都市伝説・・・奇憚・・・blog
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死の予言
2011.12.22 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
123:本当にあった怖い名無し:2011/09/08(木) 01:02:46.60 ID:gQHWqNb90
俺の母ちゃんが言うには、俺は小さいころ所謂霊感少年だったらしい。
旅行先なんかで、あらぬ方向を見つめ、兵隊さんがいるよだの、黒い人がいるよ、と言い何もない場所に語りかけたり、何かを追って勝手に走り出したり、手に負えない子だったとか。
なかでも、死の予言には辟易したらしく、あの人はもういなくなるよ、とかあの人はすぐ死ぬよ、と知人や通りがかりの人問わず、突然発言し、解っているだけで、親しい人三人の死を的中させたらしい。
そんな俺の発言に若干病んでいた母ちゃんは、そんなに云うなら私の寿命も当ててみい!と俺に言ったとか。
俺はしばらく考え込み、●年●月●日●時に死ぬよ、と淡々と告げたらしい。
母ちゃんは、まさかそんなに具体的な日時が上がるとは思ってもおらず、ショックを受けたとか。
だが、俺が小学校に上がるころから徐々にそのような怪しい発言はなくなっていったらしい。
今の俺はそんな話はいっさい覚えていない。
高校時代に初めてその話を聞かされた。
母ちゃんに関する件の日時はまだ訪れていないが、俺はその日が近づいているのか、と思い出すたびに鳥肌がたつ。
母ちゃんは、
あんたの不吉な予想は外れたことがない。
私はその日に死ぬと覚悟してるよ。
と公言しており、すでに親類の葬儀屋にも具体的に話を通しているらしい。
俺はそんな話があるわけがない、と思っているが、実のところは本当に悩んでいる。
ガキのころの俺が語ったとかいう予言をこれまで母ちゃんがどういう気持ちで受け止めていたのか。
本当になるのかどうかわからんが、それができるうちに親孝行はしておこうと本当に思うよ。
俺の母ちゃんが言うには、俺は小さいころ所謂霊感少年だったらしい。
旅行先なんかで、あらぬ方向を見つめ、兵隊さんがいるよだの、黒い人がいるよ、と言い何もない場所に語りかけたり、何かを追って勝手に走り出したり、手に負えない子だったとか。
なかでも、死の予言には辟易したらしく、あの人はもういなくなるよ、とかあの人はすぐ死ぬよ、と知人や通りがかりの人問わず、突然発言し、解っているだけで、親しい人三人の死を的中させたらしい。
そんな俺の発言に若干病んでいた母ちゃんは、そんなに云うなら私の寿命も当ててみい!と俺に言ったとか。
俺はしばらく考え込み、●年●月●日●時に死ぬよ、と淡々と告げたらしい。
母ちゃんは、まさかそんなに具体的な日時が上がるとは思ってもおらず、ショックを受けたとか。
だが、俺が小学校に上がるころから徐々にそのような怪しい発言はなくなっていったらしい。
今の俺はそんな話はいっさい覚えていない。
高校時代に初めてその話を聞かされた。
母ちゃんに関する件の日時はまだ訪れていないが、俺はその日が近づいているのか、と思い出すたびに鳥肌がたつ。
母ちゃんは、
あんたの不吉な予想は外れたことがない。
私はその日に死ぬと覚悟してるよ。
と公言しており、すでに親類の葬儀屋にも具体的に話を通しているらしい。
俺はそんな話があるわけがない、と思っているが、実のところは本当に悩んでいる。
ガキのころの俺が語ったとかいう予言をこれまで母ちゃんがどういう気持ちで受け止めていたのか。
本当になるのかどうかわからんが、それができるうちに親孝行はしておこうと本当に思うよ。
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這いずるもの
2011.12.21 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
867: 本当にあった怖い名無し:2011/09/06(火) 14:12:15.50 ID:LtW+DkwfO
母の知り合いの弟の20年位前の話。
地元のとある私鉄の線路沿いの借家に、弟さんは一人暮らしをし始めた。
平屋建ての小さな古い一軒家で、すぐ横はフェンスを挟んで線路のためか、とても安かった。
田舎なので電車の本数は少なく、夜もあまり通らないので騒音はあまり気にならなかったそうだ。
引越して数日たった夜、敷地内の砂利を踏む様な音に弟さんは目を覚ました。
