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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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祖母の家

2009.07.12 (Sun) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

私は小さい頃、祖母の家に預けられていたのだが、そこでやたら不思議な事があった。

屋根で昼寝してて、起きてから祖母がいる台所に行ったら
「え、昼寝してた?あんたさっきまで居間で芋食ってたのに」
と言われ、居間へ行くと床に食いかけの芋(人間じゃない歯形付き)が転がってたり。

一緒に預けられてた弟がバケツ一杯にオタマジャクシ捕まえてきたの見て
「そんなに飼えないし、どうせあんた途中で飽きるんだから逃しな」
とオタマを全部川に返した翌日、玄関開けたらどでかいウシガエルがでんと座ってて、
私に一礼してノシノシ去って行ったり。

近所の子達と隠れんぼしてて、残り一人がなかなか見付からずに皆で探してて、誰かがふっと
「ところで、残り一人って誰だ?」
と言い出し、改めて数えてみたらちゃんと全員居て、誰も残り一人がどんな顔だったか、どこの誰なのかわからなかったり。

一度弟が行方不明になり、町中で探してる中、
庭の小さい祠みたいなのに向かって「弟が無事ですみますように」
とお願いして振り返ったら、そこに弟が突っ立ってた時はびっくりした。
弟は庭で遊んでた所までは覚えてるが、行方不明になってた間の記憶はまるで無いらしい。

中学生になって親元に戻り、たまに行くくらいになってからは何も起こらなくなって、ちょっと寂しい。

 








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時空の歪み三題(4)

2009.07.11 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

524 名前: マジ 03/03/06 07:03

いや、マジでなんだけどさ
いまリアルで時間転移?したよ

丁度夜の12時頃に2ちゃんのこのスレみて2時くらいで寝よう、っておもってたんだよ
で、丁度1時半くらいかな
ウチは居間にPC、つーかドリキャスがあってベランダから緑色の屋根の隣の家があるんだよ
で、ふとその時間にそっちの方見たらなんか変な感じするんだよね
で、ここ見る前に心霊写真スレみたから
「げ、リアルでなんかみちまいそう」
とか思ってたら
なんかちがうんだよ

夜で外は当然まだ暗くてさ
で、屋根の丁度中心に淡い光みたいなもんが見えて
それみてたら急に頭、というより目のあたりがいたくなってきて
両手で顔を前から押さえたんだよ

弾かれそうなのでわける


525 名前: マジ 03/03/06 07:09

で、一分くらいかな
ずっと押さえてて、ふっと痛みがきえたんだ
マジで汗がでるくらい痛くて、なんだろう?とか思いながら
手を離してもっかいベランダのほうみたらいまみたいに明るいんだよ
「え、ンなアホな!?」
って思って携帯みたら7時
確かに外は見えない状態だったけど絶対5時間近くも立つ程押さえてないって感覚は確かにあった

でも確かに時間が経った形跡?みたいのはあって
ネットが自動切断されてたり、ストーブの上のヤカンの水が全然なかったり・・・とか
マジでなんだったんだろう

痛みは全然なくなってるけど・・・


540 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/07 05:27

よく、寝て15分位しか起ってないと思って起きたら朝だった、って話しはよく聞くけど

俺の場合4~5歳の時の事だけど

夜9時ごろ寝ようと思って仰向けになり天井に吊るしてある蛍光灯を見たら
(ビデオのS端子を動かすと一瞬画面が白黒になるみたいに)
一瞬目の前の蛍光灯が白黒になって(体感時間0,1秒ぐらい)次の瞬間朝になっているという記憶がある

見ていた蛍光灯の位置も全く変わってなく意識も全く寝る前と同じだった
起きて朝だという事に気づくのに2,3分かかったw


553 名前: ネタじゃないよ 03/03/08 03:39

むかーし私が小学校2~3年の頃、何度も何度も同じ夢を見ていました。

それは、母の実家に母と二人で帰っていて、母、祖母、私の3人で家(築100年)の2階の廊下の突き当たりの扉を開けて、棒の様な細く真っ暗な廊下を通って、突き当たりの扉を開けるというものでした。

