都市伝説・・・奇憚・・・blog
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土の小山
2010.07.12 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
405 名前:コピペ 投稿日:03/06/05 21:45
その日は朝から暑かった。
自室でテレビゲームに興じていた少年の耳に、母親の叱責交じりの声が飛び込んできた。
「ほら、ゲームばっかりやってないで、草むしりしちゃいなさい。お母さんとの約束でしょ?」
少年は、誕生日に欲しかったゲームソフトを買ってもらう代わりに、夏休みになったら毎朝庭の草むしりをすることを約束していたのである。
テレビ画面から視線を外して窓を見ると、雲一つ無い抜けるような青空が広がっていた。
うんざりしたような表情になった少年だが、観念したのであろう、ゲーム機の電源を落とすと、後片付けもそこそこに小走りで階下へと降りていった。
「猫の額程の」という形容詞がしっくり来るほどの狭い庭ではあったが、それでも庭掃除の作業は小さな子の少年にとっては重労働であった。
慣れない体勢に加え、真夏の日射がじりじりと熱い。
ものの十分も経たないうちに、少年は全身汗まみれになっていた。
1メートル四方もむしり終えないうちに少年は音を上げ、よろめきながら庭の片隅で青々と葉を茂らせているイチョウの木へと歩み寄っていった。
母屋の東側にあるこの庭で、唯一日陰が出来ている場所である。
木の根元に腰を下ろし、少年は息をついた。
風はほとんど吹いていなかったが、それでも直射日光の下に居るよりは幾分もましであった。
人心地ついたところで、少年は自分が座っている場所がいくらか隆起しているのに気付いた。
こんもりと、まるで何かが埋まっているかのような形状であり、少年は物は試しにとその場所を掘り始めた。
先程の草むしりより短い時間で、「それ」は地面の中から現れた。
異様なまでに白く、だが斑に紫色に変色した細い腕。
その手の薬指には、プラチナのリングが嵌められていた。
少年は、そのリングに見覚えがあった。
それを認めた途端、少年の思考は完全に混乱した。
では、先程自分を草むしりに急き立てたあの「声の主」は、一体……?
「お母さ……」
呟きかけたところで、いつの間にか縁側に出てきていた「母親」と眼が合った。
ほとんど垂直近くまで吊りあがった眼。耳の辺りまで哄笑の形で裂けた口。
異形の表情の「母親」と。
その日も朝から暑かった。
少年は母親との約束通りに、今日も汗だくになりながら草むしりに精を出している。
その甲斐あってか、庭は以前よりもずっとスッキリし、見栄えのするものに変わりつつあった。
イチョウは今日も木陰を作り、少年が涼みに来るのを待っている。
その根元には、こんもりと盛り上がった土の小山が二つ。
---「オカルトな話募集」スレよりコピペ
その日は朝から暑かった。
自室でテレビゲームに興じていた少年の耳に、母親の叱責交じりの声が飛び込んできた。
「ほら、ゲームばっかりやってないで、草むしりしちゃいなさい。お母さんとの約束でしょ?」
少年は、誕生日に欲しかったゲームソフトを買ってもらう代わりに、夏休みになったら毎朝庭の草むしりをすることを約束していたのである。
テレビ画面から視線を外して窓を見ると、雲一つ無い抜けるような青空が広がっていた。
うんざりしたような表情になった少年だが、観念したのであろう、ゲーム機の電源を落とすと、後片付けもそこそこに小走りで階下へと降りていった。
「猫の額程の」という形容詞がしっくり来るほどの狭い庭ではあったが、それでも庭掃除の作業は小さな子の少年にとっては重労働であった。
慣れない体勢に加え、真夏の日射がじりじりと熱い。
ものの十分も経たないうちに、少年は全身汗まみれになっていた。
1メートル四方もむしり終えないうちに少年は音を上げ、よろめきながら庭の片隅で青々と葉を茂らせているイチョウの木へと歩み寄っていった。
母屋の東側にあるこの庭で、唯一日陰が出来ている場所である。
木の根元に腰を下ろし、少年は息をついた。
風はほとんど吹いていなかったが、それでも直射日光の下に居るよりは幾分もましであった。
人心地ついたところで、少年は自分が座っている場所がいくらか隆起しているのに気付いた。
こんもりと、まるで何かが埋まっているかのような形状であり、少年は物は試しにとその場所を掘り始めた。
先程の草むしりより短い時間で、「それ」は地面の中から現れた。
異様なまでに白く、だが斑に紫色に変色した細い腕。
その手の薬指には、プラチナのリングが嵌められていた。
少年は、そのリングに見覚えがあった。
それを認めた途端、少年の思考は完全に混乱した。
では、先程自分を草むしりに急き立てたあの「声の主」は、一体……?