泥棒かと確認しようかとも思ったそうなのだが、施錠をしっかりしてあり安心だったので、仕事の疲れもありその日はそのまま寝たそうだ。
数日後、また夜にあの音が聞こえた。
また無視をしようかとしたが、おかしなことに気がついた。
歩いているというより、ずっているような音だった。
奇妙に感じ、音の聞こえる方をサッシ越しにみた。
数メートル先の砂利の上を、下半身の無い人が這っていた。
ぐるぐるとその場を回っている。
驚いて弟さんは悲鳴を上げてしまった。
するとそれが此方を向いた。
パニックになった弟さんはカーテンをしめ、ベッドに戻り布団を被った。
気がつくと外の音は無くなっていた。
ズサッ…
部屋の中から聞こえる。
弟さんは布団の隙間から音のする方を恐る恐る見た。
あれは部屋の中に入って来ていた。
老人が上半身のみの姿でニタニタ笑いながら這いずり回っていた。
弟さんは、あまりの恐ろしさに震えながら布団の中で耐え続けた。
朝方になり音は消えた。
だがそれは時々出て、ただ這いずり回るだけなので、弟さんは2年間そこに住み続けた。
母の知り合いの弟の20年位前の話。
地元のとある私鉄の線路沿いの借家に、弟さんは一人暮らしをし始めた。
平屋建ての小さな古い一軒家で、すぐ横はフェンスを挟んで線路のためか、とても安かった。
田舎なので電車の本数は少なく、夜もあまり通らないので騒音はあまり気にならなかったそうだ。
引越して数日たった夜、敷地内の砂利を踏む様な音に弟さんは目を覚ました。
泥棒かと確認しようかとも思ったそうなのだが、施錠をしっかりしてあり安心だったので、仕事の疲れもありその日はそのまま寝たそうだ。
数日後、また夜にあの音が聞こえた。
また無視をしようかとしたが、おかしなことに気がついた。
歩いているというより、ずっているような音だった。
奇妙に感じ、音の聞こえる方をサッシ越しにみた。
数メートル先の砂利の上を、下半身の無い人が這っていた。
ぐるぐるとその場を回っている。
驚いて弟さんは悲鳴を上げてしまった。
するとそれが此方を向いた。
パニックになった弟さんはカーテンをしめ、ベッドに戻り布団を被った。
気がつくと外の音は無くなっていた。
ズサッ…
部屋の中から聞こえる。
弟さんは布団の隙間から音のする方を恐る恐る見た。
あれは部屋の中に入って来ていた。
老人が上半身のみの姿でニタニタ笑いながら這いずり回っていた。
弟さんは、あまりの恐ろしさに震えながら布団の中で耐え続けた。
朝方になり音は消えた。
だがそれは時々出て、ただ這いずり回るだけなので、弟さんは2年間そこに住み続けた。
ひなびた温泉宿にて
2011.12.20 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
200 名前: 150 ◆vIDhEpQOV2 04/04/03 11:16
旅行系の雑誌のカメラマンをやって暮らしています。
で、先週取材で某東北の旅館に行ったんです。
「お花見特集 泊まるならこの旅館」みたいなやつ。
取材兼宿泊先はあまり知られていないひなびた温泉宿。
別館みたいな部屋に泊まったんです。渡り廊下で本館に行ける部屋。
編集者とバイトの子と3人打ちで深夜マージャンしててビール買いに本館まで、まあ何だかんだで私が行く事になった。
で、部屋を出たら何かおかしい。
201 名前: 150 ◆vIDhEpQOV2 04/04/03 11:18
渡り廊下がすっごい長く見える。100メートルくらいはある。
んな筈無い。夕方見た時はせいぜい20メートルくらい。
酔ってんのかな?と思いながら歩いていたら変な感じがする。
浴衣の裾がひっかかる。まくしあげて歩いたけど何か変。
何だぁ?と思って見たら
裾に小さいおばあちゃんがニコニコニコニコニコニコしてぶら下がってる。
髪を短く切りそろえた和服着た50センチくらいのおばあちゃん。
血の気が引いて前だけを見てダッシュで部屋に戻った。
今自分に何がおきてるとか考えないようにして走って戻った。
203 名前: 150 ◆vIDhEpQOV2 04/04/03 11:19
部屋に戻ったら残ってた二人が部屋の隅に固まってる。
その時は不思議にも思わないで、安堵感と興奮と恐怖でオレオレオレいまいまみちゃったとかうわずりつつ話してたら編集者が、今ここにも出たんだよ、っていう。
俺が出ていってすぐにフスマが少ぉしだけ開いたんだって。
は?と思って見たら、小さい子供がニコニコニコニコ覗き込んでる。
ここの子?って聞いた瞬間、ものすごく低いオッサンみたいな声で「ウルセエ」って言うと、首がガガガガガガガガって震えて天井まで凄い速さであがっていったんだって。バイトくんいわく外から見えるエレベーターをはや回しで見てるみたいだった、と。
