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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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復讐

2009.12.28 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

449 名前:449 投稿日:03/01/24 18:21
その横断歩道は歩行者が少ないってんで普段は車道の信号は点滅なのね。
そんでボタン押して待ってたら車道の信号が赤になって、横断歩道の信号が青になる。
だけどその点滅信号ってめったに赤になることなんてないから、点滅になれた車がよく事故おこしてたんだよね。

そんでそのひき逃げ事件もおこった。お母さんとその子供も即死だったらしい。
暗くなったばかりのころにもの凄いスピードでひかれたらしくて、お母さんは頭が割れて脳ミソが飛び散ってて、頭がグチャグチャ。
なんでも顎から上が取れちゃったみたいになってたらしい。

子供(3才くらいだったかな?)も車の下に入り込んでしまって後輪に頭を踏まれて頭が潰れた状態だったそう。

後で事故現場行ったら横断歩道の白いとこに血の跡すごい残ってた。
その後、親子をひいた車が見つかったんだけど盗難車で結局犯人は見つからなかった。それが7~8年前の話。オレが高校生のころ。

その後オレは他の県の大学に行った。
卒業してから、また実家に戻って地元に就職した。

ちょうどそのころに、当時だと5~6年前か、昔あったひき逃げの犯人が捕まったって聞いた。どうして犯人がわかったのかはわからないけど。

犯人はオレの4つくらい上の男でメッチャ近所のチンピラだった。
そういえば見た事あるかもしれないってくらいの。
ひき逃げがあった信号はそのころはもう押しボタン式ではなく、ちゃんと普通に変わるようにされてた。
まぁ広い直線の道だし、交差点ではないといえど最初からこうするべきだろ、って感じだったんだけど。

母親に話を聞いたら、
「もう○○さん(ひき逃げ犯)結婚して子供もいるのに、奥さんとお子さんがかわいそうだねぇ・・・。」
ってことだった。その後その奥さんと子供も何度か見かけた。
すごいキレイな奥さんで普通にいいな~って思った覚えがある。

地元に帰ってから半年くらいたってようやく仕事もなれたってくらいの時、また例の横断歩道で事故があった。
その横断歩道は職場からまぁまぁ近くて事故がおこったのはすぐ耳に入ってきた。

野次馬に行きたかった(不謹慎?)けど、仕事ほっぽりだしていくにはちょっと距離があったんで、遠くからパトカーや救急車の赤いランプだけ見てた。

会社の上司が、信号が押しボタン式をやめてからは珍しいなって言っていて、昔のひき逃げ事件を思い出した。

家に帰るとイキナリ母親が
「今日事故があったの知ってる!?」
って言ってきた。
「あのひき逃げ横断歩道だろ?会社からパトカーとか見たよ。」
って言ったら、
「ひかれたの・・・○○さんの奥さんとお子さんなんだよ!」
って。
・・・そのときはちょっとゾッとした。

「・・・死んだの?」
って聞いたら、母親はだまってうなずいた。
母親も子供もどちらも死んでしまったらしい。そしてやっぱりひき逃げ。

「もしかしたら犯人は昔ひき逃げされた母子のオヤジなんじゃないの?」
とか言ってた。
ゾッとした反面、明日会社で話そうとか、話のネタが出来た(不謹慎?)くらいにしか思ってなかった。

案の定次の日はオレが話す前からその話でもちきりだった。
その時に昔ひき殺された母子のオヤジはその後引っ越してしまったと聞いた。

仕事から帰るとオヤジが仕事先から家に電話してきた。
なんでもオヤジの知り合いが昨日の事故の犯人だということがわかったらしい。

つきあいのあった人なのでちょっと仲間内で集まって警察に行ってみるから遅くなるという内容の電話だった。
オレもオフクロも夜遅く迄起きてた。やっぱり話が聞きたくて。

オヤジが帰って来てから話を聞いて、オレは心底ゾッとした。

警察では面会もさせてもらえず、警察もなにも話してくれなかったらしいが、その人(今回のひき逃げ犯)と仲のいい人がその人が出頭(ある意味の自首だったらしい)する前に聞いた話では、その人はその日、友人と夕食を食べて帰宅途中だったらしい。

