都市伝説・・・奇憚・・・blog
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白い服の女
2016.10.21 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
261:投下します:2006/04/04(火)00:49:16ID:KqeJZHuRO
これはウチの親父の体験談なんですが…
親父はダンプの運ちゃんをやっていて、日本各地に行脚して土砂やらスクラップを運んでるんですよ。
これは配車の都合でたまたま友人のダンプの助手席に乗っていた時の話なんですが
ある国道の山道のトンネルを通っていた時、半分うたた寝をしていた親父は友人の呼び掛けに起こされ目を覚ましたそうです。
「〇〇、見てみろ!」
と尋常ではない様子で呼び掛けたので、なんだ?と促されるまま身を乗り出して運転席側のサイドミラーを覗いてみると…
ダンプの側面の、荷台に登るためのハシゴの少し後ろあたりに白い服の女が張り付いていたそうです…
トンネルの中は車の走行の時に生じる強風が吹いているはずなのですが、まったくその女の髪の毛は乱れてはおらず、重力が働いていないように平行に張り付いていたそうです。
二人いっぺんに確認したらしいので幻覚ではないみたいなのですが…
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?125
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1143802282/261
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これはウチの親父の体験談なんですが…
親父はダンプの運ちゃんをやっていて、日本各地に行脚して土砂やらスクラップを運んでるんですよ。
これは配車の都合でたまたま友人のダンプの助手席に乗っていた時の話なんですが
ある国道の山道のトンネルを通っていた時、半分うたた寝をしていた親父は友人の呼び掛けに起こされ目を覚ましたそうです。
「〇〇、見てみろ!」
と尋常ではない様子で呼び掛けたので、なんだ?と促されるまま身を乗り出して運転席側のサイドミラーを覗いてみると…
ダンプの側面の、荷台に登るためのハシゴの少し後ろあたりに白い服の女が張り付いていたそうです…
トンネルの中は車の走行の時に生じる強風が吹いているはずなのですが、まったくその女の髪の毛は乱れてはおらず、重力が働いていないように平行に張り付いていたそうです。
二人いっぺんに確認したらしいので幻覚ではないみたいなのですが…
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?125
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1143802282/261
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パチ屋で体験した除霊話をダラダラと書き綴るスレ
2016.10.19 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:01:45.49ID:0/7W0ZTJ.net
もう10年以上前の話なので、記憶が曖昧だったり、文章を書き慣れていないので見ていて不快な方もいるかと思うけど、その点はご容赦ください。
5:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:05:12.99ID:0/7W0ZTJ.net
当時、私は3年続けていた仕事をくだらない理由で辞めてしまい、早く次の仕事を見つけたくて奔走していました。
というのも、独り暮らしで貯金も僅かしかなかったので、資金が尽きたら実家に帰らなければならなかった。
実家はすでに兄夫妻が入ってしまっていたので、そこに転がり込むのは絶対に避けたかったのもあり、とりあえず給料のいいパチンコ屋でバイトすることにしたのが事の始まりです。
6:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:10:31.02ID:0/7W0ZTJ.net
バイトで入った頃はその地域ではかなり賑わっている店で忙しく、靴擦れや腰痛に悩まされながらも、バイト仲間とも早くに打ち解けてそれなりに楽しめていました。
そんなある日、早番が終わったバイト仲間数人がひそひそと話していたのを偶然聞いてしまったのです。
内容は、
「またかよ」
「今年で3組目だね」
「だからこの店で恋愛しちゃだめなんだって」
とかそんな内容でした。
(なんだ、恋愛話か)
と思った私は、
「なになに?誰と誰が付き合ってるの?」
て軽いノリで話に混ざりにいきました。
すると、明らかに空気が凍りつき、気まずそうな雰囲気に変わっていったのがわかりました。
7:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:17:26.18ID:0/7W0ZTJ.net
少しの間をおいて、女の子の一人が
「ここの店の伝説知ってる?」
と聞いてきたのですが、地元ではない私にはさっぱり。
すると言い出してしまった以上隠してもしょうがないとばかりに、次々とその伝説について話始めたのです。
その伝説とは
・店員同士が付き合うと必ず別れる
・その原因は霊
・過去にカップルの一人がここで自殺したらしい
ということでした。
なので、別れたカップルは必ず一人は辞めてしまって人員に穴があくから、店員同士での恋愛は昔から禁止されてるそうだ。
まあ、なんの証拠もない他愛もない噂話だと思った私は、好みの女なんていないし大丈夫w
みたいなことを言って、女子達にケンカ売ってるの?とからかわれてその場は終わりました。
その翌年のこと
8:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:23:14.10ID:0/7W0ZTJ.net
たまたまなのか何かの縁なのか、正社員が次々と辞めてしまい、特に事情があってバイトという選択肢をしている人以外に正社員登用の話が店長からありました。
一人ずつ呼び出され面談をし、当時特にやりたいこともなかった私は、やりたいことが見つかるまでという約束で正社員の道に入ることにしました。
結局バイトから正社員になったのは私の他に一人。
足りない人員は他の店舗から異動という形で補うことになりました。
正社員ともなると、早番遅番の自由はなく、休みも週1しかなく、もちろん土日祝日GWお盆年末年始の休みなどなく、ハードな日々を送っていたのですが、正社員になって一番嫌だったのは、遅番での残業でした。
10:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:29:28.71ID:0/7W0ZTJ.net
定時は24:00なのですが、遊技台のメンテナンスや書類の作成など、やることが多く、定時に帰れることはほんとに稀で、遅番の日は毎回26時27時になってやっと帰れるのです。
そのやっと帰れる時間に「嫌なこと」が起きます。
事務所や休憩室は全て二階にあるのですが、出口は一階にしかありません。
一階と二階をつなぐ階段もひとつしかなく、否応なしにその階段を降りていくことになるのですが、その階段の踊り場に「嫌なこと」があるのです。
毎回じゃないのですが、薄暗い階段の踊り場の片隅だけが、異様に暗く重苦しい感じがし、「そこに何かいるのでは」という気持ちにされ、階段を降りるときは自ずと駆け足で通り抜けることにしていました。
11:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:38:08.49ID:0/7W0ZTJ.net
そんな日々を送って早2年、パチンコ屋は人の出入りが多いというのは本当のようで、私の上司にあたる主任や副店長も辞めてしまい、エレベーター式に私は主任になってました。
勤務態度も真面目で、バイト達とも仲が良かったことが目に留まったそうです。
ちなみに、私の働いていた店の主任の給料は手取り27万円。
後々、同じ業界の人に聞いたら、かなり安いそうですw
主任になると店長と顔を合わせる時間も多く、いろいろな話を聞かされました。
○○さんは今月負けすぎてるからそろそろヤバイかも(モニターとか店員の情報とかで、常連さんならどのくらい負けてるかくらい把握してる)