本当に怖かったけど、一番怖いのはその旅館、巻頭特集で掲載する事。
もしそこに泊まって変なモノ見た人いたらゴメンナサイ。
旅行系の雑誌のカメラマンをやって暮らしています。
で、先週取材で某東北の旅館に行ったんです。
「お花見特集 泊まるならこの旅館」みたいなやつ。
取材兼宿泊先はあまり知られていないひなびた温泉宿。
別館みたいな部屋に泊まったんです。渡り廊下で本館に行ける部屋。
編集者とバイトの子と3人打ちで深夜マージャンしててビール買いに本館まで、まあ何だかんだで私が行く事になった。
で、部屋を出たら何かおかしい。
201 名前: 150 ◆vIDhEpQOV2 04/04/03 11:18
渡り廊下がすっごい長く見える。100メートルくらいはある。
んな筈無い。夕方見た時はせいぜい20メートルくらい。
酔ってんのかな?と思いながら歩いていたら変な感じがする。
浴衣の裾がひっかかる。まくしあげて歩いたけど何か変。
何だぁ?と思って見たら
裾に小さいおばあちゃんがニコニコニコニコニコニコしてぶら下がってる。
髪を短く切りそろえた和服着た50センチくらいのおばあちゃん。
血の気が引いて前だけを見てダッシュで部屋に戻った。
今自分に何がおきてるとか考えないようにして走って戻った。
203 名前: 150 ◆vIDhEpQOV2 04/04/03 11:19
部屋に戻ったら残ってた二人が部屋の隅に固まってる。
その時は不思議にも思わないで、安堵感と興奮と恐怖でオレオレオレいまいまみちゃったとかうわずりつつ話してたら編集者が、今ここにも出たんだよ、っていう。
俺が出ていってすぐにフスマが少ぉしだけ開いたんだって。
は?と思って見たら、小さい子供がニコニコニコニコ覗き込んでる。
ここの子?って聞いた瞬間、ものすごく低いオッサンみたいな声で「ウルセエ」って言うと、首がガガガガガガガガって震えて天井まで凄い速さであがっていったんだって。バイトくんいわく外から見えるエレベーターをはや回しで見てるみたいだった、と。
本当に怖かったけど、一番怖いのはその旅館、巻頭特集で掲載する事。
もしそこに泊まって変なモノ見た人いたらゴメンナサイ。
シルエット
2011.12.18 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
828: シルエット:2011/09/06(火) 01:46:07.51 ID:K2sDrz7t0
もう三年にはなるか
盆に里帰りした時の話し
俺の実家は故郷を語れるほどの田舎ではないが、町の中心からは随分離れているので周囲には畑や田んぼ、山が目立つ。
街灯も殆ど無いので、夜になり点在する家の明かりが消えればほぼ真っ暗になってしまうような所。
そんな実家から車で10分の距離に自殺の名所的なものがある。
東西に1km程伸びる片側一車線の道路だが、西の端がT字路になっている。
T字路の先は山で、その手前は高さ4,5m程、横は数十mに渡ってコンクリートブロックで固められている。
東から西のT字路に向って車で突っ走り、そのままコンクリートの壁に突っ込む。
それはもう車が炎上するくらいの猛スピードで。
名所と呼ばれる所以は、ここ7年の間に俺が把握してるだけでも5人以上がそうやって亡くなっているから。
なんせ余りにも車が突っ込むため、そのT字路には後から街灯が設置された。
更には高速道路に置いてあるようなドラム缶大のパイロンがコンクリート壁に沿って無数に並べられている。
地面には太陽光を蓄電する発光機が埋め込まれおり、夜になるとチカチカと赤く明滅する。
真っ黒な闇の中、そのT字路だけがトンネル内に設置された。
オレンジ色のナトリウムランプのような街灯でぼんやり浮かんでいる様は、その背景を知らない人間の目にも異常と映るのは間違いない。
(続きは『続きを読む』をクリック)
もう三年にはなるか
盆に里帰りした時の話し
俺の実家は故郷を語れるほどの田舎ではないが、町の中心からは随分離れているので周囲には畑や田んぼ、山が目立つ。
街灯も殆ど無いので、夜になり点在する家の明かりが消えればほぼ真っ暗になってしまうような所。
そんな実家から車で10分の距離に自殺の名所的なものがある。
東西に1km程伸びる片側一車線の道路だが、西の端がT字路になっている。
T字路の先は山で、その手前は高さ4,5m程、横は数十mに渡ってコンクリートブロックで固められている。
東から西のT字路に向って車で突っ走り、そのままコンクリートの壁に突っ込む。
