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ヤスオさんが描いた肖像画
2019.02.16 (Sat) | Category : ミステリー・不思議な話
424:本当にあった怖い名無し :2014/05/07(水)10:53:37.08ID:e8bWxK1E0
子供の頃、うちに時々ヤスオさん(仮名)という若い洋画家が遊びに来ていた。
ヤスオさんは父の旧友の次男で、親の反対を押し切って画家を志したため勘当され、いよいよ食い詰めるとうちに食事に来たり、お金を借りたりしていたのだという。
ヤスオさんはいつもお金を返すことができず、さすがに心苦しく思ったのかある時
「お世話になってるお礼に」
と、父の肖像画を描いて持って来てくれた。
が、その絵は父に似ていないうえ、ひどく陰鬱な雰囲気だったので両親はそれを納戸の奥にしまい込み、そのまま忘れてしまっていた。
数年後、ヤスオさんは日の目を見ないまま、30歳で自ら命を絶ってしまわれた。
すると、彼の父親が
「息子のアトリエにこんな絵があったから形見に受け取ってくれ」
と、なんと以前もらったのと同じ父の肖像画を持ってきたのだ!
家族中でビックリして、父の友人が帰ったあとに納戸の肖像画を探したが、どうしても見つからない。
以前のヤツは捨ててしまったのかも……これはきっとその時の習作だねと皆で言い合って、とても飾る気になれないその暗い肖像画を母は再び納戸にしまい込んだ。
ところが、それから我が家には急病や姉の破談などの不幸が重なり、とくに姉の破談を気に病んだ母が評判の霊能者に見てもらったところ、
「1階の奥にしまってある絵が飾ってくれと強く訴えている」
と言われたそうだ。
霊能者は、
「その肖像画は最初から1枚しか描かれていない。それを書いた男性は、生前からその絵が飾ってもらえないことを内心ひどく悲しんでおり、死後にその絵を父親に託し、形見としておたくに運ばせたのだ」
と語ったという。
まっさかあー(;´∀`)と言い合いながら、母は菩提寺に事情を話してその絵を預けた。
ヤスオさんには申し訳ないが、飾るのが不吉に思えるほど暗い雰囲気の絵だったからだ。
(ご住職はその絵が嫌ではないらしく、有難く飾らせていただくと言ってくれたそうだ)。
以来、悪いことは起きていないので、ヤスオさんも納得してくださったのかなと思う。
私の記憶にあるヤスオさんは、物静かで優しいお兄さんだった……心から哀悼。
426:本当にあった怖い名無し:2014/05/07(水)11:07:59.78ID:tnAvrs+HO
>>424
せつない話だね…。
芸術家って死後に評価される方も多々いらっしゃるから、菩提寺に飾られた絵が、後の世で日の目を見ることもあるかもしれませんね。
引用元:ほんのりと怖い話スレ その102
https://maguro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1397383755/424-426
.
子供の頃、うちに時々ヤスオさん(仮名)という若い洋画家が遊びに来ていた。
ヤスオさんは父の旧友の次男で、親の反対を押し切って画家を志したため勘当され、いよいよ食い詰めるとうちに食事に来たり、お金を借りたりしていたのだという。
ヤスオさんはいつもお金を返すことができず、さすがに心苦しく思ったのかある時
「お世話になってるお礼に」
と、父の肖像画を描いて持って来てくれた。
が、その絵は父に似ていないうえ、ひどく陰鬱な雰囲気だったので両親はそれを納戸の奥にしまい込み、そのまま忘れてしまっていた。
数年後、ヤスオさんは日の目を見ないまま、30歳で自ら命を絶ってしまわれた。
すると、彼の父親が
「息子のアトリエにこんな絵があったから形見に受け取ってくれ」
と、なんと以前もらったのと同じ父の肖像画を持ってきたのだ!