○○さんは明日○○番台座るだろうから出してやるとかも言ってました。
そうなると、現場に出る私が次の日常連さんを誘導して、○○番台そろそろ出そうじゃないですか?とか適当なこといって座らせるんですが、釘が開けてあっても出るか出ないかは運なので、出れば感謝され、出なければ恨まれる損な役割をするわけです。
12:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:44:37.53ID:0/7W0ZTJ.net
そんなこんなで気がついたら3年過ぎていた頃、店長の父が倒れ、実家を継ぐという理由で辞めることに。
そして、通常副店長が次の店長候補となるのですが、以前に副店長が辞めて以来、この店には副店長というポストがなく、実質3人いる主任が店長候補ということになるのですが、ふさわしい人物がいなければ他の店舗の副店長が異動してきて店長に収まるというのが通例でした。
しかし、今回はいつもとは話が違うようで、他の店舗の副店長は誰も来たがっていないそうだから、自店の主任から店長をたてるとのこと。
しかし、主任が3人いるとはいえども、私以外の主任はチャランポランで勤務態度も良くなく、案の定私に次期店長の話がきたのです。
13:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:48:57.91ID:0/7W0ZTJ.net
店長から呼び出され、どうだ?やってみないか?との話に、未だやりたいことがみつかっていなかった私はやります!と安請け合い。
釘の調整や書類の作り方などは主任の頃から叩き込まれているので、あとはマネジメントさえ覚えればやっていけるはず。
なにより1店舗の長になれるのが嬉しかったんです。
そして正式な辞令が降りるまで現店長からマネジメント業務やその他の引き継ぎを受け、明日いよいよ退社という時に事件の幕が開けるのです。
15:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:00:15.52ID:0/7W0ZTJ.net
いまでも鮮明に覚えています。
時間は午前2時。
事務所には最後の引き継ぎを終わらせた私と店長の二人。
店長が
「これで全ての引き継ぎは終わったな、明日からお前がここの責任者としてやっていくわけだが、ひとつ伝えておかなければならないことがある」
と改まった言い方をし、次に出てくる言葉を身構えて待っていると、店長の口は信じられないようなことをいい始めます。
「ここには3人の霊が住んでる。男が一人と、女が二人。今は特に悪さはしないから大丈夫だとは思うけど、何かあったら俺に連絡よこせ。知り合いに霊感の強いやつがいるから助けてくれるはずだ。」
突拍子もない幽霊話にポカーンとしていた私は、頭の中で今の言葉を繰り返して整理しようとしていました。
そしてふと気になった言葉
「今は」?
今はってどういうことだ?
このまま終わらせたら後味が悪いので、その真意を確かめることに。
「いま、店長は今は悪さをしてないっていいましたけど、悪さをしたときがあるのですか?」
と訊ねてみた。
すると、バツが悪そうな表情を見せ、こう言いました。
「俺の前の店長の頃、業績が悪かったのは知ってるな?前の店長が決して下手くそだったわけではないんだ。他の店舗で業績を上げて実力的には社内で1~2を争う人物だった。しかし、気に入られなかったんだな。アイツらに」
(あいつら?)
16:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:07:27.18ID:0/7W0ZTJ.net
「アイツらといっても実際に害があるのは一人だけなんだが」
「ちょっと待ってください。害があるってかなりヤバイやつなんですか?なんでそんなの放っておいてあるんですか?除霊なりなんなりしてもらえばいいじゃないですか。」
と言った私の言葉が終わらないうちに
「ダメなんだよ。除霊はやったんだ。でも効かないというか逆効果だったというか、逆恨みされて怒らせた結果が業績悪化だ。」
(除霊はやった?失敗した?)
「とりあえず、まず男の霊なんだが、こいつは無視していい。階段の踊り場に普段はいて、たまーにイタズラするくらいだから。」
「え?イタズラするんですか?どんな?」
「お前は知らないだろうけど、朝方まで事務所に残ってると、たまにインカムのスイッチが勝手に入って「お疲れさまです」とか「了解です」って言うんだよwノイズで聞き取りにくいけどな。ただのイタズラw」
(いやいや、怖いから…)
「もう一人は?害があるのは一人なんですよね?」
17:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:11:22.76ID:0/7W0ZTJ.net
「うん、もう一人も害はない。俺がたまに事務所で寝てるの知ってるよな?」
「はい、新台の釘叩く時ですよね」
「うん。それ以外にも会議の書類まとめたりで泊まる時があるんだけど、このソファで仮眠していると、カッカッカッカッカッ……てハイヒールの音を響かせながらそこの通路を歩いていく。それだけw」
「なんか面白そうに言ってますけど、全然面白くないっす……」
「まあ、階段男とヒール女は直接なんかしてくるわけじゃないから、ただの同居人だと思っとけば慣れるさw」
(慣れねーよ…)
「それで、最後の一人がやばい」
19:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:21:36.60ID:0/7W0ZTJ.net
「ここって元々はうちの会社の店じゃなかったの知ってる?元々は○○っていうパチンコ屋で、うちの会社が買い取って改装したんだよ。」
「ええ、常連さんがよく言ってますね。昔はパンチパーマのいかつい店員がホールでタバコ吸ってるだけでいまみたいに玉運んだり掃除したりなんてしてなかったって。」
「昔のパチンコ屋なんてどこもそんなもんさw付け加えると、その頃の店員てカップルが多かったのよ。今俺らが事務所とか休憩室で使ってる二階は従業員の居住スペースになっててさ、住み込みで働けるから夜逃げしてきた夫婦とか駆け落ちしてきたカップルには都合が良かったんだ。」
20:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:33:20.10ID:0/7W0ZTJ.net
「で、そのカップルの一組が元凶になったんだな。男が別の従業員とデキて、彼女と貯めてた貯金と店の金横領してトンズラしたわけだ。この時点でなんとなく解ったと思うけど、この女が自殺したのよ。」
「……(カップルが別れるってこれが原因だったのか)」
「だからと言って特に悪さをしていたわけではないんだけど、俺の前の店長はそこそこ霊感のある人だったこともあって、業績が落ち込んでることに対しての本社の追求に思わずこの霊のせいかもしれないといってしまったんだな。」
「霊のせいにしたんですか」
「そう、本社は当然バカにした。でも後に引けなくなった当時の店長は自腹で霊媒師雇って除霊を始めた。でも、この霊媒師ってのが胡散臭いやつで、誘導尋問のようにあれこれ聞き出したら御札貼ってさよならだったらしい。」
23:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:53:18.19ID:0/7W0ZTJ.net
「当然業績は回復せず、そればかりか除霊も失敗したみたいでいままで何もそれらしい現象は起こってなかったのに、いわゆる霊障ってやつが始まった。怒らせちゃったんだな。」
「店長は鬱病みたいになって、事務所でブツブツ独り言いいながら同じ場所をグルグル歩き回ってたのよ。
そんな姿を本社に密告したやつがいて、俺が代わりに店長になることになったってわけ。
もちろん、その店長は退社したけどね。そのあとが大変だったよ。」
25:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:03:06.77ID:0/7W0ZTJ.net
「霊障って具体的にどんな?」
「俺は当時はまだ他の店にいたから詳しくはわからないんだけど、退社した店長の話では夜中釘を叩いていると開けておいたガラスが勝手に勢いよく閉まったり、仮眠してると扉をガンガン叩かれたりしたらしい。
そういうときには決まって体調が悪くなるんだと。
あと、従業員にも影響が出て、なぜかカップルの女のほうにだけイタズラしてたみたい。イタズラっていっても無言電話とかラップ音とかの軽いやつ。」
(霊からの無言電話って軽いか?)
