都市伝説・・・奇憚・・・blog
2人乗り
2008.12.02 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
親友の遺影
2008.11.30 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
中学の時、心臓発作で死んだ近所のツレのそいつと俺とは親友同士で、毎日のように遊んでいた。
そんなツレとこんな形で成人式に出席するとは思ってもみなかった。
市長のあいさつなども終わり式の終わりくらいに、元クラスメートほぼ全員で集合写真を撮ったんだけど後日その写真を現像してみたら俺の手の中のツレの遺影が笑ってるんだわ
無表情で写ってたはずの遺影が怖いという感情はあまり無く
「ああ、久しぶりにみんなに会えて嬉しかったんだなぁ・・」
と思ったよ
でも違ったんだ
その集合写真で俺とツレの横に写っていた子がしばらくしてから死んだんだ。
その子は当時ツレが好きだった子だった。
もうすぐその子に会えるから嬉しかったんだろうなぁ・・・
旧陸軍の射場
2008.11.29 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
其処には連絡用のトロッコが敷設され、射爆場の監的壕と要塞砲の連絡を行っていた。
ある日のこと、一トン爆弾用の新型爆薬のテストが行われることになり、板橋から火工長がやってきた。
指揮所にて最終確認を受け、監的壕の前に設置された爆弾に向けて火工長以下5名の作業員がトロッコに乗って出発した。
火工長は軍服を着ており、残りは作業服に麦わら帽という出で立ちだった。
遅れて、見学者を乗せたトロッコが出発した。
そのトロッコが走っていたとき、突然レールに稲妻のような閃光が走り、試験用の爆弾が爆発した。
勿論、先に出発した火工長と作業員は粉微塵になって吹っ飛んだ。
しかし、作業員の遺体の一部は其処此処にあるのに、火工長の遺体だけが存在しない。
捜索隊は必死になって探した。
ふとコンクリートの壁に目をやると、人間の形をした影が浮き上がってきている。
コンクリートの合わせ目に、軍服の生地のような糸屑が霜降りの如く細く一面に挟まり込んでいた。
火工長は、爆風で吹き飛ばされた拍子に肉体と軍服を壁に圧入されてしまったのだ。
その肉体に込められた脂血が時間の経過と共に化学変化を起こし、浸みだしてきていたのである。
事故処理班が軍服のなれの果ての糸屑をピンセットで取り出し、人型を拭い去った。
しかし、翌日早朝、事故処理班が現場に行くと、また人型が浸みだしている。
このままでは士気に影響すると考えた処理班長は、壁を擦り続けた。
それでも、人型は怨念のように翌日には現れている。
逆上した処理班長は自らセメントを塗りたくった。
ところが、また人型が滲み出ていたと言う。
ついにたまりかね、タガネでコンクリートを片端から削り取り、分厚くセメントを塗ることで漸く人型は滲み出なくなったという。
下山途中で
2008.11.28 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
随分昔の話になるが、ある山に登った。実名出すと色々記録が残ってるんでよろしくない為、すべて伏せさせてもらう。
下山途中雨に降られ、適当な雨具を持たなかった俺は山腹の土手がえぐられているような場所を見つけ、そこで雨をやりすごそうと腰を下ろした。多少降り込んではくるが一時の雨宿りには十分な場所だった。予想に反し、雨は降り続き、霧さえ出てきた。
「こんなとこで野宿かよ…。」
もうすっかり日も落ちて、あたりは暗くなりはじめていた。
目の前の景色は山肌と木のみ。気色悪い。
カロリーメイトかじりながらシートに寝転がってラジオを聞いていると、誰かが前を通りかかった。時間は22時を回ったところ。
「道ぐちゃぐちゃで危ないですよ!」
声をかけてみた。
軽く会釈をしてこっちに入ってきた風貌は年の頃なら二十歳ぐらいか。でもなぜ若い女が夜の山をふらふら歩いてるんだ?
以下会話
「懐中電灯とかないんですか?」
「・・・・。」
「今降りるのは危ないですよ!」
「・・・・。」
「明るくなるまで待った方がいいですよ。」
「・・・・。」(一応うなずく)
ハイヒールにスカートとかだったら何だか変だとも思っただろうが一応俺なんかより重装備の登山ルックなんでそれ以上の不信は持たない事にした。
何を話すでもなく、下を見つづけている彼女に聞いてみた。
「一人で?」
「・・・・。」(首を横に振る)
「他の人は?」
「上で落石がありました。」(おー、やっとしゃべった!)