その扉を開けると、凄く穏やかで、明るい日差しが差し込んだ古い部屋があって、異様に大きく古く、足で漕ぐミシンらしきものが置いてあり、そのミシンの前に見覚えのない、だけどどこか懐かしい老婆が座っており、私に優しく笑いかけてくれます。

そういう他愛もない夢だったのですが、何故かそれを何度も何度も見続けるにつれ、子供だった私はそれが現実なのか夢なのかわからなくなってしまいました。

そして母と実家に帰省した時、よくわからなくなってしまった私は、祖母と母に直接聞いてみました。

そして、この他愛もなかったはずのこの話は、謎を深めていきます。


554 名前: ネタじゃないよ(続き) 03/03/08 03:48

私の問いかけに、母と祖母は「?」という顔をしながら「そんなのないよー」と言いながら笑っていました。

ムキになった私は「ある!絶対ある」と言って2階に駆け上がり、2階の廊下のつきあたりを見てみました。しかしそこには古い巨大な箪笥が置かれてあるだけでした。

「ほらーないでしょ。何変なこと言ってるの」
と言われながら渋々納得したのを覚えています。

それでこの話は終わったものだと思っていました。

しかしその数年後、中学生になった私はその実家に行き、背筋がぞっとするようなものを見つけてしまったのです。


558 名前: ネタじゃないよ(続き) 03/03/08 04:01

中学生になった私は、そんな夢の事などもう忘れていました。

そして久しぶりに実家に帰って、ふと家を見上げた時です。
何か「おかしい」と感じました。

私はその時、2階の廊下の突き当たりの向かい側から家を見上げていたわけなのですが、そこに「窓」があるのです。

つまり、廊下の突き当たりの箪笥の先に、「窓」があるんです。
当然、2階の部屋にそれに該当する窓はありません。というか、その部分だけぽっかりと部屋は無いんです。
窓の中は真っ暗で、すすけていて何も見えません。

急にあの夢のことが思い出され、私は急いで家に入って階段を駆け上がりました。
そしてそこには、やはり古い、巨大な箪笥が置かれてあります。

でもその時「普通廊下の突き当たりに箪笥は置かないだろう」ということに気づきました。
ここで私は急に怖くなり、その事を誰にも言う事ができませんでした。


564 名前: ネタじゃないよ(続き) 03/03/08 04:38

結局怖くなって何も言い出せず、それからさらに時間が過ぎました。
(いや結構ヘタレなもんで・・・)

そして高校生になった頃にこの事をふと思い出し、
「今度こそ何があるのか確かめてやろう」
と思っていました。

そして実家に帰ったとき、またあの家を見上げました。
「ぜーったいこの窓の事をばーちゃんから聞き出してやる」
と考えてました。
あの部屋は一体何なのか?何故部屋を封印しているのか?あの優しそうなお婆さんは何者なのか?


でも。結局何も聞けませんでした。
なぜなら、そこに「窓」が無かったんです。

<最後に続く>


569 名前: ネタじゃないよ(最後) 03/03/08 04:53

いやこれは「夢オチ」ではなく、実は現在進行中の話です。
なので、まだ本当のオチはありません(すいません)。

実は先日、その家が取り壊されることになり、最後と思ってその家を見に行ったんです。
で、その壁を見上げたところ「その部分だけ、壁が新しく塗り潰されている」のに気づいてしまいました。

つまりこれは、「窓」が潰されたことを意味しています。

その場にばーちゃんはいなかったのでまだ問いつめていませんが、近日中に本当の事を聞いてみようと思っています(母はもう他界)。

でも、部屋を封印し、窓を潰すことの意味。そして見た事もないお婆さんと足漕ぎミシンの風景。あの明るく穏やかな、優しい部屋を、あそこまで潰して、抹殺してしまう意味を考えると、何故か無性に怖くなります。