それはもう車が炎上するくらいの猛スピードで。
名所と呼ばれる所以は、ここ7年の間に俺が把握してるだけでも5人以上がそうやって亡くなっているから。
なんせ余りにも車が突っ込むため、そのT字路には後から街灯が設置された。
更には高速道路に置いてあるようなドラム缶大のパイロンがコンクリート壁に沿って無数に並べられている。
地面には太陽光を蓄電する発光機が埋め込まれおり、夜になるとチカチカと赤く明滅する。
真っ黒な闇の中、そのT字路だけがトンネル内に設置された。
オレンジ色のナトリウムランプのような街灯でぼんやり浮かんでいる様は、その背景を知らない人間の目にも異常と映るのは間違いない。
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金縛りもどき
2011.12.18 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
40 名前: 怖井(1/5) 04/04/02 08:18
今でも、あの時のことを思い出すと寒気がする。
二十数年生きてきて、たった一度だけ体験した「シャレ怖」。
上手く恐ろしさが伝わるかどうかが心配だが…
どうか、自分自身に置き換えて読んでみて欲しい。
あらかじめ、長文スマン。
二年程前。大学生だった俺は、アパートで独り暮らしをしていた。
その頃俺は卒論の締め切りに追われており、その日の前の晩も友人宅に泊まり込んで情報交換&ワープロ打ち、朝から大学の図書館で調べ物。
自宅アパートに帰ったのは昼前だった。
帰宅した俺は、部屋着に着替えると、そのままこたつに潜り込んで横になった。
帰り際にコンビニで弁当を買ってきてはいたが、眠気が勝って食べる気がしない。
俺は手探りでラジカセのリモコンを探し、入れっぱなしにしてあったCDを小音量でかけた。
曲はハードロックだったが、その時の俺には全てが子守唄に聞こえた。
…ふと、息苦しさを感じて目を開ける。
どのくらい眠っただろう。CDがまだ終わっていないということは、せいぜい一時間弱か。
さっきは子守唄に聞こえた音楽が、酷く不快に感じられる。
ラジカセの電源を切るため、俺は体を起こそうとした。
体が動かない。
今、急に動かなくなったのではない。目を覚ましたときから動かなかったはずだ。
息苦しさを感じたのはこれが原因だろう。
だが、俺は別に焦らなかった。正直、「またか…」と思った。
俺にとってはよくある事なのだ。疲れていたり、眠りが浅かったりすると、決まってこの「金縛りもどき」にかかる。決して霊的なものではない(と自分では思っている)。
勿論、初めてかかった時は恐怖を感じたし、枕元に幽霊が立っていて、俺を見下ろしているのではないか、などと怖い想像もした。でも実際にそんな事は一度もなかったし、闇雲に体を揺すったり大声を上げたりすれば、体は動くようになることを長年の経験で知っていた。
そのまま眠ってしまおうか、とも考えた。が、やはり気持ちのいいものではない。
俺は「金縛りもどき」を解くため、体に力を込め始めた。
音が聞こえた。
パッタ、パッタ、パッタ、パッタ…
横たわる俺の、左にある壁の向こう。そこにあるのは、アパートの階段だ。
俺の部屋は、アパートの中央に位置する階段の真横にあった。
鉄骨造りのため、よく音の響くアパートだった。誰かが階段を上り下りすれば、その音はダイレクトに俺の部屋に響いたし、それが俺の不満でもあった。
…随分音が軽い。ビニールスリッパでも引っ掛けているような足音。
上っているのか下りているのかは、ちょっと分からない。
ただ、妙に軽快に、一定のリズムで、その音は続いていた。
だがその時は、そんな音に注意を払っている場合ではなかった。なにせ、「金縛りもどき」と格闘中なのだから。俺はまず手から自由にしようと思い、指先に全神経を集中させた。…よし、動くぞ。次は腕全体だ。
パッタ、パッタ、パッタ、パッタ…
「その音」は、依然として続いていた。そこで、俺はふと気が付いた。
「………ト……イ…………ル……ョ……」
…何か言ってる。
小さくて何を言っているのかは聞き取れないが、確実に何か言ってる。
パッタ、パッタ、パッタ…
「音」と「声」は、絶え間なく続く。その時になってようやく俺は「気味が悪い」と感じ始めたが、様子を見に行くにも、体が動かなくてはどうしようもない。俺は目を見開き、「金縛りもどき」を解くことだけに集中しようとした。
パッタ
一瞬、心臓が縮みあがった。
さっきまで階段から聞こえていた足音が、突然、すぐ近くから聞こえたのだ。
パッタ、パッタ、パッタ…
俺の部屋の前…?
