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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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消えた友達

2011.07.16 (Sat) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

 875 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/21 14:34
子供の頃、毎年夏休みに入るとおじいちゃんの家に泊まりに行ってた。
おじいちゃんの家は島根のすごい山の中で、周りの集落はほとんど親戚みたいな感じ。
そこには同い年くらいの従兄弟が何人もいて、いつもみんなで一日中遊んでた。

俺が小6の年、従兄弟達と缶けりと鬼ごっこが混ざったようなルールの陣取り遊びをしていた。
おじいちゃんの家の敷地は馬鹿みたいに広く隠れるところはたくさんあった。

俺は物陰で2つ下の信二と、俺が先に飛び出しておとりになり、その間に信二が相手の陣地を取る作戦を立てた。そして俺は大声を上げながら敵陣に向かって突進した。
陣地を守っていた敵が俺を捕まえようとして走り出したのを見て、信二が敵陣に突進したが、寸前のところで敵に気付かれ、信二はUターンして逃げ出した。

敵の従兄弟の方が逃げる信二より数段脚が早く、信二がすぐ近くに建っていた
蔵の裏に逃げ込もうとした時には捕まる寸前で、二人はほぼ同時に蔵の裏へ消えていった。
その隙に俺は楽々と相手陣地を取ることができた。

俺が相手陣地に立って大声で歓声を上げると、隠れていたいとこ達がぞろぞろと出てきた。
蔵の後ろから信二を追いかけていた従兄弟も出てきたが、信二はいなかった。
「信二は?」
と俺が聞くと、その従兄弟はぽかんとした顔で、
「消えちゃった。」
と答えた。

その従兄弟が言うには、手を伸ばせば届くくらいの目の前を走っていた信二が、蔵の角を曲がったとたんいなくなってしまったというんだ。
俺も二人が蔵の裏に走って行くのは見ていたので、俺達はぞろぞろと蔵の裏まで行ってみたが、信二はどこにもいなかった。

俺達が隠れるところはだいたい決まってたんで、いろいろ探してみたんだけど結局信二は見つからなかった。

日が暮れ始める頃になると大人達もだんだん騒ぎ出して、集落のみんなが懐中電灯を持って裏山とか近所を捜索し始めた。
俺達はおじいちゃんの家に集められ、留守番をさせられた。

重苦しい空気の中、従兄弟が、
「見つかるはずないよ。消えちゃったんだよ。」
といつまでも泣きながら言っていた。

その後警察がやってきて事情を聞かれ、俺達はあるがままに答えた。
警察は怪訝な顔をしていた。

その日の夜中、どうしても我慢できずに便所に起きた。 
広間からは明かりがもれていて大人たちの話し声が小さく聞こえていた。

ちょっと安心して便所で用を足していると、静けさの中に何だか信二の声が聞こえるような気がしてきた。
俺の心臓が鼓動もだんだん大きくなってきて、用を足し終えるころには鼓膜の横の血管のドクンドクンという音の合間に、はっきりと
「助けて!」
という信二の声が俺には聞こえていた。

俺は絞り出すように信二の名前を呼んだ、ような気がする。
すると信二は
「誰?見えないよ、ここはどこなの?」
と答えた。

声はまるで四方の壁から聞こえてくるようだった。
多分、本当は全て恐怖からくる俺の頭の中での想像の会話だったのかもしれない。
便所を出た俺はその後朝まで大人と居てもらった。

翌日もみんな総出で古い井戸や汲み取り便所の中まで(蔵の中はもちろん)探したが、結局信二は見つからなかった。警察は不審者の目撃情報なんかを集めていて、誘拐と事故の両方で調べていた。
俺達の意見は当然ながら無視された。

俺は予定より早く東京に帰ることになった。帰る日におじいちゃん家の縁側から庭を見ていたら、おじいちゃんが飼ってた犬が、尻尾を丸めておびえたように蔵の壁に向かって吼えながら、気が狂ったように下の土を掘っていた。