「その噂がいまでも残ってて恋愛禁止ってことになってるのよwいまの奴等は絶対霊の仕業じゃなくててめーらのせいだと思うけどなw」
「はぁ…」
「で、俺が店長になってからもやっぱりイタズラは続いてて、困った俺は知り合いの霊感強いやつに来てもらったのよ。
そいつは普段は普通の事務員してるんだけど、知り合いに頼まれたときだけ無償で見てくれる奇特なやつでさ。
呼んで来たと思ったら開口一番これはやばいねってw俺は何も教えなかったけど、女が自殺した部屋を一発で当てて、部屋に入ると一人で喋りだしたのよ。後から聞いたら、霊と会話できる訳じゃないんだけど、質問に対してのyes・noくらいは解るから、一方的に質問するのがそいつのスタイルなんだと。」
26:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:14:09.26ID:0/7W0ZTJ.net
「質問の内容はちょっと詳しく覚えてないんだけど、こんな感じ。」
「あなたはここで自殺した女性ですか?」→yes
「ここの従業員の誰かに恨みがあって悪さをするのですか?」→no
「では、悪さをやめてもらえませんか?」→no
「みたいな感じ。で、質問しながらおかしいなと思った霊感者は、御札がどこにも見当たらないことに気がついた。
俺からの話では御札を貼ってあるはずなんだけどってことだったんだけど、俺も実際に御札を見ようとなんて思ったこともなかったし、わざわざこの部屋に入ろうとも思わなかったから、今さらあれ?って気づいたんだ。」
「もしかして自殺って首吊り?あーなるほどね。じゃあ天井裏開けてみてくれるかな?」
「て、言われて排気口取り外して天井裏を覗いてみたら御札があったのよ。」
「やっぱりそうか。それ剥がして見せてくれる?って言うから嫌だったけど渋々剥がして見せてやったら、これが原因だってことになった。」
「え?除霊のための御札がですか?」
「そうなんだけど、そいつの話では不完全な御札で、たぶん御祈祷もなにもされてない自前の御札なんじゃないかって。
自前でも描いてある内容は間違ってないから、中途半端に効力をもってしまって、霊が苦しみ続けてるだけという最悪の状態にしてしまってるんだと。」
28:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:19:41.30ID:0/7W0ZTJ.net
「で、後日ちゃんとした御札持ってくるから今日はここまでにしようって言って帰っていったよ。
不思議とそのあとは霊現象みたいなもんは無かったな。
一週間くらいしてから御札ができたからってまた来てくれて、また二人で夜中その部屋に行った。
そこで、これで貴方を苦しめていた御札は無くなりました。
なのでもう悪さはしないでくださいね。って聞いたらyesって答えてくれたらしい。
でも、これじゃずっと住み着いたままだし、成仏させてあげられないのかって聞いたら、無理に成仏を促しても失敗すればまた荒れてしまうし、私にはそこまでの力はない。だから、なんでもかんでも霊だからって消してしまうのではなくて、共存て考えももってほしい。だと。
あと、またなにあったら私を呼んでくれて構わないから。って」
29:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:22:59.94ID:0/7W0ZTJ.net
「共存ですかw私も共存しないといけないってことですかw」
「そういうことw幸い、その後はなにも悪さはしてないから、同居人程度に思っておけば危害は加えないはずだからよろしくたのむよwなんかあったら知り合いに頼んであげるからさw」
って感じでそろそろ行くわwって帰ってしまい、翌日皆の前でお別れを言って送別会をしました。
30:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:32:04.54ID:0/7W0ZTJ.net
それから数ヶ月、私も新店長として業務に馴染んできたころ。
その瞬間は唐突にやってきました。
新台の釘を叩くために徹夜覚悟で店に残っていた私は、少し仮眠をとることに。
当時は主任が3人いて、釘の調整は主任もやらせていたのですが、新台だけは私がやっていました。
新台がある程度客に馴染んできたころに主任に任せて、また新台を叩くというサイクルだったので。
その日の台数は28台もあったので釘の調整や試し打ちやらで朝6時は鉄板。
なので1時~3時の二時間程度仮眠を取り、残りを仕上げるつもりでした。
事務所のソファに体を預け、うとうととし始めた頃、突然カッカッカッカッカッとハイヒールを踏み鳴らすような足音が近づき遠ざかっていきました。
前の店長から聞いていたものの、実際にその場面に直面すると怖いなんてもんじゃない。
こっちにくるなよーと念じながらやり過ごしたあと、戻ってくる気配もないので仮眠をやめて釘の調整に戻りましたw
ホールは遊技台の電源が入っているので賑やかで騒がしく、霊の存在も気づかないだろうと思ってさっさと終わらせて帰ろうと思い、とにかく急いで終わらせました。
31:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:38:32.06ID:0/7W0ZTJ.net
予定より一時間ほど早く終わり、帰り支度をするために二階の事務所へ行くことに。
外もうっすらと明るくなってきているので、もう霊もでないだろうと思っていたのですが、久しぶりにアイツがそこに居ました。
階段の踊り場のヤツです。
私は姿は見えないのでなんとなく気配というか雰囲気というか漠然としたものなのですが、いつも居なかったのにその日はたしかに居たのです。
さて、帰れない。
帰るにはそこをもう一度通らないと帰れないから。
身支度だけ済ませてどうしようか悩んでいたら、今度はインカムの電源が勝手に入り、ジジッジジッとノイズをならし始めました。
慌てて電源を切りに本体のある別の部屋に向かったら、今度は廊下の奥から差し込む光を遮るように誰かが立っている姿が…。
もう階段の踊り場のヤツのことなんて忘れてダッシュで駆け抜けて帰りましたよ。
タイムカード切るのを忘れたのは家に着いてからでした。
32:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:45:12.12ID:0/7W0ZTJ.net
まあ、店長の出勤時間なんてあってないようなものなので、タイムカードのことはいいのですが、家に着いてからもなんで急にこんなことが起きたのかパニック状態。
しかし、前の店長から一通り聞いていたので、免疫があったのでしょう。
三時間ほど睡眠をとって、昼過ぎには店に出てました。
ちなみに、この霊の話は私の部下には一切言っていないので、下手に話して怖がられたら退職者が出かねない。
とりあえず自分の胸の中にしまいこみ、いつものように過ごしていたのですが、夜は新台の再調整の為にまた遅くなるのが怖くてたまらなかったです。
新台の調整って上手な人は一回で決めちゃうんですが、私はまだ駆け出し店長なので3日間くらいかけて調整するのです。
だいたい、初日は甘めにして、2日目は同じ機種毎にスタート回数が合うように、3日目は初日と二日目の出方次第で決めるみたいな感じ。
33:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:51:22.69ID:0/7W0ZTJ.net
なので、二日目の調整は手を抜くわけにはいかない。
一度帰って仮眠を取り、意を決して店にとんぼ返りすると、従業員はみな帰り、店は静まりかえってました。
※とはいっても遊技台の電源は入ったままなのでうるさいですが。
営業記録や書類関係の仕事を済ませ、1時半頃になってホールへ。
基本的な調整は終わっているので微調整を終わらせて4時くらいには二階の事務所へ。
また居る…。
気がつかないふりをして事務所へいき、帰り支度をしていると今度はハイヒールの音が聞こえてきます。
先日と同じく、左から右に歩き去っていき、聞こえなくなったところでダッシュで店の外に。
またしてもタイムカードを切り忘れた。
35:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:58:57.14ID:0/7W0ZTJ.net
もうタイムカードのことは気にしないとして、なんで?これから毎日?