「ケガ人でたんですか?」
「・・・・。」
その一言を最後にまた沈黙が続いた。
朝になっていた。彼女は知らないうちに出発したらしい。
チェッ。(いろんな意味を込めて。)
下山途中レスキューだか警察だかとすれちがった。ヘリも飛んでた。
麓の食堂が開いてたんで飯でも食おうと入った。客同志の会話は昨夜、彼女の言っていた落石の話題でもちきり。
「全員ダメだってよ。」
外から入ってきた客が言った。
テレビのニュースがタイミング良くこの話題を流していた。
大学のパーティー全員死亡とか。公開されたパーティーの顔写真の中に昨夜の彼女の顔があった。
俺はそれ以来、山には行けない。
不可解な自殺
2008.11.25 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
これは実話ではない。かといって完全なフィクションでもない。
どこまでが事実かは、読む人の想像に任せる。ただ場所や日時を特定することはできない。
伝え聞いた話ではあるが、これを記す本人に、真偽の程が分からないからだ。
ただ、ある女性が亡くなったことは事実らしい。
数年前、一人の女性が鉄道自殺を図った。それは事後処理された後、自殺と断定された。
電車の運転手が目の当たりにしたことや、ホームにいた人たちの証言もあった。
しかし、彼女の家族と、婚約者である彼氏だけはなかなか認めようとしなかった。
彼女は二十代前半で健康に恵まれ、仕事や家族にも何ら問題はなく、前途ある未来が約束されていた。
彼女の死から月日が経ったが、結局、未来を失った彼は取り残された。
彼女との最後の会話に思いをめぐらせ、じりじりと自分の内に後退してしまった。
「これから死ぬって時に、あんな話はしないぞ」
彼は信念をもって事実を究明しようとした。自分だけが知っている真実を、世間に通用させようとした。
もしそれができないのなら、自分自身を失ってしまうと感じていたのかもしれない。
彼女はその夜会社での仕事を終え、友人と連れ立ってコンサートに行った。
終演後、かなり気分が高揚したこともあって、そのまま友人と居酒屋に入った。
話が尽きぬまま、気が付くと終電に近い時刻になっていた。
急いで駅に向かい、挨拶もそこそこ友人と別れ、一人電車に乗った。
ボーナスが出た週末ということもあって、車内は酔客やカップルなどで混んでいた。
彼女の家は郊外にあり、いくつかの乗り継ぎ駅を通過した先にあった。
異様な混み具合ではあったが、しばらく我慢すれば乗客も減るだろうと思っていた。
少しアルコールも入っているし、体も汗ばんでいる。まわりもそんな雰囲気で、朝のラッシュとは少し様子が違うなと思っていた。
さっきから、スカートの後ろに手の甲が当たるみたいだが、まさかそんなつもりではないだろう。彼女がそう考え始めた頃、手のひらが向けられた。
彼女は酔いが覚めた。恥ずかしいのと悔しいので、気持ちが混乱する。
電車のゆれにあわせ、体をよじったりするが、一向にやめる気配はない。まるでこちらの気持ちをあざけるように、その手は大胆になっていく。
背後にいる男が怪しいのだが、前後密着した状態で確認できない。 そのまま最初の停車駅に着き、彼女は車両を移ろうとした。しかし、人波に押されてホームに下りることができなかった。 それでも車内の中ほどに移動することはできた。
電車が動き出し、少し安堵していると、その手はいきなり来た。
あきらかに彼女を狙っている。人を蔑むような感触に、彼女は体を振って抗議した。
周りにいた二三人の男たちは、彼女に背を向けたり、両手を手すりに持っていったりと、それぞれが無関係であることを示そうとした。それほど彼女の動作は露骨だった。
遠巻きに見ていた男性と視線が合い、その冷ややかな顔つきに、彼女の方が狼狽した。
この次の駅で降りよう。各駅停車の終電があるはずだ。
彼女は体を硬くしたまま、そう決心した。あの手を捕まえる勇気はない。
目の前には酔って何やらブツブツつぶやいている中年男もいるし、時々顔を上げてこちらを睨みつけたりする。周囲の雰囲気に悪意すら感じ始めた。それでも、再びあの手が自分の方に向けられることはないと思った………。
突然彼女はその場に座り込んで悲鳴をあげた。
冷たい手が彼女の足首をつかんだのだ。
「大丈夫ですか」
大学生風の男が彼女に声をかけた。
車内の好奇な視線に晒されながら、しばらくは平静を装った。恐怖よりも羞恥心の方が勝っていた。
改札に向かう人々に取り残されるように、彼女は一人ホームに残った。
言い知れぬ不安に襲われ、彼女は携帯から自宅に電話した。
父親は寝ているらしく、迎えにはいけない。母親はタクシーで帰ってくるようにと念を押した。ホームにはまばらな人影があった。ある程度明るかった。にもかかわらず、思い出して体が震え始めた。彼女は彼に電話した。
「お尻にあった手がいきなり足首にきたんだよ。しゃがまない限り、そんなのありえない。でも本当なんだって」
彼女は事細かに状況を説明し、興奮気味に自分に起きたことを訴えた。
彼は安心させようと励ましながら、迎いに行くべきかもしれないと思った。
けれど無人の駅に彼女を一時間以上待たせることになる。踏ん切りがつかないまま,受話器の向こうから場内アナウンスが聞こえてきた。
「あっ,電車が来た。ごめんね,夜遅くに」
彼が最後に声をかけた時,彼女は何も答えなかったと言う。
しばらく沈黙があり,その後、
「ええっ?」
という小さな声をあげた。
彼女が線路を背にして立っていたのは,やはり背後に不安があったからだろう。
ただある目撃者の証言によれば、背中から倒れるというより,襟首を掴まれてひっぱられたようにも見えたと言う。
結局彼は会社を辞め,地元に帰った。しばらくは神経科に通院しながら,養生していたらしい。その後噂を聞かなくなったが,彼から突然連絡があった。
ある山寺で,宿坊の雑用をしながら暮らしているという。宗教に帰依することも考えているらしい。俺は休みを利用して、彼のもとを訪ねた。
季節は夏だったが、山間の風も涼しく、心地よい静寂があった。由緒ある古い寺には凛とした雰囲気があり、ここでなら彼も安静に暮らしていけるかなと思った。
夜が更け、あまり話すこともなくなり、二人黙って虫の音に聞き入っていた。
「今聞こえなかったか?」
彼は唐突にそう言った。
「ええっ?」
「そんな感じだよ」
彼は悲しげに微笑むと、ひっそり部屋を出て行った。