車の運転中に軽いめまいを覚えたが大丈夫だろうと車を走らせていた。
が、目をさますと自分の部屋で仕事着姿のまま寝ていたらしい。

酒は申し訳程度にしか飲んでないのにおかしいなと思い、時計をみたら仕事が始まっている時間だった。
慌てて身支度して、車に乗ろうと外にでるといつもバックで駐車するのに、その日は前から突っ込んで駐車していた。フロントを見て驚いた。

割れたフロントガラス、へこんだボンネット、その上血しぶきと肉片が至る所に付着していた。
慌てたその人は必死で前日のことを思いだそうとし、友人に電話し、考えた末に警察に出頭したということらしい。

鑑識の結果○○の妻と子供をひいたのはその人の車に間違い無いという結果になり緊急逮捕されたそうだ。
そこまで話した後、オヤジは警官から聞いた話をしてくれた。

○○の妻と子供の遺体の状況の話だった。
母は頭が割れ、顎から上がとれて離れた所に吹っ飛んでたらしい。
そして子供は車の下に入り込んでタイヤで頭を踏まれ頭がつぶれていた。

・・・5年前の事件と同じだ。

家族4人(弟がいます。)でシーンとなった。すげーゾッとした。

その後、事件の経過をまたオヤジがその人に聞いて来た。
なんでもハンドルにも血痕が付着しており、その血が誰の物かわからず困っているということだった。
その血痕はちょうど血まみれの手でハンドルを握ったような形になっていたそうだ。

その後、横断歩道で幽霊を見たという話や前回のひき逃げ犯の男が精神に異常をきたして病院にいる等、いろいろ噂を聞いたが、それらは本当かどうか分からない。

ただ、近所でキレイな奥さんとその子供を見ることはなくなった。
本当にあの人達がそんな悲惨な死に方をしたのだと思うととても怖い。
昔悲惨な殺され方をした母子が復讐をしたのだろうか?

今でも職場に通うのにその横断歩道を車で横切るが、いつも思う。
もういいだろ、復讐終わっただろ?だからオレの車は使わないでくれ、って。


 








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留守番

2009.12.19 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

349 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/23 02:45
根岸さんという青年は、最近、京都にあるおじの家の二階から飛び出した。
これは、たとえで言っているのではなくて、本当に根岸さんはその家の二階の窓から飛び降りて、その後、痛む足を引きずりながら市内の友人の下宿に転がりこんだのである。

どうしてまた、彼はそんな危険な真似をしなければならなかったのか?
それは以下の通りである。

ある日、親しく話す機会さえなかったおじが、突然電話をかけてきた。
なんでも、大学で教授をしているそのおじが、突然海外にフィールドワークで出かけることになり、その間の家の管理を頼みたい、ということであった。

独身のおじの家には、たいして金目のものがあるわけではないが、研究用の資料が心配だと言うのである。
現在東京に住む根岸さんは、京都の大学を出てから久しく訪れていない。
会ってみたい友人もいるし、滞在費がロハで、その上わずかながらギャラも出るというので、根岸さんは引き受けた。

期間は未定だが、半年ほどかかる可能性もあるとのことだ。
おじは出かける前、根岸さんにしつこいくらいにこう言った。

「二階には、未整理の研究資料が散乱していてな。まあ、いってみれば二階全部がわしの書庫みたいなものだ。わしにとっては命より大切なものなんだ。他人にはいじられたくない。たとえ、それが身内であってもな。
二階は足を踏み入れられるだけでも耐えられんのだ。頼むぞ。冗談で言ってるんじゃないんだ。」

