都市伝説・・・奇憚・・・blog
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☆☆気がつけば1億PV☆☆
応援更新No062 ―ピアノの音―
2012.09.29 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
320 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:39 ID:Aqkj+SfI
名○屋市立K中学に通っていた時の話。
その中学に通っていた人ならだれでも知っている有名な話なのだが。
三年の私達のクラスにはピアノが置かれていた。
もちろん音楽室以外にピアノが置かれているのはこの教室だけ。
しかもスタンウェイ。アップライトの古いピアノだが、鍵盤といい装飾といい、いかにもお高そうな風格を備えていた。
長い間調律をされていないようで、弾いてみるとかなり音が狂っている。
でも私の家にある安物のピアノより音が素敵だったので、いつか調律してやろうと思いながら放課後は毎日勝手に弾かせてもらっていた。
スタンウェイを教室に置いておくなんて、ここの中学って金持ち~などとそのときは別段不思議にも思っていなかった。
文化祭の準備をしていて、遅くまで学校に残っていた時だった。
カバンをとりに教室にむかって廊下を歩いていると「ポーン」とピアノの音が聞こえてきた。
あれ?教室にだれかいたっけ?そう一瞬思ったが、今聞こえたピアノの音があまりにも現実感のないまぼろしのような響きなので、思わず教室の入口の引き戸の前で立ち止まり、中の気配をうかがった。
321 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:40 ID:Aqkj+SfI
廊下側の窓は全て閉まっていて、教室には電気もついていない。
だれかが中にいるような物音も気配もまったくせず、しーんとしたまま。
息を詰めて入口の前で固まっていると、また静寂を破ってピアノの音が・・・・。
「ぽーん・・・ぽーん・・・ぽーん・・・」
間違いなく教室の中でだれかがピアノを弾いている。
弾いているというか、一本の指でひとつひとつ鍵盤を押している。
でもひとつひとつの音をつなげると、なんの曲だろう・・・あきらかに曲を弾いているのだ。
ふいに音が途切れた。
勇気を出して戸を少し開け、顔だけ入れて薄暗い教室を見回した。
だれもいない・・・予想はしてたけど・・・なんなんだよぅ・・・
怖さ倍増で後ずさりをした瞬間
「バアァァァ・・・ンッ!!」
両手を思い切り鍵盤に叩きつけたようなものすごい音が響き渡った。
322 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:41 ID:Aqkj+SfI
廊下を走り階段を飛び降り、職員室に飛び込むまで息をしてなかったとおもう。
それこそ真っ青な顔だったのだろう。
職員室にいた先生達がびっくりして私の顔を見ていた。
担任の先生のところまで行ったが、なんと言っていいかわからずモジモジしてしまった。
笑われて相手にしてくれないだろうと思ったからだ。
先生は
「どうしたんだ?」
と私の様子を怪しみながら、私の言葉を待っている。
しょうがなく
「あの・・・カバンを取りにいったらピアノが・・・あの・・・」
すると、笑うだろうと思ってた先生が近くにいた音楽のS先生と
「ああ、あの子だ」
そういってうなずき合い、こんな話をしてくれた。
10年程前、S先生が担任していた三年生の女の子が病気で亡くなった。
彼女は幼い頃からピアノが好きで、体調が悪く学校に行けないときはいつもピアノを弾いてさみしさをまぎらわしていたそうだ。
彼女の両親は、我が子がもうそんなに長く生きられないのを知って彼女が欲しがっていたスタンウェイのピアノを買い与えた。
しかし、それから間もなく彼女の病状は急激に悪化し、とうとう亡くなってしまったのだ。
両親は弾き手のいなくなったピアノを見るのがつらくて学校に寄付を申し出た。
学校に行きたがっていた娘もきっと喜ぶだろうからと。
学校側もその申し出を快く受け入れ、そのピアノを音楽室に設置した。
ところが、設置したその日から怪奇現象が頻発した。
音楽の授業中、気分の悪くなる生徒が続出したり開けていた蓋が突然「ばたーん」とひとりでに閉じてしまったり急に音がでなくなったり、音楽室の窓ガラスにいつの間にかヒビが入ったり。
そのうち、何人もの生徒がピアノのそばにたたずむ女の子の姿を目撃するようになった。
女の子はつぶやくのだそうだ。
「ここはさびしい・・・」と。
323 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:42 ID:Aqkj+SfI
S先生は学校と相談し、彼女がいたクラスにピアノを設置しなおしてみた。
すると、彼女は満足したのだろうか、それきり怪奇現象はぴたりとおさまったそうだ。
そのかわり・・・夜になるとピアノを弾く音が聞こえるようになった。
ピアノが勝手に鳴ること自体怪奇現象じゃん!