あいつらと共存するのは無理だ…。
そもそもそんなに肝っ玉座ってないし…。
なんであの話を聞いたときに辞退しなかったんだろう…。
などと後悔ばかりしていたところ、そういえば困ったら相談してくれと言っていたのを思いだし、前任の店長に電話してみることにしました。
さすがに早朝では失礼だと思ったので、昼過ぎまでまって連絡してみると、相変わらず元気な口調で、
「おーどうしたーw元気にやってるかぁー?w」
みたいな軽いノリに少し心が軽くなったのを覚えてます。
「どうしたもこうしたもありませんよ。○○さんが言ってやつらが昨日急に出てきたんです!どうしたらいいですか?」
「あー、そろそろかと思ってたよw」
「え?そろそろって?」
「いや、俺のときも、赴任して慣れてきたころに始まったからさw」
「なるほど。で、どうすれば?」
「だからいったろ?害はないから放っておけってw」
「いやいや、害はないといっても怖いですから…」
「まあそうだよな。じゃあ知り合いに頼んでみるからこっちから連絡するよ」
「ありがとうございます!」
と会話してすぐ、二時間後には連絡が入り、さっそく今夜来てくれるとのこと。
36:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:14:33.34ID:0/7W0ZTJ.net
従業員に見られるとまずいので、深夜2時に従業員が帰ったのを確認したら連絡するということにし、約束をしてもらいました。
予定通り1時過ぎには従業員はみな帰り始め、1時半頃には誰もいなくなったので店に来てもらうことに。
直接連絡せず、前任店長を挟んで連絡していたので知らなかったのですが、女性でした。
歳は30半ばくらいだけど、かなりの美人。
内心、ドキドキしていたのも束の間、さっそく耳を疑う言葉が。
「例のあの人、また怒ってる」
「え?だって御札張り替えたんですよね?」
「そうね。その時はそれが原因だったから収まったけど、今回はまた別のことかも。本人に聞いてみるしかないね。」
(マジか…)
霊感女性の後ろをついて例の部屋に向かう途中、
「他にも霊障があるんだって?でもそれは例の人が怒ってるから活発になっているだけで、悪さはしないはずだから安心していいからね。」
「はい」
(怖がっている時点で充分悪さなんですが…)
廊下の奥を左に曲がって3つ並んだ小部屋の真ん中で足を止め、
「ここね。」
と一言、おもむろに部屋の扉を開ける。
すると一瞬で重苦しい雰囲気が流れでてくる感覚を全身で覚えました。
「あなた霊感はあまり強くないのよね?霊感が強い人のほうが危ないからよかった。」
と言い、かなりまずいことになっているのが悟れた。
「御札は問題なさそう。でも、原因が解らないと質問もできないから、ここ最近で変わったことがなかったか従業員さんに聞いてもらえる?」
「え?今日は?」
「今日は何もできないね。気休めにお供えだけして立ち去ろう」
といって、用意してあったワンカップとミカンとかリンゴとか置いてその場を去りました。
「従業員さんを怖がらせないようにそれとなくね。なにか分かったら連絡ちょうだい。これ番号」
と、連絡先を教えてもらい、その日は帰っていきました。
40:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:35:38.10ID:0/7W0ZTJ.net
その日から3日かけて従業員たちに聞いてまわったところ、それらしい事が判明。
最近出入りするようになった客が、昔ここで働いていたと言っていたらしい。
もしかして女を捨てた野郎か!?と思った私は、直接その客に聞いてみることに。
しかし、私の勘は外れてました。
その客は女性で、たしかに当時ここで働いていたが、死んだ女性とはただ同じ職場だったというだけ。
当時は住み込みの従業員の為に食事を作ったり洗濯をしてあげる人が数人いて、その方もその一人だった。
年齢的にも当時の死んだ女性とは年齢差があったので、三角関係とは思えないからたぶん本当の話。
自殺した話が広まり、気味悪がった常連がごっそりいなくなったことで経営が悪化し、身の回りの世話をしていた従業員はみんなクビになったそうな。
死んだ女性とは特に仲良かったわけでもなく、死んだときもなんとなく顔を思い浮かべられる程度だったらしい。
42:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:42:55.14ID:0/7W0ZTJ.net
クビにされたのが不満でこの店には近づかなくなったのだが、いつも通ってる店がリューアルオープンのために長期休館になっており、チャリで来れる店がここしかなかったので仕方なく来たのだそうw
昔は活気があって良い店だったとか、私ですら知らない機種を並べ立てて今のパチンコは騒がしいだけで面白くないだとか聞かされた。
死んだ女性についてなにか知らないか聞いてみるも、まともに話したこともないから噂程度しかしらない。
男が他の女と逃げて首吊り自殺したってことと、首を吊る為に天井の換気口を外して屋根裏の柱にトラロープをくくりつけていたということだけ。
43:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:00:23.17ID:0/7W0ZTJ.net
(ああ、天井裏に御札があったのはそういうことか)
と思った程度で収穫はなかったが、一応霊感者に報告することに。
すると、霊感者はこんなことを言ってました。
「直接関わりのない人でも、当時のことを思い出させるのに事足りる人との接触は感情を波立たせるのには充分。霊はどんなに時間が経ってても、当時の事を鮮明に覚えてるからこそ存在し続けることができるの。
だから、彼女にとっては炊事係であったそのお客さんの顔を見ただけで当時の感情がまた鮮明に蘇った。
もちろん男に捨てられた無念もね。
原因がわかればなんとかなると思うから、今晩またお伺いします。」
フットワークが軽くて助かる。
その晩も前回のように待ち合わせをし、いざ。
部屋に入ると相変わらず重苦しい空気。
誰もいるはずのない空間になにかの気配を感じました。
霊感者は落ち着いた声で質問を始めました。
「○○さん(お客さん)の姿を見て、思い出しちゃったの?」→yes
「でも、もう彼はいないのよ?ここの人たちを怖がらせてはダメでしょ?気持ちを落ち着かせてくれない?」→no
どうやら怒りで見境ないようだ…。
ここで、私に向かって
「どしよう?今回はちょっと収まらないかもね。」
「収まらないってこのままってことですか?」
「いや、このままにしておくと悪影響しかないだろうから、放っておくっては出来ないよ。」
「では、どうするんです?」
「不本意だけれど、お祓いするしか…」
(ちょっとまて、祓えるなら最初から祓ってくれればよかったのでは!?)