家族中でビックリして、父の友人が帰ったあとに納戸の肖像画を探したが、どうしても見つからない。
以前のヤツは捨ててしまったのかも……これはきっとその時の習作だねと皆で言い合って、とても飾る気になれないその暗い肖像画を母は再び納戸にしまい込んだ。
ところが、それから我が家には急病や姉の破談などの不幸が重なり、とくに姉の破談を気に病んだ母が評判の霊能者に見てもらったところ、
「1階の奥にしまってある絵が飾ってくれと強く訴えている」
と言われたそうだ。
霊能者は、
「その肖像画は最初から1枚しか描かれていない。それを書いた男性は、生前からその絵が飾ってもらえないことを内心ひどく悲しんでおり、死後にその絵を父親に託し、形見としておたくに運ばせたのだ」
と語ったという。
まっさかあー(;´∀`)と言い合いながら、母は菩提寺に事情を話してその絵を預けた。
ヤスオさんには申し訳ないが、飾るのが不吉に思えるほど暗い雰囲気の絵だったからだ。
(ご住職はその絵が嫌ではないらしく、有難く飾らせていただくと言ってくれたそうだ)。
以来、悪いことは起きていないので、ヤスオさんも納得してくださったのかなと思う。
私の記憶にあるヤスオさんは、物静かで優しいお兄さんだった……心から哀悼。
426:本当にあった怖い名無し:2014/05/07(水)11:07:59.78ID:tnAvrs+HO
>>424
せつない話だね…。
芸術家って死後に評価される方も多々いらっしゃるから、菩提寺に飾られた絵が、後の世で日の目を見ることもあるかもしれませんね。
引用元:ほんのりと怖い話スレ その102
https://maguro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1397383755/424-426
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消えていく存在
2019.02.16 (Sat) | Category : ミステリー・不思議な話
666:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)13:45:59ID:SpvCzeTi0
小学校から仲の良かったAとBと自分。
高校からは学校が別れたのだが、お互い実家は近所だったので、たまに町中で会ったりした。
(ちなみに誰も携帯は持っていなかった)
しかし私が県外の専門へ入学、Bが市内の量販店勤務になった頃。
突然Aの情報がぱたりと途絶えた。
成人式にも現れなかったので不思議に思った私とBは、成人式の帰り共通の知人Cも交えAの家に行ってみた。
家にいくとAのお母さんが玄関に出てきたので、今日Aはなんでこなかったの?と聞いたら変な顔をして
「うちにはAなんていません」
と言われた。
私とBは小学校の頃この家に遊びに来たことが何度もあり、おばさんとも当然顔見知りだったはずが、おばさんは私とBのことも知らないと言った。(Cは来たことは無かった)
そんなはずはないといくら説明しても話がかみ合わず、仕方なくAの家をあとにした。
なんだかわけのわからないままそのときは解散し、お互い家に帰り家の人にその話をしたところ
「あの家にAなんて同年代の子いたかしら?」
とのこと。
夜に3人でそれを電話で話し合い、もしやうちらが名前かなんか間違ってる?という話になり、
「あ、そうだ小学校の卒業アルバムを見れば!」
とお互いアルバムを探したが、何故か誰もアルバムを見つけることができなかった。
それどころか、小学校の頃のクラス写真とか、みんなで写っている写真が一枚もみつからなかった。
(個人写真とか、数人でのはあった)
未だに理解できない不思議体験だが、これの数年後、今度はCが
「Aって誰?」
と言いだし、私とBは唖然とした。
私たちもそのうちAのことを忘れてしまうんだろうか…。
667:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)13:56:10ID:MdsJA1gzO
>>666
Bと一緒に、事のあらまし書いてとっとけよ~
673:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:11:35ID:Fm6hT4bN0
>667
それが、今年のはじめあたりからBとも連絡が取れないんだ。
結婚して住所が変わったからバタバタしてるのかもしれないけれど…
なんか恐いから、夏に地元に帰ったらBの実家に行ってみる。
674:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:26:45ID:4RNatRWn0
>>673
そ し て 誰 も 居 な く な っ た
675:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:35:45ID:50Jrvdgu0
>>673
・・・そして誰もいなくなった・・・
とか、怖い!!から、Bが元気で覚えてくれてると良いね
680:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)20:53:36ID:mV1PqHzH0