その後も犬の様子があまりにもおかしいので、その蔵は解体され、蔵のあったまわりの土も1mくらいの深さに掘って調べてみたが、何も出なかったらしい。

翌年俺は中学生になり、夏休みにおじいちゃんの家に泊まりにいくのはやめた。
信二の消息は不明のままだ。

もう10年前の話だけど、いまだに信二はどこか別の次元で生きていて、帰れずにさまよっているような気がする。



 








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海の近くでかくれんぼだけはやってはいけない

2011.07.15 (Fri) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

 206 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/26(木) 23:48:41.65 ID:WgFZzPTu0
じゃあ。ガチ実話投下。

俺が小学校低学年の頃の話、つってももう30年以上前になるけどな。
東北のA県にある海沿いの町で育った俺らにとって、当然海岸近くは絶好の遊び場だった。

海辺の生き物を探して無意味にいじくってみたり、釣り人に餌を売りつけて小遣いもらったりとまあ、無邪気に遊ぶ毎日だったよ。
しかし、かくれんぼだけは海の近くでやってはいけないと周りの大人にきつく言われていた。

まあ、海は危険な場所が一杯あるからな、変な所に隠れられて大怪我や命を落とす事故を心配してのものだろうと子供ながらに理解していた。

しかし、理解しているとか何とかいったってそこはしょせん子供、周りに誰もいなけりゃやっちゃうもんなんだよね。
俺と、近所のくそがき、A太B朗C子の四人でかくれんぼをしたことがある。

当時のガキにしちゃあ丸々と太っていた実質ガキ大将のC子がどうしてもかくれんぼしたいって聞かなかったんで、俺ら男はなんか臆病者扱いされるのも嫌だったんで付き合うことしたんだわ。
しぶしぶ始めたとはいえ海の近くで変なくぼみとか一杯あって、めちゃくちゃ楽しかった、てのを今でも覚えてる、危険な場所ってのは基本的に楽しいものだよね。

かくれんはじめて1時間くらいたったころ、A太が鬼だったんだけどC子がどうしても見つからない。
仕方なくかくれんぼを中断して三人でC子を探すことにしたが、なかなか見つからないから、3人で手分けして探すことにした。

それでも見つからないからもうあきらめて帰ろうと思ったとき、さっき調べても見つからなかった岩場のくぼみににC子を見つけた。
ただC子一人じゃなくてなんかやたらと立派な和服をきた爺さんが一緒だった。

ガキだった俺は、家の人間が迎えに来たから勝手にかくれんぼ中断しやがったなと一瞬思ったが、どうも様子がおかしい。
普段は大人相手だろうが子供相手だろうがのべつまくなしに騒ぎまくるC子がやけにおとなしい、和服の爺さんが何か話てるのにも反応せずに一点を見つめて動かない。

これはやべーんじゃねーのと思った俺は、幸い二人ともこっちに気づいてないようだったので気づかれないように様子をうかがうことにした。



207 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/26(木) 23:49:01.05 ID:WgFZzPTu0
よく見てみると和服の爺さんは、こんなうみっぺりだって言うのにぜんぜん濡れていなかった。
爺さんはひとしきりC子の体をべたべたと触ったあと、懐から鉄製の串のようなものを取り出すとおもむろにC子のわき腹に突き刺した。

俺は爺さんの行動にびびって固まった、正直しょんべんももらしていた。
しかも爺さんはその串を一本ではなく次々とC子に差し込んでいく、しかし奇妙な事に血はぜんぜん流れてこない。

C子も串を刺されまくって黒ひげ危機一髪みたいになってるのにピクリとも動かない。
そのうち、串を伝って黄色っぽい白いどろどろとしたものが流れ出してきた、すると爺さんは串の根元のほうに白い袋のようなものを取りつけはじめた。
どうやら、そのドロドロを袋に集めているようだった。

多分ものの2~3分くらいだとおもうが、どうやら袋が一杯になったらしく爺さんは一つ一つ口を縛り袋を纏めていく。

一方のC子はあんなに丸々と太っていたのにいつの間にか干からびたミミズのようになったいた。
これは、冗談抜きでやばいものを見てしまったと俺が思っていると、爺さんが不意に俺のほうを向いた、そして何か言おうとしたのか口を大きく「あ」の形にした。

