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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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バックミラーに映る人

2011.05.03 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

689 名前:前半 投稿日:03/10/28 14:17
先月の体験談です。

昼間に一人で車を運転していました。T字路で赤信号に捕まったので、時間潰しのために向かいの壁や左右に視線を動かしていました。
その時ふと、バックミラーが目に入りました。
後ろにはワゴンが止まっていて、運転席には男の人が座っていました。

そこまでは普通だったのですが、私はワゴンの助手席におかしなものを見ました。
おかしなものと言っても、それは人です。赤い服を着た髪の長い女の人が助手席にいるのですが、それが妙におかしいんです。

隣りの運転席の男性と比べて、かなり座高が低いように見えます。
頭の位置が男性の肩くらいの場所にあるんです。

背の低い子供でしたらそういう風に見えても普通なのですが、その女の人は頭の大きさや肩幅から考えて、一般的な成人女性と同じくらいの身長と思われます。

ですから座席に座った時は男性と同じか少し低いくらいになるのが普通のはずなのですが、その女の人の頭の位置はどう見てもおかしい低さでした。

しかも目が怖いんです。眉も目の端も吊り上がり、車の外にいる何かを睨んでいるように見えます。
バックミラーに映るその女の人の姿にぞっとしました。

車が揺れているのか自分が震えているのか分からなくなった頃に信号が青に変わりました。
私は急いでアクセルを踏むと、そのT字路を左へ曲がりました。曲がりながら再びバックミラーを見ると、ワゴンはまっすぐ進んで行きました。

しかし、それは変です。
先程も書きましたが、この道はT字路で、直進したらそこにあるのは民家の壁です。
「え?」
と思ったときには手遅れでした。

ワゴンは向かいの壁へ恐ろしい勢いで追突しました。
私は急いで車を止め、降りてワゴンへ走りました。

赤信号で止まっている車の運転手さん達も急いで降りてきて皆でワゴンに駆け寄りました。

運転席を覗き込んだ私は、その時あまりの恐怖に声が出ませんでした。
ワゴンの中には、一人しか乗っていなかったのです。


…乗っていたのは、赤い服を着た髪の長い女の人でした。ワゴンは左ハンドルだったのです。
そして、助手席となる右側の座席には、誰も乗っていませんでした。

女の人が実在し、何も感じなかった男の人こそが幽霊だったのでしょうか。
その時は本当に目の前のことが信じられず、体がガクガク震えました。

そして最後に、気付かなければ良かったのにと思うことに気付いてしまいました。
女の人は鏡の中で見た通り赤い服を着ていたのですが、その服は血の色で赤く染まっていました。元々は白い服だったのです。

その証拠に服の背中や腹の辺りはまだ白いままです。
きっと壁にぶつかる前はまだ真っ白だったはずなんです。

思い出すと今でも恐ろしいです。


 








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やみ駅きさらぎ駅かたす駅1

2011.05.02 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

65 :本当にあった怖い名無し:2011/03/23(水) 22:53:57.30 ID:iUL2aoTT0
どこに書いたらいいのかわからなくて、ここに書き込むことにしました。
怖い話ではないけど、不思議な話です。

皆さん、きさらぎ駅って言う駅を知ってますか?
何年か前に、2chで有名になった怖い話だそうで、はすみさんという方がその実在しない駅に迷いこんでしまって、結局行方知れずになってしまったとか。
インターネット上でも、検索すれば出てくるようです。

それで僕の話なんですが、今から5~6年くらい前ですかね。
2005年の暮れのころ、福岡から久留米に電車で向かってたんです。
道中暇だったんで、ずっと本を読んでたんですね。ペーパーバックの。

で、気付いたら回りのお客さんがみんな眠ってて、すごい不自然な感じだったんですよ。
肌で感じる奇妙さみたいな。
そこで窓の外を見たら、ちょうど電車が古い鉄橋を渡るところだったんですね。