「一旦席を外しましょう」
といって、事務所に移動。
「○○さん、祓えるならさっさと祓ってくれってさっき思ったでしょ?」
「はい…。」
(見透かされてる…)
44:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:08:22.58ID:0/7W0ZTJ.net
「私には祓うほどの力はないけど、御札の力を借りれば祓うこともできるの。でも、強制的に排除すると、そこには霊的にぽっかりと穴が開いたような状態になって、あらたに別の霊が住み着きやすいの。だから無理にお祓いはしないで落ち着かせるのが私のスタイルなの。」
(共存てこういうことか…)
「でも、今回はそのお客さんのせいで収まりつかなそうだから、お祓いすることにします。その代わりに祓ったあと一年はあの部屋を霊的に清める必要があるので、月に一度は線香とお供えものを欠かさないようにね。」
「わかりました。お願いします。」
「実は、連絡をもらった時点でお祓い用の御札は用意してきてるの。これから始めるけどいい?」
「はい。(心の準備が必要なほど壮絶なものなのかな…)」
私の承諾を得ると、よいしょっと重い腰をあげるような動作をし、気が進まないような重い足取りで部屋に向かい始めました。
45:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:22:01.94ID:0/7W0ZTJ.net
部屋に着くと、手荷物から簡単なお供えキット(?)みたいなものを取りだし、セッティングしてから、
「申し訳ないのだけれど、貴方はここの人たちにとって忌み嫌われる存在となってしまいましたので、これから除霊させていただきます。願わくば、改心し成仏していただけることを切に願います。」
※ちょっと聞き取れないような難しい言い方だったけどこんな内容
その後、天井裏の御札を剥がし、代わりに持ってきた御札を貼ったと思ったら
「これで終わりました。」
「え?これだけ?」
「はい。なんかすごい御祈祷みたいなの想像してました?w」
「ええ、なんか憑依してぐへへへお前を殺してやるーとかそんなのを…」
「テレビの見すぎですねw実際にはこれだけで効果は発揮します。ああいうのは演出ですよw」
「そんなもんですか…w」
「そんなもんですwで、忘れてもらっては困るのですが…」
「ああ、線香とお供えものですね」
「はい、今日から一年は続けてください。半年もやれば充分なのですが、悪い霊が寄ってこないように念入りにお願いします。」
「あ!あの…。他にも2体ほどいるのですが…。」
「大丈夫ですよ。さっきの女性に寄ってきていた霊なので、いなくなったらまたさ迷ってどこかへいってしまうはずです。」
「……!ありがとうございます。これ、少ないですけどお礼です。」
「いえいえ、私はこれでお金を貰ってやっているわけではないので結構ですよw従業員さんたちにご馳走してあげてくださいw」
「いや、そういうわけには。では、ご飯でも奢らせてください。」
47:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:30:36.86ID:0/7W0ZTJ.net
「あ、気が緩んだらお腹が空いてきたと思ってたんですよねwラーメンでも奢ってもらおうかなw」
「え?ラーメンて今朝の6時ですよwファミレスくらいしか開いてないかとw」
「ファミレスにもラーメンあるでしょ♪」
で、ファミレスで二人で朝っぱらからラーメンと餃子を食べてお開きw
それからしばらくの間、極稀に階段のヤツがいるくらいで、ハイヒールはいなくなり、その階段のヤツも半年も過ぎた頃にはいつのまにかいなくなってました。
居なくなると居なくなるで、なんだか寂しい気がしてくるのが不思議。
それでも言い付け通りに一年は供養(?)を続け、その後ほどなくして私は退職しました。
霊が原因ではないのだけれど、一年は経って今回の騒動に決着がついたと思ったときに、なんとなく気持ちが冷めてしまったからです。
ちなみに、店長のときの私の給料は手取り33万しかありませんでしたw
ボーナスも業績不振からもう何年も出ていなく、世間の風当たりも強いわりに魅力のある仕事とは思えなくなったので。
49:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:37:30.83ID:0/7W0ZTJ.net
最後に
パチンコ店はなにかとこのような霊話を聞きますが、たぶん事実のものも多いと思います。
事件後も、下心ありで何度か霊感者の方とお話したのですが、パチンコはギャンブル場のなかでも特に負のエネルギーが満ちているとのこと。
店長だった私だからこそ解るのですが、1日の売り上げが1000万あったとして、そのうち200万~300万は粗利として抜いてるんですから、そりゃそうです。
この中で月間プラスにできる人なんて極々僅かの一握りの豪運の持ち主か生業としてるプロの人だけです。
そんな場所には霊が集まりやすく、しかも質の悪いのが特に集まりやすいのだとか。
パチンコ好きな方はのめり込み過ぎないようにお気をつけください。。。
48:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:36:35.53ID:fOLQfei2.net
後日談は?
53:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:42:09.85ID:0/7W0ZTJ.net
後日談というかなんというか、私がいた頃は横ばいを維持していたのですが、辞めたあとは業績悪化が止まらず、1パチ専門店になって延命措置をしたものの、今では1パチですら客が飛んでしまっており虫の息だそうです。
1パチ専門店なんて儲けないですからねw
人件費や経費は4円と変わらないのに、儲けは1/4なんだしw
大手の併設店は1パチにも新台バンバン入れてくるから、専門店は生き残れないw
54:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:45:24.10ID:L5lATyLg.net
よくトイレで客が首吊るからね
55:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:46:37.18ID:fOLQfei2.net
霊感ある美人さんとは付き合えなかった?
59:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)14:04:48.96ID:0/7W0ZTJ.net
>>55
ええ、残念ながらご婦人でした;
引用元:パチ屋で体験した除霊話をダラダラと書き綴るスレ
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1476057705/
.
