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テレビに映る顔
2010.01.08 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
162 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/10 00:12
去年の冬、深夜映画を見ていたときのこと。
映画を見ている時は、何故か腹が減る。
こたつの上のみかんに手を伸ばす俺。
すると、テレビからプツッという音と同時に一瞬画面に砂嵐が走った。
どうやら肘がリモコンのボタンに触れたらしい。
すると突然、画面の色が変わった。
一瞬何かわからなかったが、そこには奇妙な顔が映し出されたいた。
その顔は、一面を濃い緑色の絵の具のようなもので塗られている。
目も口も鼻の穴も緑で塗りつぶされていて、よくわからなかったが、どうやら男らしい。なんだか気味が悪い。
何かのコマーシャルかな?と思いその顔をまじまじと見つめてみると・・・
背筋が凍った。
見覚えのある輪郭。潰れてはいるものの、とがった目、すこし厚い唇、親近感のある鼻。誰のものかすぐにわかった。
・・・・・・それは、俺の顔だった。しばらくは声が出なかった。
我に返った俺は、反射的にチャンネルを戻した。
状況が理解できない。何故、俺の顔が?なんで塗りつぶされてるんだ?
もしかしたら見間違いかもしれない。深夜に気味の悪いものを見たから、気が動転してるのかもしれない。
暫くして落ち着きを取り戻した俺は恐る恐るチャンネルをまわして見た。
しかし、先ほどから5分も経っていないはずなのに、深夜映画を放映しているチャンネル以外はどの放送局も砂嵐が映るだけだった。
番組欄を確認してみても、他の放送局でその時間は放映が終わっていた。
(記憶によれば早朝3:30くらいだったと思う)
今でも、その時の俺(?)の映像は頭から離れない。
あれはなんだったんだろ?
去年の冬、深夜映画を見ていたときのこと。
映画を見ている時は、何故か腹が減る。
こたつの上のみかんに手を伸ばす俺。
すると、テレビからプツッという音と同時に一瞬画面に砂嵐が走った。
どうやら肘がリモコンのボタンに触れたらしい。
すると突然、画面の色が変わった。
一瞬何かわからなかったが、そこには奇妙な顔が映し出されたいた。
その顔は、一面を濃い緑色の絵の具のようなもので塗られている。
目も口も鼻の穴も緑で塗りつぶされていて、よくわからなかったが、どうやら男らしい。なんだか気味が悪い。
何かのコマーシャルかな?と思いその顔をまじまじと見つめてみると・・・
背筋が凍った。
見覚えのある輪郭。潰れてはいるものの、とがった目、すこし厚い唇、親近感のある鼻。誰のものかすぐにわかった。
・・・・・・それは、俺の顔だった。しばらくは声が出なかった。
我に返った俺は、反射的にチャンネルを戻した。
状況が理解できない。何故、俺の顔が?なんで塗りつぶされてるんだ?
もしかしたら見間違いかもしれない。深夜に気味の悪いものを見たから、気が動転してるのかもしれない。
暫くして落ち着きを取り戻した俺は恐る恐るチャンネルをまわして見た。
しかし、先ほどから5分も経っていないはずなのに、深夜映画を放映しているチャンネル以外はどの放送局も砂嵐が映るだけだった。
番組欄を確認してみても、他の放送局でその時間は放映が終わっていた。
(記憶によれば早朝3:30くらいだったと思う)
今でも、その時の俺(?)の映像は頭から離れない。
あれはなんだったんだろ?
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時空の歪み三題(14)
2010.01.06 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
179 :その1 :04/08/05 11:01 ID:DivFe8M7
小学校低学年ごろのこと。近くの山の上にある牧場に遠足に行った。
山を登る道路を進んでいくと、先頭の先生は舗装されていない、旧道みたいなわき道に入っていった。ときどきダンプとかも通る道だったので、小さな子がゾロゾロと歩くのは危険だからだと思う。まあ、数百メートル先で元の道に戻るんだが。
旧道に入って少し行くと、古い公園に出た。小さな公衆便所があり、シーソーやなんか地球儀みたいにぐるぐる回るやつとか、数種類の錆びた遊具が置かれていた。
このとき、遠足コースの下見に行ったのであろう先生たちが、
「こんな所に広場なんてあった?」
なんて話をしていたような気がするが、ここで休憩を取ろうということになった。
先生は、危ないから遊具で遊ばないようになんて言ってたが、みんなはかまわず遊んでいた。
そんでその後出発して無事目的地の牧場に着いたのだが、もう一度あの公園に行ってみたいと思っていた。しかし、当時の俺は一人でそんな遠出(といっても家から数キロ程度だが)することができず、それから何年もたった。
あるとき、ふとそのことを思い出して疑問に思った。
あんなところに公園を作って誰が利用するというんだろう。新しい道ができる前に作られたものだとしても、周りに民家のほとんどない山の中に…
もう一度行ってみようと思った。
自転車でわき道に入り進んでいく。しかしそのまま元の道に戻ってしまった。
あのときの公園はなかった。広場そのものもなかった。ずっと木に囲まれただけの道だった。
517 :本当にあった怖い名無し :04/09/12 04:23:26 ID:Ui5GD2GZ
俺が小学校低学年の頃の話。
俺が通ってた小学校は四国の山村にある小学校で、数十年前に建てられた旧校舎と、当時出来たばかりの新校舎の二棟があった。
俺らのクラスは旧校舎の方に教室があったんだけど、2~3年生位の時、旧校舎が取り壊される事になり、教師や同級生、上級生達と一緒に旧校舎の荷物を新校舎に移す引越し作業をすることになった。
引越し作業といっても、重い荷物や教材なんかは教師や上級生が運んでくれて、俺ら下級生は自分の持ち物や軽い荷物を運ぶだけの作業だったので、すぐに暇になり、教師や上級生が作業してるのを尻目に同級生同士で遊んでた。
そのうち一緒に遊んでた友達の誰かが
「俺らで旧校舎探検せんか?」
と言い出し、遊んでた友達数人と一緒に旧校舎を探検することになった。
普段、俺らは旧校舎の一階にあった自分らの教室より上の階に上がる事はなかったので、二階や三階に上って各教室を走り回ったり、理科室やら音楽室やらで備品に悪戯したりと、普段は出来ない冒険を堪能した。