そういう私にS先生は
「それぐらい許してやれよ」
と言った。
そんな話を聞いた以上、カバンをとりに教室に戻りたくはない。
明日、宿題忘れで怒られることを覚悟でそのまま家に帰った。
それきり私は二度とそのピアノには触れなかったし、調律してやることもしなかった。
調律失敗して恨まれるのが怖いし・・・。
あれからもうン十年。
まだあのピアノはあの教室にあるのだろうか。
彼女は今も毎晩弾いているのだろうか。
名○屋市立K中学に通っていた時の話。
その中学に通っていた人ならだれでも知っている有名な話なのだが。
三年の私達のクラスにはピアノが置かれていた。
もちろん音楽室以外にピアノが置かれているのはこの教室だけ。
しかもスタンウェイ。アップライトの古いピアノだが、鍵盤といい装飾といい、いかにもお高そうな風格を備えていた。
長い間調律をされていないようで、弾いてみるとかなり音が狂っている。
でも私の家にある安物のピアノより音が素敵だったので、いつか調律してやろうと思いながら放課後は毎日勝手に弾かせてもらっていた。
スタンウェイを教室に置いておくなんて、ここの中学って金持ち~などとそのときは別段不思議にも思っていなかった。
文化祭の準備をしていて、遅くまで学校に残っていた時だった。
カバンをとりに教室にむかって廊下を歩いていると「ポーン」とピアノの音が聞こえてきた。
あれ?教室にだれかいたっけ?そう一瞬思ったが、今聞こえたピアノの音があまりにも現実感のないまぼろしのような響きなので、思わず教室の入口の引き戸の前で立ち止まり、中の気配をうかがった。
321 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:40 ID:Aqkj+SfI
廊下側の窓は全て閉まっていて、教室には電気もついていない。
だれかが中にいるような物音も気配もまったくせず、しーんとしたまま。
息を詰めて入口の前で固まっていると、また静寂を破ってピアノの音が・・・・。
「ぽーん・・・ぽーん・・・ぽーん・・・」
間違いなく教室の中でだれかがピアノを弾いている。
弾いているというか、一本の指でひとつひとつ鍵盤を押している。
でもひとつひとつの音をつなげると、なんの曲だろう・・・あきらかに曲を弾いているのだ。
ふいに音が途切れた。
勇気を出して戸を少し開け、顔だけ入れて薄暗い教室を見回した。
だれもいない・・・予想はしてたけど・・・なんなんだよぅ・・・
怖さ倍増で後ずさりをした瞬間
「バアァァァ・・・ンッ!!」
両手を思い切り鍵盤に叩きつけたようなものすごい音が響き渡った。
322 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:41 ID:Aqkj+SfI
廊下を走り階段を飛び降り、職員室に飛び込むまで息をしてなかったとおもう。
それこそ真っ青な顔だったのだろう。
職員室にいた先生達がびっくりして私の顔を見ていた。
担任の先生のところまで行ったが、なんと言っていいかわからずモジモジしてしまった。
笑われて相手にしてくれないだろうと思ったからだ。
先生は
「どうしたんだ?」
と私の様子を怪しみながら、私の言葉を待っている。
しょうがなく
「あの・・・カバンを取りにいったらピアノが・・・あの・・・」
すると、笑うだろうと思ってた先生が近くにいた音楽のS先生と
「ああ、あの子だ」
そういってうなずき合い、こんな話をしてくれた。
10年程前、S先生が担任していた三年生の女の子が病気で亡くなった。
彼女は幼い頃からピアノが好きで、体調が悪く学校に行けないときはいつもピアノを弾いてさみしさをまぎらわしていたそうだ。
彼女の両親は、我が子がもうそんなに長く生きられないのを知って彼女が欲しがっていたスタンウェイのピアノを買い与えた。
しかし、それから間もなく彼女の病状は急激に悪化し、とうとう亡くなってしまったのだ。
両親は弾き手のいなくなったピアノを見るのがつらくて学校に寄付を申し出た。
学校に行きたがっていた娘もきっと喜ぶだろうからと。
学校側もその申し出を快く受け入れ、そのピアノを音楽室に設置した。
ところが、設置したその日から怪奇現象が頻発した。
音楽の授業中、気分の悪くなる生徒が続出したり開けていた蓋が突然「ばたーん」とひとりでに閉じてしまったり急に音がでなくなったり、音楽室の窓ガラスにいつの間にかヒビが入ったり。
そのうち、何人もの生徒がピアノのそばにたたずむ女の子の姿を目撃するようになった。
女の子はつぶやくのだそうだ。
「ここはさびしい・・・」と。
