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都市伝説・・・奇憚・・・blog

都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。 メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ ☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中! ☆☆気がつけば1億PV☆☆

見知らぬ女の子

2009.09.26 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

640 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/16 17:02
幼いころの、自分としては洒落にならない話です。
と言ってもはっきりしない記憶なのですが。

確か夕方だったと思うのですが、私は一人で留守番をしていました。
しばらくテレビを見ていたのですが、そのうちすっかり飽きてしまい
なんとなく窓を開けて外を眺めました。
すると、突然アパートの隣室の窓が開いて、女の子が半ば体を乗り出すようにして顔を覗かせました。
私より2、3歳年上らしい、見知らぬその女の子と何か会話をしたような気もするのですが、その内容は憶えていません。
そのうち、女の子は
「外で遊ぼう」
と言い出しました。
私は
「ドアが開かない」
と答えました。


641 名前:640 投稿日:02/10/16 17:12
すると女の子は
「窓から出ればいいのに」
と言って、笑いながらヒラリと手すりを越えて飛び降り、下の草むらにポンと着地しました。
「早くおいでよ」
と手を振っているのを見て、私も
「なんだ簡単じゃん」
と思って続いて降りようとしました。

その時背後で悲鳴が聞こえ、次の瞬間私は畳の上に投げ倒されてました。
見上げると鬼のような形相の母がいて、私はおしっこをチビリました。

そこは3階でした。もし窓から飛び降りていたら軽い怪我では済まなかったでしょう。
年が経つにつれて、
「あの時母の帰りがもう少し遅かったら」
と思ってゾッとするようになりました。



643 名前:640 投稿日:02/10/16 17:26
ついでですが、アパートの隣室に子供はいなかったそうです。
私が
「だって、さっき隣の窓から飛び降りた子がいたもん!平気だったもん!」
と言い張るので母が確認しに行ったのです。
隣室の老夫婦は、そんな女の子は全く知らないと言っていたそうです。
お陰で私はウソツキだと叱られ、一週間のおやつ禁止が言い渡されました。(3日目に恩赦が出ましたが)

もしかしたら私の見間違いか、空想の産物なのかもしれません。
でも、幼い子供が窓から転落して死亡したというニュースを見るたびに、あの女の子のことを思い出してしまいます。
幼い子供さんをお持ちのかた、どうか気を付けてください。
「もし窓の外で誰かに誘われてもついていっちゃ駄目よ」
と、念のために教えてあげてください。
バカみたいかもしれませんが、でも万一ということがありますから。

 








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心霊写真(3)

2009.09.25 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

567 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 19:53
心霊写真。

小学生の頃、友達が持ってきた「心霊写真」を見せてもらいました。
電気を消した真っ暗な和室が写るその一枚。
見た感じ、幽霊らしきモノは見当たりませんでした。

私は
「コレのどこが心霊写真なの?」
と聞きました。
「よく見てよ」
友達が気味悪そうに言い捨てました。

目をこらして、よく見ました。
すると、赤い糸切れのようなもの(3~5mm程度の細い線)が、写真上にいっぱい写っているのが見えました。
垂直に、何もない空間から垂れ下がるように・・・
その時、
「うわっ!!」
私は叫びました。

赤いたくさんの糸は血。
口から流れる血。
人間の顔が写真に一面に写っている!
口から血を流しながら、あっちにもこっちにも!
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい!

「これ、お父さんとお母さんの部屋」
友達が表情のない声でそう言ったのを、今でも覚えています。

 








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3人の少女

2009.09.24 (Thu) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

523 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:24
俺の体験した話。

去年の夏、その日もいつも通り夜中まで起きていて、2時過ぎくらいだったと思う。
見てたTV番組が終わったから、なんとなくコンビニにアイスでも買いに行こうかなって思った。
うちは田舎だから一番近いコンビニまで歩いて15分くらいかかる。

いつもは短い距離だけど車で行ってた。でもその日は涼しかったし、散歩がてら歩いて行くことにした。
夜に散歩するのってなんかテンションが上がった。コンビニまではカーブのかかった一本道。
夜中だし車はまばら。間隔は広いけど街灯もある。道の両脇に枝状に50m程度の路地が3本程度あって、路地に面して家がならんでる。

路地の突き当たりはガードレールがあって行き止まり。その先は田んぼ。
つまり俺の通ってた道は田んぼの真ん中を貫いていて、その道の回りに徐々に家が建っていったってカンジ。
並んでる路地から路地へはいったん大きい道に出てからじゃないと行けない。奥で通じてない。間に家があるから