「お母さ……」
呟きかけたところで、いつの間にか縁側に出てきていた「母親」と眼が合った。
ほとんど垂直近くまで吊りあがった眼。耳の辺りまで哄笑の形で裂けた口。
異形の表情の「母親」と。
その日も朝から暑かった。
少年は母親との約束通りに、今日も汗だくになりながら草むしりに精を出している。
その甲斐あってか、庭は以前よりもずっとスッキリし、見栄えのするものに変わりつつあった。
イチョウは今日も木陰を作り、少年が涼みに来るのを待っている。
その根元には、こんもりと盛り上がった土の小山が二つ。
---「オカルトな話募集」スレよりコピペ
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おねがいします
2010.07.12 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
403 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/05 21:14
五年前新築のマンションに越してきた。
某有名武将が死んだ地だ。
入居と同時に、身体を壊した。
回復すると同時に、見えてきたものがある。
昼日中、廊下を歩く、黒い足。
うわさに聞く、こつこつと床を叩く天井の音。
壁に耳をつけても、響く音は無い。
部屋の机の位置を替えたら、闖入者が現れるようになった。
ゆっくりと足音重く部屋に入る、背の高い男。
のどに生暖かい指を当てられたこともある。
どちらも、夢うつつの状態で現れ、あわてて電気をつけても姿はない。
昨晩は、左の肩から、小さな手で登ってこられ、ささやかれた。
「こどものことをおねがいします」
やけに滑舌の良い女の声だった。
夢だと断定するには、奇妙なリアル感。
なぜあの声は、ガラスの玉のなかで発声されたかのように、ちいさく広がり、くぐもったのだろう。
そして不審に思うこと。
わたしは何を託されたのだろう?
五年前新築のマンションに越してきた。
某有名武将が死んだ地だ。
入居と同時に、身体を壊した。
回復すると同時に、見えてきたものがある。
昼日中、廊下を歩く、黒い足。
うわさに聞く、こつこつと床を叩く天井の音。
壁に耳をつけても、響く音は無い。
部屋の机の位置を替えたら、闖入者が現れるようになった。
ゆっくりと足音重く部屋に入る、背の高い男。
のどに生暖かい指を当てられたこともある。
どちらも、夢うつつの状態で現れ、あわてて電気をつけても姿はない。
昨晩は、左の肩から、小さな手で登ってこられ、ささやかれた。
「こどものことをおねがいします」
やけに滑舌の良い女の声だった。
夢だと断定するには、奇妙なリアル感。
なぜあの声は、ガラスの玉のなかで発声されたかのように、ちいさく広がり、くぐもったのだろう。
そして不審に思うこと。
わたしは何を託されたのだろう?
解剖実習
2010.07.11 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
350 名前:医大で・・・ 1/3 投稿日:03/06/05 11:28
三年前に大学で体験したことなんだけど聞いてください。
オレは某地方医大に通ってる学生なんだけど、その頃ちょうど解剖実習をやってました。
そのときの話。
実習はなかなか定刻どおりに終わることがなくて、結構夜中の8時くらいまでかかることがあったんですが、その日はたまたまウチの班が最後まで実習室に残ってシコシコ解剖してました。
教官たちも遅くても7時くらいには帰宅するので、だだっぴろい解剖実習室に4人(僕、A君、B君、Cさん)だけ・・・・。
まあそんなことは全然気にしなくて普通に実習してたんだけど、ふいに扉がガチャっと開いてバタンと閉まる音が聞こえてきたんです。
ああ、先生か忘れ物した学生かなくらいに思っていたんですが、その後だれも入ってくる様子がありませんでした。実習室に入るには扉を2つ通らないといけないし、間にある廊下は途中で折れているので向こう側の扉は実習室からは見えないので確認もできないしまだこのときは別段なにもおもっていませんでした。
で、数分後に今度は実習室の入り口近くで足音が聞こえました。
で、僕たちは入り口のほうに視線を送りましたが誰もいません。
「いま誰か来んかった?」
とみんな言ったので気のせいではなかったようです。
でもまだこのときはそんなに気にすしていなかったんですが、また数分後には足音が聞こえて、振り返るとやはりだれもいない・・・。
ちょっと気味が悪いので僕が