しばらく遊びまわった後、俺は旧校舎裏にある「謎の裏庭」に行こうと思い立った。
何で「謎の裏庭」と呼ばれていたかというと、旧校舎の裏庭に出るには少し複雑な順路を通らなくてはいけない上「下級生は裏庭で遊んではいけない」と教師からきつく言われていたので、同級生連中で裏庭がどんな所か知ってる者は居なかった。そこで同級生の間でいつの間にか旧校舎の裏庭が「謎の裏庭」と呼ばれるようになった。
友達らと一緒にその謎の裏庭に行こうとも思ったが、友達の誰かが裏庭に行ったことを同級生に自慢でもして、教師にばれたら大目玉を食らうと思い適当な理由をつけて友達と別れ、俺一人で行く事にした。
期待と不安に胸を膨らませつつ裏庭に出ると、そこはまるで中世ヨーロッパの庭園のような場所だった。
風変わりな彫像と噴水、手入れの行き届いた生垣、ガラス作りの温室、柵に囲まれたバラ園。そして大きな檻があった。
檻の中にはニスを塗った大きな止まり木があり、その枝には鷹か鷲のような大きな鳥が止まっていた。
その庭園の美しさに時間を忘れたように俺は見とれていたが、不思議なことにその後俺がその庭園から
どうやって帰ったかはどうしても思い出せない。次に記憶にあるのは、終わりのホームルーム。
それまでの記憶がすっぽり抜けてる。
それはともかく、その旧校舎は引越しの後すぐ取り壊され、旧校舎があった場所は運動場となった。
あの庭園も旧校舎と一緒に消えていた。
あれだけ素晴らしい庭園なら、少なくとも施設の一部は残すはずなのに、跡形も無く消えていた。
幼心に、大切なものを壊されたような気がして残念だった。
でも・・・後でよく考えると、どう考えてもおかしい事に気がついた。
俺が通ってた小学校はそんな庭園を作るほど格式のある学校ではないし、だいたい山深い学校の裏庭に
中世ヨーロッパ風の庭園があること自体がおかしい。
そもそも、その旧校舎の裏側はすぐ裏山になっており、そこに俺が見た庭園の広さが入るだけのスペースは無いはずだった。
あれは結局なんだったんだろう。
542 :本当にあった怖い名無し :04/09/14 18:13:49 ID:wCM+9pj3
昔俺ん家には瞬間移動できる箪笥(クローゼット?)があった。
2階の箪笥から1階客間の仏壇とか入れる押し入れのとこに移動できた。
プール教室に行くのが嫌で2階の箪笥に隠れてて親が俺を探しに2階に上がってくると俺は1階に逃げた。
何故か1階から2階には移動した記憶は無い(出来なかったらしい)。
今でもその箪笥あるけど移動できない…
昔は箪笥の奥に観音開きの扉があってそこから出ると1階客間に移動出来たのに扉すら無くなってる。
543 :狸 :04/09/14 20:06:30 ID:8N7Sju2g
>>542
おお「ナルニア国物語」だ!
たんすの中に隠れて神隠しに遭う、というのもちらほら耳にするケースなので、確実に生還出来た彼は大変な強運の持ち主でしょう。
タイミングが悪ければそのまま「神の国」へ旅立っていた可能性も…
小学校低学年ごろのこと。近くの山の上にある牧場に遠足に行った。
山を登る道路を進んでいくと、先頭の先生は舗装されていない、旧道みたいなわき道に入っていった。ときどきダンプとかも通る道だったので、小さな子がゾロゾロと歩くのは危険だからだと思う。まあ、数百メートル先で元の道に戻るんだが。
旧道に入って少し行くと、古い公園に出た。小さな公衆便所があり、シーソーやなんか地球儀みたいにぐるぐる回るやつとか、数種類の錆びた遊具が置かれていた。
このとき、遠足コースの下見に行ったのであろう先生たちが、
「こんな所に広場なんてあった?」
なんて話をしていたような気がするが、ここで休憩を取ろうということになった。
先生は、危ないから遊具で遊ばないようになんて言ってたが、みんなはかまわず遊んでいた。
そんでその後出発して無事目的地の牧場に着いたのだが、もう一度あの公園に行ってみたいと思っていた。しかし、当時の俺は一人でそんな遠出(といっても家から数キロ程度だが)することができず、それから何年もたった。
あるとき、ふとそのことを思い出して疑問に思った。
あんなところに公園を作って誰が利用するというんだろう。新しい道ができる前に作られたものだとしても、周りに民家のほとんどない山の中に…
もう一度行ってみようと思った。
自転車でわき道に入り進んでいく。しかしそのまま元の道に戻ってしまった。
あのときの公園はなかった。広場そのものもなかった。ずっと木に囲まれただけの道だった。
517 :本当にあった怖い名無し :04/09/12 04:23:26 ID:Ui5GD2GZ
俺が小学校低学年の頃の話。
俺が通ってた小学校は四国の山村にある小学校で、数十年前に建てられた旧校舎と、当時出来たばかりの新校舎の二棟があった。
俺らのクラスは旧校舎の方に教室があったんだけど、2~3年生位の時、旧校舎が取り壊される事になり、教師や同級生、上級生達と一緒に旧校舎の荷物を新校舎に移す引越し作業をすることになった。
引越し作業といっても、重い荷物や教材なんかは教師や上級生が運んでくれて、俺ら下級生は自分の持ち物や軽い荷物を運ぶだけの作業だったので、すぐに暇になり、教師や上級生が作業してるのを尻目に同級生同士で遊んでた。
そのうち一緒に遊んでた友達の誰かが
「俺らで旧校舎探検せんか?」
と言い出し、遊んでた友達数人と一緒に旧校舎を探検することになった。
普段、俺らは旧校舎の一階にあった自分らの教室より上の階に上がる事はなかったので、二階や三階に上って各教室を走り回ったり、理科室やら音楽室やらで備品に悪戯したりと、普段は出来ない冒険を堪能した。
しばらく遊びまわった後、俺は旧校舎裏にある「謎の裏庭」に行こうと思い立った。
何で「謎の裏庭」と呼ばれていたかというと、旧校舎の裏庭に出るには少し複雑な順路を通らなくてはいけない上「下級生は裏庭で遊んではいけない」と教師からきつく言われていたので、同級生連中で裏庭がどんな所か知ってる者は居なかった。そこで同級生の間でいつの間にか旧校舎の裏庭が「謎の裏庭」と呼ばれるようになった。
友達らと一緒にその謎の裏庭に行こうとも思ったが、友達の誰かが裏庭に行ったことを同級生に自慢でもして、教師にばれたら大目玉を食らうと思い適当な理由をつけて友達と別れ、俺一人で行く事にした。
期待と不安に胸を膨らませつつ裏庭に出ると、そこはまるで中世ヨーロッパの庭園のような場所だった。
風変わりな彫像と噴水、手入れの行き届いた生垣、ガラス作りの温室、柵に囲まれたバラ園。そして大きな檻があった。