とりあえず近い内に真相を聞いて、またUPします。
正直、怖いです。時空の歪みだったらまだほっとしますが。


570 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/08 04:56

>>569
やめとけ。
あんたがいなくなったら悲しむ人もいるだろう。
謎は謎のままにしときなさい。


572 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/08 05:00

>>570
そうなんです。

実は私の母は、最初に「あそこに部屋があるー」と私が騒いだ数ヶ月後になんとも妙な事故で、誰にも気づかれることなく、一人で悲惨な死を遂げました。

もしかすると・・・と思うこともあります。

正直、怖いです。

 








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時空の歪み三題(3)

2009.07.08 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

460 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/21 21:38
幼稚園くらいのときに、近所であそんでて、道の角を曲がったら、突然そこはひまわり畑だった。
でも、それっきりその場所はどこだかわからなくなってしまった。
そのとき一緒にいた子もぼんやり覚えてて、空の青とひまわりの黄色は鮮明に覚えてるんだけど、あれは夢か現か‥‥

461 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/21 21:39

小学校3年くらいのとき友達と自転車で学区外を探検しているとき、商店街の布団屋の隣に横道があり、その奥に公園があるのを発見した。

こんな奥まった所に公園が?と思い、行ってみたら公園の隣には駄菓子屋が。
そこでお菓子を買って、公園で食べた。
公園には私たち以外に遊んでいるひとがいなくて、なんだか「秘密の場所」を見つけた気分になり、それから数回そこに行った。

その後、中学生になった私はその商店街にある塾に通うようになった。
数年ぶりに布団屋の前を通ったら、布団屋のすぐ隣には建物があって、横道も公園もなくなっていた。
その時は「ああ、横道をつぶして建物が建ったのか~」となんの疑問も持たなかった。
高校に入学してみたら、なんとその布団屋の息子がクラスメイトだった。

私は普通に
「昔アンタの家の横に道があって、その奥に公園があったよね?」
と聞いてみた。
答えは、
「道なんかない。公園もない。うちはずっと昔からすぐ隣に建物が建っている」
とのこと。

あの時はゾッとしたな~。
その公園と駄菓子屋には5回は行ったと思うし、この話を当時一緒に行った友達にしたら
「うん、あそこに公園あったよね。確かに行ったよ」
と言ってくれた。
・・・・一体あれはなんだったんだろう。

462 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/21 21:40

小学校高学年の時、隣町まで本を買いに行った帰り道。
日頃から寄り道(散歩)するのが好きだった俺は、その日も見知らぬ細い道を見つけ、わくわくしながらそこを進んだ。
暫くすると、片側一車線の道路に出た。

「へぇ、こんな広い道もあったんだ(当方出身、マジ田舎)」
と思い、少し進んだら、なんと、いきなり海が広がっていた!!!。
その辺りからは自動車で10分以上走らなければ、とてもじゃないが、海へと出るような場所ではない。
まして、近くの海は必ず、砂浜と松林があるというのに、そこは民家が真横にあり、道路が直接海へとつながっていた。

その時俺は、それを不思議にも思わず、
「こんなとこに海があるのか…。またこようっと」
と思って、その日はそれで帰った。
もちろん、その後、その町であの海を見たことはない。

高校生になって、その道を辿ってみたが、そこはコンクリートの崖で行き止まりだった。
だが、幻想であるはずがない。

心地よい潮の香り、優しい波の音、水面に反射してきらめく日差し、そして、自分がそこにいたことを、そこに立った時に、俺はしっかりと覚えていた。
陽の当たらない道の下で。

 








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時空の歪み三題(2)

2009.07.07 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

194 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/19 07:48

かなり前の事だが
夜中に目が覚めてトイレに行った。
時計を見たら1時22分でした。
寒かったので震えながら布団に入って
まばたきしたら昼の11時6分になっていました。
当時は起きたらスグに夢日記を書いていたので
この出来事も日記に書いてある。
これは時空の歪みとは関係ない?
疲れていただけかな…