「ちょっと見てくるけん」
と言って実習室を出て、廊下や更衣室などをさっと見回したんだけど誰もいない。
「誰もおらんかったよ」
と言ってまた解剖にとりかかったんですけど、今度はさっきよりもはっきりと足音が聞こえました。
キュッ、キュッという音で、雨の日に長靴履いて廊下を歩いたときみたいな音でした。
さすがに4人とも顔が青ざめてきて、無言でお互い見合わせました。
Cさんは泣きそうな顔をしてオレの腕をつかんできました。
「なんやろ?」
「マジ?」
と小声で話していると、また足音がします。
今度は実習室の中から聞こえてきました。
もう正気じゃいられません。4人ともガタッと席を立ち、音がした辺りを凝視していました。
「やばい!これ絶対やばい!」
「帰ろう!」
4人とも震える手で急いでご遺体にカバーをかけ、そのまま実習室を飛び出しました。
その2日後また解剖実習がありました。
僕たち4人は憂鬱な気持ちでしたが、欠席するわけにもいかないので仕方なく実習にでました。
実習室に入るといつもとちょっと雰囲気が違っていてザワついていました。
理由はすぐわかりました。実習室の床が水浸しになっていたのです。
教授がマイクでカンカンに怒って
「前回最後までいた班は出て来い!」
と怒鳴っていました。
仕方がないので僕ら4人で教授の所に行きました。
事情を話すと教授の顔色が変わり、
「ちょ、ちょっと来なさい」
と教官室に連れて行かれました。
じつは解剖学教室の先生方も昔同じ体験をしたらしいのです。
この話は学長まで及び、けっこう騒動になりましたが、御祓いをしてもらうことになり、その後はおかしなことはありません。
もちろんウチの班の担当のご遺体は代えてもらいました。
あの足音がご遺体のものだったのか、他のものだったのかは今となっては分かりません。
三年前に大学で体験したことなんだけど聞いてください。
オレは某地方医大に通ってる学生なんだけど、その頃ちょうど解剖実習をやってました。
そのときの話。
実習はなかなか定刻どおりに終わることがなくて、結構夜中の8時くらいまでかかることがあったんですが、その日はたまたまウチの班が最後まで実習室に残ってシコシコ解剖してました。
教官たちも遅くても7時くらいには帰宅するので、だだっぴろい解剖実習室に4人(僕、A君、B君、Cさん)だけ・・・・。
まあそんなことは全然気にしなくて普通に実習してたんだけど、ふいに扉がガチャっと開いてバタンと閉まる音が聞こえてきたんです。
ああ、先生か忘れ物した学生かなくらいに思っていたんですが、その後だれも入ってくる様子がありませんでした。実習室に入るには扉を2つ通らないといけないし、間にある廊下は途中で折れているので向こう側の扉は実習室からは見えないので確認もできないしまだこのときは別段なにもおもっていませんでした。
で、数分後に今度は実習室の入り口近くで足音が聞こえました。
で、僕たちは入り口のほうに視線を送りましたが誰もいません。
「いま誰か来んかった?」
とみんな言ったので気のせいではなかったようです。
でもまだこのときはそんなに気にすしていなかったんですが、また数分後には足音が聞こえて、振り返るとやはりだれもいない・・・。
ちょっと気味が悪いので僕が
「ちょっと見てくるけん」
と言って実習室を出て、廊下や更衣室などをさっと見回したんだけど誰もいない。
「誰もおらんかったよ」
と言ってまた解剖にとりかかったんですけど、今度はさっきよりもはっきりと足音が聞こえました。
キュッ、キュッという音で、雨の日に長靴履いて廊下を歩いたときみたいな音でした。
さすがに4人とも顔が青ざめてきて、無言でお互い見合わせました。
Cさんは泣きそうな顔をしてオレの腕をつかんできました。
「なんやろ?」
「マジ?」
と小声で話していると、また足音がします。
今度は実習室の中から聞こえてきました。
もう正気じゃいられません。4人ともガタッと席を立ち、音がした辺りを凝視していました。
「やばい!これ絶対やばい!」
「帰ろう!」
4人とも震える手で急いでご遺体にカバーをかけ、そのまま実習室を飛び出しました。
その2日後また解剖実習がありました。
僕たち4人は憂鬱な気持ちでしたが、欠席するわけにもいかないので仕方なく実習にでました。
実習室に入るといつもとちょっと雰囲気が違っていてザワついていました。
理由はすぐわかりました。実習室の床が水浸しになっていたのです。
教授がマイクでカンカンに怒って
「前回最後までいた班は出て来い!」
と怒鳴っていました。