檻の中にはニスを塗った大きな止まり木があり、その枝には鷹か鷲のような大きな鳥が止まっていた。
その庭園の美しさに時間を忘れたように俺は見とれていたが、不思議なことにその後俺がその庭園から
どうやって帰ったかはどうしても思い出せない。次に記憶にあるのは、終わりのホームルーム。
それまでの記憶がすっぽり抜けてる。
それはともかく、その旧校舎は引越しの後すぐ取り壊され、旧校舎があった場所は運動場となった。
あの庭園も旧校舎と一緒に消えていた。
あれだけ素晴らしい庭園なら、少なくとも施設の一部は残すはずなのに、跡形も無く消えていた。
幼心に、大切なものを壊されたような気がして残念だった。
でも・・・後でよく考えると、どう考えてもおかしい事に気がついた。
俺が通ってた小学校はそんな庭園を作るほど格式のある学校ではないし、だいたい山深い学校の裏庭に
中世ヨーロッパ風の庭園があること自体がおかしい。
そもそも、その旧校舎の裏側はすぐ裏山になっており、そこに俺が見た庭園の広さが入るだけのスペースは無いはずだった。
あれは結局なんだったんだろう。
542 :本当にあった怖い名無し :04/09/14 18:13:49 ID:wCM+9pj3
昔俺ん家には瞬間移動できる箪笥(クローゼット?)があった。
2階の箪笥から1階客間の仏壇とか入れる押し入れのとこに移動できた。
プール教室に行くのが嫌で2階の箪笥に隠れてて親が俺を探しに2階に上がってくると俺は1階に逃げた。
何故か1階から2階には移動した記憶は無い(出来なかったらしい)。
今でもその箪笥あるけど移動できない…
昔は箪笥の奥に観音開きの扉があってそこから出ると1階客間に移動出来たのに扉すら無くなってる。
543 :狸 :04/09/14 20:06:30 ID:8N7Sju2g
>>542
おお「ナルニア国物語」だ!
たんすの中に隠れて神隠しに遭う、というのもちらほら耳にするケースなので、確実に生還出来た彼は大変な強運の持ち主でしょう。
タイミングが悪ければそのまま「神の国」へ旅立っていた可能性も…
洒落にならないくらい怖い話を集めてみない?
2010.01.05 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
795 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/06 20:57
すいません、ちょっと失礼します。
このスレのことは、大学の友人の洋子(仮名)から教えてもらいました。
っていうか、オカルト板を見るのは、今これがはじめてです。
そしてたぶん、というか、絶対、これで最後でもあります。
ほんとうはこのスレだけには関わりたくなかったんですけど、このカキコだけしておかなくちゃと思ったんです。
ここを見てる人たちのために。。。
信じてもらえないかもしれませんけど、黙っているのはやっぱりよくないんじゃないかと思いましたから。
そもそもわたしが2ちゃんねるを見るようになったのも洋子の影響です。
彼女に、「面白いから見てみなよ」と何度もすすめられるまでは、2ちゃんねるはひどい荒らしと下品なカキコばかりの掲示板と思っていました。いろんな事件もありましたし。。。
でも、実際に見てみると、わたしのよく行く少女漫画板なんかは、とっても楽しくて、「なんだ、こんなことなら偏見をもたずに、もっと早く見ればよかった」と思いました。
でも、この前の金曜日、夕方おそく、洋子から電話がかかってきて、いきなり、
「2ちゃんねるはもうやめたほうがいいよ」
と言うんです。
あんなに面白がって勧めていたのは自分なのに。
なぜかと不思議に思って聞くと、逆に聞き返されました。
「あなたはいつもどの板のどのスレ見てる?」
って。わたしが、
「少女漫画板のスレいくつかと、邦楽板、純愛板とか」
と答えるとなぜか小さくため息をついて、
「本当にそれだけ?なら、よかった。もしもってことがあるし、責任感じてたから」
と。
責任とか何とか、それはどういうことかと聞くと、
「とにかく2ちゃんねるはもうやめたほうがいい」
と言うばかり。
それから、ごちゃごちゃ話をして、
「電話じゃなんだから」
と洋子がこのアパートに来ることになったんです。
わたしは実家の祖母が倒れたというのでしばらく帰省していて、洋子と顔を会わせるのは十日ぶりくらいでした。
ドアの前に立っている彼女は、なんか、すごく雰囲気が違います。
普段はうるさいくらい明るい子なのに、妙に深刻な顔つきなんです。
目のしたにうっすらクマができて、ひどい風邪でもひいたあとって感じ。
とにかく、わたしは彼女を部屋にあげ、コーヒーを出して、二人でこたつに足を突っ込みながら向かい合って座りました。
洋子は黙ってコーヒーを半分くらい飲むと、
「ネットって怖いよ」
とぽつりとつぶやき、顔をこわばらせたまま話し始めたんです。
洋子の高校時代からの友達で恵美(仮名)という子がいたんですが、これが「見える人」なんだそうです。
洋子から話は聞いていたけれど、わたしは普段あまりつきあいないし、そんなの信じてなかったし、どうせちょっとブサイクだからって人の気をひくために、そんなこと言ってるだけじゃないかと思ってました。
実際に、洋子が恵美といて不思議な体験をしたことはなかったみたいだし。
一回だけ洋子と他の友達とわたしのアパートに来たこともあるんですが、人の部屋に入るなり、きょろきょろあちこち見て、
「うん、大丈夫」
とか小声でつぶやいてて、変な子だと思ったのをおぼえてます。
とにかくその恵美が、一週間ほど前に洋子の部屋に来て泊まったとき、一緒に2ちゃんねる見てカキコしてたそうなんです。
独身男性板とかでネナベやって煽ったりして、げらげら笑ってたら、夜中の二時近くになって、もう寝ようかとしてたとき、恵美が洋子のブックマークのひとつを見て、
「何これ?」
ってクリックしたんです。
洋子は一瞬、ヤバイと思ったみたいです。
それはオカルト板のスレだったんで、恵美がまた「霊感少女」ぶって、ウザくなるから。案の定、恵美の様子が変わって、マジに眉をひそめて、
「なに~~~これ。こんなの見ちゃ駄目だよ~~。いつも言ってるでしょ、こういう話は、面白半分で読んだりするだけでも良くないんだよ。このスレ、ブックマークから削除しなよ」
洋子はオカルト好きだけど、しょせん真剣には信じてないんで、そういう恵美の態度が鼻につくんです。それに、その時は勝手にブックマーク削除されそうになって、ちょっとむかついて、
「こんなの、どうせみんなネタだし、雰囲気つくって遊んでるだけだからいいじゃん」
