた。
何? 靄? 影? プレデター?

・・・判らない。
なんだか判らない。
イノシシのようなモノの形で光を遮り、その形で空気が歪む。
そして、それは、滑るように左折して坂道を登って行った。
見えたのは、ほんの一瞬。

私も全力で自転車を漕いだ。
怖い!怖い!怖い!
ついに見た!

初めて霊(?)を見た!
Yが見たのは、これだったと理解した。
Yには、私が彼女と会話している時から、彼女の側らにいるアレが、はっきりと見えていたのだ。

あれは、彼女に取り付いていたモノだったのか?
だから、彼女は暗く、言動がおかしかったのか?
一気に今までの事を理解した気になった。

体が震えてる。
その時、急にペダルが軽くなった。


目の前に、広い道路と交差する十字路が見えた。
交差点にラブホテルの看板があった。
“左折1km”。
Yが怒ったような声で私を大声で呼んだ。

「おい!今日はラブホに泊まるぞ!絶対に泊まるぞ!」
2人は、同時に左折した。
上り坂だったが、やはりペダルが軽い。

ラブホテルの駐車場にママチャリを2台停め、荷台にカバンを括り付けていたロープを
一気に解き、ラブホに飛び込んだ。

受付は男性だった。
「自転車旅行中に体調が悪くなったので泊めて下さい!お金はあります!」

受付の男性は、
「自転車?若いなぁ。」
と呟き、笑いながら、
「男同士は基本的にダメなんだがな、いいぞ。5800円だ。」
と快くOKしてくれた。

私達は、2400円づつ払うと、男性は布団一式と目覚し時計を用意してくれた。そして、
「特別に一番高い部屋に泊まらせてやる。」
と言い、私達は最上階にあるメチャ広い部屋に通された。

受付の男性が、部屋を出る時、ビニール袋を置き、
「これはやる。あと、好きな時間にチェックアウトしていいぞ。」
と言い残し出て行った。

ビニール袋の中身は、缶ビール(500ml)4本と菓子パン数個だった。


明るい光の中で見たYの顔色は真っ青というか、ダンボールのような色をしており、表情は怒りに震えているようだった。
2人は無言で、ビールを開け一口飲んだ。
その途端、Yは貯まっていたもの一気に吐き出すように捲くし立てた。

「お前だ!お前が悪い!何を考えてるんだ?!信じられない、馬鹿だ!!お前の所為だからな!!!」
酷く興奮したYに私は、なだめる様に話し掛けた。

「だって、あんなのいるなんて知らなかったからさぁ。あの女が・」
私が話すのを遮るようにYが、さらに捲くし立てる。

「女?なんだ?あれは、ババァだったか?!ババァのお化けか?!
それとも、単なる黒いボロ布をかぶった普通のばあさんか?
いや、普通のばあさんが、あんな速度で追いかけて来れる訳ねーだろ!
お化けか?!幽霊か?!つーか、人間の形じゃねーだろ?!
あんな、なんだか判らないモノに声を掛けるなんて、お前はキチ○イだ!!
おまけに、なんだアレの声は!『左だぁ!左だぁ!』って叫びやがって、アレの声が響くたび、頭が割れるようだったぞ!!
あそこで、右に行ってなかったら、絶対殺されてたな!!つーか食われてた!!
お前が偉かったのは、あそこで右に曲がった事だけだ!!」

Yは、肩で息をし、缶に残ったビールを一気に飲みほした。


ババァ?
黒いボロ布?
『左だぁ!』と叫ぶ?
私はYが言ってる意味が判らず、きょとんとしていた。

私が見たのは、白い服を着た若い女性で、「・・・右です。」と消えそうな声だったはず。
おまけに、彼女はかなりの美人で、瞳だって・・・えーと、目は・・・ん?

あれ?
どんな目だったか思い出せない・・・。
大きな二重?切れ長な一重?
鼻は?
口は?
髪型や服装は思い出せるのに肝心な顔が、まったく思い出せない。

たかだか20分前に見た人物の顔が思い出せない。
あんなに、ジロジロ見ていたはずなのに・・・。

も・・・もしかして、彼女も??
そんな訳は無い!だって、彼女は透けてなかった。
あんなにハッキリ見える幽霊っているのか?
背筋を冷たい汗が流れる。

私の頭は錯乱していた。そして、錯乱した頭で考える。

Yが見たのは“黒い何か”で、私が見たのは“彼女”だった。
Yには“黒い何か”が『左』と言い、私には“彼女”が『右』と教えた。
『左』へは“黒い何か”が駆け上り、『右』に来た私達は、ラブホでビールを飲んでいる。
もしあの時『左』行っていたら、私達はどうなっていたのか?