323 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/09 02:42 ID:Aqkj+SfI
S先生は学校と相談し、彼女がいたクラスにピアノを設置しなおしてみた。
すると、彼女は満足したのだろうか、それきり怪奇現象はぴたりとおさまったそうだ。
そのかわり・・・夜になるとピアノを弾く音が聞こえるようになった。
ピアノが勝手に鳴ること自体怪奇現象じゃん!
そういう私にS先生は
「それぐらい許してやれよ」
と言った。
そんな話を聞いた以上、カバンをとりに教室に戻りたくはない。
明日、宿題忘れで怒られることを覚悟でそのまま家に帰った。
それきり私は二度とそのピアノには触れなかったし、調律してやることもしなかった。
調律失敗して恨まれるのが怖いし・・・。
あれからもうン十年。
まだあのピアノはあの教室にあるのだろうか。
彼女は今も毎晩弾いているのだろうか。
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応援更新No061 ―山道の怪談―
2012.09.29 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
409 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:10
大学時代、サークルの友人と二人で深夜のドライブをしていた。
思いつきで隣の市のラーメン屋に遠出して、その帰り道にくねくねと蛇のようにうねる山道を通った。
昼間は何度か通ったことがあったが、夜になるとこれが同じ道かと思うくらい無気味な雰囲気だった。
ハンドルを握っていたのは俺だったが、わりとビビリのほうなので運転をかわってもらったほうが気が楽だった。
しかし友人の山根はラーメン屋で勝手に一杯ひっかけていたので助手席で無責任な軽口を叩くばかりだった。
そんな時、
「ここの峠って色々変な話があるよな」
急に山根が声をひそめて囁いてきた。
俺は聞いたことがなかったが、
「何なに?どんな話?」
なんて聞くと、ヤツのペースだと思ったので興味ない風を装って
「ああ」
とそっけなく返した。
山根はなぜか俯いてしばらく黙っていた。
410 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:11
二車線だが対向車は一台も通らない。
申し訳ていどの電灯が疎らに立っていた。
無言のまま車を走らせていると急に大きな人影が前方に見えた気がして一瞬驚いたが、道端に立っている地蔵だと気付いてホッとした。
このあたりになぜか異様に大きな地蔵があるのは覚えていた。
その時、黙っていた山根が口をひらいた。
「なあ、怖い話してやろうか」
この野郎、大人しいと思ってたら怪談を考えてたな。
と思ったがヤメロなんていうのはシャクだったので
「おう、いいぞ」
と言った。
山根は俯きながらしゃべり始めた。
411 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:11
「俺の実家の庭にな、小人が埋まってるらしいんだよ。じいさんが言ってたんだけど。俺の家、古いじゃん。いつからあるのかわからないへんな石が庭の隅にあってな。その下に埋まってるんだと。」
「で、じいさんが言うにはその小人がウチの家を代々守ってくれている。そのかわりいつも怒っていらっしゃるので、毎日毎日水を遣りその石のまわりをきれいにしていなければならない。」
「たしかにじいさんやお祖母ちゃんが毎日その石を拝んでいるけど、そんな話ってあるのかなあ、と思って小学生の頃病院で寝たきりだった曽祖父のところに見舞いに行った時に聞いてみた。」
「曽祖父もちゃんと小人が埋まってると教えてくれた。それもワシのじいさんから聞いたと言っていた。子供にとっては気が遠くなるほど昔だったから、こりゃあ本当に違いないと、単純に信じた。」
412 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:12
山根は淡々と話しつづけた。
こんな所でする怪談にしてはずいぶん変な話だった。
山根は言った。
「小人って、座敷わらしとかさ、家の守り神のイメージあるよな。でも埋まってるってのが変だよな。俺、曽祖父に聞いてみたんだよ。なんで埋まってるのって」
そこまで聞いた時、急に前方に人影が見えて思わずハンドルを逆に切ろうとした。
ライトに一瞬しか照らされなかったが、人影じゃなかったみたいだった。
地蔵だ。
そう思ったとき背筋がゾクッとした。
一度通った道?