202 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/19 17:33

昔、社宅に住んでいた頃、庭にお砂場を作ろうってんで、子供のいる親たちで
海岸から砂を運んできてた。で、とりあえず場所ができあがるまで、って感じで
大きな四角い衣装ケースみたいなやつに砂を入れて庭に置いてあった。
それぞれスコップとか持ってきて、その衣装ケースの砂場で遊んでたんだけど、
ちょっと目を離した隙に、スコップとかバケツとかなくなっちゃうのね。
最初は誰かが取っていったのかと思ってたんだけど、ある日砂遊びをしてたら、
目の前でスコップやおもちゃがズブズブと砂に沈んでいったの。
あわてて砂に手を突っ込んでかき回したんだけどどこにもなくて、親に言っても
信じてもらえなかった上に、うそ言うな!って怒られた。


203 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/19 17:34

続き・・・
で、またとある日に、同じようにボールかなんかがなくなって、今度は友達のお母さんに
見てもらった。そしたら手をいれてみても、ぜんぜん底に手がつかなかったみたい。
びっくりして、他のお母さんを呼びに行ってみてもらったら、ちゃんと底に手がついた。
その後、砂場スペースができて、砂を入れてみたら、足りなかったので、また海に砂を
取りに行くことになって、そしたら、社宅で行方不明になったおもちゃが海岸から
ゴロゴロ出てきたんだって。
私、うそ言ってなかった!って思って、親にあやまれ!って詰め寄ったら、おもいっきり
ビンタされて、子供心に理不尽だと思ったよ。
あれは何だったんですかね?

 








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「カン、カン」

2009.07.06 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

幼い頃に体験した、とても恐ろしい出来事について話します。

その当時私は小学生で、妹、姉、母親と一緒に、どこにでもあるような小さいアパートに住んでいました。夜になったらいつも畳の部屋で、家族揃って枕を並べて寝ていました。ある夜、母親が体調を崩し、母に頼まれて私が消灯をすることになったのです。
 
洗面所と居間の電気を消し、テレビ等も消して、それから畳の部屋に行き、母に家中の電気を全て消した事を伝えてから、自分も布団に潜りました。横では既に妹が寝ています。
普段よりずっと早い就寝だったので、その時私はなかなか眠れず、しばらくの間ぼーっと天井を眺めていました。

すると突然、静まり返った部屋で、「カン、カン」という変な音が響いだのです。
私は布団からガバッと起き、暗い部屋を見回しました。しかし、そこには何もない。
「カン、カン」
少しして、さっきと同じ音がまた聞こえました。どうやら居間の方から鳴ったようです。
隣にいた姉が「今の聞こえた?」と訊いてきました。空耳などではなかったようです。
もう一度部屋の中を見渡してみましたが、妹と母が寝ているだけで、部屋には何もありません。

おかしい・・・確かに金属のような音で、それもかなり近くで聞こえた。
姉もさっきの音が気になったらしく、「居間を見てみる」と言いました。私も姉と一緒に寝室から出て、真っ暗な居間の中に入りました。そしてキッチンの近くからそっと居間を見ました。

そこで私達は見てしまったのです。
居間の中央にあるテーブル。いつも私達が食事を取ったり団欒したりするところ。
そのテーブルの上に人が座っているのです。こちらに背を向けているので顔までは判りません。でも、腰の辺りまで伸びている長い髪の毛、ほっそりとした体格、身につけている白い浴衣のような着物から、女であるということは判りました。

私はぞっとして姉の方を見ました。姉は私の視線には少しも気付かず、その女に見入っていました。
その女は真っ暗な居間の中で、背筋をまっすぐに伸ばしたままテーブルの上で正座をしているようで、ぴくりとも動きません。私は恐ろしさのあまり、足をガクガク震わせていました。
声を出してはいけない、もし出せば恐ろしい事になる。その女はこちらには全く振り向く気配もなく、ただ正座をしながら私達にその白い背中を向けているだけだった。

私はとうとう耐え切れず、
「わぁーーーーーっ!!」
と大声で何か叫びながら寝室に飛び込んだ。
母を叩き起こし、
「居間に人がいる!」
と泣き喚いた。

「どうしたの、こんな夜中に」
そういう母を引っ張って、居間に連れていった。居間の明りを付けると、姉がテーブルの側に立っていた。さっきの女はどこにも居ません。テーブルの上もきちんと片付けられていて何もありません。しかしそこにいた姉の目は虚ろでした。今でもはっきりとその時の姉の表情を覚えています。私と違って、彼女は何かに怯えている様子は微塵もなく、テーブルの上だけをじっと見ていたのです。

母が姉に何があったのか尋ねてみたところ、
「あそこに女の人がいた」
とだけ言いました。
母は不思議そうな顔をしてテーブルを見ていましたが、
「早く寝なさい」
と言って3人で寝室に戻りました。私は布団の中で考えました。アレを見て叫び、寝室に行って母を起こして居間に連れてきたちょっとの間、姉は居間でずっとアレを見ていたんだろうか?