そういって、おじは根岸さんを睨みつけたという。
そして、初日の夜。
ビデオもテレビもない家だが、根岸さんはソファーでくつろぎ、満ち足りた気分でいた。

が、その満ち足りた気持ちに水をさすものがあった。
・・・・・話し声が、聞こえる。
ぼそぼそ、ヒソヒソと、誰かがそう遠くないところで会話しているのだ--押し殺した声で。

声はどうやら、階段を伝わってくるようだ。つまり---雨戸も締め切られ、真っ暗な二階から。

「ほんとかよ・・・おい?」

根岸さんは、わざと軽薄な口調でつぶやいた。
そして体を起こすと、階段を見上げた。
つけっぱなしの照明も階段の途中までしか届いてはいない。

根岸さんは、耳をすましてみる。
何も聞こえない。今は、何も。
京都に来て、一週間後。根岸さんは、当初の満ち足りた気分が徐々にしぼんでいくのを感じた。

旧友にあって馬鹿騒ぎをし、趣味の分野のショップをはしごするのは、なるほど楽しかった。
問題は家だ。
宿がわりになっている、そして留守番を引き受けてもいるおじの家なのだ。

最初の数日は、それでもどうということはなかった。だが----。
夜ごと---いや、どうかすると昼間でも、二階から階段を伝わってくるのだ。
………………人の声が。

もはや、耳のせいでは片付けられなかった。
二人、あるいはそれ以上の人間が、ぼそりぼそりとしきりに何かを話している。
ザワザワ、ゾワゾワと多人数がしゃべっている、繁華街の雑踏の中で耳にするような音が聞こえてくることもあった。

人声だけでは、ない。
ずるりずるりと足を引きずるみたいな音。
あるいはぴょこたん、ぴょこたんと子供くらいの重さのものが、跳びはねているのではないかと思われる物音が、聞こえたりもした。

肝心の階段の下に行って上をうかがっても、何の気配もない。
その時にかぎって寂として、耳が痛いくらいだ。
だが、他の部屋に行くと、やがてそれは始まる。

過敏になってしかたのない神経を何とか休ませようとする、まさにその時にそれは始まるのだ。
風呂に入っているとき。ソファーで本を読んでいるとき。あるいはこれから寝付こうとするとき。
そしてある夕暮れ時、根岸さんはついに、二階に上がることを決意し、大型の懐中電灯を購入した。

(これなら、力まかせに殴れば、大の男でも殴り倒せるな・・・)
根岸さんは、天井を見上げた。
それから彼は、階段をのぼり始めた。
ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、…………………ギシッ!

手すりのところまでのぼると、そこからまず首をのばし、二階の廊下を見た。
外はまだ明るいというのに、真っ暗だ。
誰かが、顔の前で白い手の平を、ひらひらと振っても気が付かずにいるに違いない。

二階には、カギ状に折れ曲がった廊下と、その先の部屋しかないようだ。
拾い廊下は左右に本が乱雑に積まれ、天井に届くほどのその柱が、ずっと続いている。
資料が散乱しているというおじの言葉は、この点で正しかった。

根岸さんは注意深く光を左右に向けた。とくに不審なものは、見当たらない。
床に厚く埃の層がたまっている。
ここに人が立ち入った形跡はない。

(でも、書庫--なんだろ?おじは出入りしていたはずだが・・それとも?)
角を曲がった廊下の突き当たりには、扉をはずされた部屋があった。
やはり廊下同様ひどい埃だ。

(あの物音は、ここでしていたはずなんだ。二階には他の部屋なんてないんだからな。廊下をのぞけば、他に部屋は一つも・・・)
だが、人が入った形跡すらない。

それでは、あの意味不明の会話は、どこから聞こえてきたというのだろう。
気負っていただけに、気持ちの張りが、ふにゃふにゃになってしまいそうだった。

-----と。根岸さんは、いきなり耳の中でカーンという鋭い音が聞こえたような気がした。
それは、五感で感じ取れるものなどではなかった。
チリチリと、ジワジワと、とてつもなく嫌な気配がする。

