都市伝説・・・奇憚・・・blog
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フタ
2007.12.05 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
ABCラジオさんで大賞をとった話だよ。
大阪府豊中市 カモメのジョナさんの作品 「フタ」
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことは、あきらかでした。
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。
私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出るとタクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。
数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは
全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。
その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の、閉じたフタと便座の間から、長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
友人も、それに気付きました。
剛胆な友人は、私が止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。
その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は、目だけを動かすと、立ちすくんでいる友人を見、次にわたしを見ました。わたしと視線が合った途端、女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。
はははははは…ははははははは…。
笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。
その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋の前にいました。部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、「絶対に閉じないでね」と言いました。
翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい、自分の部屋へ戻りました。しかしそこにはもう何もありませんでした。それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。通勤時間は長くなるなどと言っていられません。今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。
大阪府豊中市 カモメのジョナさんの作品 「フタ」
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことは、あきらかでした。
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。
私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出るとタクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。
数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは
全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。
その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の、閉じたフタと便座の間から、長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
友人も、それに気付きました。
剛胆な友人は、私が止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。
その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は、目だけを動かすと、立ちすくんでいる友人を見、次にわたしを見ました。わたしと視線が合った途端、女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。
はははははは…ははははははは…。
笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。
その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋の前にいました。部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、「絶対に閉じないでね」と言いました。
翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい、自分の部屋へ戻りました。しかしそこにはもう何もありませんでした。それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。通勤時間は長くなるなどと言っていられません。今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。
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夜警
2007.12.05 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
あるフリーライターが、「幽霊が出る」という噂のある廃工場で泊まり込みの取材をしたときのこと。
現場に着くと夜になっていて、「いかにも」という雰囲気の工場なのだが、門には初老の夜警さんがいた。廃工場なのに夜警がいる・・・これは本当に何かあるな、と思ったそうです。
「ここで泊まり込みの取材をしたいのですが」
「泊まりで取材?何いってるんだ、君。この中では人が死んでるんだぞ。そんな馬鹿なことはやめなさい」
「いえ、私も仕事でどうしても取材したいのですが・・・」
「仕事というが、中に入れないのが私の仕事なんだ。あきらめて帰りなさい」
「いえ、どうか・・・」
「どういわれてもダメです。中に入ればたたりにあうぞっ!」
祟り、と聞いたときフリーライターは背筋がぞ~っとした。しかし彼もプロ。帰るふりをして夜警さんの死角になるところから塀をよじ登って中に入った。
工場内の倉庫のようなところに入り込んだ。
その倉庫内は不思議な雰囲気に満ちていた。まず、工場内の倉庫なのになぜか壁に絵が飾ってある。どうも人物画らしいが暗くてよくわからない。
夜が明けたら確認しよう、ということにしてしばらくすわっていると、足音がする。さっきの夜警さんの巡回だな、と思った彼は倉庫内に置かれていたデスクの陰に隠れた。夜警さんは怪しいと思ったのか、倉庫の回りを何周もしていたがやがて別の場所に移ったようだった。
ほっとしてデスクの陰から出てくると一瞬頭上にひらひら動くものが見える。「っっっっっっ!!!!!」、遂に出たかと思ったが、それは倉庫の梁からさがるロープだった。
すっかり気が抜けてしまった彼はそのまま座り込み、持ち込んだ酒を飲みつつ「取材」を続けたが結局朝まで何も出なかった。
すっかり明るくなったので例の絵を確認にいったが、下の方にプレートが
かかっていた。「株式会社XXXXX 第4代社長 XXXXXXX」。これも関係がないらしい。結構怖かったのに何の収穫も無しで、引き上げようとしたが、
夜警さんが昨夜「中で人が死んだ」と言っていたのを思い出して、せめて警備員さんにその辺の事情でも聞いておこうと、入ったときと同じコースでいったん外に出てから門の警備員さんのいるところまでいった。
「すいません、雑誌XXXのものですが、中で人が死んで幽霊がでるという話を聞いたものですから、取材させてください」
「ああ、そんな取材ですか・・・。いいでしょう。あれは私の同僚でした。族を愛し、責任感の強いやつでねえ。ある日、初孫が生まれたって日に、30分だけ持ち場を離れて病院まで行って生まれたばかりの孫の顔を見てきちまったんだ。で、運の悪いことにその30分に工場が窃盗にあってねえ。高価なレアメタルとか何とかってやつ、ごっそり持って行ちまったのさ。会社は結局工場に勤めてる労働者の首切りをして生き残りを計ったのだが、解雇さ
れたやつが一家心中してねえ。その私の同僚ってやつがすごく気に病んで、とうとう首をつって死んじまったのさ。ここからは見えないんだけど向こう側にある倉庫の梁にロープをかけて・・・。ところであんた、この話はどこで聞いたの」
「・・・夜警の方に」
「えっ?ここには夜警なんていないけど・・・?」
現場に着くと夜になっていて、「いかにも」という雰囲気の工場なのだが、門には初老の夜警さんがいた。廃工場なのに夜警がいる・・・これは本当に何かあるな、と思ったそうです。
「ここで泊まり込みの取材をしたいのですが」
「泊まりで取材?何いってるんだ、君。この中では人が死んでるんだぞ。そんな馬鹿なことはやめなさい」
「いえ、私も仕事でどうしても取材したいのですが・・・」
「仕事というが、中に入れないのが私の仕事なんだ。あきらめて帰りなさい」
「いえ、どうか・・・」
「どういわれてもダメです。中に入ればたたりにあうぞっ!」
祟り、と聞いたときフリーライターは背筋がぞ~っとした。しかし彼もプロ。帰るふりをして夜警さんの死角になるところから塀をよじ登って中に入った。
工場内の倉庫のようなところに入り込んだ。
その倉庫内は不思議な雰囲気に満ちていた。まず、工場内の倉庫なのになぜか壁に絵が飾ってある。どうも人物画らしいが暗くてよくわからない。
夜が明けたら確認しよう、ということにしてしばらくすわっていると、足音がする。さっきの夜警さんの巡回だな、と思った彼は倉庫内に置かれていたデスクの陰に隠れた。夜警さんは怪しいと思ったのか、倉庫の回りを何周もしていたがやがて別の場所に移ったようだった。