仕方がないので僕ら4人で教授の所に行きました。
事情を話すと教授の顔色が変わり、
「ちょ、ちょっと来なさい」
と教官室に連れて行かれました。
じつは解剖学教室の先生方も昔同じ体験をしたらしいのです。
この話は学長まで及び、けっこう騒動になりましたが、御祓いをしてもらうことになり、その後はおかしなことはありません。
もちろんウチの班の担当のご遺体は代えてもらいました。
あの足音がご遺体のものだったのか、他のものだったのかは今となっては分かりません。
指紋
2010.07.11 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
336 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/05 01:06
大学の友人S子が体験した不思議な話です。
ある日S子が一人暮らしのアパートに帰ると、部屋の中が荒らされていました。
S子は泥棒にはいられたと、すぐに警察に通報しました。
やがて警察が来て、事情聴取や現場検証が行われましたが、しばらくすると、警察の人が首をひねるようにS子に言いました。
「奇妙なことに指紋が全くついてないんですよね」
泥棒が手袋をしていただけ、何が奇妙なんだろうと思ったS子でしたが、続けて警察の人は
「あなたの指紋も一切ついていないんです」
と言いました。
警察の説明によると、S子が帰ってきてから通報するまでにさわった箇所、ドアノブや一部の壁、電話などにはS子の指紋がついていたが、それ以外の箇所には犯人はおろかS子の指紋すら一切ついていなかったそうです。
警察もあまりに奇妙なので、CD一枚一枚、雑誌の内側、化粧品一個一個調べてみましたが、やはり指紋は全く検出されなかったそうです。
警察は犯人がすべてふき取っていったんでしょうと話したようですが、S子はどうも納得がいかず、とても怖がっていました。
その日、S子がアパートを空けていたのは、ほんの2時間くらいだったそうです。
その間にそこまで綺麗に指紋をふき取れるものでしょうか。
ちなみに盗まれている物は何もありませんでしたが、S子が見たこともないマグカップが一個、散乱する家財道具の中にまぎれこんでいたそうです。
大学の友人S子が体験した不思議な話です。
ある日S子が一人暮らしのアパートに帰ると、部屋の中が荒らされていました。
S子は泥棒にはいられたと、すぐに警察に通報しました。
やがて警察が来て、事情聴取や現場検証が行われましたが、しばらくすると、警察の人が首をひねるようにS子に言いました。
「奇妙なことに指紋が全くついてないんですよね」
泥棒が手袋をしていただけ、何が奇妙なんだろうと思ったS子でしたが、続けて警察の人は
「あなたの指紋も一切ついていないんです」
と言いました。
警察の説明によると、S子が帰ってきてから通報するまでにさわった箇所、ドアノブや一部の壁、電話などにはS子の指紋がついていたが、それ以外の箇所には犯人はおろかS子の指紋すら一切ついていなかったそうです。
警察もあまりに奇妙なので、CD一枚一枚、雑誌の内側、化粧品一個一個調べてみましたが、やはり指紋は全く検出されなかったそうです。
警察は犯人がすべてふき取っていったんでしょうと話したようですが、S子はどうも納得がいかず、とても怖がっていました。
その日、S子がアパートを空けていたのは、ほんの2時間くらいだったそうです。
その間にそこまで綺麗に指紋をふき取れるものでしょうか。
ちなみに盗まれている物は何もありませんでしたが、S子が見たこともないマグカップが一個、散乱する家財道具の中にまぎれこんでいたそうです。
近づく子供たち
2010.07.10 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
216 名前:奥裸出 ◆7bYIVybRrQ 投稿日:03/06/03 18:08
練馬にある高層マンション群で10年くらい前にあった出来事。
ある学生が夜遊びをして深夜に家に帰ってきた。
彼の自宅は上の方の階。エレベーターに乗った。
そのマンションのエレベーターは防犯のために窓ガラスの付いているタイプ。
各階のエレベーターホールが見える。
学生が何気なく窓から外を眺めていると、2階のエレベーターホールのはじっこに、子供が二人立っているのが目に入った。
兄弟のような雰囲気で背の高い子と小さい子の二人。手をつないでいる。
そんな子供の兄弟が薄暗いエレベーターホールの端に立っているのだ。
こんな時間になにをしているのだろう?