もう10年以上前の話なので、記憶が曖昧だったり、文章を書き慣れていないので見ていて不快な方もいるかと思うけど、その点はご容赦ください。
5:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:05:12.99ID:0/7W0ZTJ.net
当時、私は3年続けていた仕事をくだらない理由で辞めてしまい、早く次の仕事を見つけたくて奔走していました。
というのも、独り暮らしで貯金も僅かしかなかったので、資金が尽きたら実家に帰らなければならなかった。
実家はすでに兄夫妻が入ってしまっていたので、そこに転がり込むのは絶対に避けたかったのもあり、とりあえず給料のいいパチンコ屋でバイトすることにしたのが事の始まりです。
6:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:10:31.02ID:0/7W0ZTJ.net
バイトで入った頃はその地域ではかなり賑わっている店で忙しく、靴擦れや腰痛に悩まされながらも、バイト仲間とも早くに打ち解けてそれなりに楽しめていました。
そんなある日、早番が終わったバイト仲間数人がひそひそと話していたのを偶然聞いてしまったのです。
内容は、
「またかよ」
「今年で3組目だね」
「だからこの店で恋愛しちゃだめなんだって」
とかそんな内容でした。
(なんだ、恋愛話か)
と思った私は、
「なになに?誰と誰が付き合ってるの?」
て軽いノリで話に混ざりにいきました。
すると、明らかに空気が凍りつき、気まずそうな雰囲気に変わっていったのがわかりました。
7:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:17:26.18ID:0/7W0ZTJ.net
少しの間をおいて、女の子の一人が
「ここの店の伝説知ってる?」
と聞いてきたのですが、地元ではない私にはさっぱり。
すると言い出してしまった以上隠してもしょうがないとばかりに、次々とその伝説について話始めたのです。
その伝説とは
・店員同士が付き合うと必ず別れる
・その原因は霊
・過去にカップルの一人がここで自殺したらしい
ということでした。
なので、別れたカップルは必ず一人は辞めてしまって人員に穴があくから、店員同士での恋愛は昔から禁止されてるそうだ。
まあ、なんの証拠もない他愛もない噂話だと思った私は、好みの女なんていないし大丈夫w
みたいなことを言って、女子達にケンカ売ってるの?とからかわれてその場は終わりました。
その翌年のこと
8:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:23:14.10ID:0/7W0ZTJ.net
たまたまなのか何かの縁なのか、正社員が次々と辞めてしまい、特に事情があってバイトという選択肢をしている人以外に正社員登用の話が店長からありました。
一人ずつ呼び出され面談をし、当時特にやりたいこともなかった私は、やりたいことが見つかるまでという約束で正社員の道に入ることにしました。
結局バイトから正社員になったのは私の他に一人。
足りない人員は他の店舗から異動という形で補うことになりました。
正社員ともなると、早番遅番の自由はなく、休みも週1しかなく、もちろん土日祝日GWお盆年末年始の休みなどなく、ハードな日々を送っていたのですが、正社員になって一番嫌だったのは、遅番での残業でした。
10:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:29:28.71ID:0/7W0ZTJ.net
定時は24:00なのですが、遊技台のメンテナンスや書類の作成など、やることが多く、定時に帰れることはほんとに稀で、遅番の日は毎回26時27時になってやっと帰れるのです。
そのやっと帰れる時間に「嫌なこと」が起きます。
事務所や休憩室は全て二階にあるのですが、出口は一階にしかありません。
一階と二階をつなぐ階段もひとつしかなく、否応なしにその階段を降りていくことになるのですが、その階段の踊り場に「嫌なこと」があるのです。
毎回じゃないのですが、薄暗い階段の踊り場の片隅だけが、異様に暗く重苦しい感じがし、「そこに何かいるのでは」という気持ちにされ、階段を降りるときは自ずと駆け足で通り抜けることにしていました。
11:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:38:08.49ID:0/7W0ZTJ.net
そんな日々を送って早2年、パチンコ屋は人の出入りが多いというのは本当のようで、私の上司にあたる主任や副店長も辞めてしまい、エレベーター式に私は主任になってました。
勤務態度も真面目で、バイト達とも仲が良かったことが目に留まったそうです。
ちなみに、私の働いていた店の主任の給料は手取り27万円。
後々、同じ業界の人に聞いたら、かなり安いそうですw
主任になると店長と顔を合わせる時間も多く、いろいろな話を聞かされました。
○○さんは今月負けすぎてるからそろそろヤバイかも(モニターとか店員の情報とかで、常連さんならどのくらい負けてるかくらい把握してる)
○○さんは明日○○番台座るだろうから出してやるとかも言ってました。
そうなると、現場に出る私が次の日常連さんを誘導して、○○番台そろそろ出そうじゃないですか?とか適当なこといって座らせるんですが、釘が開けてあっても出るか出ないかは運なので、出れば感謝され、出なければ恨まれる損な役割をするわけです。
12:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:44:37.53ID:0/7W0ZTJ.net
そんなこんなで気がついたら3年過ぎていた頃、店長の父が倒れ、実家を継ぐという理由で辞めることに。
そして、通常副店長が次の店長候補となるのですが、以前に副店長が辞めて以来、この店には副店長というポストがなく、実質3人いる主任が店長候補ということになるのですが、ふさわしい人物がいなければ他の店舗の副店長が異動してきて店長に収まるというのが通例でした。
しかし、今回はいつもとは話が違うようで、他の店舗の副店長は誰も来たがっていないそうだから、自店の主任から店長をたてるとのこと。
しかし、主任が3人いるとはいえども、私以外の主任はチャランポランで勤務態度も良くなく、案の定私に次期店長の話がきたのです。
13:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)09:48:57.91ID:0/7W0ZTJ.net
店長から呼び出され、どうだ?やってみないか?との話に、未だやりたいことがみつかっていなかった私はやります!と安請け合い。
釘の調整や書類の作り方などは主任の頃から叩き込まれているので、あとはマネジメントさえ覚えればやっていけるはず。
なにより1店舗の長になれるのが嬉しかったんです。
そして正式な辞令が降りるまで現店長からマネジメント業務やその他の引き継ぎを受け、明日いよいよ退社という時に事件の幕が開けるのです。
15:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:00:15.52ID:0/7W0ZTJ.net
いまでも鮮明に覚えています。
時間は午前2時。
事務所には最後の引き継ぎを終わらせた私と店長の二人。
店長が
「これで全ての引き継ぎは終わったな、明日からお前がここの責任者としてやっていくわけだが、ひとつ伝えておかなければならないことがある」
と改まった言い方をし、次に出てくる言葉を身構えて待っていると、店長の口は信じられないようなことをいい始めます。
「ここには3人の霊が住んでる。男が一人と、女が二人。今は特に悪さはしないから大丈夫だとは思うけど、何かあったら俺に連絡よこせ。知り合いに霊感の強いやつがいるから助けてくれるはずだ。」
突拍子もない幽霊話にポカーンとしていた私は、頭の中で今の言葉を繰り返して整理しようとしていました。
そしてふと気になった言葉
「今は」?
今はってどういうことだ?
このまま終わらせたら後味が悪いので、その真意を確かめることに。
「いま、店長は今は悪さをしてないっていいましたけど、悪さをしたときがあるのですか?」
と訊ねてみた。
すると、バツが悪そうな表情を見せ、こう言いました。
「俺の前の店長の頃、業績が悪かったのは知ってるな?前の店長が決して下手くそだったわけではないんだ。他の店舗で業績を上げて実力的には社内で1~2を争う人物だった。しかし、気に入られなかったんだな。アイツらに」
(あいつら?)
16:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:07:27.18ID:0/7W0ZTJ.net
「アイツらといっても実際に害があるのは一人だけなんだが」
「ちょっと待ってください。害があるってかなりヤバイやつなんですか?なんでそんなの放っておいてあるんですか?除霊なりなんなりしてもらえばいいじゃないですか。」
と言った私の言葉が終わらないうちに
「ダメなんだよ。除霊はやったんだ。でも効かないというか逆効果だったというか、逆恨みされて怒らせた結果が業績悪化だ。」
(除霊はやった?失敗した?)
「とりあえず、まず男の霊なんだが、こいつは無視していい。階段の踊り場に普段はいて、たまーにイタズラするくらいだから。」
「え?イタズラするんですか?どんな?」
「お前は知らないだろうけど、朝方まで事務所に残ってると、たまにインカムのスイッチが勝手に入って「お疲れさまです」とか「了解です」って言うんだよwノイズで聞き取りにくいけどな。ただのイタズラw」
(いやいや、怖いから…)
「もう一人は?害があるのは一人なんですよね?」
17:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:11:22.76ID:0/7W0ZTJ.net
「うん、もう一人も害はない。俺がたまに事務所で寝てるの知ってるよな?」
「はい、新台の釘叩く時ですよね」
「うん。それ以外にも会議の書類まとめたりで泊まる時があるんだけど、このソファで仮眠していると、カッカッカッカッカッ……てハイヒールの音を響かせながらそこの通路を歩いていく。それだけw」
「なんか面白そうに言ってますけど、全然面白くないっす……」
「まあ、階段男とヒール女は直接なんかしてくるわけじゃないから、ただの同居人だと思っとけば慣れるさw」
(慣れねーよ…)
「それで、最後の一人がやばい」
19:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:21:36.60ID:0/7W0ZTJ.net
「ここって元々はうちの会社の店じゃなかったの知ってる?元々は○○っていうパチンコ屋で、うちの会社が買い取って改装したんだよ。」
「ええ、常連さんがよく言ってますね。昔はパンチパーマのいかつい店員がホールでタバコ吸ってるだけでいまみたいに玉運んだり掃除したりなんてしてなかったって。」
「昔のパチンコ屋なんてどこもそんなもんさw付け加えると、その頃の店員てカップルが多かったのよ。今俺らが事務所とか休憩室で使ってる二階は従業員の居住スペースになっててさ、住み込みで働けるから夜逃げしてきた夫婦とか駆け落ちしてきたカップルには都合が良かったんだ。」
20:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:33:20.10ID:0/7W0ZTJ.net
「で、そのカップルの一組が元凶になったんだな。男が別の従業員とデキて、彼女と貯めてた貯金と店の金横領してトンズラしたわけだ。この時点でなんとなく解ったと思うけど、この女が自殺したのよ。」
「……(カップルが別れるってこれが原因だったのか)」
「だからと言って特に悪さをしていたわけではないんだけど、俺の前の店長はそこそこ霊感のある人だったこともあって、業績が落ち込んでることに対しての本社の追求に思わずこの霊のせいかもしれないといってしまったんだな。」
「霊のせいにしたんですか」
「そう、本社は当然バカにした。でも後に引けなくなった当時の店長は自腹で霊媒師雇って除霊を始めた。でも、この霊媒師ってのが胡散臭いやつで、誘導尋問のようにあれこれ聞き出したら御札貼ってさよならだったらしい。」
23:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)10:53:18.19ID:0/7W0ZTJ.net
「当然業績は回復せず、そればかりか除霊も失敗したみたいでいままで何もそれらしい現象は起こってなかったのに、いわゆる霊障ってやつが始まった。怒らせちゃったんだな。」
「店長は鬱病みたいになって、事務所でブツブツ独り言いいながら同じ場所をグルグル歩き回ってたのよ。
そんな姿を本社に密告したやつがいて、俺が代わりに店長になることになったってわけ。
もちろん、その店長は退社したけどね。そのあとが大変だったよ。」
25:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:03:06.77ID:0/7W0ZTJ.net
「霊障って具体的にどんな?」
「俺は当時はまだ他の店にいたから詳しくはわからないんだけど、退社した店長の話では夜中釘を叩いていると開けておいたガラスが勝手に勢いよく閉まったり、仮眠してると扉をガンガン叩かれたりしたらしい。
そういうときには決まって体調が悪くなるんだと。
あと、従業員にも影響が出て、なぜかカップルの女のほうにだけイタズラしてたみたい。イタズラっていっても無言電話とかラップ音とかの軽いやつ。」
(霊からの無言電話って軽いか?)
「その噂がいまでも残ってて恋愛禁止ってことになってるのよwいまの奴等は絶対霊の仕業じゃなくててめーらのせいだと思うけどなw」
「はぁ…」
「で、俺が店長になってからもやっぱりイタズラは続いてて、困った俺は知り合いの霊感強いやつに来てもらったのよ。
そいつは普段は普通の事務員してるんだけど、知り合いに頼まれたときだけ無償で見てくれる奇特なやつでさ。
呼んで来たと思ったら開口一番これはやばいねってw俺は何も教えなかったけど、女が自殺した部屋を一発で当てて、部屋に入ると一人で喋りだしたのよ。後から聞いたら、霊と会話できる訳じゃないんだけど、質問に対してのyes・noくらいは解るから、一方的に質問するのがそいつのスタイルなんだと。」
26:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:14:09.26ID:0/7W0ZTJ.net
「質問の内容はちょっと詳しく覚えてないんだけど、こんな感じ。」
「あなたはここで自殺した女性ですか?」→yes
「ここの従業員の誰かに恨みがあって悪さをするのですか?」→no
「では、悪さをやめてもらえませんか?」→no
「みたいな感じ。で、質問しながらおかしいなと思った霊感者は、御札がどこにも見当たらないことに気がついた。
俺からの話では御札を貼ってあるはずなんだけどってことだったんだけど、俺も実際に御札を見ようとなんて思ったこともなかったし、わざわざこの部屋に入ろうとも思わなかったから、今さらあれ?って気づいたんだ。」
「もしかして自殺って首吊り?あーなるほどね。じゃあ天井裏開けてみてくれるかな?」
「て、言われて排気口取り外して天井裏を覗いてみたら御札があったのよ。」
「やっぱりそうか。それ剥がして見せてくれる?って言うから嫌だったけど渋々剥がして見せてやったら、これが原因だってことになった。」
「え?除霊のための御札がですか?」
「そうなんだけど、そいつの話では不完全な御札で、たぶん御祈祷もなにもされてない自前の御札なんじゃないかって。
自前でも描いてある内容は間違ってないから、中途半端に効力をもってしまって、霊が苦しみ続けてるだけという最悪の状態にしてしまってるんだと。」
28:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:19:41.30ID:0/7W0ZTJ.net
「で、後日ちゃんとした御札持ってくるから今日はここまでにしようって言って帰っていったよ。
不思議とそのあとは霊現象みたいなもんは無かったな。
一週間くらいしてから御札ができたからってまた来てくれて、また二人で夜中その部屋に行った。