ありえなかった。
道は一本道だった。
「曽祖父はベットの上で両手を合わせて、目をつぶったまま囁いた。むかし、我が家の当主が福をもたらす童を家に迎え、大層栄えたそうな。しかし酒や女でもてなすも、童は帰ると言う。そこで当主は刀を持ち出し、童の四肢を切り離し。それぞれ家のいずこかへ埋めてしまった」
413 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:13
俺は頭がくらくらしていた。
道がわからない。
木が両側から生い茂る景色は変わらないが、まだ峠から抜けないのはおかしいような気がする。
さっきの地蔵はなんだろう。二つあるなんて記憶に無い。
車線がくねくねとライトから避けるように身をよじっている。
山根は時々思い返すように俯きながら喋りつづける。
「それ以来俺の家は商家として栄えつづけたけど、早死にや流行り病で家族が死ぬことも多かったらしい。曽祖父曰く
童は福をもたらすと同時に、我が家をこんこんと祟る神様なんだと。だからお怒りを鎮めるためにあの石は大事にしなければならん、と」
414 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:16
よせ。
「おい、よせよ」
帰れなくなるぞ、と言ったつもりだった。
しかし同じ道をぐるぐる廻っているような気がするのと、山根のする話とどうも噛み合わなかった。
最初に言っていた<この峠の色々変な話>ってなんだろうと、ふと思った。
山根は続けようとした。
「これはウチに伝わる秘密の話でな、本来門外不出のはずなんだけど・・・」
「オイ、山根」
我慢できなくなって声を荒げてしまった。
山根は顔を上げない。悪ふざけをしてるようだったが、よく見ると肩が小刻みに震えているようだった。
「この話には変なところがあって、俺それを聞いてみたんだ。そしたら曽祖父がおまじない一つを教えてくれた」
「山根。 なんなんだよ。 なんでそんな話するんだよ」
「だから・・・・」
「山根ェ! 車の外が変なんだよ、気がつかないのか」
俺は必死になっていた。
415 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:17
「だから・・・・こういう時にはこう言いなさいって。
ホーイホーイ
おまえのうではどこじゃいな
おまえのあしはどこじゃいな
はしらささえてどっこいしょ
えんをささえてどっこいしょ
ホーイホーイ」
心臓に冷たい水が入った気がした。
全身に鳥肌が立ちビリビリくるほどだった。
ホーイホーイという残響が頭に響いた。
ホーイホーイ・・・・呟きながら俺は無心にハンドルを握っていた。
見えない霧のようなものが頭から去っていくような感じがした。
「頼む」
山根はそう言って両手を合わせたきり黙った。
そして気がつくと見覚えのある広い道に出ていた。
市内に入り、ファミリーレストランに寄るまで俺たちは無言だった。
416 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:17
山根はあの峠のあたりで助手席のドアの下のすきまから顔が覗いているのが
見えたと言う。
軽口が急にとまったあたりなのだろう。
青白い顔がにゅうっと平べったく這い出て来てニタニタ笑い、これはやばいと感じたそうだ。
俺に話したというよりも、自分の足元の顔と睨み合いながら、あの話を聞かせていのだ。
彼の家の人間が危機に陥った時のおまじないなのだろう。
「家に帰ったら、小人にようくお礼言っとけよ」