姿も何もない切迫感に似たものが、冷たく頭の後ろにはりついて、順番に髪の毛を一本一本逆立たせてゆくのだ………。

「何だって、いうんだ、よ」

根岸さんは、意識して大きな声でそう口に出していた。
心臓がドキドキする。

音がしない暗闇の中で、声は彼のものではなく、他の誰かが言ったように聞こえた。

………………………
ぺたん。

(アッ)
今、何かが本当に聞こえたみたいな。
自分の声などではない、何か別の。
---空耳だろうか。

ぺたん。

違う。本当に聞こえる。
廊下の向こう、階段をのぼりきったあたりから。

ぺたん。

「--------------!」
根岸さんは、その場に凍りついた。
廊下の方に背を向けた姿勢のまま、もう動けない。
たとえなどではなく、彼の全身の毛が、ブワッと総毛立っていた。

ぺたん。

あれは---足音ではないのか?
素足が板敷きを踏む音。

根岸さんが通って、埃がのぞかれたその足跡をなぞるようにして。
とてもゆっくりとだが、誰かが確実に廊下を歩いて、こちらに近づいてくる。
玄関には時代遅れで、自分すら外すのにてこずるような、しっかりとした錠がおろされている。

二階に誰もいないことは、たった今、確認したばかりだ。そうなんだ。
それなのに---。
異様な、足音だった。
妙にズレた間隔。
忘れた頃に踏み出される、次の一歩。

いったいどうやったら、あんな歩き方ができるものか。
いったいどんなものが、あんな歩き方をしているというのか。

ぺたん。

それは、もうすぐ廊下の曲がり角にやってくる。
そうすれば姿が見える。
根岸さんが、ほんの少し首を後ろに向けさえすれば。

だが、彼はそんなことはまっぴらだった。
死んだ方がマシとさえ思うほど、あるまがまがしい確信が、爆発的に彼の中で膨らんでいたのだ。
(もしも、あれを見たら……見てしまったら。どうかなってしまう。絶対にどうかなってしまう。俺は、どうかなってしまって、きっと、必ず)

激しく震える手の動きにしたがって、前方を照らしたままの懐中電灯の光が本棚のガラスに反射する。

光を与えられてたガラスは、鏡の役割をはたして、根岸さんの背後にあるものを一瞬、映し出した。
白っぽい--いや、ドロリとした灰色に近い、垂れて崩れたような形のもの。
それが、廊下の暗がりの角にちらり、と見えた。

……………ぺたん!

根岸さんは、何事かわめいていた。
ギャっと叫んだのかも知れなかった。
体の自由は戻っていた。
そして彼は走り出した。

どこへ?廊下とは正反対の、手近の窓の一つにである。
そこから外へ逃れるために---。
……窓は開いた。雨戸もだ。

外はもう、闇がおりかけている。
降りるとすれば飛び降りるしかないのだが、危険極まりない。
庭石があったら?いやコンクリートですら、ただですむかどうか。

けれども根岸さんの精神状態は、危険などにかまっている余裕はまったくなかった。
彼は、サッシの上にあがると、できるだけ足を下にのばして先をさぐり、そうして手を放した。

………ドサッ。
運良く土の上に落ちることができ、一方の足をひねった程度ですんだ。
根岸さんは、足にかまう前に、背後を仰ぎ見た。

スーーーッと音もなく、雨戸が閉まるところであった…………。

その後の根岸さんの行動は、すでに御存知のとおりだ。
友人の下宿に転がりこんだ。

そして彼は、おじに国際電話をかけた。
激怒するかと思ったおじは、意外にもため息をついただけであった。
根岸さんが東京に帰った後、これも意外なことであったが、当初の予定通りの謝礼金がおじから送られてきた。