疑問に持つ間もなく、エレベーターは2階を通りすぎる。
2階の天井と3階の床で一瞬、視界が途切れて、3階のエレベーターホールが見えはじめる。
あっ。
思わず声が上がった。
さっき2階にいたはずの兄弟がここにもいるのだ。
さっきと同じように手をつないでエレベーターホールのほの暗いすみに。
いくらなんでも子供二人がエレベーターを追い越して階段を登ってこれるわけがない。
さっきと同じ子供なのか。
確かめる間もなく、エレベーターは3階を通りすぎる。
3階の天井と4階の床で一瞬、視界が途切れて、5階のエレベーターホールが見えはじめる。
いる。
やはり子供の兄弟が5階のエレベーターホールにもいるのだ。
しかもさっきよりもエレベーターに近い位置にいる。
ホールが薄暗い上に、下を向いていてその表情は見えない。
たたぼんやり立っているのだ。
まさか近づいてくるのか?
嫌な予感は6階を通過する時に現実になった。
5階よりも少しエレベーターに近づくように兄弟が立っている。
7階、8階、9階と子供たちは少しずつエレベーターに近づいてくる。
すでに学生はエレベーターの小窓から避けるように、エレベーターの奥へと後ずさりをしていた。
エレベーターの止まるのは14階。
それまでに消えてくれ!
だが、子供たちは確実にエレベーターに近づいてくる。
12階。
子供たちはもう扉の前に立っていた。
うつむいたまま。
13階。
悲鳴を上げた。
子供の兄弟が小窓にぴったりを顔をくっつけて中を覗き込んでいるのだ。
じっとこちらをその精気のない目が追いかけてくる。
エレベーターの上昇にあわせて。
学生は気絶した。
気がつくとエレベーターは14階に止まっていて、倒れた彼の身体が挟まって自動扉が開閉していた。
それ以来、彼は夜遊びをしなくなった。
練馬にある高層マンション群で10年くらい前にあった出来事。
ある学生が夜遊びをして深夜に家に帰ってきた。
彼の自宅は上の方の階。エレベーターに乗った。
そのマンションのエレベーターは防犯のために窓ガラスの付いているタイプ。
各階のエレベーターホールが見える。
学生が何気なく窓から外を眺めていると、2階のエレベーターホールのはじっこに、子供が二人立っているのが目に入った。
兄弟のような雰囲気で背の高い子と小さい子の二人。手をつないでいる。
そんな子供の兄弟が薄暗いエレベーターホールの端に立っているのだ。
こんな時間になにをしているのだろう?
疑問に持つ間もなく、エレベーターは2階を通りすぎる。
2階の天井と3階の床で一瞬、視界が途切れて、3階のエレベーターホールが見えはじめる。
あっ。
思わず声が上がった。
さっき2階にいたはずの兄弟がここにもいるのだ。
さっきと同じように手をつないでエレベーターホールのほの暗いすみに。
いくらなんでも子供二人がエレベーターを追い越して階段を登ってこれるわけがない。
さっきと同じ子供なのか。
確かめる間もなく、エレベーターは3階を通りすぎる。
3階の天井と4階の床で一瞬、視界が途切れて、5階のエレベーターホールが見えはじめる。
いる。
やはり子供の兄弟が5階のエレベーターホールにもいるのだ。
しかもさっきよりもエレベーターに近い位置にいる。
ホールが薄暗い上に、下を向いていてその表情は見えない。
たたぼんやり立っているのだ。
まさか近づいてくるのか?
嫌な予感は6階を通過する時に現実になった。
5階よりも少しエレベーターに近づくように兄弟が立っている。
7階、8階、9階と子供たちは少しずつエレベーターに近づいてくる。
すでに学生はエレベーターの小窓から避けるように、エレベーターの奥へと後ずさりをしていた。
エレベーターの止まるのは14階。
それまでに消えてくれ!
だが、子供たちは確実にエレベーターに近づいてくる。
12階。
子供たちはもう扉の前に立っていた。
うつむいたまま。
13階。
悲鳴を上げた。
子供の兄弟が小窓にぴったりを顔をくっつけて中を覗き込んでいるのだ。
じっとこちらをその精気のない目が追いかけてくる。
エレベーターの上昇にあわせて。
学生は気絶した。
気がつくとエレベーターは14階に止まっていて、倒れた彼の身体が挟まって自動扉が開閉していた。
それ以来、彼は夜遊びをしなくなった。
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