と俺は冗談めかして言った。
「しかしお前がそういうの信じてたなんて以外な感じだな」
と素直な感想を言うと、山根は神妙な顔をして言った。
「俺、掘ったんだよ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
大学時代、サークルの友人と二人で深夜のドライブをしていた。
思いつきで隣の市のラーメン屋に遠出して、その帰り道にくねくねと蛇のようにうねる山道を通った。
昼間は何度か通ったことがあったが、夜になるとこれが同じ道かと思うくらい無気味な雰囲気だった。
ハンドルを握っていたのは俺だったが、わりとビビリのほうなので運転をかわってもらったほうが気が楽だった。
しかし友人の山根はラーメン屋で勝手に一杯ひっかけていたので助手席で無責任な軽口を叩くばかりだった。
そんな時、
「ここの峠って色々変な話があるよな」
急に山根が声をひそめて囁いてきた。
俺は聞いたことがなかったが、
「何なに?どんな話?」
なんて聞くと、ヤツのペースだと思ったので興味ない風を装って
「ああ」
とそっけなく返した。
山根はなぜか俯いてしばらく黙っていた。
410 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:11
二車線だが対向車は一台も通らない。
申し訳ていどの電灯が疎らに立っていた。
無言のまま車を走らせていると急に大きな人影が前方に見えた気がして一瞬驚いたが、道端に立っている地蔵だと気付いてホッとした。
このあたりになぜか異様に大きな地蔵があるのは覚えていた。
その時、黙っていた山根が口をひらいた。
「なあ、怖い話してやろうか」
この野郎、大人しいと思ってたら怪談を考えてたな。
と思ったがヤメロなんていうのはシャクだったので
「おう、いいぞ」
と言った。
山根は俯きながらしゃべり始めた。
411 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:11
「俺の実家の庭にな、小人が埋まってるらしいんだよ。じいさんが言ってたんだけど。俺の家、古いじゃん。いつからあるのかわからないへんな石が庭の隅にあってな。その下に埋まってるんだと。」
「で、じいさんが言うにはその小人がウチの家を代々守ってくれている。そのかわりいつも怒っていらっしゃるので、毎日毎日水を遣りその石のまわりをきれいにしていなければならない。」
「たしかにじいさんやお祖母ちゃんが毎日その石を拝んでいるけど、そんな話ってあるのかなあ、と思って小学生の頃病院で寝たきりだった曽祖父のところに見舞いに行った時に聞いてみた。」
「曽祖父もちゃんと小人が埋まってると教えてくれた。それもワシのじいさんから聞いたと言っていた。子供にとっては気が遠くなるほど昔だったから、こりゃあ本当に違いないと、単純に信じた。」
412 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:12
山根は淡々と話しつづけた。
こんな所でする怪談にしてはずいぶん変な話だった。
山根は言った。
「小人って、座敷わらしとかさ、家の守り神のイメージあるよな。でも埋まってるってのが変だよな。俺、曽祖父に聞いてみたんだよ。なんで埋まってるのって」
そこまで聞いた時、急に前方に人影が見えて思わずハンドルを逆に切ろうとした。
ライトに一瞬しか照らされなかったが、人影じゃなかったみたいだった。
地蔵だ。
そう思ったとき背筋がゾクッとした。
一度通った道?