国際電話の折、根岸さんは一連の妖異のことを、やや感情的に--いや、ありていに言ってわれを忘れるくらい感情的になって、おじに訴えた。

あれは何であったのか?もし心当たりがあるのなら、ぜひ教えてくれ---と。
だがおじは、そのことにはいっさい口を閉ざすのだった。

説明、弁解、謝罪、釈明、そのいずれもおじの口からは出なかった。
ため息をついたときに、「一階にさえ、いてくれればな……」と、つぶやいただけであった。
根岸さんは、今日も夢を実現するべくフリーター生活を送り、彼のおじも京都の自宅でそれまで同様、一人で暮し続けている。

たった一つ確実に言えることは、そんな両者にこの先、接点は二度とないということだけだ。


 








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落下中の出来事

2009.12.18 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

269 名前:また、さたな 投稿日:03/01/21 13:07
高所から転落する人間がどうなるか---ごぞんじだろうか。
もちろん、最悪の場合は死んでしまう。
では、それ以外の場合は?

たとえばビルの四階から、飛び降りたとしよう。
個人差はあるだろうが、足から落ちたとすると、骨盤骨折と両足の裂傷はさけられないはずだ。
足底は、パックリと割れてしまうだろう。
傷口からは、脂肪が小さな黄色い卵のつぶつぶみたいに、のぞくわけである。
それも最初のうちだけで、すぐに出血で真っ赤になり、つぶれた果実とそう変わらなくなる。

……とび職をしていた葉山さんは、ビル建築現場から転落して、九死に一生を得た。
よく人間は事故などに遭った時、死ぬまでの短いあいだにフラッシュを焚くように
して、それまでの人生を振り返るという。
葉山さんの場合には、地面に激突するまでの時間が異常に長く感じられるという形で、それはあらわれた。

なにしろ、落ちている最中に、「まだ落ちないのか」と、上下左右を見回す余裕があったというから、驚きである。 たった数秒の間に、葉山さんは自分を見て驚いてわめいている同僚の様子や、たまたま自分が転落するのを目撃した通行人たちの様子をはっきりと覚えていた。

あとで確認したところ、彼の証言と目撃者の証言とはピタリと一致していたそうなのだ。
ところが、その証言のなかで、一つだけ一致しないものがあった。

彼の事故現場の向かい側には、もう一つ建築中のビルがあって、こちらはほぼ完成していた。
内装こそまだだったが、すでにビルとしての体裁はととのっていて、作業員の数もずいぶん少なくなっていた。
そのビルの三階の一室に、窓にそって人間が鈴なりに並んでいたというのである。
 
そして、落下していく葉山さんをそれぞれが指さして、とてもおもしろそうにげらげらと笑っていたというのである。
白い歯を、むきだしにして、げらげらと---。

もちろん、笑い声まで葉山さんにとどくわけはない。
それぞれの顔もこまかく見て取ったわけでもない。

というよりは、仮に近くで会ってもすぐに忘れてしまいそうな、没個性的な顔ばかりであったという。
それらのことを葉山さんははっきりと覚えているし、ビルのどの部屋であったかも指摘できる。
だが、テナントが入れるような状態からはまだ遠いそのビルは、事実を先に言えば、そんな大勢の人が一室にいるわけはなかった。

いるとしたら作業員だが、葉山さんの話ではぜったいに作業員の服装ではなかったということだ。
また、作業中の彼等が一室に集合していたということも考えにくい。

まして、窓際に鈴なりになって、死ぬかもしれない人間を笑いながら見物するなど---。
では、葉山さんが目撃したものは何だったのか。

まぼろしや見間違いでないとすると、それは………?