って、言ったんです。
そしたら、恵美がモニターのスレッドをじっと見て、スクロールさせながら、
「ううん、違うよ、これほんとヤバイ・・・」
って言うんです。
ネタとか作った話ばかりに見えるけど、本物もあるって。
ほんとに霊体験した人がカキコしてんのかって、洋子が聞くと、
「うん・・・・それもある。それはまだいいんだけど・・・」
って、恵美が独特の暗い声出して、
「この世の人がカキコしたんじゃないのもある。それがヤバイんだよ・・・」
「うそ、じゃあ、どれがネタでどれがその『あの世の人からのカキコ』か恵美にはわかるの?」
って洋子は聞いたんです。
そしたら、恵美が、ずーっとスレを見ていって、このレスはネタ、これもネタ、これは実体験ぽい、これはネタ・・・ってやりだしたんです。
洋子は正直「また出たよ、自称霊感少女が」と心の中で思ったんだけれど、恵美があまりにも真剣にモニター睨んでるんで、ちょっとそれ自体が異様な感じで怖かったそうです。
そして、画面をスクロールしてた恵美が、いきなりあるレスを指差して、
「これは・・・これ書いた人、人間じゃないよ・・・」
それは、見てみるとすごく短い文章で、恐怖体験をつづったものでした。
「これが?」
洋子はちょっと拍子抜けしたみたいです。
べつに、それが自分が今まで読んだ話のなかでも、飛び抜けて怖いとかそんなふうに思わなかったので。むしろ、読み流してたというか、読んだことも忘れてたくらいでした。
よくあるパターンで、夜中に金縛りにあい、目を開けたらそこに髪の長い女の人が立ってた、という話です。
なんか、一気にばからしくなって、洋子はそのままパソコンをスリープさせて、もう遅いから寝ようと、布団にもぐりこんだんです。
恵美はまだそのときは普通だったそうです。
明かりを消して眠りに落ちてから、まもなく洋子は妙な物音で目覚めました。
となりの布団で、恵美が後ろを向いて寝ながら、うーんうーんって小さくうなってるんです。
すごく苦しそうだったので、
「悪い夢でも見てるのかな、もしかして寝る前にあんな話になったのが悪かったかも」
と思って、起こしてあげようかどうしようかと、そのまましばらく見てたそうです。
そしたら、だんだんうなり声がやんで、かわりに寝言を言ったんです。
「どうして・・・」
ぼそりとそう言ったと思ったら、すぐにもういっぺん、
「どうしてわかったの?」
って、とても寝言とは思えない、はっきりとした口調で、言ったんです。
まだ向こうを向いているけれど、もう起きたのかなと思って、洋子が、
「何のこと?すごいうなされてたよ」
って言ったら、恵美が突然、布団からむっくりと起きあがったんです。
それ見たとたんに、洋子は背筋がゾッと冷たくなって、目を開けたままその姿勢で身動きできなくなったそうです。
起きあがって座った恵美の後ろ姿は、ざらりと長い黒髪で背中が半分ぐらいまで隠れてたんです。
恵美はうなじが見えるくらいの茶髪のショートカットのはずなのに。
それで、白い浴衣みたいなものを着ているんです。
確か寝る前に洋子のヒョウ柄パジャマを貸してあげたはずなのに。
洋子はもう頭がパニック状態でした。
(これは、恵美じゃない!いやだ、なんで、なんで!!)
恵美とすりかわったものは、ゆっくりと振り向きました。
見たくないのに、洋子は目をつぶることができないんです。
身体が硬直したままガタガタ震えています。
電灯を消して、部屋は暗いのに、なぜかそれの姿はやけにはっきり見えます。
ゆっくりと振り向いたその顔自体は、恵美の顔でした。
でも、異常に目がつり上がって肌は青ざめ、歪んだ口元は、普段の恵美とはぜんぜん違います。
まるで誰かの顔とミックスされているみたいな、別人が恵美になりすましているような、そんな感じなんです。
抑揚をなくした恵美の声で、
「どうしてわかったの・・・」
と言うと、冷たくにやっと笑いました。
その瞬間、洋子は気が遠くなったそうです。
はっと目覚めたときには、朝になっていました。
隣の布団には誰もおらず、パジャマだけが脱ぎ捨てられています。
どこにも恵美の姿はありませんでした。
恵美の服もバッグもないので、帰ったのかなと思いました。
でも、一言のことわりもなく帰るなんてヘンだし、また昨夜の恐怖がよみがえってきて、恵美の携帯にかけてみましたが、圏外でした。
昼過ぎに何度もかけたけれど、ずっと圏外。
夕方、実家に電話したらお母さんがでて、まだ帰ってない、とのこと。
ますます怖くなった洋子は、べつの友達に連絡をとって、その夜から三日ほどは、その子のところに泊めてもらったそうです。
結局、恵美は家出人として捜索されることになるのですが、いまだに見つかっていないとのことです。
洋子も事情聴取を受けましたが、あの夜のことは、布団に入って寝た、というところまでしか言えません。
朝になったらもういなかった、家出するようなことは言っていなかった、とくに親しくしている男性もいなかったし、恵美の行きそうな場所に心当たりもない、と彼女は繰り返したそうです。
四日目に、洋子が自分の部屋に帰ると、勝手にパソコンが立ち上がっていました。あの夜から、ぜんぜん触っていなかったのに。
恵美と見ていた2ちゃんねるのスレッドが画面には出ています。
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?」
洋子は何かに憑かれたように、恵美が指差したあのレスを探しました。
でも、どこにもそれらしいものはありませんでした。
話の筋は短くて、はっきり覚えているので、あれば見間違うはずないのです。
何度もスクロールしてみましたが、見あたりません。
もちろん、あぼーんされたレスもなかったのです。
わたしの話はこれだけです。
長文すみませんでした。
洋子はアパートを引っ越しました。パソコンは友達に売ってしまったそうです。
すいません、ちょっと失礼します。
このスレのことは、大学の友人の洋子(仮名)から教えてもらいました。
っていうか、オカルト板を見るのは、今これがはじめてです。
そしてたぶん、というか、絶対、これで最後でもあります。
ほんとうはこのスレだけには関わりたくなかったんですけど、このカキコだけしておかなくちゃと思ったんです。
ここを見てる人たちのために。。。
信じてもらえないかもしれませんけど、黙っているのはやっぱりよくないんじゃないかと思いましたから。
そもそもわたしが2ちゃんねるを見るようになったのも洋子の影響です。
彼女に、「面白いから見てみなよ」と何度もすすめられるまでは、2ちゃんねるはひどい荒らしと下品なカキコばかりの掲示板と思っていました。いろんな事件もありましたし。。。