人の存在がなくなり記憶すら薄れていく系って最早定番だけど、読むたびに神妙な気持ちになるわ
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~Part44
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1209827401/666-680
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小学校から仲の良かったAとBと自分。
高校からは学校が別れたのだが、お互い実家は近所だったので、たまに町中で会ったりした。
(ちなみに誰も携帯は持っていなかった)
しかし私が県外の専門へ入学、Bが市内の量販店勤務になった頃。
突然Aの情報がぱたりと途絶えた。
成人式にも現れなかったので不思議に思った私とBは、成人式の帰り共通の知人Cも交えAの家に行ってみた。
家にいくとAのお母さんが玄関に出てきたので、今日Aはなんでこなかったの?と聞いたら変な顔をして
「うちにはAなんていません」
と言われた。
私とBは小学校の頃この家に遊びに来たことが何度もあり、おばさんとも当然顔見知りだったはずが、おばさんは私とBのことも知らないと言った。(Cは来たことは無かった)
そんなはずはないといくら説明しても話がかみ合わず、仕方なくAの家をあとにした。
なんだかわけのわからないままそのときは解散し、お互い家に帰り家の人にその話をしたところ
「あの家にAなんて同年代の子いたかしら?」
とのこと。
夜に3人でそれを電話で話し合い、もしやうちらが名前かなんか間違ってる?という話になり、
「あ、そうだ小学校の卒業アルバムを見れば!」
とお互いアルバムを探したが、何故か誰もアルバムを見つけることができなかった。
それどころか、小学校の頃のクラス写真とか、みんなで写っている写真が一枚もみつからなかった。
(個人写真とか、数人でのはあった)
未だに理解できない不思議体験だが、これの数年後、今度はCが
「Aって誰?」
と言いだし、私とBは唖然とした。
私たちもそのうちAのことを忘れてしまうんだろうか…。
667:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)13:56:10ID:MdsJA1gzO
>>666
Bと一緒に、事のあらまし書いてとっとけよ~
673:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:11:35ID:Fm6hT4bN0
>667
それが、今年のはじめあたりからBとも連絡が取れないんだ。
結婚して住所が変わったからバタバタしてるのかもしれないけれど…
なんか恐いから、夏に地元に帰ったらBの実家に行ってみる。
674:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:26:45ID:4RNatRWn0
>>673
そ し て 誰 も 居 な く な っ た
675:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)18:35:45ID:50Jrvdgu0
>>673
・・・そして誰もいなくなった・・・
とか、怖い!!から、Bが元気で覚えてくれてると良いね
680:本当にあった怖い名無し:2008/06/04(水)20:53:36ID:mV1PqHzH0
人の存在がなくなり記憶すら薄れていく系って最早定番だけど、読むたびに神妙な気持ちになるわ
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~Part44
https://hobby11.5ch.net/test/read.cgi/occult/1209827401/666-680
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横断歩道で見かけた女性
2019.02.15 (Fri) | Category : ミステリー・不思議な話
301:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:10:51.76ID:l/N5HpTH0
洒落怖、とまでは言えないかもしれないけど、ここに話せそうな体験をしたから投下。
先週の仕事帰りの話。
その日は友達の家で晩御飯を食べる約束をしてたんだ。
それでいつもと違う帰り道を自転車で飛ばしてた。
その途中の交差点の信号で止まり、斜向かいの角に立つボロアパートが視界に入った。
アパートの二階への階段を登りきった所に女がいて、古いRPGの登場人物みたいに足踏みして前を見据えてた。
普段こういう多少変な人は見なかったことにして素通りするんだけど、その時は目が釘付けになってしまった。
行動は奇々怪界なのに、表情も服装も纏う雰囲気も何もかも普通の人のそれだったからかもしれない。
302:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:12:14.24ID:l/N5HpTH0
一体何の為にここに?前を見据えてる様だが、そこからは何が見えるのかな?