と思うと、後ろから大人の声で
「コラー、ドくそがきが!あんだけここでかくれんぼすんなっていってんだろ!」
と怒鳴る声がした、振り返るとA太の父。

どうやらC子が見つからなくてあせった二人が大人に報告しに行ったようだ。
俺はC子が干物になってしまったことを伝えるのと変な爺さんから逃げるのにでA太父のほうへ駆け出していた。

かなり本気の拳骨ともう一怒鳴り食らっておれが、C子のところまでひっぱってA太父をつれていくと、干物ではなく太ったままのC子が倒れていた。
あの爺さんも、串で刺された跡もきれいさっぱりもなくなっていた。



208 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/26(木) 23:49:41.12 ID:WgFZzPTu0
結局C子はかくれんぼ中にこけて頭打って気絶していたと言うことで病院に運ばれた、その日の夕方には目を覚ましたらしい。

一方で俺ら3人は死ぬほど説教食らったが、俺はさっきの光景が目に焼きついていてろくに説教も聴いていなかった。

それから数日はC子は何もなくぴんぴんしていて近所のクソガキの上に君臨していた、おれも、アレは暑さでおかしくなってみた幻だろうと思い込み始めていた。
しかし一週間ほどしたころからガキの俺らの目にも見えてやせ始め、しまいにはかその姿を見なくなっていた。

どうやら、何かの病気をしたらしく俺は母親に連れられてA太B朗やらと一緒にC子の見舞いへ行った、そこにいたC子は以前の憎たらしく太っていたC子ではなくずい分とやせ細った姿だった、しかもやせているのではなく見るからに肌に水気がなく、子供とは思えないほどしわだらけになっていた。

あの時の干物の2,3歩手前というかんじだった、俺はもうこいつ死ぬんだなと思った。
見舞いから帰るとにおれは母親に例の爺さんと串に刺されたC子のことを話した。

母は俺の話を聞き終えると、そう、と一言だけ言ってどこかに電話をかけた、そして電話が終わると。明日その時のことを聞きに人が来るから正直に答えなさいと俺に言った、普段にもまして辛気臭いな、と俺は思った。



209 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/26(木) 23:51:52.03 ID:WgFZzPTu0
次の日、学校の授業の途中に校長に呼び出され校長室で見知らぬおっさんに爺さんとC子の話を聞かれた。
そのおっさんは古い絵を見せてきて、その爺さんはこんな格好じゃなかった?と聞いてきた。

その絵にはみすぼらしい格好をして頭が不自然に三角な男と、例の爺さんみたいなきれいな和服をきた男がが描かれていたので俺はこっち和服の男の格好に似ていると答えた。

すると、おっさんはため息を一つ吐いて、校長にどうやらアカエ様ではないようなのでこれ以上の心配はないでしょうと言った。
校長も何か安心したような感じだった。

そのあと、俺を無視して、今年は豊漁になるだとか、漁協からC子の家に見舞金を出すとか言う話をしていたが、俺がまだいることに気づき、すぐに追い出され俺は授業に戻った。

C子は結局そのあとわりとすぐ死んだ。
C子の葬式では悲しそうなのはC子の家族だけで、他の大人はみんなニコニコにしていてうれしそうな感じだった。

正直、俺もC子が嫌いだったので心のそこではうれしかったが、今まで経験した葬式との違いにすこし不気味におもっていた。
俺の父親もC子の両親に、神様が持っていったようなものだから。と変な慰めをしていたのを覚えている。

その年の秋は、あの時の盗み聞いたおっさんと、校長の話どおりここ数十年で一番の豊漁になった。
しかし俺の町以外の港ではそれほどでもなかったらしく、俺の町は大分潤ったらしい。
俺もA太もB朗も、栄養状態がよくなったせいかみんなころころと太った。



(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)



 








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夢の中で

2011.07.14 (Thu) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

 688 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/19 13:47
ある日目がさめて普通に階段下りて下の部屋にいこうとしたらまた目がさめた。

ああ、さっき起きたのは夢だったんだと思い、また階段を下りていこうとしたら目がさめた。
何度それを繰り返しても同じことだった。

どうやら目がさめるところまでは現実で、起き上がるところから先は夢らしい。
ヤバイこのままだと目がずっと覚めなくなるかも・・・と思い、一度目がさめたあと数分ベッドの中でじっとしてたら普通に起きられた。

いや、それだけの話だけど、他に同じような経験ある人いない?