ありえなかった。
道は一本道だった。
「曽祖父はベットの上で両手を合わせて、目をつぶったまま囁いた。むかし、我が家の当主が福をもたらす童を家に迎え、大層栄えたそうな。しかし酒や女でもてなすも、童は帰ると言う。そこで当主は刀を持ち出し、童の四肢を切り離し。それぞれ家のいずこかへ埋めてしまった」
413 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:13
俺は頭がくらくらしていた。
道がわからない。
木が両側から生い茂る景色は変わらないが、まだ峠から抜けないのはおかしいような気がする。
さっきの地蔵はなんだろう。二つあるなんて記憶に無い。
車線がくねくねとライトから避けるように身をよじっている。
山根は時々思い返すように俯きながら喋りつづける。
「それ以来俺の家は商家として栄えつづけたけど、早死にや流行り病で家族が死ぬことも多かったらしい。曽祖父曰く
童は福をもたらすと同時に、我が家をこんこんと祟る神様なんだと。だからお怒りを鎮めるためにあの石は大事にしなければならん、と」
414 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:16
よせ。
「おい、よせよ」
帰れなくなるぞ、と言ったつもりだった。
しかし同じ道をぐるぐる廻っているような気がするのと、山根のする話とどうも噛み合わなかった。
最初に言っていた<この峠の色々変な話>ってなんだろうと、ふと思った。
山根は続けようとした。
「これはウチに伝わる秘密の話でな、本来門外不出のはずなんだけど・・・」
「オイ、山根」
我慢できなくなって声を荒げてしまった。
山根は顔を上げない。悪ふざけをしてるようだったが、よく見ると肩が小刻みに震えているようだった。
「この話には変なところがあって、俺それを聞いてみたんだ。そしたら曽祖父がおまじない一つを教えてくれた」
「山根。 なんなんだよ。 なんでそんな話するんだよ」
「だから・・・・」
「山根ェ! 車の外が変なんだよ、気がつかないのか」
俺は必死になっていた。
415 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:17
「だから・・・・こういう時にはこう言いなさいって。
ホーイホーイ
おまえのうではどこじゃいな
おまえのあしはどこじゃいな
はしらささえてどっこいしょ
えんをささえてどっこいしょ
ホーイホーイ」
心臓に冷たい水が入った気がした。
全身に鳥肌が立ちビリビリくるほどだった。
ホーイホーイという残響が頭に響いた。
ホーイホーイ・・・・呟きながら俺は無心にハンドルを握っていた。
見えない霧のようなものが頭から去っていくような感じがした。
「頼む」
山根はそう言って両手を合わせたきり黙った。
そして気がつくと見覚えのある広い道に出ていた。
市内に入り、ファミリーレストランに寄るまで俺たちは無言だった。
416 名前:山道の怪談 投稿日:03/08/16 23:17
山根はあの峠のあたりで助手席のドアの下のすきまから顔が覗いているのが
見えたと言う。
軽口が急にとまったあたりなのだろう。
青白い顔がにゅうっと平べったく這い出て来てニタニタ笑い、これはやばいと感じたそうだ。
俺に話したというよりも、自分の足元の顔と睨み合いながら、あの話を聞かせていのだ。
彼の家の人間が危機に陥った時のおまじないなのだろう。
「家に帰ったら、小人にようくお礼言っとけよ」
と俺は冗談めかして言った。
「しかしお前がそういうの信じてたなんて以外な感じだな」
と素直な感想を言うと、山根は神妙な顔をして言った。
「俺、掘ったんだよ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
応援更新No059 ―大学の守衛さん―
2012.09.28 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
279 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/08 14:51 ID:SfqpZtdD
怪談・怖い話で検索していたらこの2ちゃんねるのオカルト板が見つかったのでここに書かせてもらいます。
私は某大学の守衛をしています。
守衛とはいえ夜間見回りまで任されているので一人で夜の学校内を歩かなければならないのです。
この就職難なので就職先を選べなかったという様な有様なのですが。
まぁ、深夜でも多くの研究室は人がいるので助教授から珈琲を勧められたりと比較的明るい仕事でもあるのですね。
しかし先週、怖い、というか不可解な現象に遭遇してしまったのです。
深夜巡回は午前12時と決まっておりまして携帯蛍光灯一本で建物内を巡回するのです。