間違いない。俺の部屋の前を、あの足音が行ったり来たりしている。
そして、やはり何か言っている。何事か呟きながら、軽快に足音を鳴らしている。
さっきとは比べ物にならないほどハッキリと、「音」と「声」は俺の部屋に流れこんでくる。
いつの間にかCDは終わっていた。
耳をすませば「そいつ」が何を言っているのか聞き取れそうだ。
俺は「聞きたくない」と思った。本能的にそう感じたのだ。だが、声の断片が耳に流れこんでくるにつれ、自然と意識がソレに集中してしまう。
何だ?何を言ってる?
…男の声だ。歳は、俺と同じくらいか…もっと上か。はっきりとは分からない。
だが、これだけは断言できる。子供ではない。
あの声は、絶対に 子 供 の 声 で は な か っ た。
にもかかわらず、「そいつ」は抑揚のない声で、軽快に足音を鳴らしながら、こう言っていた。
「…る、ち・よ・こ・れ・い・と、ぱ・い・な・つ・ぷ・る、ち・よ・こ・れ・い・と、ぱ…」
子供がよくやるアレだ。ジャンケンで勝ったら前に進める、という遊び。
グリコ・チョコレート・パイナップル(地方によって違うかもしれんが)。
しかし大人が、しかも一人でどうやって?
全身に鳥肌が立つのが分かった。これは、ヤバい。
ただの変なヤツなのかもしれない。でも、そうじゃなかったら…。
…玄関の鍵を、かけただろうか?
その事が頭をよぎった時、瞬間的に跳ね起きていた。体はいつの間にか動くようになっていた。ガタンッとこたつが音を立てて持ち上がる。飲みかけの缶コーヒーが倒れて、こたつ布団にこぼれたが、気にもとめなかった。
次の瞬間、立ち上がった俺の背後で、狂ったような女の笑い声が起こった。
臓を素手で掴まれたような衝撃。俺は反射的に振り返った。
テレビがついていた。
よく目にする女タレントが、大口を開けてバカ笑いしている。
足元を見ると、テレビのリモコンを踏んづけていた。
俺は、へなへなとその場に尻餅をつき、玄関のドアを凝視した。
パタ
今でも、あの時のことを思い出すと寒気がする。
二十数年生きてきて、たった一度だけ体験した「シャレ怖」。
上手く恐ろしさが伝わるかどうかが心配だが…
どうか、自分自身に置き換えて読んでみて欲しい。
あらかじめ、長文スマン。
二年程前。大学生だった俺は、アパートで独り暮らしをしていた。
その頃俺は卒論の締め切りに追われており、その日の前の晩も友人宅に泊まり込んで情報交換&ワープロ打ち、朝から大学の図書館で調べ物。
自宅アパートに帰ったのは昼前だった。
帰宅した俺は、部屋着に着替えると、そのままこたつに潜り込んで横になった。
帰り際にコンビニで弁当を買ってきてはいたが、眠気が勝って食べる気がしない。
俺は手探りでラジカセのリモコンを探し、入れっぱなしにしてあったCDを小音量でかけた。
曲はハードロックだったが、その時の俺には全てが子守唄に聞こえた。
…ふと、息苦しさを感じて目を開ける。
どのくらい眠っただろう。CDがまだ終わっていないということは、せいぜい一時間弱か。
さっきは子守唄に聞こえた音楽が、酷く不快に感じられる。
ラジカセの電源を切るため、俺は体を起こそうとした。
体が動かない。
今、急に動かなくなったのではない。目を覚ましたときから動かなかったはずだ。
息苦しさを感じたのはこれが原因だろう。
だが、俺は別に焦らなかった。正直、「またか…」と思った。
俺にとってはよくある事なのだ。疲れていたり、眠りが浅かったりすると、決まってこの「金縛りもどき」にかかる。決して霊的なものではない(と自分では思っている)。
勿論、初めてかかった時は恐怖を感じたし、枕元に幽霊が立っていて、俺を見下ろしているのではないか、などと怖い想像もした。でも実際にそんな事は一度もなかったし、闇雲に体を揺すったり大声を上げたりすれば、体は動くようになることを長年の経験で知っていた。