判るのはこれだけだったが、この事をYには言ってはいけないような気がした。
何も言わない私に、Yは罵声を浴びせ続けたが、
「ごめん。」
と一言Yに誤ると、Yは急に落ち着いたようで、
「風呂にでも入るか。」
と立ち上がった。

6人で入れるような風呂に、ビールと持参したウイスキー(ダルマ)を持ち込み2人で入り、無言でダルマが空になるまで湯船に浸かった。(1人になるのが怖かったので)
風呂から上がった私達は、モロ泥酔状態で、いつ寝てしまったのか、気付くと朝になっていた。


~後日談~
次の日、Yは妙に元気がよく、朝からエロチャンネルを見てはしゃいでいた。
元気なYは
「早く海が見たいなぁ。」
とやる気マンマンで、ラブホを飛び出すように出て、私達は海へ向かった。

旅行中私は、意図的にあの時の話をしなかった。
結局旅行は、茨城県大洗海岸まで数日かけて行き、そこで4泊した後、行きと違うルートで東京まで数日かけて帰った。

旅行の3日後、
「現像に出していた写真が出来た。」
とYから連絡があり、旅行の思い出話をするため、Yとファミレスで待ち合わせた。

私は、自転車のルートを一緒に確認したかったので関東マップを持参していた。
私達は、写真を一枚一枚取った場所を関東マップで確認しながら、その時の話を笑いながら話し合った。
私は、写真をめくる度、あの時の恐怖が鮮明に思い出されて来ていた。


私の手に持つ写真は、千葉駅付近のパルコ前で撮った写真。
この写真をめくると、次の写真は、アノ時のYが大声で歌っている写真が出るはずだ。
私の手は少し震えており、写真をめくるのを躊躇していると、Yがあっさりと写真をめくった。

次に出てきた写真には、朝ラブホの前で満面の笑みのYと引きつった笑いの私が、写っていた。
あれ? あの時の写真が無い!

私は、Yにあの時の写真が無いことを告げるとYは
「あの時?歌ってた?」
何を言ってるか判らないという素振りを見せた。私は、
「1日目の夜中に道を聞いて怖い思いをしただろ?」
と言い、千葉県内陸のページを広げ、あの時のあの道を探した。

道はあったが、どうもおかしい。地図上の距離が短いのだ。
あの時、一本道を2時間以上走り続けたはずだ。なのに地図では10km程度しかない。
いくらなんでも、短すぎる。 


そんな私にYは、
「1日目に道なんか聞いたっけ?」
と、答える。とても、とぼけてる風ではない。私は、
「覚えてないのか?」
と言い、地図をYに向け説明した。

「この辺りで、お前の地図を見たのが8時頃だろ。この旧××道に入ったのは9時頃。ここまでは、覚えているか?」
Yは、
「そう!そう!」
とうなずき、使えない地図を持ってきた事を笑いながら謝った。

私は、さらに続けた。
「で、ラブホが有ったのは、この辺だろ。ラブホに着いたのは、何時頃だった?」
Yは頭を掻きながら、
「たしか、12時過ぎてたよなぁ。」
と言い、首をかしげた。

私は、
「俺達は、この間の3時間何をしていた?たったこの距離を3時間もかけて走ってたんだぞ!1時間で行けるような距離を3時間かけて走り続けてたんだぞ!その間の事を覚えてないのか? その時の事を、ラブホで俺に怒りまくっただろ?!いいから、ちょっと写真のネガを見せてみろ!!」

Yは、
「俺、3時間も何をやってたんだ?なんで、俺はお前を怒ったんだっけ?」
と呟きながら、写真のネガを取り出した。
私は、ネガを窓にかざした。

そのネガには、不自然な所が有った。
パルコ前での写真とラブホ前での写真、その間にある写真1枚分の空白。1枚分だけ、感光してしまったかのように、綺麗に真っ白だった。

あの日、私だけが見た“彼女”の姿。Yだけが見た“黒い何か”の姿。
あの日の出来事を立証する物は、Yが持つ“1枚分感光してしまったネガ”と“私の記憶”のみとなった。