524 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:25
で、その道をプラプラ歩いていたら後ろから誰か来る。音で分かったんだけど、後ろをチラって見たら後ろの方から3人の小さい女の子が横に並んで手を繋いで歩いてくる。街灯があるとはいえ間隔が大きく空いてるので顔を確認できるほどは明るくない。

その時は普通に
「こんな時間に何してんのやろ?遅までやってる塾とかあるんかな?俺と同じコンビニいくんかな?」
とか考えてた。ちょっと気持ち悪いっていうのもあったんで、若干早歩きで歩いた。
でもチラチラ見てると女の子達はどんどん追いついてくる。走るのも格好悪いので、先にいかそうと思った。

ジュースの自販機の前に立って、金を入れて……後ろを女の子達が通り過ぎていく。無言で。
欲しくもないジュースを買って、女の子の後ろを歩き始め気づいた。
「(この子ら同じ格好してるなぁ…)」
そう、膝くらいのスカートに白いシャツ。色も濃淡から言って同じだと思う。それに髪型も一緒。
一言も喋らない。

「(学校の制服かなんかかな?)」
と思いつつも気持ち悪くなってきて、今度はゆっくり歩いて距離をとることにした。
しばらく歩くと路地が見えてきた。前を行く女の子達はその角を曲がって路地へと入っていく。
俺は正直ホッとした。


525 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:26
100メートルほど進んで(距離はだいだい)次の路地が見えてきた。路地にさしかかろうとしたその時、目の前をさっきの女の子達がその路地から出てくる。光の加減か顔が確認できなかった。怖かった。また無言で前を歩き始める…

俺はその路地の入り口で立ち止まって奥を見てみた。やっぱりさっきの路地とは通じていない。
さっきの路地とはだいぶ離れてるし、その間は田んぼ。田んぼのあぜ道を通ってくるのも無理。
田んぼと住宅のある路地とは1メートル以上高低差がついていて上がることなんか出来ない。

なにより俺は女の子がいなくなってから早歩きのペースに戻していたから、路地の奥まで行って田んぼに飛び降りて、真っ暗なあぜ道を走ってまた路地になんとかよじ登り、素知らぬ顔で路地から俺の前に出てくる、なんてこと出来ないはず。

そんなことを色々考えたら余計怖くなってきて、コンビニに行くのはもうやめようと思った。
とりあえず怖いから持ってた携帯で友人にに電話。出ない。他の奴にも電話。出ない。
しかたがないので電話するフリをして道を引き返す。後ろから女の子達もついてくる…

絶対ヤバイと思った。かなりの早歩きで歩いた。さっき女の子達が入っていった路地の前を過ぎる時、その路地から女の子達が出てくるのが横目で見えた。後ろにはいない。横から出てきた。
もう競歩なみに早歩き。なんとなく走ったらヤバイと感じてた。


526 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:26
後ろも見ず必死に歩いて家に着いた。家に入ってから追ってきていないか気になった。でも玄関を開けて見るのは怖かった。俺の家はトイレから家の前の通りが見渡せたのでとりあえずトイレへ。

トイレの窓をちょっと開けて見てみた。道を挟んだ向こう側に3人の女の子達が立ってこっちを見てた。
トイレの窓から覗いてる俺の方を。3人手を繋いで。初めて顔が確認できた。無表情だった。
無表情で黙ったままじっとこっちを見てた。

女の子達が道をわたってこっちに歩いてくる。
トイレから飛び出して2階の自分の部屋に走った。行く時に照明をつけたままだったのが良かった。
友人への電話も繋がった。その日は朝まで友人と喋ってた。



545 名前:523 投稿日:02/10/15 15:48
その友人と話していたのはやっぱりさっきまでの体験の話だった。友人は面白半分に、
「そういう遊びしてた子らやったんやて。6人おったんやて。」
なんて言ってた。自分自身も冷静になって考えてみると霊とかの仕業にするのは馬鹿らしく思えてきた。
「お前実はロリコンやろ?自分の願望が幻影になってみえとんねん!」
「ロリコンちゃうわ!それに俺はショートの方が好きやっちゅーの」
なんて話していて、ふと気になった。

「俺、さっきから話してて女の子の顔がどんなんやったか言ったっけ…?」
「いや、聞いてへん。3人とも同じ顔やったんちゃうかなって、勝手に思ってた」
そう。しっかり見たはずなのに思い出せない。
3人の顔が同じだったのか、違ったのか?
かわいい?かわいくない?