その後陸橋が見えて、その下をくぐったあと、駅に着いたんです。
普段その路線使うことがないのであまり覚えてないんですが、そんな風景は見たことがなかったんですよ。

駅に到着したんですが、なんかホームが二つあって、その奥に古い日本建築の駅舎が見えてて、ホームの柱にひらがなで『きさらぎ』と書いたプレートがありました。

雨が降ってて、ホームの一部にしか屋根がないので傘を持った人が結構いましたが、不思議と誰も乗り込んできませんでした。

少し遠くに駅名が書いた大きな立て札があって、そこにはひらがなで『きさらぎ』と書いてあるほかに、一つ前の駅『やみ』と、一つ後の駅『かたす』という駅名が、ひらがなで書いてあるのが見えました。

普通だったら、電車間違えたとかパニックになるのかもしれませんが、なんとなく不思議な感じがして、降りてみたいなと思いました。
しかし、久留米で人に迎えに来てもらう約束だったので、降りたりする時間はなく、ぼんやり窓の外を眺めていると、電車が発車しました。

結局、次の駅『かたす』というところにも着かず、長い時間走ったあと、電車は久留米に着きました。
周りの人ももう起きていました。
途中、止まるはずだった駅をいくつも飛ばしたような気がするんですが、そこら辺はよく覚えていません。

おそらく、本を読みながらウトウトして、久留米の前くらいまで浅い眠りに入っていたなかで見た夢だろう、ということで納得したんですが、最近、きさらぎ駅の話をインターネットで見つけびっくりしています。

はすみさんという方の話と違い、トンネルも抜けていないし、ホームや駅舎に人がいて、周りには住宅もありました。

そもそも九州なので、東海地方からは程遠いです。
それでも駅の名前は『きさらぎ』だったのをはっきり覚えています。

何かオカルト的な意味のある駅名なんでしょうか?この世とあの世の接点とか?
その駅で降りていたらどうなっていたかと思うと、とても恐ろしいです。


(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)


 









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黒電話

2011.04.30 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

568 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/26 18:43
うろ覚えですまん。

昭和初期の古い住宅(実際に今でも世田谷に重要文化財としてあるるらしい)の話。
家柄は官僚の家系のエリート。家族5人、祖父+主+妻+子供2人。
黒電話。

ある日いたづら電話が頻繁にあるようになった。
娘二人はもうすでに嫁いでいて、家には祖父、主、妻の三人。
すこし時期が過ぎて、家が寝静まる夜中に何十回も鳴るようになっていた。
内容は、無言電話。

主はそのうちいたづら電話が掛かってくると受話器を外して床に置き、それ以上かかってくる事を拒んだ。
また時期がすぎ、いつものように無言電話がかかってくる。主は受話器を床に置く。

そしてそのまま寝床につこうとした。すると受話器からぼそぼそ話す声が聞こえる。
これは、と思い、主が起きて受話器に耳を近付ける。
また無言に戻っている。

それが数日続いた。ぼそぼそと喋る声は主が受話器を手に取ると押し黙る。
気味が悪くなった主はしぶしぶ電話番号を変えてみたり、電話局に連絡し、警察に連絡し、いたづら電話の相手から逃れようとした。

しかし何をしても毎日夜中に黒電話は鳴り続けた。

すでにこの世のものではないものの仕業かと疑い、精神的にまいってしまった主は祈祷師にお払いを頼み、霊的事象を信じるまでに至った。

しかし何をしてもいっこうにいたづら電話は止まなかった。
精神を病んだ家族はその家を売り払う事に決めた。
由緒正しい家柄、家屋にもそれなりの価値があり、これは当時の価値観からして辱めを受ける事と同義だった。が、背に腹は代えられない。

しかしそれが決まった数日後から電話は鳴り止んだ。嘘のように。
そしてその数日後、実家近くに住む娘が亡くなった。
原因は旦那による撲殺であった。夫婦なかはよくなかったと主も聞いてはいたものの、そのような事が起こるとは。信じがたい悲劇であった。