あれから7年以上経ち、先日結婚式にて、久しぶりにYと会った。
2次会で、あの日の話題を出したが、Yの記憶は封印されたままだった。

以上です。

駄文かつ長文にここまで、付き合って下さった方、誠にありがとうございます。
この出来事以降、私もYもやたらと霊体験のようなモノを体験するようになりました。
それらの体験は、またの機会に書かせて頂きたいと思います。


 








拍手[12回]

PR

消えた魚

2010.02.20 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

191 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/02 06:44
母の田舎の実家で起きた話

昭和初期の話らしい。
母がまだ小さい時、女の人がその村のトンネルの中で変質者に殺されたそうだ。

その女の人は魚が好物だったらしく、それ以来、そのトンネルを魚を持って通ると、昼夜問わず必ず魚が消えていたらしい。

ある時、村で結婚式が行われるので、母の親戚のおじさんが隣り村の漁場まで魚を買いに行く事になった。
それには例のトンネルを通らなければならないらしく、皆はやめた方がいいかもと言っていたが、
「なんのそんな事んあろかよ」(なーに、そんな事あるわけない)
と、そのおじさんは隣り村に魚を自転車に乗って買いに行った。

そこで隣り村でタイを4匹買い、発泡スチロールの中に入れて自転車の後ろに乗せて帰る事になった。

太陽も傾いてうす薄暗くなった時、ちょうどそのトンネルに差し掛かったらしい。
おじさんは例の話は頭にあったけど、気にもとめずそのままトンネルに入って行った。
そしてトンネルの中間まで差し掛かったとき、急にペダルが重くなったらしい。

ガタガタガタガタと、力一杯こいでも、その場で凄い力で自転車の後ろにある荷物を置く所を見えない誰かが掴んでいる感じだったそうだ。

5分ぐらいそれが続くと、また急にペダルが軽くなったそうだ。
そしておじさんはそのままトンネルを通過し、家にたどり着いて早速発泡スチロールの中を確認した。
すると、4匹あったはずのタイが3匹しか入ってなかったらしい。

確かに4匹あったはずと、何度も探してみたけれど、結局3匹しかなかったそうだ。


 








拍手[3回]

サンシャインビル

2010.02.19 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

136 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/28 16:02
サンシャ○ンビルって出るの有名だよね。
深夜の警備員が長続きしない、とか、軍人が出るとか。
霊感のある取引先は絶対来たがらない。なので打ち合わせはいつも社外。
見える同僚は、階段のとこにおばさんが立ってるっていうし・・・。

そんな怖いのになんとなくマヒしていたとき、一人で深夜残業していたら気配を感じる。
なんの?わかんないけど、な ん か い る。

なので、仕事していてもつい無意識にそこをみちゃう。
なにかがキャビネットのいあたりを歩いてる。けど、見えない。
人の気が残っているのかな、って思ったけど、やっぱ怖い。

でも、この仕事終わらせなきゃー、って焦ってたら
「ふわり・・・」と生暖かい風が吹いた。で、私の髪の毛が少し動いた。

あわてて帰り支度してたらトイレに行きたくなって、怖かったけどトイレに行った。
入った瞬間「ばちばちばち!」とものすごちラップ音とともに光が!
もうヤバイ!とトイレから走り出てエレベータに乗った。

時計は12時近く。もう誰もいない。と、○4階でエレベータが止まった。
「えっ?!」と思った。

扉が開くと薄暗いエレベータホールが見えた。誰もいない・・・。
なんで止まったの~!!!!!!!???????
震える指で「閉」を押した。

1階に着くとすぐにタクシーに乗った。
「○○まで」
と言うと運転手は
「連れの方はいいんですか?」
と聞いた!