いつもどおり、下の階から順次五階まで見て回るつもりでしたが、その日はまっすぐ五階へと回りました。
外から窓を見上げたとき、東の角の部屋の窓が開いていてカーテンがひらひらと外に出ていたからなのです。
第三研修室は午後七時の巡回の時に全ての窓の戸締まりを確認したので開いているのが気になったのです。
283 名前: 279 04/07/08 15:13 ID:SfqpZtdD
しかし、五階には人の気配は無く、件の第三研修室の引き戸もしっかり施錠されておりました。
ただ、中からは何と申しましょうか、明らかに空気の流れが違うような気がするのです。
窓から入り込む風の所為だけではないような尋常ではない雰囲気が。
私も決して肝が据わっている人間ではありませんので手に持っている鍵を差し込む気にはなかなかなれませんでした。
守衛の仕事というのは門の所の詰所に座っているモノだと勝手に思いこんでいたので夜間見回りの怖さを味わうことはないと勝手に想像し、就職したのです。
所謂、恐がり─と呼ばれる部類の人間なのです。
しかし、放置することは出来ないので帰りたい気持ちを堪え、鍵を回しました。
引き戸に手を掛け、そっと開いてみたのです。
ところが、予想に反して何の異変も見られないのです。
何も。
284 名前: 279 04/07/08 15:17 ID:SfqpZtdD
─窓も閉まっておりました。
確かにカーテンが翻っていたのも見たのですが。
…その部屋にはカーテンなど存在もしなかったのです。
ブラインドが上に上がったままになっておりました。
私は不意に怖くなり、鍵を閉め、一階の玄関に駆け戻り、上を見上げて確認し直したのです。
五階角部屋の窓は閉まっておりました。確認した通り。
カーテンも存在しておりません。
…しかし、ブラインドが 下りておりました。
その日の巡回はもう怖くなってしまい、詰め所に戻り同僚を電話で呼び出し急遽交代してもらいました。
どうやらその研修室は以前から一寸変わったことが起こるらしいのですが守衛仲間の中では「気にしない」という事になっていたそうです。
今週も夜間巡回があるのですが何か嫌な予感がしている次第なのです。
何か不思議な経験があった際にはもう一度投稿いたします。
怪談・怖い話で検索していたらこの2ちゃんねるのオカルト板が見つかったのでここに書かせてもらいます。
私は某大学の守衛をしています。
守衛とはいえ夜間見回りまで任されているので一人で夜の学校内を歩かなければならないのです。
この就職難なので就職先を選べなかったという様な有様なのですが。
まぁ、深夜でも多くの研究室は人がいるので助教授から珈琲を勧められたりと比較的明るい仕事でもあるのですね。
しかし先週、怖い、というか不可解な現象に遭遇してしまったのです。
深夜巡回は午前12時と決まっておりまして携帯蛍光灯一本で建物内を巡回するのです。
いつもどおり、下の階から順次五階まで見て回るつもりでしたが、その日はまっすぐ五階へと回りました。
外から窓を見上げたとき、東の角の部屋の窓が開いていてカーテンがひらひらと外に出ていたからなのです。
第三研修室は午後七時の巡回の時に全ての窓の戸締まりを確認したので開いているのが気になったのです。
283 名前: 279 04/07/08 15:13 ID:SfqpZtdD
しかし、五階には人の気配は無く、件の第三研修室の引き戸もしっかり施錠されておりました。
ただ、中からは何と申しましょうか、明らかに空気の流れが違うような気がするのです。
窓から入り込む風の所為だけではないような尋常ではない雰囲気が。
私も決して肝が据わっている人間ではありませんので手に持っている鍵を差し込む気にはなかなかなれませんでした。
守衛の仕事というのは門の所の詰所に座っているモノだと勝手に思いこんでいたので夜間見回りの怖さを味わうことはないと勝手に想像し、就職したのです。
所謂、恐がり─と呼ばれる部類の人間なのです。
しかし、放置することは出来ないので帰りたい気持ちを堪え、鍵を回しました。
引き戸に手を掛け、そっと開いてみたのです。
ところが、予想に反して何の異変も見られないのです。
何も。
284 名前: 279 04/07/08 15:17 ID:SfqpZtdD
─窓も閉まっておりました。
確かにカーテンが翻っていたのも見たのですが。
…その部屋にはカーテンなど存在もしなかったのです。
ブラインドが上に上がったままになっておりました。
私は不意に怖くなり、鍵を閉め、一階の玄関に駆け戻り、上を見上げて確認し直したのです。
五階角部屋の窓は閉まっておりました。確認した通り。
カーテンも存在しておりません。
…しかし、ブラインドが 下りておりました。