姉の様子は普通じゃなかった。何か恐ろしいものを見たのでは?そう思っていました。
そして次の日、姉に尋ねてみたのです。
「お姉ちゃん、昨日のことなんだけど・・・」
そう訊いても姉は何も答えません。下を向いて、沈黙するばかり。私はしつこく質問しました。
すると姉は小さな声でぼそっとつぶやきました。

「あんたが大きな声を出したから・・・」

それ以来、姉は私に対して冷たくなりました。話し掛ければいつも明るく反応してくれていたのに、無視される事が多くなりました。そして、あの時の事を再び口にすることはありませんでした。
あの時私の発した大声で、あの女はたぶん、姉の方を振り向いたのです。
姉は女と目が合ってしまったんだ。きっと、想像出来ない程恐ろしいものを見てしまったのだ。
そう確信していましたが、時が経つにつれて次第にそのことも忘れていきました。

中学校に上がって受験生になった私は、毎日決まって自分の部屋で勉強するようになりました。
姉は県外の高校に進学し、寮で生活して、家に帰ってくることは滅多にありませんでした。
ある夜、遅くまで机に向かっていると、扉の方からノックとは違う、何かの音が聞こえました。
「カン、カン」
かなり微かな音です。金属っぽい音。それが何なのか思い出した私は、全身にどっと冷や汗が吹き出ました。これはアレだ。小さい頃、母が風邪をひいて、私が代わって消灯をした時の・・・
「カン、カン」
また鳴りました。扉の向こうから、さっきと全く同じ金属音。

私はいよいよ怖くなり、妹の部屋の壁を叩いて、
「ちょっと、起きて!」
と叫びました。
しかし妹はもう寝てしまっているのか、何の反応もありません。母は最近ずっと早寝している。
とすれば、家の中でこの音に気付いているのは私だけ・・・。独りだけ取り残されたような気分になりました。そしてもう1度あの音が。

「カン、カン」

私はついにその音がどこで鳴っているのか分かってしまいました。
そっと部屋の扉を開けました。真っ暗な短い廊下の向こう側にある居間。そこはカーテンから漏れる青白い外の光でぼんやりと照らし出されていた。

キッチンの側から居間を覗くと、テーブルの上にあの女がいた。幼い頃、姉と共に見た記憶が急速に蘇ってきました。あの時と同じ姿で、女は白い着物を着て、すらっとした背筋をピンと立て、テーブルの上できちんと正座し、その後姿だけを私に見せていました。
「カン、カン」
今度は、はっきりとその女から聞こえました。

その時私は声を出してしまいました。何と言ったかは覚えていませんが、またも声を出してしまったのです。すると、女は私を振り返りました。女の顔と向き合った瞬間、私はもう気がおかしくなりそうでした。
その女の両目には、ちょうど目の中にぴったり収まる大きさの鉄釘が刺さっていた。

よく見ると、両手には鈍器のようなものが握られている。そして口だけで笑いながらこう言った。
「あなたも・・・あなた達家族もお終いね。ふふふ」

次の日、気がつくと私は自分の部屋のベッドで寝ていました。私は少しして昨日何があったのか思い出し、母に居間で寝ていた私を部屋まで運んでくれたのか、と聞いてみましたが、何のことだと言うのです。
妹に聞いても同じで、
「どーせ寝ぼけてたんでしょーが」
とけらけら笑われた。
しかも私が部屋の壁を叩いた時には妹は既に熟睡してたとのことでした。そんなはずない。