でも、実際に見てみると、わたしのよく行く少女漫画板なんかは、とっても楽しくて、「なんだ、こんなことなら偏見をもたずに、もっと早く見ればよかった」と思いました。
でも、この前の金曜日、夕方おそく、洋子から電話がかかってきて、いきなり、
「2ちゃんねるはもうやめたほうがいいよ」
と言うんです。
あんなに面白がって勧めていたのは自分なのに。
なぜかと不思議に思って聞くと、逆に聞き返されました。
「あなたはいつもどの板のどのスレ見てる?」
って。わたしが、
「少女漫画板のスレいくつかと、邦楽板、純愛板とか」
と答えるとなぜか小さくため息をついて、
「本当にそれだけ?なら、よかった。もしもってことがあるし、責任感じてたから」
と。
責任とか何とか、それはどういうことかと聞くと、
「とにかく2ちゃんねるはもうやめたほうがいい」
と言うばかり。
それから、ごちゃごちゃ話をして、
「電話じゃなんだから」
と洋子がこのアパートに来ることになったんです。
わたしは実家の祖母が倒れたというのでしばらく帰省していて、洋子と顔を会わせるのは十日ぶりくらいでした。
ドアの前に立っている彼女は、なんか、すごく雰囲気が違います。
普段はうるさいくらい明るい子なのに、妙に深刻な顔つきなんです。
目のしたにうっすらクマができて、ひどい風邪でもひいたあとって感じ。
とにかく、わたしは彼女を部屋にあげ、コーヒーを出して、二人でこたつに足を突っ込みながら向かい合って座りました。
洋子は黙ってコーヒーを半分くらい飲むと、
「ネットって怖いよ」
とぽつりとつぶやき、顔をこわばらせたまま話し始めたんです。
洋子の高校時代からの友達で恵美(仮名)という子がいたんですが、これが「見える人」なんだそうです。
洋子から話は聞いていたけれど、わたしは普段あまりつきあいないし、そんなの信じてなかったし、どうせちょっとブサイクだからって人の気をひくために、そんなこと言ってるだけじゃないかと思ってました。
実際に、洋子が恵美といて不思議な体験をしたことはなかったみたいだし。
一回だけ洋子と他の友達とわたしのアパートに来たこともあるんですが、人の部屋に入るなり、きょろきょろあちこち見て、
「うん、大丈夫」
とか小声でつぶやいてて、変な子だと思ったのをおぼえてます。
とにかくその恵美が、一週間ほど前に洋子の部屋に来て泊まったとき、一緒に2ちゃんねる見てカキコしてたそうなんです。
独身男性板とかでネナベやって煽ったりして、げらげら笑ってたら、夜中の二時近くになって、もう寝ようかとしてたとき、恵美が洋子のブックマークのひとつを見て、
「何これ?」
ってクリックしたんです。
洋子は一瞬、ヤバイと思ったみたいです。
それはオカルト板のスレだったんで、恵美がまた「霊感少女」ぶって、ウザくなるから。案の定、恵美の様子が変わって、マジに眉をひそめて、
「なに~~~これ。こんなの見ちゃ駄目だよ~~。いつも言ってるでしょ、こういう話は、面白半分で読んだりするだけでも良くないんだよ。このスレ、ブックマークから削除しなよ」
洋子はオカルト好きだけど、しょせん真剣には信じてないんで、そういう恵美の態度が鼻につくんです。それに、その時は勝手にブックマーク削除されそうになって、ちょっとむかついて、
「こんなの、どうせみんなネタだし、雰囲気つくって遊んでるだけだからいいじゃん」
って、言ったんです。
そしたら、恵美がモニターのスレッドをじっと見て、スクロールさせながら、
「ううん、違うよ、これほんとヤバイ・・・」
って言うんです。
ネタとか作った話ばかりに見えるけど、本物もあるって。
ほんとに霊体験した人がカキコしてんのかって、洋子が聞くと、
「うん・・・・それもある。それはまだいいんだけど・・・」
って、恵美が独特の暗い声出して、
「この世の人がカキコしたんじゃないのもある。それがヤバイんだよ・・・」
「うそ、じゃあ、どれがネタでどれがその『あの世の人からのカキコ』か恵美にはわかるの?」
って洋子は聞いたんです。
そしたら、恵美が、ずーっとスレを見ていって、このレスはネタ、これもネタ、これは実体験ぽい、これはネタ・・・ってやりだしたんです。
洋子は正直「また出たよ、自称霊感少女が」と心の中で思ったんだけれど、恵美があまりにも真剣にモニター睨んでるんで、ちょっとそれ自体が異様な感じで怖かったそうです。
そして、画面をスクロールしてた恵美が、いきなりあるレスを指差して、
「これは・・・これ書いた人、人間じゃないよ・・・」
それは、見てみるとすごく短い文章で、恐怖体験をつづったものでした。
「これが?」
洋子はちょっと拍子抜けしたみたいです。
べつに、それが自分が今まで読んだ話のなかでも、飛び抜けて怖いとかそんなふうに思わなかったので。むしろ、読み流してたというか、読んだことも忘れてたくらいでした。
よくあるパターンで、夜中に金縛りにあい、目を開けたらそこに髪の長い女の人が立ってた、という話です。
なんか、一気にばからしくなって、洋子はそのままパソコンをスリープさせて、もう遅いから寝ようと、布団にもぐりこんだんです。
恵美はまだそのときは普通だったそうです。
明かりを消して眠りに落ちてから、まもなく洋子は妙な物音で目覚めました。
となりの布団で、恵美が後ろを向いて寝ながら、うーんうーんって小さくうなってるんです。
すごく苦しそうだったので、
「悪い夢でも見てるのかな、もしかして寝る前にあんな話になったのが悪かったかも」
と思って、起こしてあげようかどうしようかと、そのまましばらく見てたそうです。
そしたら、だんだんうなり声がやんで、かわりに寝言を言ったんです。
「どうして・・・」
ぼそりとそう言ったと思ったら、すぐにもういっぺん、
「どうしてわかったの?」
って、とても寝言とは思えない、はっきりとした口調で、言ったんです。
まだ向こうを向いているけれど、もう起きたのかなと思って、洋子が、
「何のこと?すごいうなされてたよ」
って言ったら、恵美が突然、布団からむっくりと起きあがったんです。
それ見たとたんに、洋子は背筋がゾッと冷たくなって、目を開けたままその姿勢で身動きできなくなったそうです。
起きあがって座った恵美の後ろ姿は、ざらりと長い黒髪で背中が半分ぐらいまで隠れてたんです。
恵美はうなじが見えるくらいの茶髪のショートカットのはずなのに。
それで、白い浴衣みたいなものを着ているんです。
確か寝る前に洋子のヒョウ柄パジャマを貸してあげたはずなのに。
洋子はもう頭がパニック状態でした。
(これは、恵美じゃない!いやだ、なんで、なんで!!)
