都市伝説・・・奇憚・・・blog
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制服バラバラ事件
2026.06.25 (Thu) | Category : 都市伝説・未分類、分類不能
体育の授業が始まる数分前、
一年生の女子が二人、他の同級生たちよりも遅れて更衣室に入ってきた。
女子生徒たちはそのまま、ロッカーに囲まれた部屋で着替えをしながら噂話を始めた。
「ねぇ、聞いた? 『制服バラバラ事件』のこと」
「あぁ、あれでしょ。上級生の女子が、制服をバラバラに刻まれたやつ」
「あれ、犯人わかったって」
「マジ? 誰だったの?」
「それがね、『被害者の女子』本人だったって」
「えぇ? どういうこと?」
「なんでも、その人いじめられてたんだけど、いじめてた奴らがスゴいずる賢くてね、先生はもちろん、クラスメイトにもバレないように、毎日その人に嫌がらせしてたんだって」
「うわぁ、嫌だね」
「だからその人、制服をバラバラにしたんだよ」
「どういうこと?」
「ほら、いじめっ子達は、周りにバレないように、つまり証拠が一切残らないようにやってたんだよ?」
「あ。つまり、『自分がいじめられてる』ってことを周りにアピールしたんだ」
「そう。実際、あの事件で学校側が一番に疑ったのは『いじめ』でしょ? 本気で調査してる先生たちになら、今まで証拠が無くて出来なかった嫌がらせの証言も出来るし、今まで上手いことやってたはずのいじめっ子達のことも、『誰が勝手なことをしたんだ』って、疑心暗鬼の仲間割れにすることが出来たらしいよ」
「へー、頭いいね、その人」
「そうだね。まぁ、あたし的にはツメが甘いけど」
「? どうして?」
「だって、誰かが学校に告げ口して、自分が犯人だってバレちゃったんだよ? 自分がやったことが知られないようにしなきゃダメじゃん」
「あ、そっか。下手したら孤立しちゃうし、いじめも酷くなってたかもね」
「まぁ、ここなら絶対バレないと思ったんだろうけどね。ロッカーに囲まれて隠れる場所もないし、窓は磨りガラスの天窓一つ。ドアに鍵をかけちゃえば、覗き見されることもないもん」
「そうだね。けど、失敗のことを考えたら、けっこう危ない橋渡ってたんだね」
「でもまぁ、この事件のおかげでいじめっ子達みんな処罰されて、いじめ問題も解決したみたいだし、結果的には大団円ってやつだね」
「いやー、でもあたしホッとしちゃった」
「なにを?」
「だって、女子が制服を切り刻まれたんだよ? うちの学校にヤバい奴がいるかもしれないって思うじゃん。しかもこの部屋に出入りしてるんだよ?」
「あー、そうだね。じゃあ、もうそんな心配しなくていいわけだ」
「うん、安心した」
「じゃ、ホッとしたところで行こっか」
「うん」
談笑しながら着替えを終えた女子達は、
そのまま更衣室から出ていった。
ドアを閉めた部屋の外で、足音が遠ざかっていき、
誰も近づく気配がないことをたしかめ、
ロッカーのドアを開けた。
【解説】
ある学校の女子更衣室で起きた、「制服バラバラ事件」。
犯人は「被害者の女子本人」で、学校側に密告はされたものの、事件の動機であるいじめを解決することが出来ました。
おかしなことに気付くでしょうか。
周りをロッカーに囲まれて、人が隠れる物陰がない。
磨りガラスの天窓一つで、外から覗くことも出来ない。
しかも、更衣室のドアに鍵をかけたうえで行われた自作自演の犯行。
誰にも知られるはずのない状況下で行われた事件で、学校側に密告した、「目撃者」……?