ほっとしてデスクの陰から出てくると一瞬頭上にひらひら動くものが見える。「っっっっっっ!!!!!」、遂に出たかと思ったが、それは倉庫の梁からさがるロープだった。
すっかり気が抜けてしまった彼はそのまま座り込み、持ち込んだ酒を飲みつつ「取材」を続けたが結局朝まで何も出なかった。
すっかり明るくなったので例の絵を確認にいったが、下の方にプレートが
かかっていた。「株式会社XXXXX 第4代社長 XXXXXXX」。これも関係がないらしい。結構怖かったのに何の収穫も無しで、引き上げようとしたが、
夜警さんが昨夜「中で人が死んだ」と言っていたのを思い出して、せめて警備員さんにその辺の事情でも聞いておこうと、入ったときと同じコースでいったん外に出てから門の警備員さんのいるところまでいった。
「すいません、雑誌XXXのものですが、中で人が死んで幽霊がでるという話を聞いたものですから、取材させてください」
「ああ、そんな取材ですか・・・。いいでしょう。あれは私の同僚でした。族を愛し、責任感の強いやつでねえ。ある日、初孫が生まれたって日に、30分だけ持ち場を離れて病院まで行って生まれたばかりの孫の顔を見てきちまったんだ。で、運の悪いことにその30分に工場が窃盗にあってねえ。高価なレアメタルとか何とかってやつ、ごっそり持って行ちまったのさ。会社は結局工場に勤めてる労働者の首切りをして生き残りを計ったのだが、解雇さ
れたやつが一家心中してねえ。その私の同僚ってやつがすごく気に病んで、とうとう首をつって死んじまったのさ。ここからは見えないんだけど向こう側にある倉庫の梁にロープをかけて・・・。ところであんた、この話はどこで聞いたの」
「・・・夜警の方に」
「えっ?ここには夜警なんていないけど・・・?」
てすと
2007.12.05 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
4年ほど前、売れない漫画家をしていたときに、某マイナー系の雑誌でそこそこに人気のあった漫画家さんのところに3日間という約束でアシスタントをしに行ったときの話です。引っ越したばかりの狭いながらも新築で綺麗で清潔そうなマンションで、その漫画家先生も修羅場の割には穏やかだし、先輩のアシスタントも気さくで良い人たちで、とても気持ち良く仕事が出来ました・・・2日目の夜までは。
2日目の夜、皆で眠い目と脳を熱い日本茶で覚ましつつ少し休憩していた時のことです。誰かがその部屋に元からついているという有線をつけ、ちょっと懐かしめの歌が聞こえるチャンネルに合わせました。
皆疲れているので無言でそれを聞いていました。すると音が大きくなったり雑音混じりに小さくなったり・・・。
「かえって気になって仕事にならないね」
と漫画家先生が消しに立ち上がった瞬間
「てすと」
と滑舌の良いはっきりした子供の声がしたんです。全員「?」と漫画家先生の方を見ましたが先生は首を振るだけ。
「聞こえたよね?」
と誰かが言うと
「混線したんじゃない?」
と誰かが答え、先生は有線を消して、皆で仕事に戻りました。
それから緊張の続く中1時間ほど作業をしていると、今度は天井の方から
「てすと」
というさっきと同じ声がして、続けざまに隣に座っていた先輩アシスタントの後ろの壁、私の足元と同じ声が・・・。それでも手は離せない私達アシは震える手を無理に押さえて叫びたいのを我慢して仕事をしていました。
しばらく間があいて、またあの声が聞こえました。それと同時に先生が悲鳴をあげて飛び上がりました。
「肩に抱きついてる!」
先生は懸命に背中のモノを振り払おうとしましたが、それでもその最中に
「てすと」
という滑舌のいい子供の声が、本当に先生の方から何度も聞こえました。
生まれて初めてそういうモノを見た私は、恥ずかしながらどうやら気絶をしてしまったようで、その後の騒動は覚えていません(目が覚めたら他のアシスタント達はなにもなかったように電話の応対をしていたり、朝食を作ったりしていましたが、先生は寝室から出てきませんでした。ちなみに私のギャラはちゃんと日払いでいただきました)
ただ、その先生はその号の原稿を落としただけじゃなく、そのまま連載も休載から打ち切りになり、最近では見かけなくなりました。
「消えた漫画家」なんてサイトで時々見かける人ですが、どうか誰かは詮索しないでください。これがここ数年の一番のしこりでした。やっと人目に晒せて、いくらか浄化されたような気がします。
あの先生もアシスタントの皆も無事に過ごしていますように。
2日目の夜、皆で眠い目と脳を熱い日本茶で覚ましつつ少し休憩していた時のことです。誰かがその部屋に元からついているという有線をつけ、ちょっと懐かしめの歌が聞こえるチャンネルに合わせました。
皆疲れているので無言でそれを聞いていました。すると音が大きくなったり雑音混じりに小さくなったり・・・。
「かえって気になって仕事にならないね」
と漫画家先生が消しに立ち上がった瞬間
「てすと」
と滑舌の良いはっきりした子供の声がしたんです。全員「?」と漫画家先生の方を見ましたが先生は首を振るだけ。
「聞こえたよね?」
と誰かが言うと
「混線したんじゃない?」
と誰かが答え、先生は有線を消して、皆で仕事に戻りました。
それから緊張の続く中1時間ほど作業をしていると、今度は天井の方から
「てすと」