その日の巡回はもう怖くなってしまい、詰め所に戻り同僚を電話で呼び出し急遽交代してもらいました。
どうやらその研修室は以前から一寸変わったことが起こるらしいのですが守衛仲間の中では「気にしない」という事になっていたそうです。
今週も夜間巡回があるのですが何か嫌な予感がしている次第なのです。
何か不思議な経験があった際にはもう一度投稿いたします。
応援更新No056 ―メモ帳―
2012.09.28 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
73: 本当にあった怖い名無し:2012/05/01(火) 13:48:07.48 ID:SKEIFvLv0
今さっき起きたことなんだけど
朝八時に起きて、自室にあるPC起動
30分くらいで操作をやめて、一階に降りた。うちは四人家族だけど、私以外全員出かけた後だった
なんだかんだうだうだして二階の自室に戻ったのが昼一時
ふと画面を見たら、休止状態になってなかった(十分くらいで休止になるように設定済み)
少なくとも四時間は触ってない
なにかあったかなと思ってタスクバーを見たら、メモ帳が起動してた
朝に使用したのはインターネットのブラウザだけで、メモ帳を起動した覚えは一切ない
DLしたものについてたテキストかなと思って開いてみたら、
ねえ ねえ ねえ ねえ
これだけ書いてあった。タイトルは無題で、保存された形跡もない
咄嗟に消した。『保存しますか?』とか選択が出たけど、もちろん保存なんてしなかった
なんだったんだろう
今さっき起きたことなんだけど
朝八時に起きて、自室にあるPC起動
30分くらいで操作をやめて、一階に降りた。うちは四人家族だけど、私以外全員出かけた後だった
なんだかんだうだうだして二階の自室に戻ったのが昼一時
ふと画面を見たら、休止状態になってなかった(十分くらいで休止になるように設定済み)
少なくとも四時間は触ってない
なにかあったかなと思ってタスクバーを見たら、メモ帳が起動してた
朝に使用したのはインターネットのブラウザだけで、メモ帳を起動した覚えは一切ない
DLしたものについてたテキストかなと思って開いてみたら、
ねえ ねえ ねえ ねえ
これだけ書いてあった。タイトルは無題で、保存された形跡もない
咄嗟に消した。『保存しますか?』とか選択が出たけど、もちろん保存なんてしなかった
なんだったんだろう
応援更新No053 ―いないよねっ―
2012.09.28 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
65 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/08 07:45 ID:jw/+0mw5
高校生だった頃の話です。
私の所属していた部活では、毎年夏になると校内で合宿をしていました。
合宿所は校舎の影になった古い建物で、その二階に宿泊する部屋があるました。
大きな部屋にずらりと金属製の二段ベッドがならんでおり、昼間でも薄暗く、霊感に全く縁のない私も一人ではいたくない場所でした。
合宿中の事です。
部活の練習時、後輩が忘れ物をしたと一人で合宿所に行ったのです。
そのまま練習を続けていたのですが、直に廊下をばたばたと走ってくる音が聞こえ、真っ青になった後輩が駆け込んできました。
その夏、合宿所を利用していたのは私達の部だけでした。
そして、彼以外の部員は全員練習に参加していました。
薄暗い無人の合宿所に入った彼は、少々気味が悪かったのをまぎらわせようと、
「誰もいないよねっ!?いないよねっ!いないよねっ!」
と、大きな声を出しながら部屋に入っていきました。
細い声で「はい」と返事があったそうです。
高校生だった頃の話です。
私の所属していた部活では、毎年夏になると校内で合宿をしていました。
合宿所は校舎の影になった古い建物で、その二階に宿泊する部屋があるました。
大きな部屋にずらりと金属製の二段ベッドがならんでおり、昼間でも薄暗く、霊感に全く縁のない私も一人ではいたくない場所でした。
合宿中の事です。
部活の練習時、後輩が忘れ物をしたと一人で合宿所に行ったのです。
そのまま練習を続けていたのですが、直に廊下をばたばたと走ってくる音が聞こえ、真っ青になった後輩が駆け込んできました。
その夏、合宿所を利用していたのは私達の部だけでした。
そして、彼以外の部員は全員練習に参加していました。
薄暗い無人の合宿所に入った彼は、少々気味が悪かったのをまぎらわせようと、
「誰もいないよねっ!?いないよねっ!いないよねっ!」
と、大きな声を出しながら部屋に入っていきました。
細い声で「はい」と返事があったそうです。
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