無表情なのは覚えてる。でも顔のイメージが凄く希薄だった。理由がわからない。
また訳もなく怖くなった。


546 名前:523 投稿日:02/10/15 15:48
翌朝、母親にこの話をしてみると笑いながら
「またアンタはそんな訳のわからん話をする」
また?また?

そして急に思い出した。俺が子供の頃の不思議な体験。
それは多分幼稚園か小学校低学年の思い出だと思う。俺は家族でどこかに旅行に行っていた。
旅行先でお祭りがあって…縁日の出店が並んでた。通りの両脇にずらり並んだ店。
俺と姉は親と離れてウロウロしていた時、怖いマスクの店を見つけた。

お面じゃなくてマスク。フランケンシュタインのだったり、血を流したドクロみたいなのだったり。
ズラってならんでた。俺も姉も欲しいと思った。そういうマスクを見たの初めてだったから。
で、後から来る親を呼びに行った。親を連れてくる。
店がない…


547 名前:523 投稿日:02/10/15 15:49
マスク屋の横の店で買ったトウモロコシは手に持ってる。その隣にあるはずのマスク屋がない。
あるべき空間も無い。トウモロコシ屋のとなりは別の食べ物の店だった。俺と姉はお互いに必死で言い合った。
「ここにあったもん!」「ここにあった!」って。
そのあと必死に探した。でもそこまで大きなお祭りじゃないから端から端まで見るのなんてすぐ終わる。
やっぱりない。
それでもまだ欲しかったから、俺は1人でウロウロしてたんだと思う。で、迷子になった。

ワァワァ言いながら泣いてたその時、後ろから「お面」を被った同い年くらいの女の子3人が歩いてきて…
何故か必死で逃げた。怖かった。どんなお面だったかは思い出せない。でもマスクじゃなくてお面だったのは覚えてる。
親を見つけて必死で訴えた。変なのが追いかけてくるって。
でも俺の後ろには誰も追ってこなかった。お面をつけた女の子もいなかった。


548 名前:523 投稿日:02/10/15 15:49
結局その女の子達がなんなのか、その後も分からなかった。
ただ、一つだけ分かったことがある。それは自分の「お面恐怖症」の原因。
もう20を超えてるのに恥ずかしい話だけど、俺は「顔が見えないモノ」が凄く怖い。
「着ぐるみ」もダメ、ピエロもだめ。親しい友人でもお面を被った瞬間に恐怖の対象になる。

ディズニーランドなんか絶対行けない。理由もなく怖い。
これは小さい時からそうだったので、ずっと原因が分からなかった。
でもこの体験のおかげで思い出せた。
またそれは、小さい時にその女の子達に自分が会っているという証拠でもあった。

 








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屋根の上の何か

2009.09.23 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

475 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 00:20
現在進行形の話でよければ・・・

昨晩、知人の家で二人で飲んでました
テレビは点けっぱなしにしてあったので、話題が尽きると自然と二人で黙ってテレビを眺めてました

で、ローカル局の数分程度のニュース番組を見ていた時、我々は同時に気付いてしまいました
ちょうど、「資料映像:○○町」というテロップで、上空からヘリで住宅街の様子が流れていました・・・

友「あ、○○町ってここじゃん!」
私「おー、もしかしたら映ってるかもなぁ」
友「ちょっと待てよ・・・あの駐車場がこっちの向きで映ってるって事は・・・あった!」
私「おぅ!映ってる映ってる(笑)」

二人して、画面の片隅に半分だけ映っている知人宅をテレビに寄って指差しながら(酔っているのもあって)馬鹿笑いしていました
しかし、映像が途切れる直前、僅かにカメラがぶれ、一瞬だけですが知人宅全体がテレビに映ったのです

友「・・・あれ?」
私「・・・ん?お前も見えた?」
知人の家は典型的な二階建ての一戸建てで、屋根は紺色の瓦が敷き詰められているのですが・・・
友「・・・なんか、赤いのが屋根に乗ってたような・・?」
私「うーん、何かの見間違い・・・には見えなかったような・・・?」

確かに、屋根の上に赤い「何か」が乗ってるのを、なまじテレビに近づいて注視していたために見てしまいました・・・
ちなみに彼の家は、急坂の丘を造成した住宅地の一番上にあるため、
屋根に直接よじ登る以外に確認することが出来ません
しかも、家の形の関係上、庭から梯子をかけないと登れず、家族にも言うに言えない状況が続いています