私は確かに居間でアレを見て、そこで意識を失ったはずです。誰かが居間で倒れてる私を見つけて、ベッドに運んだとしか考えられない。でも改めて思い出そうとしても頭がモヤモヤしていました。
ただ、最後のあのおぞましい表情と、ニヤリと笑った口から出た言葉ははっきり覚えていた。
私と、家族がお終いだと。

異変はその日のうちに起こりました。
私が夕方頃、学校から帰ってきて、玄関のドアを開けた時です。いつもなら居間には母がいて、キッチンで夕食を作っているはずであるのに、居間の方は真っ暗でした。電気が消えています。

「お母さん、どこにいるのー?」
私は玄関からそう言いましたが、家の中はしんと静まりかえって、まるで人の気配がしません。
カギは開いているのに・・・掛け忘れて買い物にでも行ったのだろうか。のんきな母なので、たまにこういう事もあるのです。やれやれと思いながら、靴を脱いで家に上がろうとしたその瞬間。

「カン、カン」
居間の方で何かの音がしました。
私は全身の血という血が、一気に凍りついたような気がしました。数年前と、そして昨日と全く同じあの音。ダメだ。これ以上ここに居てはいけない。恐怖への本能が理性をかき消しました。
ドアを乱暴に開け、無我夢中でアパートの階段を駆け下りました。

一体、何があったのだろうか?お母さんは何処にいるの?妹は?
家族の事を考えて、さっきの音を何とかして忘れようとしました。これ以上アレの事を考えていると気が狂ってしまいそうだったのです。すっかり暗くなった路地を走りに走った挙句、私は近くのスーパーに来ていました。
「お母さん、きっと買い物してるよね」
一人で呟き、切れた息を取り戻しながら中に入りました。

時間帯が時間帯なので、店の中に人はあまりいなかった。私と同じくらいの中学生らしき人もいれば、夕食の材料を調達しに来たと見える、主婦っぽい人もいた。その至って通常の光景を見て、少しだけ気分が落ち着いてきたので、私は先ほど家で起こった事を考えました。

真っ暗な居間、開いていたカギ、そしてあの金属音。家の中には誰もいなかったはず。アレ以外は。

私が玄関先で母を呼んだ時の、あの家の異様な静けさ。あの状態で人なんかいるはずがない・・・。
でも、もし居たら?私は玄関までしか入っていないので、ちゃんと中を見ていない。ただ電気が消えていただけ。

もしかすると母はどこかの部屋で寝ていて、私の声に気付かなかっただけかもしれない。
何とかして確かめたい。そう思い、私は家に電話を掛けてみることにしたのです。
スーパーの脇にある公衆電話。お金を入れて、震える指で慎重に番号を押していきました。
受話器を持つ手の震えが止まりません。1回、2回、3回・・・・コール音が頭の奥まで響いてきます。
「ガチャ」
誰かが電話を取りました。私は息を呑んだ。耐え難い瞬間。
「もしもし、どなたですか」

その声は母だった。その穏やかな声を聞いて私は少しほっとしました・・・が、この時、一瞬でも安心してしまった私は愚かでした。
「もしもし、お母さん?」
「あら、どうしたの。今日は随分と遅いじゃない。何かあったの?」

私の手は再び震え始めました。手だけじゃない。足もガクガク震え出して、立っているのがやっとだった。
あまりにもおかしいです。いくら冷静さを失っていた私でも、この異常には気付きました。
「なんで・・・お母さ・・・」
「え?なんでって何が・・・ちょっと、大丈夫?本当にどうしたの?」
お母さんが、今、こうやって電話に出れるはずはない。私の家には居間にしか電話がないのです。

さっき居間にいたのはお母さんではなく、あのバケモノだったのに。なのにどうして、この人は平然と電話に出ているのだろう。それに。今日は随分と遅いじゃない、と。まるで最初から今までずっと家にいたかのような言い方。私は、電話の向こうで何気なく私と話をしている人物が、得体の知れないもののようにしか思えなかった。
そして、乾ききった口から、何とかしぼって出した声がこれだった。
「あなたは、誰なの?」

「え?誰って・・・」
少しの間を置いて、返事が聞こえた。
「アナタノ母サンヨ。フフフ」

 








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