恵美とすりかわったものは、ゆっくりと振り向きました。
見たくないのに、洋子は目をつぶることができないんです。
身体が硬直したままガタガタ震えています。
電灯を消して、部屋は暗いのに、なぜかそれの姿はやけにはっきり見えます。
ゆっくりと振り向いたその顔自体は、恵美の顔でした。
でも、異常に目がつり上がって肌は青ざめ、歪んだ口元は、普段の恵美とはぜんぜん違います。
まるで誰かの顔とミックスされているみたいな、別人が恵美になりすましているような、そんな感じなんです。
抑揚をなくした恵美の声で、
「どうしてわかったの・・・」
と言うと、冷たくにやっと笑いました。
その瞬間、洋子は気が遠くなったそうです。
はっと目覚めたときには、朝になっていました。
隣の布団には誰もおらず、パジャマだけが脱ぎ捨てられています。
どこにも恵美の姿はありませんでした。
恵美の服もバッグもないので、帰ったのかなと思いました。
でも、一言のことわりもなく帰るなんてヘンだし、また昨夜の恐怖がよみがえってきて、恵美の携帯にかけてみましたが、圏外でした。
昼過ぎに何度もかけたけれど、ずっと圏外。
夕方、実家に電話したらお母さんがでて、まだ帰ってない、とのこと。
ますます怖くなった洋子は、べつの友達に連絡をとって、その夜から三日ほどは、その子のところに泊めてもらったそうです。
結局、恵美は家出人として捜索されることになるのですが、いまだに見つかっていないとのことです。
洋子も事情聴取を受けましたが、あの夜のことは、布団に入って寝た、というところまでしか言えません。
朝になったらもういなかった、家出するようなことは言っていなかった、とくに親しくしている男性もいなかったし、恵美の行きそうな場所に心当たりもない、と彼女は繰り返したそうです。
四日目に、洋子が自分の部屋に帰ると、勝手にパソコンが立ち上がっていました。あの夜から、ぜんぜん触っていなかったのに。
恵美と見ていた2ちゃんねるのスレッドが画面には出ています。
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?」
洋子は何かに憑かれたように、恵美が指差したあのレスを探しました。
でも、どこにもそれらしいものはありませんでした。
話の筋は短くて、はっきり覚えているので、あれば見間違うはずないのです。
何度もスクロールしてみましたが、見あたりません。
もちろん、あぼーんされたレスもなかったのです。
わたしの話はこれだけです。
長文すみませんでした。
洋子はアパートを引っ越しました。パソコンは友達に売ってしまったそうです。
夜道で会った子供
2010.01.02 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
484 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/02/02 06:26
“クロちゃん”という呼び名の、某ゲーム会社で働いている男がいる。
ある連休の初日に、クロちゃんはひさしぶりに遊び仲間と飲み会をやって、べろんべろんになってしまった。
クロちゃんの実家は郊外にあるI市だ。
方向がいっしょの仲間の車に便乗して、国道の適当な場所で降ろしてもらった。
二キロメートルほど歩かなくてはいけないが、終電なんてとっくの昔に出てしまっているし、タクシーもめったにつかまらない時間なのだから、これはどうしようもない。
「ほんなら、気ィつけてな」
「ん。また近いうちになー」
で、クロちゃん小さくなってゆく仲間の車のテールランプに手を振ってから、脇道に入ってゆっくりと歩き始めた。
郊外都市といっても、このあたりは古い街道町のおもかげが残っていて、うらさびしい。
まして深夜なのだからさおさらである。
道の両側の、こちらに倒れかかってきそうな圧迫感を感じる木造家屋の窓は、黒々とした闇を内側に閉じ込めていて、ひっそり閑としている。まるで穴蔵だ。
カタカタカタ、カタカタ----。
その腐った格子のついた窓が、いっせいにかすかな音を立てた。
風のいたずらであるらしい。
(はじめて通る道だけど・・・え~と、まちがっちゃいないよな)
よく知っている町であるはずなのに、なんとなく違和感をおぼえたクロちゃんは、アルコール分120%の頭のかたすみで、そんなことを考えていた。
めったに散髪しない髪の毛が、さやさやと風に動いて首筋にあたるのが気持ち悪い。
心なしか、風がなまぐさい。
(橋は渡ったかな?渡ったはずだよな?渡らなかったかな?)
そんなときだった。
キ-----ッ、きききききききききッ。
静まり返った闇をやぶって、夜の町に甲高い音が響いた。
獣の鳴き声にも、鳥の声にも似ていた。だが、どうやら人間の奇声であるらしい。
ガラスの表面を針の先でひっかくような、神経を逆なでする奇声だ。
ひどくいやらしい、笑い声にも思えた。
(-----? なんなわけ?)