少なくとも、あの赤い「何か」が今現在は屋根の上にない(いない?)事だけでも確認したいのですが・・・

 








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ヒッチハイク(1)

2009.09.21 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

443 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:09
以前遠距離恋愛をしていた。
彼女は関西、俺は東京に住んでいた。
 九月の三連休、知人に車を借りて彼女に会いに行くことになった。
会社での仕事を終えて、夜の十一時くらいに東京を出発した。
体は疲れていたが、彼女会いたさに強行した感じだった。
途中のサービスエリアで仮眠をとるつもりだったが、久々の長距離運転で興奮し、まったく眠たくなかった。
 
それでも、どこかで休まなければ、翌日の予定が狂ってしまう。
浜名湖のSAなんかいいかもしれない、売店が開いてればうなぎパイでも買うか、車のスピードを落とし、トラックの後を追走しながらそう考えた。



444 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:19
 サービスエリアでトイレに入り、売店をのぞいたが閉まっていた。
自販でジュースを買い、あたりを少し見て回った。
普通車の駐車区画では、何台かの車が仮眠の為に停車している。
俺は少し離れた場所に車を移動し、寝ることにした。

 蒸し暑い夜だった。湖に近いから多少涼しいだろうと思っていたが、そうでもなかった。
ウィンドウを半分開けて、シートを倒して目を閉じる。
車のエンジン音が遠くなり、うとうとしかけた頃、コツコツという音で目がさめた。
 誰かが窓をノックしていた。

 黒いノースリーブのワンピースを着た女性が立っていた。



445 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:20
いきなりの事で驚いたが、眠気はいっぺんで吹き飛んだ。
 目の前にいる女性は若く、何か場違いのような妖艶さを全身から醸し出している。
「どうしました?」
 どきまぎしながら訊ねた。
「名古屋まで行きたいのですが」
 女性はそれだけぽつりと答えた。
名古屋で高速を降りる予定はなかった。時計は二時を回っている。

仮眠をとらなければ、朝には京都で彼女と落ち合うことになっている。
「だめですか」
「これってテレビの番組か何かですか?もしかしてタレントの人?」
 女性は潤んだ瞳でこちらをじっと見つめていた。
興奮気味に色々話し掛けるが、憂いのある表情を浮かべて黙っている。
そして、小さく頭を下げると、立ち去ろうとした。

「名古屋までいいですよ」
俺は焦ってそう声をかけた。こんなことめったにあることじゃない。



447 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:22
女性は一瞬微笑んだようにも見えた。
助手席の方に回りこみ、隣に座るのかと思ったが、ドアノブに手を掛けて躊躇した。
(まあ初対面だし、ちょっと警戒してるのかな)
女性が後部座席の真ん中あたりに座るのを確認して、俺はエンジンをかけた。
ライトに映し出された二人組みの男がこちらを伺っていたらしい。

ハンドルを切ろうとして横を確認すると、車のドアを開けっ放しにした若い男が、上目遣いでこちらを見ている。
(こんなモデルみたいな女が俺を選んだんだ。羨望の眼差しってやつかね)
その時は脳天気にそう考えた。

 高速に出てから、その女性はバックミラーごしにこちらをじっと見ていた。
まずヒッチハイクすることになった経緯から聞こうとしたのだが、列をなす大型トラックの騒音にかき消され、声が届かないようだった。
なかなか話が通じずに、というより、会話にならないまま車は西に向かった。

時々バックミラーに目をやると、女性は少し眉間にしわを寄せ、俺をじっと見つめていた。
「ちょっと気分が悪いので横になります」
「あっ、はい。どうぞ」




449 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:23
車はトンネルに入っていて、かなりの騒音だったのだが、はっきりと聞き取れた。
少し動揺してバックミラー越しに確認すると、女性の姿は見えなくなっていた。

 話し掛けることがなくなって、少し落ち着いてきたのだと思う。
自分の今の状況を考える余裕が出てきた。
女性への下心や彼女に対する苦しい言い訳、友人らのうまくやった話などが頭を駆け回ると、たちまち余裕はなくなった。