696 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/19 17:18
>>688
あるよ、
疲れてるとき起きるよ。



697 名前:鈴木あみ(仮)`95 ◆Ami95/cxFA 投稿日:03/12/19 17:27
>>688

∧,,,∧      わたしもやったことあるュ
ミ´・ω・`ミ  < 起きて時計見るために隣の部屋まで行ったら
ヾ(っ_uuっ 〟   目が覚めてまたやり直しっていうの。
あれね、夢の中でトイレに行っちゃうのが
一番危ないと思うの。



698 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/19 17:30
>>697
トイレは激しく危険だと思いますw
すっきりしない感覚に違和感を覚えて力むと…(((( ;゚Д゚)))



699 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/19 17:34
うん、自分もあるよ。小学生の時。

夢の中でトイレに入ってオシッコしてる時に目が覚めたら、まさに布団の中でジャーって出してたよ。もう思いっきり。
しかも止まらなくてビシャビシャに・・・。



 








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火事現場で

2011.07.13 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

281 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/10 15:34
もう15年も前の話だけど、当時俺は小田急線の経堂に住んでてさ、夜中に城山通り沿いの
コンビニに夜食を買いに行ったの。

自転車で城山通りを走ってて、コンビニの近くのバイク屋の前を通りかかった時、なんか焦げ臭い匂いがして止まったんだ。
バイク屋はシャッターが閉まってて、中で誰か作業でもしてんのかなと思ったけど、気になったんで建物の横にいってみた。

そしたらそのバイク屋の2階の窓が開いてて、そこから薄っすらと煙が出てる。
2階は電気もついてなく真っ暗で、もしかして火事?と思って見上げてた。

そしたら、その窓から白い下着?かワンピースみたいな服を着たばあさんが顔を出した。
俺は真下にいたんで、思いっきり目があっちゃった。もし火事とかだったらその段階で何か言ってくるだろ?助けて、とか。でもおばあさんは、何も言わず俺の顔を見てる。

あまりにも普通なんで何か気まずくなって小さな声で大丈夫ですか?って聞いたら、余計なお世話だ、って感じで何も言わずにすーっと窓を閉められちゃった。

こりゃ、サンマでも焼いてたかな、なんて思ってもう行こうとしたんだけど、どうも気になっちゃって立ち去れずにいたら、都合よく道の反対側を自転車のおまわりさんが通りかかったんだ。

俺はおまわりさんを呼んで、
「何かこの家変ですよ」
って言って、二人でバイク屋の裏側に回ってみた。裏に回ってみると、バイク屋の2階は住居になってて、そこのドアの隙間から明らかに異常な量の煙が出てた。

俺は慌てて、おまわりさんに
「中におばあさんがいます!」
って言ったら、おまわりさん、ドアを体当たりで開けちゃった。

その瞬間、ものすごい量の煙が噴出してきて、俺はギブアップ。
おまわりさんは何とか中に入ってばあさんを助けようとしてた。そこはアパート密集地帯だったんで、俺はとにかく大声を出しながら、裏の部屋の扉を叩きまくった。

そしてまわりの住民と今思えば笑っちゃうけどバケツリレー。
そんなもんで消えるはずもなく、火はどんどん広がっていって、俺はもう完全におばあさんのことはあきらめてて、もう危ないからみんな避難した方がいいよ、なんて言ってた。

そしたらやっぱりおまわりさんはすごいもんで、とうとう燃える家の中から真っ黒な顔をして担ぎだしてきた。
俺達も手を貸して安全なところに横たわらせてよく見たら、それはじいさんだった。

着てるものも全然違う。ありゃーと思って見上げたけど、どう考えてももうばあさんの救出は不可能。やっと消防車が駆けつけて消火を始めた時には2階は火の海だった。

その後、じいさんは一命を取りとめたらしい。
じいさんはバイク屋とは無関係で、2階を借りてただけ。
家賃もかなり滞納してたようで、自殺?って可能性が高いみたいな話を聞いた。