そして警察の手入れのあと、娘の遺書が見つかったとの報告。
主は娘の遺書を警察から受け渡され、その内容を見て悲しみのどん底に落とされた。

いたづら電話は娘であった。
助けてほしい。助けてほしい。
そういった願いがその遺書には書き綴られていた。
いたづら電話の犯人はわかったが、それが娘であったとは。

幾月か過ぎ、悲劇から立ち直った主は変わらずにその古びた家屋で生活していた。
そしてある日、またも無言電話が鳴ったのである。

それは以前に亡き娘がかけてきた無言電話と全く同じ時間に、同様の手口でかけられてきた。
これは悪質で陰湿な嫌がらせだ、主はそう思った。

主は無言電話が掛かってくると以前にもそうしたように受話器を床に置く。
そうしてやり過ごす。
が驚いた事に娘がした時と同様に、受話器を床に置くとぼそぼそと話す声が聞こえる。

相手は娘でないのは分かっている。娘は死んだ。この事件を知っている者の悪質な嫌がらせだと思っていた。当然そう思うだろう。

主は、当時最新の「録音機」を手に入れていた。そう。それを使いぼそぼそと話す声を録音してやろうとの企みだ。

いつものようにいたづら電話が掛かって来た。すると主は床に用意しておいた録音機の電源を入れ、録音を開始したのを確認して受話器を横に置いた。

寝床につくとぼそぼそ話しているのが聞こえた。
次の日に確認するのが待ち遠しかった。

次の日、主は録音機を再生させた。
そこから聞こえてきた声に主は卒倒した。

そんなはずはない。そんなはずはない。気が狂いそうだ。

その後主はその家を売り払い、今に至る。
家主はころころと代わり、そこに住んだ者は皆この黒電話のいたづら電話に悩まされたそうだ。

噂によるとそこの内装を新しい物にかえる際に、その黒電話のあった場所の下の床を剥ぐと女性のものと思われる長い髪の毛がいくつも発見されたそうだ。

その髪の毛が誰のものなのかは今でも不明らしい。内装工事も中止され現在その家屋は国重要文化財としてひっそりと保存されている。
場所は地図から削除されているそうだ。

ちなみに俺は世田谷付近に住んでいて、この話を聞いてから探しに出たがこの家屋を
見つける事はできなかった。



574 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/26 19:29
それって世田谷の旧長橋家家屋の事かな。そういや地図には載ってないや。
てか今ググっても検索ひっかかんねーや。ガクブル



575 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/26 19:31
>>568
その娘はどうしていたずら電話を?
「撲殺」されたのに「遺書」?



577 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/26 19:39
>>575
殺されると思ったんだろうね。それで電話をかけたんだが理由があってなかなか言い出せなかったんじゃないのかな。

俺も聞いた話だから(多少脚色入ってるが)よくは知らんが。
んでなんとか気付いてほしくて無言電話と言う形になったんだろう。

遺書については、内容からして「助けて」と言うメッセージだったものらしいから遺書らしい遺書ではなかったんではないか。
まぁ殺されても遺書が残されてる事はあるからね。

殺されるな、と思った人間が遺書をしたためる気持ちはわからんでもない。
それよりも俺がずっと疑問に思ってるのは、録音機から聞こえて来た声、それと家屋の下から出て来た髪の毛だね。今でもよくわからんが、想像して気持ち悪くなる。


 








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隣の教室

2011.04.29 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

531 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/25 19:20
中1のころの話

文化祭の準備のために遅くまで学校に残ってたら、隣の部屋から騒ぎ声が聞こえてきた。正直かなりうっさい。

先輩に文句言うのもなんだしなー・・・とチキンな俺は思ってしばらく我慢してんだが、あまりにうるさかったので、ついにしびれをきらして隣の部屋に乗り込んだ。

そしたら、ギャルっぽい男女が5,6人くらいでお菓子食べながら騒いでた。女は何故かロンスカ履いてた。

やつらは俺を見ると凄い目で睨み付けてきた。でも何もいわない。
何もいわずに睨み付けられた俺は怖くなって
「何でもないです、すんません・・・」
と謝って、そのまま部屋を後にした。