そのまま眠ってしまおうか、とも考えた。が、やはり気持ちのいいものではない。
俺は「金縛りもどき」を解くため、体に力を込め始めた。
音が聞こえた。
パッタ、パッタ、パッタ、パッタ…
横たわる俺の、左にある壁の向こう。そこにあるのは、アパートの階段だ。
俺の部屋は、アパートの中央に位置する階段の真横にあった。
鉄骨造りのため、よく音の響くアパートだった。誰かが階段を上り下りすれば、その音はダイレクトに俺の部屋に響いたし、それが俺の不満でもあった。
…随分音が軽い。ビニールスリッパでも引っ掛けているような足音。
上っているのか下りているのかは、ちょっと分からない。
ただ、妙に軽快に、一定のリズムで、その音は続いていた。
だがその時は、そんな音に注意を払っている場合ではなかった。なにせ、「金縛りもどき」と格闘中なのだから。俺はまず手から自由にしようと思い、指先に全神経を集中させた。…よし、動くぞ。次は腕全体だ。
パッタ、パッタ、パッタ、パッタ…
「その音」は、依然として続いていた。そこで、俺はふと気が付いた。
「………ト……イ…………ル……ョ……」
…何か言ってる。
小さくて何を言っているのかは聞き取れないが、確実に何か言ってる。
パッタ、パッタ、パッタ…
「音」と「声」は、絶え間なく続く。その時になってようやく俺は「気味が悪い」と感じ始めたが、様子を見に行くにも、体が動かなくてはどうしようもない。俺は目を見開き、「金縛りもどき」を解くことだけに集中しようとした。
パッタ
一瞬、心臓が縮みあがった。
さっきまで階段から聞こえていた足音が、突然、すぐ近くから聞こえたのだ。
パッタ、パッタ、パッタ…
俺の部屋の前…?
間違いない。俺の部屋の前を、あの足音が行ったり来たりしている。
そして、やはり何か言っている。何事か呟きながら、軽快に足音を鳴らしている。
さっきとは比べ物にならないほどハッキリと、「音」と「声」は俺の部屋に流れこんでくる。
いつの間にかCDは終わっていた。
耳をすませば「そいつ」が何を言っているのか聞き取れそうだ。
俺は「聞きたくない」と思った。本能的にそう感じたのだ。だが、声の断片が耳に流れこんでくるにつれ、自然と意識がソレに集中してしまう。
何だ?何を言ってる?
…男の声だ。歳は、俺と同じくらいか…もっと上か。はっきりとは分からない。
だが、これだけは断言できる。子供ではない。
あの声は、絶対に 子 供 の 声 で は な か っ た。
にもかかわらず、「そいつ」は抑揚のない声で、軽快に足音を鳴らしながら、こう言っていた。
「…る、ち・よ・こ・れ・い・と、ぱ・い・な・つ・ぷ・る、ち・よ・こ・れ・い・と、ぱ…」
子供がよくやるアレだ。ジャンケンで勝ったら前に進める、という遊び。
グリコ・チョコレート・パイナップル(地方によって違うかもしれんが)。
しかし大人が、しかも一人でどうやって?
全身に鳥肌が立つのが分かった。これは、ヤバい。
ただの変なヤツなのかもしれない。でも、そうじゃなかったら…。
…玄関の鍵を、かけただろうか?
その事が頭をよぎった時、瞬間的に跳ね起きていた。体はいつの間にか動くようになっていた。ガタンッとこたつが音を立てて持ち上がる。飲みかけの缶コーヒーが倒れて、こたつ布団にこぼれたが、気にもとめなかった。
次の瞬間、立ち上がった俺の背後で、狂ったような女の笑い声が起こった。
臓を素手で掴まれたような衝撃。俺は反射的に振り返った。
テレビがついていた。
よく目にする女タレントが、大口を開けてバカ笑いしている。
足元を見ると、テレビのリモコンを踏んづけていた。
俺は、へなへなとその場に尻餅をつき、玄関のドアを凝視した。
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