実は、事件の犯人である女子生徒は気付いていませんでしたが、計画を実行している時、
「更衣室の中」に、事件の一部始終を目撃している人間がいたのです。
更衣室のロッカーの中に隠れて、女子生徒たちの話を盗み聞きしながら、最初から最後までずっと覗いていた、「ヤバい奴」が。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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一年生の女子が二人、他の同級生たちよりも遅れて更衣室に入ってきた。
女子生徒たちはそのまま、ロッカーに囲まれた部屋で着替えをしながら噂話を始めた。
「ねぇ、聞いた? 『制服バラバラ事件』のこと」
「あぁ、あれでしょ。上級生の女子が、制服をバラバラに刻まれたやつ」
「あれ、犯人わかったって」
「マジ? 誰だったの?」
「それがね、『被害者の女子』本人だったって」
「えぇ? どういうこと?」
「なんでも、その人いじめられてたんだけど、いじめてた奴らがスゴいずる賢くてね、先生はもちろん、クラスメイトにもバレないように、毎日その人に嫌がらせしてたんだって」
「うわぁ、嫌だね」
「だからその人、制服をバラバラにしたんだよ」
「どういうこと?」
「ほら、いじめっ子達は、周りにバレないように、つまり証拠が一切残らないようにやってたんだよ?」
「あ。つまり、『自分がいじめられてる』ってことを周りにアピールしたんだ」
「そう。実際、あの事件で学校側が一番に疑ったのは『いじめ』でしょ? 本気で調査してる先生たちになら、今まで証拠が無くて出来なかった嫌がらせの証言も出来るし、今まで上手いことやってたはずのいじめっ子達のことも、『誰が勝手なことをしたんだ』って、疑心暗鬼の仲間割れにすることが出来たらしいよ」
「へー、頭いいね、その人」
「そうだね。まぁ、あたし的にはツメが甘いけど」
「? どうして?」
「だって、誰かが学校に告げ口して、自分が犯人だってバレちゃったんだよ? 自分がやったことが知られないようにしなきゃダメじゃん」
「あ、そっか。下手したら孤立しちゃうし、いじめも酷くなってたかもね」
「まぁ、ここなら絶対バレないと思ったんだろうけどね。ロッカーに囲まれて隠れる場所もないし、窓は磨りガラスの天窓一つ。ドアに鍵をかけちゃえば、覗き見されることもないもん」
「そうだね。けど、失敗のことを考えたら、けっこう危ない橋渡ってたんだね」
「でもまぁ、この事件のおかげでいじめっ子達みんな処罰されて、いじめ問題も解決したみたいだし、結果的には大団円ってやつだね」
「いやー、でもあたしホッとしちゃった」
「なにを?」
「だって、女子が制服を切り刻まれたんだよ? うちの学校にヤバい奴がいるかもしれないって思うじゃん。しかもこの部屋に出入りしてるんだよ?」
「あー、そうだね。じゃあ、もうそんな心配しなくていいわけだ」
「うん、安心した」
「じゃ、ホッとしたところで行こっか」
「うん」
談笑しながら着替えを終えた女子達は、
そのまま更衣室から出ていった。
ドアを閉めた部屋の外で、足音が遠ざかっていき、
誰も近づく気配がないことをたしかめ、
ロッカーのドアを開けた。
【解説】
ある学校の女子更衣室で起きた、「制服バラバラ事件」。
犯人は「被害者の女子本人」で、学校側に密告はされたものの、事件の動機であるいじめを解決することが出来ました。
おかしなことに気付くでしょうか。
周りをロッカーに囲まれて、人が隠れる物陰がない。
磨りガラスの天窓一つで、外から覗くことも出来ない。
しかも、更衣室のドアに鍵をかけたうえで行われた自作自演の犯行。
誰にも知られるはずのない状況下で行われた事件で、学校側に密告した、「目撃者」……?
実は、事件の犯人である女子生徒は気付いていませんでしたが、計画を実行している時、
「更衣室の中」に、事件の一部始終を目撃している人間がいたのです。
更衣室のロッカーの中に隠れて、女子生徒たちの話を盗み聞きしながら、最初から最後までずっと覗いていた、「ヤバい奴」が。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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Title : 無題
第四の壁の向こうに大量の観測者がおるんやで
七篠 2026.06.25 (Thu) 22:07 編集