「………そういうものが、いるかいないかなんて、考えたこともなかったけどね」

命拾いをしたかわりに、最初に説明したような負傷をした葉山さんは、最後にポツリとつぶやいた。

「あれが、死神ってものかもしれないなあ」


 








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幽霊と…

2009.12.17 (Thu) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

260 名前:実話です 投稿日:03/01/21 00:03
今から12年ほど前、会社の独身寮にいた時の話。
それまであった古い寮をとりこわし、新築された寮に入って4、5ヶ月ほどたった夏の夜のことだった。

中学のころからよく金縛りに遭っていて、それまではただ体が動かなくなり、どこからか声が聞こえてくる程度のものだったのだが、その夜の金縛り体験は全く違っていた。

エアコンをかけながらベッドに寝ていると、いつもと同じようにキーンという耳鳴りとともに金縛りに遭う前兆を感じはじめた。
そして「来た」と思うと同時に体が動かなくなった。

いつものようにしばらく我慢していれば解けるだろうと思いながら唯一動く目を右側に動かすとそこには髪の長い女性が立っていた。
そして私の方をじっとみつめているようだった。

部屋のカギも窓のカギも閉めたはずなのに、しかもここは男性しかいない独身寮なのに。そのときは恐いというよりも何故?誰?という気持ちの方が強かった。

その人と言葉を交わした記憶があるのだが、なぜか内容は憶えていなくて、かすれたような声をしていたことだけ憶えていた。

そして少ししてからその女性は私の体のほうに手を指しだした。
すると触れてもいないのに布団がするすると足元のほうにめくれていった。まだ体は動かないままだ。

すると今度はその女性は私のトランクスの上からアレをまさぐるように触り始めたのだった。

気持ち良くなってきた私はさっきまで体が動かなかったはずなのに気がつくと女性をベッドに寝かせ、女性の上におおいかぶさっていた。
そしてそのままその女性を抱き、絶頂に達した。おそらくその女性も同時に達したと思う。

正直夢と現実の区別がついていなくて何がなんだかわからなかったのだが、もうどうでも良くなっていた。そして気がついたら朝になっていた。

昨日のことは夢だったのか?と思ったのだが絶頂感があったわりには夢精もしていない。もしや俺は幽霊とやっちまったのか?そんなことを考えながら通常どおり支度をして会社に出社した。

会社では電話によるセールスをしていたのだが、飽きてくると当時流行だったダイヤルQ2をしたりして仕事をするふりをしながらさぼっていた。そして午前11時を過ぎた頃、ふと自分の部屋の留守番電話を聴いてみようと思い、自分の部屋に電話をした。すると1件の伝言が登録されていた。

「もしもし、あたしです・・・」
「いないのでざんねんです・・・」
「またかけます・・・」

かすれた女の声だった。誰だろう?そのとき付き合っていた彼女でもないし、知り合いだったら通常部屋にいない時間なのはわかりきっているはずなのに・・・と、そのとき昨夜の記憶が甦ってきた。彼女だ!
このかすれた声は昨夜の女の声だ!なんで電話番号を知っているんだ?あれは現実だったのか?!体中の毛が逆立った。

その後なぜか頻繁に遭っていた金縛りにも遭わなくなった。
そしてあの夜の女にも再び合う事はなかった。

まさに昇天させてあげたのだろうかw


 








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上庭のトイレ

2009.12.16 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

173 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/18 20:03
俺が行っていた小学校は山際にあり、グラウンドも校舎より高い位置にあって「上庭」と呼ばれていた。
そこの上庭の端のほうに当時でさえ古く誰も使わないようなトイレがあった。
一応小の方は使えるが、大の方は完全に板で封鎖されていたのね。

話によるとそれは父親がガキのころからあるトイレでそのころから
すでに大の方は封鎖されていて「開かずのトイレ」と呼ばれていたらしい。

まあ、そんなものがあれば当然のごとく探検したがる奴が出てくるわけで俺と、Kという奴とⅠという奴でその開かずのトイレを探検することにした。
当時から3人で悪さばかりしていたから、今回も何の迷いもなく当然のようにやろうということになった。


174 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/01/18 20:04
日曜日の昼間、3人で集まり、探検開始。
入口に鍵がかかっている。休みだから先生がかけたのか。
Kが横に回ると
「ここに小さい窓があるぞ」
と指をさした。