頭の後ろのほうにちりちりしたものを感じながら、反射的にクロちゃんはあたりを見回した。誰もいない。何もない。奇声はあれ一回きりのようだった。
頭の中で尾を引いていた奇声も、すぐに現実味を欠いていった。
ほんとうに奇声が響いたのかどうか、わからなくなってしまったクロちゃんだった。
(気のせいじゃないよな。人間の声だったよなあ。鳥とかじゃなくてさあ)
自分自身にたずねながら、闇の向こうをすかして見ていたクロちゃんの耳に、やがてまた伝わってくるものがあった。
といっても、二回目の奇声じゃない。
(これは---)
足音のようだ。
道の彼方から、こちらに近づいてくる。
こちらに向かってくるようだ。が、それにしてもなんだか濡れているような、ねばっこい足音なのだ。
ぺたっ。ぺたっ。ぺたっ。ぺたっ。
闇の中に、人影がにじみ出た。
自分のように終電に乗りそこねて、深夜の家路を急ぐ通行人だろうか。
まさか、さっきの奇声を発した本人とは思えないが。
(もしも、そうだったら・・・ヤバイな)
それにしても、ずいぶん小さな影だ。背が低い。極端に低すぎる。
「-----」
子供だった。五、六歳だろうか。髪をおかっぱに切りそろえた男の子である。
それが、小走りにこちらに向かって駈けてくる。
ぺたっ、ぺたっ、と足音をしきりにたてて。
こんな時間に子供がどうして外をうろついているのか。
いや、そんなことよりも近づくにつれて、もっと異常なことが見て取れた。
丸裸なのだ。
何も体にまとっていなかった。
そして全身は濡れているらしう、ぬらぬらと光っているのが、闇の中でなぜかはっきりと見てとれたのである。
あれは、水で濡れているのだろうか?
気のせいか赤い色がちらちらする。煮凝りの汁のように、ねっとりした---。
ぺたっ。ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。
クロちゃんは、酔いが急速にさめていくのを感じた。
常識はずれた性格だと日頃自分でも思っていたはずなのに、こんな場合どうしていいかわからなかった。
道を引き返して、あの子供をやりすごすべきだろうか。
それとも反対に子供をつかまえて、事情を確かめるべきなのか。
しかし、つかまえるといっても、あれはほんとうに子供なのだろうか。
・・・人間なのだろうか?
ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。ぐちゃっ。
そんなことを考えたのは、あっという間である。
すぐに子供は、クロちゃんのそばまでやってきた。
子供は、にこにこと笑っていた。
何かが、べっとりとついているらしいその顔で笑っていた。
ただしそれは、クロちゃんに笑いかけているのではなくて、虚空をただじっと見つめながら笑っているのであった。
そうして、その子は両手に何かを握っていた。
よくわからなかったけれど、クロちゃんの目にはそれが、おそろしいほどたくさんの髪の毛に見えた。
水垢みたいなものがこびりついている髪の毛。
それが小さな握りこぶしの間から房になって垂れて、揺れていた。
バサバサと・・・。
裸んぼの子供は、クロちゃんとすれちがうと、国道のほうに駈けていった。
びちゃっ、びちゃっ、べちゃっ、ぐちゃっ・・・・。
今や“ぺたっ、ぺたっ”ではなく“べちゃっ、びちゃっ”と、何か汚らしい汁をまきちらしているような粘液質の足音は、しだいに遠ざかっていった。
あとには道の真ん中に、完全に酔いのさめてしまったクロちゃんだけがぽつんととり残された。
「何だったのかって?あのガキが?・・・・なんなんだろうなあ。今でもあの、びちゃっ、びちゃっ、っていう気色の悪い音が、耳にこびりついてたまんないよ。あんなのにまた夜中にばったり会うくらいだったら、簀巻きにされて川ン中に放りこまれる方がなんぼかマシだよなあ」
人を食ったコメントも、また彼らしいものである。
“クロちゃん”という呼び名の、某ゲーム会社で働いている男がいる。
ある連休の初日に、クロちゃんはひさしぶりに遊び仲間と飲み会をやって、べろんべろんになってしまった。
クロちゃんの実家は郊外にあるI市だ。
方向がいっしょの仲間の車に便乗して、国道の適当な場所で降ろしてもらった。
二キロメートルほど歩かなくてはいけないが、終電なんてとっくの昔に出てしまっているし、タクシーもめったにつかまらない時間なのだから、これはどうしようもない。
「ほんなら、気ィつけてな」
「ん。また近いうちになー」
で、クロちゃん小さくなってゆく仲間の車のテールランプに手を振ってから、脇道に入ってゆっくりと歩き始めた。
郊外都市といっても、このあたりは古い街道町のおもかげが残っていて、うらさびしい。
まして深夜なのだからさおさらである。
道の両側の、こちらに倒れかかってきそうな圧迫感を感じる木造家屋の窓は、黒々とした闇を内側に閉じ込めていて、ひっそり閑としている。まるで穴蔵だ。
カタカタカタ、カタカタ----。
その腐った格子のついた窓が、いっせいにかすかな音を立てた。
風のいたずらであるらしい。
(はじめて通る道だけど・・・え~と、まちがっちゃいないよな)
よく知っている町であるはずなのに、なんとなく違和感をおぼえたクロちゃんは、アルコール分120%の頭のかたすみで、そんなことを考えていた。
めったに散髪しない髪の毛が、さやさやと風に動いて首筋にあたるのが気持ち悪い。
心なしか、風がなまぐさい。
(橋は渡ったかな?渡ったはずだよな?渡らなかったかな?)
そんなときだった。
キ-----ッ、きききききききききッ。
静まり返った闇をやぶって、夜の町に甲高い音が響いた。
獣の鳴き声にも、鳥の声にも似ていた。だが、どうやら人間の奇声であるらしい。
ガラスの表面を針の先でひっかくような、神経を逆なでする奇声だ。
ひどくいやらしい、笑い声にも思えた。
(-----? なんなわけ?)