「連れ、なんていないです」
って震えながら言うと運転手はそれっきり黙った。
ただ、スピードは出してた。

あー、怖かったよ~・・・・・


 








拍手[16回]

押入れ

2010.02.15 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

33 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/26 15:30
子供の頃、隣の家が引っ越して空き家になった。

なんやかんやで、ウチが買いとることになったんだけど、家はそのままで、倉庫代わりにして使っていて、俺は、よくそこへ入り込んで遊んだ。
その日も、友達2人と2階の一室で遊んでいた。

その部屋には大きなベッドが置いてあって、クッションもそのまま残っていたんで、その上でプロレスごっこをしていた。そこの押入は上下2段に別れていて、その横までズラしたベッドに、上段からジャンプして空中技を決めたりしてた。

ちょっと疲れたんで、休憩しようってことになって、俺ともう一人はベッドの上、もう一人は押入の上の段に座って足をブラブラさせてた。なにげに下の段の奥に目がいった。

そっちの側はフスマが閉まっていたんだけど、その暗がりに、人の足が見えた。ちょうど体操座りみたいな格好の、すねの部分から下が白く見えている。その足が奥に動いて見えなくなり、替わって手が現れて、やがて、こっちに向かって四つんばいになった子供の姿が見えた。

目が細く、中国の人形のような顔の女の子で、なぜか裸だった。他の2人は気付いておらず、俺だけが、その子がこっちへ向かって這い寄ってくるのを見ていた。

女の子は、押入の上段に座っている友達の下まで来ると、いきなり、ブラブラさせている足を掴んで引っ張った。友達は、下の段に足を引きずり込まれるようにして、腰掛けていた上段から落下、ベッドの角で顔面を強打した。

鼻血を出して泣いている友達を見て、俺ともう一人はパニックになり、しばらくオロオロしていた。その時には、もう部屋の中に女の子はいなかった。

結局、親を呼んで友達を病院に連れて行った。幸いケガはたいしたことはなく、鼻血もすぐに止まったので、友達は家に帰った。

それからも、その家で遊んでいたけど、怖い目にあったのはそれっきりだった。


 








拍手[1回]

後部座席で

2010.02.14 (Sun) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

932 名前:1/2 投稿日:03/02/25 19:08
名古屋の友人に聞いた話。

カップル2組で、諏訪湖までドライブに行った時のこと。
帰りがすっかり遅くなったので、女の子は2人とも後部座席で寝ていた。
友人は助手席でテレビを見ていたが、急に車がふらついたような気がして顔を上げた

見ると、いつのまにか、スピードも落ちている。高速道路では、かえって危険だ。
ドライバーの方を見たが、居眠りはしていない。只、様子がおかしかった。
落ち着かない様子で、バックミラーをチラチラと見ている。

「おい、スピード落ちてるぞ。」
友人は注意を促すようにそう言った。
が、ドライバーは友人を横目で見ると、バックミラーを小刻みに指差した。

不審に思った友人がミラーを覗くと、後部座席で寝ている女の子2人の間、後部座席の真ん中に、白い腕が一本見えた。
大きさからすると子供のような腕。それが、背もたれの上から垂れ下がるように伸びている。

車はステーションワゴンなので、後部座席の後ろは荷室になっている。
要するに、シートの後ろに子供が隠れて腕だけを出しているような状況だが、当然、そんな所に子供を乗せた覚えはなかった。

腕は、時折、プラン、プラン、と力なく揺れ、その様子は、色の白さと共に死人を連想させる。

友人の視界で何かが動いた。とっさに、目でそれを探る。
シートのすぐ後ろ、丁度、子供が隠れていそうなあたりに、蠢く黒い塊の一部が見えた。

姿形は濃い闇に紛れて判別出来ない。
しかし、友人には、それが子供などではないことが、何となくわかった。
背筋を冷たいものが走った。

すると今度は、後ろから、女の子の寝息に混じって、妙な音が聞こえてきた。
カリ・・・パキッ・・クチュ・・・・
静まりかえった車内に、そんな音が微かに響く。

白い腕が、その音に合わせるかのように揺れていた。
グチュ・・・ガリ・・・パキッ

「うわああああ!」
そんな雰囲気に耐えかねたかのように、突然ドライバーが叫び声を上げ、車を路側帯に寄せると、急停止した。

減速の勢いで女の子が目を覚ます。後部座席に、白い腕はもうなかった。
友人とドライバーは車を降りると、後部へ回りハッチを開ける。

荷室には誰もいなかった。白い腕も黒い塊もない。
しばらく荷物を動かしたりして探したが、それらしいモノは見つからなかった。

ただ、後部座席の後ろ、さっき音がしていた辺りに、黒い染みが数個あった。


 








拍手[6回]

カレンダー
04 2026/05 06
S M T W T F S
2
3 4 5 7 9
10 11 12 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
最新コメント
[05/12 砕天]
[05/12 怖い子]
[05/09 砕天]
アクセス解析

Powered by [PR]

忍者ブログ