頭より高い位置にあったが飛びつけば入れそうだった。
何とか協力して中に入ると、実に嫌な空気だったことを覚えている。
もう何十年も開けていなかった扉から出てくるような古びた臭い。
そして昼間なのに気味悪いくらいに薄暗い。
光源がその窓しかないのだ。

とにかく、目的の大の方に貼り付けてある板をはがすため、持ってきたバールで3人がかりで必死で板をはずした。はずし終ったときには3人とも相当疲れていたがあとはこのドアを開けるだけ。
開けるときはさすがに緊張したが、押すと何の抵抗もなく、自分から開くようにドアは開いた。

中には汲み取り式の便器が1つ。そして正面の壁には梵字のようなものが大きく書かれていたのだが、書かれていたというよりウンコのようなもので擦り付けて書いてあるといった感じだった。

3人は
「なんだこれ」
「気持ちわりい」
「まあでも何もなかったな」
などと口にしていたが俺は内心ほっとしていた。もっと恐ろしいものが出るような気がしたから。

しかし次の瞬間外から声がした

「おい、誰かおるんか」

先生ではなかった。近くに住むじいさんといった声。
俺たちはあせった。
「やべえ、見つかる!」
「どうすんだよ!」
外からは鍵を壊そうとガンガンと何かで叩いているらしい

「おい!そこの扉を絶対に開けちゃならん!!承知せんぞ!」
叱るというより、殺意のこもった叫び声だった。俺たちは本当に恐ろしくなった。
トイレの異様な光景より、外のじいさんのほうが恐い。叩く音はさらに大きくなり鍵というよりドア全体を壊そうとしているようだった。叫び声も
「承知せんぞ!承知せんぞ!」
しか言わなくなり、見つかったら何をされるかわからないと本気で思った。

このとき、入ってきた窓から逃げればよかったのかもしれないが、3人とも気が動転していた。
不意にⅠが
「ここに隠れよう!」
とこじ開けた大の方の部屋に3人を押し込めドアを締めた。
そのとき、俺は心臓が止まりそうになった。

閉めたドアの内側には、墨で描かれたような絵と、それを取り囲むようにびっしりとお札が貼ってあった。
絵は、相当色褪せていたが、数人が1人の人物を取り囲み、蹴ったり鍬のようなもので
叩いたりしているように見えた。中心でリンチにあっている人物には首がなく、下に転がっていた。
俺を含め、3人とも叫んでいたと思う。

その叫び声を聞いて、外のじいさんはさらに気が狂ったように叫び中に入ろうとしていた。
俺はどうすることもできず、狭い部屋の中で震えているしかなかったが、Ⅰが突然
「あははははは!」
と笑い出し後ろの壁を蹴り始めた。妙な文字が書かれている壁だ。

俺とKは必死で
「何やってんだ!」
と押さえたがⅠには俺たちは見えていないようで狂ったように壁を蹴りはじめた。

外ではじいさんが扉を破ったらしく、足音が近づいてきてドアを開け、俺たちを引っ張り出した。
「何しとるんじゃ!承知せんぞ!」
もう俺とKは
「ごめんなさい、ごめんなさい」
というしかなかった。

Ⅰは相変わらず笑い続けていた。そして一旦トイレの外に出されたのだが、手をはなされた隙にまたトイレの中にもう突進して行き、あの壁に何度も体当たりをしていた。

そして、何度目かの時に、壁が崩れ、Ⅰはその下の崖に転落してしまった。

そのあとのことはよく覚えていないが、じいさんが救急車も呼ばず冷静に
「あいつはもう助からんぞ」
と言っていたことと、親と学校から死ぬほど怒られたこと、そして「Ⅰが植物状態になった」ということで警察から事情を聴かれたことは覚えている。

それだけの出来事があったのに、あのトイレはそれからもかなりの間壊されることなくその場にあった。

あのときⅠに何が起こったのかわからないが、今Ⅰが生きていたら謝りたい。


 








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