翌日その部屋の前を通った時に、友達にその事を話したら
「えっ?ここってドアの向こうコンクリになってるだろ?ほら」
と言われた。確かにドアの向こうはコンクリートの壁が一面に広がっている。

じゃあ俺が見たのは何だったんだ?


 








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靴音

2011.04.29 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

438 名前:靴音 投稿日:03/10/24 20:17
ちょっと怖いことがあったので、ここに書かせてもらいます。
少し長くなります。


私はあるビルに勤めています。
そこは4階から下が店舗。
5階が事務所で、6階は倉庫とロッカールームになっています。

私が6階倉庫に誰か居る事に気付いたのは、今から一年ぐらい前になります。


私は立場上、よく一人で残業をします。
その日もいつものように、5階事務所で机に向かい仕事をしていました。
すると天井から、トトトトトッと軽やかな音が聞こえて来たのです。
 
それはまるで、幼い子供がたてる靴音のように聞こえました。
私は手を止めるとすぐに6階倉庫へ上がったのですが、そこは真っ暗で、当然誰もいませんでした。
首をかしげつつ、私は事務所に戻りました。

その日を境に、私はその靴音を度々聞くようになったのです。

それはいつも私の上の天井を、背中の方から前へ向かってトトトトトッと駆け抜けます。
まず、倉庫をよく調べてみました。

事務所で聞く音の位置から、倉庫のどこら辺を駆け抜けるかが判断出来ます。
倉庫には高さ180センチの在庫置き用スチール棚が、6列ほど並んでいます。
しかし棚は私の席から見て全部横方向に並んでいるのです。

足音はそこに並ぶ棚を無視して、突っ切る方向に駆け抜けていることになります。
スチール棚を飛び越しているのでしょうか。
それが不思議でした。

また、音の聞こえる時間は大体9時前後でした。
正確に計ったわけではないのですが、音が聞こえて時計を見たときには、大体針が9時付近を指している事に気が付いていました。

しかし毎日ではありません。どちらかというと、音が聞こえない日の方が多くありました。

そして聞こえるときはいつも一回だけ。
背後から前へ駆け抜ける。いつも一回きりでした。

その日、私はいつも通り一人で残業を終え、その場で帰り支度をしていました。
ここでは基本的に残業はありません。
私以外残る人間はいないので、今まであの音を聞いたのは私だけでした。

しかし私は夜の倉庫が怖いので、皆が帰る時に一緒にロッカールームへ行き、手荷物を事務所へ持ってきてから残業をするようにしていました。
ひとりで倉庫のロッカールームへは行きたくなかったからです。

私は机の上を軽く片づけ、事務所の電気を落とし、エレベーターで一階に降りました。
一階の配電盤でビルの電気をすべて落とし、出口の鉄扉に向かう途中、私は忘れ物をしていることに気が付きました。

友人に頼まれて買っておいた商品を、今夜帰りに渡さなければなりません。
それをロッカールームに置きっぱなしであることに気が付いたのです。

仕方ないので私は踵を返すと真っ暗な店内を歩き、エレベーターに再び乗り込みました。
扉が閉まる瞬間、右正面に掛けてある時計が9時付近を指しているのがちらりと見えました。
ちょっと嫌な時間帯です。

そういえば今日はまだあの靴音を聞いていません。
まあ、聞こえない日の方が多いわけだし・・・。
それにさっさと行動すれば大丈夫でしょう。
私は少し不安な気持ちで、移動していく階数表示を眺めていました。