などと思案するも答えは見えない。
その時信号が変わり前進、横断歩道を一先ず渡りきる。
そのまま前に進んで国道を超えた所に友達の家がある。
けれど逡巡した僕はアパートの方に向かう信号の前で待機、携帯を取り出した。
信号待ちに携帯に夢中になって青信号を何度も渡り過ごしちゃう人、を演じて張り込む事にした。
ここでこうしてる目的があるなら、見届けたい。
誰かを待ってるなら、それを見届けよう。なんて意気込んで。
今思えば、俺もなかなかに怪しい。けれどそんな自分の小さな狂気に気付かなかった。
303:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:14:02.86ID:l/N5HpTH0
10分経っても女は相変わらず足踏みをしてた。
寒さや待たせてる友達の事とかが気になりだして、もはやその奇行の理由なんざ、どうでもよくなりだした。
次信号が変わったら友達の家に向かうと心に決めた。なんなら信号を渡り、通り過ぎざまに女を間近で見よう、と。
間近で見た女は、交差点越しに見るより若く見えた。
ハタチ前後だろうか?女性というより女の子と形容するのが相応しく思う。
しかし、近くで見ても彼女自身から病んでる人、壊れてる人独特の何かを感じ取る事が出来なかった。
304:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:15:02.64ID:l/N5HpTH0
それからまっすぐ友達の家に行き、ご飯を食べ、ゲームをして盛り上がり、11時くらいになって帰路につく事にした。
帰り道でふと、友達の家に向かう途中に見かけた女の事を思い出す。
前述の通り、どうでも良くなってたけれど、何となく一目見てから帰ろうと思った。
4時間は友達の家に居たから、普通に考えたら居ないはずなのに。
途中、遠くの方の建物の壁に赤が点滅してた。
まさかと思ってペダルに込めたチカラを強める。
305:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:17:28.22ID:l/N5HpTH0
息を切らして辿り着いた件のボロアパートの前に、救急車が止まってた。
ランプは回してる、けどサイレンは流してない。
野次馬が数人いて、近くにいたおばさんに声を掛け事情を聞いた。
そこの二階に住む大学生が、首を吊ってたのを発見されたらしい。
突っ込んで聞くと女の子とのことだ。
足踏みして前を見据える女の子の姿が脳裏に浮かぶ。
アパートの二階に目を向けたら、その姿が見える気がして顔を上げれない。
知らない人なのに声かけれたのは、おばさんが不審がらずに答えてくれたのは、非日常に居合わせたという不思議な仲間意識が生まれてたからかもしれない。
僕とおばさんだけじゃない。この場にいるみんなと。
だから、事情を聞いた後は彼女から話題がそれて、井戸端会議みたいな様子になってた。
俺もその会話に加わってたが心はそこにあらずで、話した内容も覚えてない。
気付いたら家に向かう道を自転車を押して歩いたが、あの人たちとどんな別れの挨拶をしたかも覚えてない。
ただただ後悔と、さっきまで見てた人が死んだかもしれないという根源的な恐ろしさで溺れかけていた。
調べたけれど大人の自殺行為はわざわざ報道されないらしい。
彼女の安否は分からない。
306:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:22:00.68ID:l/N5HpTH0
書いた文読み返したが、あまり怖くないし幽霊出ないからスレチかもね
スレ汚しすまぬ
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?353
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1546870543/301-306
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洒落怖、とまでは言えないかもしれないけど、ここに話せそうな体験をしたから投下。
先週の仕事帰りの話。
その日は友達の家で晩御飯を食べる約束をしてたんだ。
それでいつもと違う帰り道を自転車で飛ばしてた。
その途中の交差点の信号で止まり、斜向かいの角に立つボロアパートが視界に入った。
アパートの二階への階段を登りきった所に女がいて、古いRPGの登場人物みたいに足踏みして前を見据えてた。
普段こういう多少変な人は見なかったことにして素通りするんだけど、その時は目が釘付けになってしまった。
行動は奇々怪界なのに、表情も服装も纏う雰囲気も何もかも普通の人のそれだったからかもしれない。
302:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:12:14.24ID:l/N5HpTH0
一体何の為にここに?前を見据えてる様だが、そこからは何が見えるのかな?