というさっきと同じ声がして、続けざまに隣に座っていた先輩アシスタントの後ろの壁、私の足元と同じ声が・・・。それでも手は離せない私達アシは震える手を無理に押さえて叫びたいのを我慢して仕事をしていました。
しばらく間があいて、またあの声が聞こえました。それと同時に先生が悲鳴をあげて飛び上がりました。
「肩に抱きついてる!」
先生は懸命に背中のモノを振り払おうとしましたが、それでもその最中に
「てすと」
という滑舌のいい子供の声が、本当に先生の方から何度も聞こえました。
生まれて初めてそういうモノを見た私は、恥ずかしながらどうやら気絶をしてしまったようで、その後の騒動は覚えていません(目が覚めたら他のアシスタント達はなにもなかったように電話の応対をしていたり、朝食を作ったりしていましたが、先生は寝室から出てきませんでした。ちなみに私のギャラはちゃんと日払いでいただきました)
ただ、その先生はその号の原稿を落としただけじゃなく、そのまま連載も休載から打ち切りになり、最近では見かけなくなりました。
「消えた漫画家」なんてサイトで時々見かける人ですが、どうか誰かは詮索しないでください。これがここ数年の一番のしこりでした。やっと人目に晒せて、いくらか浄化されたような気がします。
あの先生もアシスタントの皆も無事に過ごしていますように。
タンスの手
2007.12.05 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
これはボクがまだ小学生だった頃、両親が出掛けて家に弟と二人きりになった時の話です。
ヒマだったので、二人でカクレンボをしようということになりました。
最初ボクがオニになって、弟を捜し始めました。
そして、親の部屋に入り、洋服がたくさん掛けられてるタンスの中に手を突っ込んだ時、いきなり手をグッと握られました。
ボクは弟を発見したと思い、手を握ったまま引っ張りだそうとしました。
「早く出てこいよぉ!」
と言ってその手を強く引っ張っても中々出てきません。
洋服が邪魔で中の様子は見えないし、全然喋らないからオカシイなぁと思い始めてきました。
その時、背後から「お兄ちゃん何してんの?」と弟が現れました。
ボクは訳がわからなくなってその手を力一杯振りほどいて猛ダッシュで家の外に逃げ出しました。
その後、両親が帰宅するまで家に入れなかったのは言うまでもありません。
ヒマだったので、二人でカクレンボをしようということになりました。
最初ボクがオニになって、弟を捜し始めました。
そして、親の部屋に入り、洋服がたくさん掛けられてるタンスの中に手を突っ込んだ時、いきなり手をグッと握られました。
ボクは弟を発見したと思い、手を握ったまま引っ張りだそうとしました。
「早く出てこいよぉ!」
と言ってその手を強く引っ張っても中々出てきません。
洋服が邪魔で中の様子は見えないし、全然喋らないからオカシイなぁと思い始めてきました。
その時、背後から「お兄ちゃん何してんの?」と弟が現れました。
ボクは訳がわからなくなってその手を力一杯振りほどいて猛ダッシュで家の外に逃げ出しました。
その後、両親が帰宅するまで家に入れなかったのは言うまでもありません。
誰かにあったら
2007.12.05 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
例によって、何人かで集まって怪談話しをしているとき、そのうちの1人が言い出しました。
「今から話す方法で、自分に霊感があるかどうかが解るんだって」
「まず頭の中で、自分の家の自分の部屋にいるイメージを思い浮かべて、そして、そこから順番に全部の部屋を覗いて回っていって。もしその途中で、どこかの部屋で、自分以外の誰かに会ったら…霊感が強くて、見える時には見えちゃうんだって」
で、その時はその話しを聞きながら、みんな試してみたそうですが、誰も[出会った]人はいなかったそうです。
ところが次の日、その中にいた1人が、こう打ち明けてきました。
「実は、私、あの話を試してた時に、会っちゃったんだ…部屋に行ったら見たとこもない男がそこへ座り込んで、私を睨んでいたの…。その時はちょっとびっくりしただけだったんだけどね…。
でも、その日家に帰って、その部屋に行ったら、その男が同じ場所に座り込んで、私をじっと睨んでたの…」
「今から話す方法で、自分に霊感があるかどうかが解るんだって」
「まず頭の中で、自分の家の自分の部屋にいるイメージを思い浮かべて、そして、そこから順番に全部の部屋を覗いて回っていって。もしその途中で、どこかの部屋で、自分以外の誰かに会ったら…霊感が強くて、見える時には見えちゃうんだって」
で、その時はその話しを聞きながら、みんな試してみたそうですが、誰も[出会った]人はいなかったそうです。
ところが次の日、その中にいた1人が、こう打ち明けてきました。
「実は、私、あの話を試してた時に、会っちゃったんだ…部屋に行ったら見たとこもない男がそこへ座り込んで、私を睨んでいたの…。その時はちょっとびっくりしただけだったんだけどね…。
でも、その日家に帰って、その部屋に行ったら、その男が同じ場所に座り込んで、私をじっと睨んでたの…」
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