俺はその後第一発見者ってことで消防から賞状をもらった。

ところでばあさんなんだけど、そんな人いないんだって。
じいさんはずっと一人暮らしだったらしい。警察も消防もおじいさんと見間違ったんでしょ、ってさらっと流しやがった。

見間違いのはずないんだけど。
だって助け出されたじいさんはハゲ頭だったけど、俺はばあさんの髪型まで覚えてるし、何よりも俺の目の前で窓を閉めやがったんだぜ。


 








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轢死事件

2011.07.12 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

245 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/10 01:42
大学の同級生から久しぶりに忘年会の誘いがあって思い出した。

大学3年の12月にサークルの連中と飲んでた。
2次会が終わったところで何人かが終電に間に合うように帰っていった。

俺は5人くらいと残って朝まで安い居酒屋で時間をつぶして始発で帰った。次の日は家で爆睡してたら、昼過ぎに仲間の一人から電話がかかってきて、昨晩、先に帰ったKが事故で死んだと聞かされた。

その日の夕方、締め慣れないネクタイに悪戦苦闘した後、Kの通夜会場に向かった。
昨日の夜はあんなに馬鹿騒ぎしてた連中が、今日は喪服姿で神妙にしてるなんて不思議な光景だった。おまけに一人は棺桶の中なんて。

通夜会場を早めに後にして、俺達は帰り道にあったファミレスに入った。
そしてKと一緒に帰ったSから事故の話を聞いた。

KとSは同じ方向だったんで、途中まで同じ電車に乗って帰っていた。
KとSはその当時、俺達の間では微妙な関係で、もともとKの彼女だった女の子が、Kとはっきり別れないうちにSに乗りかえようとしてるみたいな噂があって、事情を知ってる俺達何人かは結構ヒヤヒヤしながらその三角関係を見守っていた。

KはSと彼女のことをまだ知らないと俺達は考えていた。
電車の中ではKは何か考えてるみたいで、Sが話しかけてもただずっとニヤニヤしてるだけだったらしい。

そのうちKの乗り換えの駅に着くと、Sに
「お前も気を付けて帰れよ」
と言い残して降りていった。ドアが閉まり、SはKに向かってガラス越しに手を上げた。(その時Kは俺をすごい顔で睨みつけた気がする、とSが後から言っていた。)Sを乗せた電車は深夜にしてはかなりの数の乗客を乗せていったん動き始めたんだけど、5メートルも進まないうちに突然ガタンと急ブレーキをかけて止まってしまった。

結構長い間、Sを含めた乗客を乗せたまま電車は止まっていた。
そして車内アナウンスが流れ、Sはこの電車で人身事故があったことを知った。

ドアが開いてSが外に出ると駅構内は大騒ぎだった。事故は電車の先頭であったらしく、人だかりが出来ていた。SはKがまだホームにいるんじゃないかと思いながら、その方向に歩いていった。事故は動き出そうとした電車の前に人が落ちたか飛び降りたかして電車の下に入っちゃったらしく、何人もの駅員が線路に降りて、大声を上げながら電車の下を覗き込んでいた。

野次馬に混じりSもホームから様子を見ていたが、やってきた救急隊員が電車の下から引っ張り出してきた被害者のものらしい上着を見てSは青くなった。
それは俺達のサークルのスタジャンだった。

その後、SはKの家族と病院に行ったり、警察の調べとかで大変だったらしい。
一睡もしてないらしくて、目は真っ赤ですごくやつれた顔をしてた。

焦点の合わない目をしながら、Sは俺達に向かってしきりに、
「どうしてあいつが俺の乗ってた電車の先頭に落ちられるんだよ。俺達は後ろの方の車両に乗ってたんだぜ。どうやったらそんなに早く移動できるんだよ。」
と聞いていた。

その後この事故は小さくだけど週刊誌に怪死事件として書かれた。
電車の運転士もKが落ちるとこを見てなかったらしい。

Sが警察に疑われてるとか、サークルの仲間のところに刑事が来たとかの噂が流れて、何となくSとは疎遠になり、卒業後は音信不通になってしまった。

Sが嘘をついていたのかどうかは謎だが、少なくともその時は作り話をしてるようには俺には見えなかった。


 








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