などと思案するも答えは見えない。
その時信号が変わり前進、横断歩道を一先ず渡りきる。
そのまま前に進んで国道を超えた所に友達の家がある。
けれど逡巡した僕はアパートの方に向かう信号の前で待機、携帯を取り出した。
信号待ちに携帯に夢中になって青信号を何度も渡り過ごしちゃう人、を演じて張り込む事にした。
ここでこうしてる目的があるなら、見届けたい。
誰かを待ってるなら、それを見届けよう。なんて意気込んで。
今思えば、俺もなかなかに怪しい。けれどそんな自分の小さな狂気に気付かなかった。
303:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:14:02.86ID:l/N5HpTH0
10分経っても女は相変わらず足踏みをしてた。
寒さや待たせてる友達の事とかが気になりだして、もはやその奇行の理由なんざ、どうでもよくなりだした。
次信号が変わったら友達の家に向かうと心に決めた。なんなら信号を渡り、通り過ぎざまに女を間近で見よう、と。
間近で見た女は、交差点越しに見るより若く見えた。
ハタチ前後だろうか?女性というより女の子と形容するのが相応しく思う。
しかし、近くで見ても彼女自身から病んでる人、壊れてる人独特の何かを感じ取る事が出来なかった。
304:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:15:02.64ID:l/N5HpTH0
それからまっすぐ友達の家に行き、ご飯を食べ、ゲームをして盛り上がり、11時くらいになって帰路につく事にした。
帰り道でふと、友達の家に向かう途中に見かけた女の事を思い出す。
前述の通り、どうでも良くなってたけれど、何となく一目見てから帰ろうと思った。
4時間は友達の家に居たから、普通に考えたら居ないはずなのに。
途中、遠くの方の建物の壁に赤が点滅してた。
まさかと思ってペダルに込めたチカラを強める。
305:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:17:28.22ID:l/N5HpTH0
息を切らして辿り着いた件のボロアパートの前に、救急車が止まってた。
ランプは回してる、けどサイレンは流してない。
野次馬が数人いて、近くにいたおばさんに声を掛け事情を聞いた。
そこの二階に住む大学生が、首を吊ってたのを発見されたらしい。
突っ込んで聞くと女の子とのことだ。
足踏みして前を見据える女の子の姿が脳裏に浮かぶ。
アパートの二階に目を向けたら、その姿が見える気がして顔を上げれない。
知らない人なのに声かけれたのは、おばさんが不審がらずに答えてくれたのは、非日常に居合わせたという不思議な仲間意識が生まれてたからかもしれない。
僕とおばさんだけじゃない。この場にいるみんなと。
だから、事情を聞いた後は彼女から話題がそれて、井戸端会議みたいな様子になってた。
俺もその会話に加わってたが心はそこにあらずで、話した内容も覚えてない。
気付いたら家に向かう道を自転車を押して歩いたが、あの人たちとどんな別れの挨拶をしたかも覚えてない。
ただただ後悔と、さっきまで見てた人が死んだかもしれないという根源的な恐ろしさで溺れかけていた。
調べたけれど大人の自殺行為はわざわざ報道されないらしい。
彼女の安否は分からない。
306:本当にあった怖い名無し 2019/02/11(月)17:22:00.68ID:l/N5HpTH0
書いた文読み返したが、あまり怖くないし幽霊出ないからスレチかもね
スレ汚しすまぬ
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?353
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1546870543/301-306
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