頭の後ろのほうにちりちりしたものを感じながら、反射的にクロちゃんはあたりを見回した。誰もいない。何もない。奇声はあれ一回きりのようだった。
頭の中で尾を引いていた奇声も、すぐに現実味を欠いていった。
ほんとうに奇声が響いたのかどうか、わからなくなってしまったクロちゃんだった。
(気のせいじゃないよな。人間の声だったよなあ。鳥とかじゃなくてさあ)
自分自身にたずねながら、闇の向こうをすかして見ていたクロちゃんの耳に、やがてまた伝わってくるものがあった。
といっても、二回目の奇声じゃない。
(これは---)
足音のようだ。
道の彼方から、こちらに近づいてくる。
こちらに向かってくるようだ。が、それにしてもなんだか濡れているような、ねばっこい足音なのだ。
ぺたっ。ぺたっ。ぺたっ。ぺたっ。
闇の中に、人影がにじみ出た。
自分のように終電に乗りそこねて、深夜の家路を急ぐ通行人だろうか。
まさか、さっきの奇声を発した本人とは思えないが。
(もしも、そうだったら・・・ヤバイな)
それにしても、ずいぶん小さな影だ。背が低い。極端に低すぎる。
「-----」
子供だった。五、六歳だろうか。髪をおかっぱに切りそろえた男の子である。
それが、小走りにこちらに向かって駈けてくる。
ぺたっ、ぺたっ、と足音をしきりにたてて。
こんな時間に子供がどうして外をうろついているのか。
いや、そんなことよりも近づくにつれて、もっと異常なことが見て取れた。
丸裸なのだ。
何も体にまとっていなかった。
そして全身は濡れているらしう、ぬらぬらと光っているのが、闇の中でなぜかはっきりと見てとれたのである。
あれは、水で濡れているのだろうか?
気のせいか赤い色がちらちらする。煮凝りの汁のように、ねっとりした---。
ぺたっ。ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。
クロちゃんは、酔いが急速にさめていくのを感じた。
常識はずれた性格だと日頃自分でも思っていたはずなのに、こんな場合どうしていいかわからなかった。
道を引き返して、あの子供をやりすごすべきだろうか。
それとも反対に子供をつかまえて、事情を確かめるべきなのか。
しかし、つかまえるといっても、あれはほんとうに子供なのだろうか。
・・・人間なのだろうか?
ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。びちゃっ。ぺたっ。ぐちゃっ。
そんなことを考えたのは、あっという間である。
すぐに子供は、クロちゃんのそばまでやってきた。
子供は、にこにこと笑っていた。
何かが、べっとりとついているらしいその顔で笑っていた。
ただしそれは、クロちゃんに笑いかけているのではなくて、虚空をただじっと見つめながら笑っているのであった。
そうして、その子は両手に何かを握っていた。
よくわからなかったけれど、クロちゃんの目にはそれが、おそろしいほどたくさんの髪の毛に見えた。
水垢みたいなものがこびりついている髪の毛。
それが小さな握りこぶしの間から房になって垂れて、揺れていた。
バサバサと・・・。
裸んぼの子供は、クロちゃんとすれちがうと、国道のほうに駈けていった。
びちゃっ、びちゃっ、べちゃっ、ぐちゃっ・・・・。
今や“ぺたっ、ぺたっ”ではなく“べちゃっ、びちゃっ”と、何か汚らしい汁をまきちらしているような粘液質の足音は、しだいに遠ざかっていった。
あとには道の真ん中に、完全に酔いのさめてしまったクロちゃんだけがぽつんととり残された。
「何だったのかって?あのガキが?・・・・なんなんだろうなあ。今でもあの、びちゃっ、びちゃっ、っていう気色の悪い音が、耳にこびりついてたまんないよ。あんなのにまた夜中にばったり会うくらいだったら、簀巻きにされて川ン中に放りこまれる方がなんぼかマシだよなあ」
人を食ったコメントも、また彼らしいものである。
トイレの窓から
2009.12.31 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
360 名前:昨日の夜 投稿日:03/01/31 16:24
夜中にトイレに行きたくなった。
朝まで我慢しようと思ったが、中々寝つけず決心してトイレへ 、、、
トイレに入って便器の蓋を開けて放尿、、、
ふと、ちょうど目の高さにある前方の窓の隙間に目をやる、、、
(換気の為、少し窓が開いている事が多い)
!!!!!
「誰かが、覗いてる!!!!」
女の目だと思われるその目は、じっと俺の目を見つめ返してる、、、
見開かれた目以外は、はっきり見えない、、、
だが、無常にも放尿は止まらない、、、
慌てた俺は、そのまま後に下がってしまった。
床に、こぼれるおしっこ、、、
その様に目を一瞬はなすと、その目は消えていた。
!!!!!!!
一瞬の間を置いて窓の隙間に手が見えた、、、
真っ赤なマヌキュアを塗った指が、
窓を開けようと静かに窓をずらしていく、、、
おしっこまみれになりながら、もう慌ててトイレの外へ 、、、
自分の部屋に帰り濡れた下着とズボンを脱ぎ捨て布団に潜り込む、、、
ドキドキが、まだ治まらない、、、
ふと、「コンコン」という音に気づいて布団から恐る恐る顔を出して、窓の方を見る、、、
!!!!!
そいつはいた。
首から上だけの顔と、手首だけの手、、、、
産まれて始めて失神しました。
朝気がつくと、おしっこで汚れたパンツとパジャマが、、、
アイツはなんなんだ~!!!
夜中にトイレに行きたくなった。
朝まで我慢しようと思ったが、中々寝つけず決心してトイレへ 、、、
トイレに入って便器の蓋を開けて放尿、、、
ふと、ちょうど目の高さにある前方の窓の隙間に目をやる、、、
(換気の為、少し窓が開いている事が多い)
!!!!!
「誰かが、覗いてる!!!!」
女の目だと思われるその目は、じっと俺の目を見つめ返してる、、、
見開かれた目以外は、はっきり見えない、、、
だが、無常にも放尿は止まらない、、、
慌てた俺は、そのまま後に下がってしまった。
床に、こぼれるおしっこ、、、
その様に目を一瞬はなすと、その目は消えていた。
!!!!!!!
一瞬の間を置いて窓の隙間に手が見えた、、、
真っ赤なマヌキュアを塗った指が、
窓を開けようと静かに窓をずらしていく、、、
おしっこまみれになりながら、もう慌ててトイレの外へ 、、、
自分の部屋に帰り濡れた下着とズボンを脱ぎ捨て布団に潜り込む、、、
ドキドキが、まだ治まらない、、、
ふと、「コンコン」という音に気づいて布団から恐る恐る顔を出して、窓の方を見る、、、
!!!!!
そいつはいた。
首から上だけの顔と、手首だけの手、、、、
産まれて始めて失神しました。
朝気がつくと、おしっこで汚れたパンツとパジャマが、、、
アイツはなんなんだ~!!!
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