 トンネルのゆるいカーブで突然側壁が迫った。
慌ててハンドルを戻すと、トラックのホーンが反響する。
ぎりぎりでやり過ごすとメーターは150キロを超えていた。
あやうく事故を起こしかけて、動悸が激しくなっていた。
スピードを落としてトンネルを抜けてから、前後を走る車のライトが消えた。 
(疲れている。やっぱり休もう)



450 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:24
「具合どう?」
ほとんど車の流れが途絶え、一呼吸ついたところだった。
「いやあ、さっきはちょっと危なかった。」
返事はない。
 すぐに美合PAの道路標識が見えた。
「寝てるのかな?」
見晴らしのいい直線で振り返ると、まっ白いふくらはぎが目に入った。
心もちスカートがめくれている。もう一度確かめようとすると、突然女性が運転席に手を伸ばした。シートの左肩のあたりを指でつかんだようだ。

「大丈夫?」
 そう声をかけると、苦しげにうーんとうめいている。
スピードを上げてPAに向かう。具合はどうか、持病があるのか質問するが、女性は低い声で唸っているばかりだった。
 車を駐車区画に入れ、いったん外に出て扉を開けた。
すると相手は体を起こし、一瞬こちらを睨みつけた。
「ねえ、どこが痛いの」
不安と混乱で強い口調になった。
「黙っていても分からないよ」
「水を」
女性は怒ったような顔でそれだけ言うと、額に手を当て頭を伏せた。



451 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:25
言われるままに車を離れ、水を求めて休息所へ走った。
ここまでくると、女性に対する好奇心より、不審な感じが勝っていた。
不安は的中した。

エビアンを買って車に戻ると、女性の姿はなかった。
トイレに行ったことも考え、しばらくあたりをうろうろしたが、ついに女性は見つからなかった。
 半ば放心状態で車にいると、彼女から携帯に電話があった。
 
「今どこらへん?ちょっと嫌な夢を見て目がさめたの」
どんな夢だったか聞くと、唖然とした。
 俺が交通事故を起こし、救急車で運ばれるというのだ。
そのうえ、彼女は知らないはずの車種と車の色まで言い当てた。
「救急車に乗ろうとすると、知らない女がそこにいるの」
 膝がガクガクと笑い出し、言葉を失った。
「あなたも連れて行くわよ」と女に話し掛けられ、彼女は目がさめたらしい。

 その後、京都で無事に彼女と会うことができた。
ただ、一つだけ不思議なことがあった。
 彼女にもらった室生寺の根付のお守りがなくなっていた。
紐の部分を残して、木彫りの花の根付だけがなかった。



452 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:26
部屋のカギといっしょにつけていたもので、東京を出るまでは確かにあった。
 彼女にドライブでの経緯は話せなかったが、感謝の気持ちでいっぱいだった。
………あと反省の気持ちも。

 後日談はあるが、洒落にならないのでやめておく。



454 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:27
 あまり気は進まないが、後日談を書こうか。
その時は漠然と、何か悪意のあるものに魅入られたと感じていた。
思い当たる節はあった。最初浜名湖のSAで女に話し掛けていた時、周囲は引いた視線で俺を見ていたんじゃなかったか。
 女は俺にだけ見えていた存在だったんじゃないかと。

結局俺は助かった。それは彼女のお守りのおかげかもしれない。
 とにかく、明後日は東京に戻らなけりゃならない。一人で、あの女を乗せたこの車に乗って。
俺は彼女に室生寺のことを聞いてみた。今はよく思い出せないが、尼寺もあるとのことだった。
 京都を散策しながら、俺はある尼寺でお守りを買った。
それを車のダッシュボードの奥にしまいこみ、厄除けになることを
祈った。



455 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:29
 無事に東京に戻ると、知人に車を返しに行った。
何となく、お守りはそのままにした。当然縁起でもない話はせずに、すべては俺一人の胸にしまった。
 それから二ヶ月ほど過ぎた頃。

俺の住むアパートの郵便受けに、ぼろぼろになったお守りが放ってあった。
悪い予感がして、すぐ知人に連絡した。
 彼は仕事が忙しいらしく、お守りの話は切り出せなかった。
それでも、最近は私用で車を乗っていないこと、遠出する予定もないことを聞き出せた。

 一安心して暮れを迎えたある日、彼と共通の友人から電話があった。
彼が交通事故で亡くなったと言う。
 家族にちょっと出掛けると話したまま、数百キロ離れた場所で事故を起こした。
彼になにがあったかは分からない。
 ただ、あの女は今も、深夜の高速道路を彷徨っているような気がする。



                        おわり

 








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