程なくして、エレベーターは6階に到着しました。
扉が開くと、静まり返った倉庫は、エレベーター内部の明かり以外は真っ暗です。

エレベーターの正面は、向こう壁まで通路用に大きく開いています。
左の方にはスチール棚の端が綺麗に並んでいます。
そしてロッカールームの扉は、右奥の壁際に見えています。

明かりのスイッチはロッカールームの脇にあるので、私はエレベーターの扉をロックすると、そこまで走る事にしました。

しかしエレベーターから体を出したその時、例の靴音が左の方向から聞こえたのです。
私は思わずそちらを見てしまいました。

そこには一番手前のスチール棚に、今まさに突き刺さる子供の後ろ姿がありました。
色ははっきりしませんが、暗い色の上着に、茶色っぽい色をした半ズボン、それに白い靴下がぼんやりと光って見えたのです。

その子は、あっという間にそのまま棚を突き抜けると、靴音と共に奥の方へ走り去って行きました。
そして辺りはまた静まり返ったのです。

私はあまりの衝撃に、少しの間立ちつくしていました。
音はやはり子供の靴音だったのです。
棚を突き抜けたので幽霊と言って良いでしょう。
でも、どうしてこんな場所に・・・。


私はしばらく躊躇していましたが、勇気を出してロッカールームへ行くことにしました。
とりあえず子供は行ってしまったので大丈夫です。
不思議なもので、走るのをやめてゆっくり歩いていこうと思いました。
走ってしまうと逆に、恐怖が止めどなく押し寄せて来るような、そんな気がしてならなかったからです。
私は決心しました。

ところがまた靴音が聞こえて来たのです。
どうして?いつもは一回しか聞こえないのに。

それは左奥をトトトトトッと大きく回ってきたかと思うと、スチール棚のかげから走り出ました。


それは幼い男の子でした。
両手をこちらへ差し出し、屈託のない笑顔で私に向かって走って来ました。
その顔は本当に嬉しそうに笑っていました。

そしてその目は私を見ていましたが、私の顔には向いていませんでした。
ただ、笑った口だけは白い歯も見えず、その中は底なしの穴のように真っ暗でした。
実際私は、その口だけが先にせまってくるようにも感じたのです。

私はビクッと小さく飛び上がると、すぐにエレベーターに飛び込み、ロックを外しました。
すぐに扉は閉まりましたが、閉まりきる扉の隙間に男の子の手が入りそうなところでした。
私はエレベーターが下降し始めると、すぐに中腰になって天井を見上げました。
あの子が天井を突き抜けて来るような気がしたからです。

しかしそのようなことはなく、エレベーターは無事に一階へたどり着きました。

私はエレベーターから飛び出すと、一目散に出口の鉄扉まで駆け、それを引き開けました。
そして、あらかじめ握っておいた鍵を差し込むために振り向いたとき、閉まりつつある鉄扉の向こうに見えたのです。


非常口案内プレートの緑の光に照らされた、店内真ん中のエスカレーター。
その手すりの端に、先ほどの男の子の顔が乗っていました。

何故か体はなくなっていて、そこに乗っているのは頭だけでした。
先ほどとは打って変わった沈んだ表情。
目は伏し目がちに、口は堅く引き結ばれていました。
そして床には青い靴が一組、それが寂しそうにころがっているのが見えました。

私はヒッと口の中で短い悲鳴を上げ、扉を強く引き押さえながら、ガチャガチャとあわただしく鍵を掛けると、
夜の大通りをもつれる足で、駅へと向かって走ったのです。

結局、友人に渡す荷物は持ってこられませんでした。

2日後、皆と相談して、近くの神社からお払いに来てもらうことになりました。
いくつかお札を貼ってもらったその日から、もうあの靴音は聞かれなくなりました。
しかし私は、今も皆が帰った後の倉庫には入れません。
あの靴音がまた聞こえてくると嫌だからです。

あの子はいったい何が望みだったのでしょうか。
いまでも寂しくころがった一組の青い靴が忘れられません。


 








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