そこで、これで貴方を苦しめていた御札は無くなりました。
なのでもう悪さはしないでくださいね。って聞いたらyesって答えてくれたらしい。
でも、これじゃずっと住み着いたままだし、成仏させてあげられないのかって聞いたら、無理に成仏を促しても失敗すればまた荒れてしまうし、私にはそこまでの力はない。だから、なんでもかんでも霊だからって消してしまうのではなくて、共存て考えももってほしい。だと。
あと、またなにあったら私を呼んでくれて構わないから。って」
29:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:22:59.94ID:0/7W0ZTJ.net
「共存ですかw私も共存しないといけないってことですかw」
「そういうことw幸い、その後はなにも悪さはしてないから、同居人程度に思っておけば危害は加えないはずだからよろしくたのむよwなんかあったら知り合いに頼んであげるからさw」
って感じでそろそろ行くわwって帰ってしまい、翌日皆の前でお別れを言って送別会をしました。
30:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:32:04.54ID:0/7W0ZTJ.net
それから数ヶ月、私も新店長として業務に馴染んできたころ。
その瞬間は唐突にやってきました。
新台の釘を叩くために徹夜覚悟で店に残っていた私は、少し仮眠をとることに。
当時は主任が3人いて、釘の調整は主任もやらせていたのですが、新台だけは私がやっていました。
新台がある程度客に馴染んできたころに主任に任せて、また新台を叩くというサイクルだったので。
その日の台数は28台もあったので釘の調整や試し打ちやらで朝6時は鉄板。
なので1時~3時の二時間程度仮眠を取り、残りを仕上げるつもりでした。
事務所のソファに体を預け、うとうととし始めた頃、突然カッカッカッカッカッとハイヒールを踏み鳴らすような足音が近づき遠ざかっていきました。
前の店長から聞いていたものの、実際にその場面に直面すると怖いなんてもんじゃない。
こっちにくるなよーと念じながらやり過ごしたあと、戻ってくる気配もないので仮眠をやめて釘の調整に戻りましたw
ホールは遊技台の電源が入っているので賑やかで騒がしく、霊の存在も気づかないだろうと思ってさっさと終わらせて帰ろうと思い、とにかく急いで終わらせました。
31:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:38:32.06ID:0/7W0ZTJ.net
予定より一時間ほど早く終わり、帰り支度をするために二階の事務所へ行くことに。
外もうっすらと明るくなってきているので、もう霊もでないだろうと思っていたのですが、久しぶりにアイツがそこに居ました。
階段の踊り場のヤツです。
私は姿は見えないのでなんとなく気配というか雰囲気というか漠然としたものなのですが、いつも居なかったのにその日はたしかに居たのです。
さて、帰れない。
帰るにはそこをもう一度通らないと帰れないから。
身支度だけ済ませてどうしようか悩んでいたら、今度はインカムの電源が勝手に入り、ジジッジジッとノイズをならし始めました。
慌てて電源を切りに本体のある別の部屋に向かったら、今度は廊下の奥から差し込む光を遮るように誰かが立っている姿が…。
もう階段の踊り場のヤツのことなんて忘れてダッシュで駆け抜けて帰りましたよ。
タイムカード切るのを忘れたのは家に着いてからでした。
32:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:45:12.12ID:0/7W0ZTJ.net
まあ、店長の出勤時間なんてあってないようなものなので、タイムカードのことはいいのですが、家に着いてからもなんで急にこんなことが起きたのかパニック状態。
しかし、前の店長から一通り聞いていたので、免疫があったのでしょう。
三時間ほど睡眠をとって、昼過ぎには店に出てました。
ちなみに、この霊の話は私の部下には一切言っていないので、下手に話して怖がられたら退職者が出かねない。
とりあえず自分の胸の中にしまいこみ、いつものように過ごしていたのですが、夜は新台の再調整の為にまた遅くなるのが怖くてたまらなかったです。
新台の調整って上手な人は一回で決めちゃうんですが、私はまだ駆け出し店長なので3日間くらいかけて調整するのです。
だいたい、初日は甘めにして、2日目は同じ機種毎にスタート回数が合うように、3日目は初日と二日目の出方次第で決めるみたいな感じ。
33:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:51:22.69ID:0/7W0ZTJ.net
なので、二日目の調整は手を抜くわけにはいかない。
一度帰って仮眠を取り、意を決して店にとんぼ返りすると、従業員はみな帰り、店は静まりかえってました。
※とはいっても遊技台の電源は入ったままなのでうるさいですが。
営業記録や書類関係の仕事を済ませ、1時半頃になってホールへ。
基本的な調整は終わっているので微調整を終わらせて4時くらいには二階の事務所へ。
また居る…。
気がつかないふりをして事務所へいき、帰り支度をしていると今度はハイヒールの音が聞こえてきます。
先日と同じく、左から右に歩き去っていき、聞こえなくなったところでダッシュで店の外に。
またしてもタイムカードを切り忘れた。
35:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)11:58:57.14ID:0/7W0ZTJ.net
もうタイムカードのことは気にしないとして、なんで?これから毎日?
あいつらと共存するのは無理だ…。
そもそもそんなに肝っ玉座ってないし…。
なんであの話を聞いたときに辞退しなかったんだろう…。
などと後悔ばかりしていたところ、そういえば困ったら相談してくれと言っていたのを思いだし、前任の店長に電話してみることにしました。
さすがに早朝では失礼だと思ったので、昼過ぎまでまって連絡してみると、相変わらず元気な口調で、
「おーどうしたーw元気にやってるかぁー?w」
みたいな軽いノリに少し心が軽くなったのを覚えてます。
「どうしたもこうしたもありませんよ。○○さんが言ってやつらが昨日急に出てきたんです!どうしたらいいですか?」
「あー、そろそろかと思ってたよw」
「え?そろそろって?」
「いや、俺のときも、赴任して慣れてきたころに始まったからさw」
「なるほど。で、どうすれば?」
「だからいったろ?害はないから放っておけってw」
「いやいや、害はないといっても怖いですから…」
「まあそうだよな。じゃあ知り合いに頼んでみるからこっちから連絡するよ」
「ありがとうございます!」
と会話してすぐ、二時間後には連絡が入り、さっそく今夜来てくれるとのこと。
36:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:14:33.34ID:0/7W0ZTJ.net
従業員に見られるとまずいので、深夜2時に従業員が帰ったのを確認したら連絡するということにし、約束をしてもらいました。
予定通り1時過ぎには従業員はみな帰り始め、1時半頃には誰もいなくなったので店に来てもらうことに。
直接連絡せず、前任店長を挟んで連絡していたので知らなかったのですが、女性でした。
歳は30半ばくらいだけど、かなりの美人。
内心、ドキドキしていたのも束の間、さっそく耳を疑う言葉が。
「例のあの人、また怒ってる」
「え?だって御札張り替えたんですよね?」
「そうね。その時はそれが原因だったから収まったけど、今回はまた別のことかも。本人に聞いてみるしかないね。」
(マジか…)
霊感女性の後ろをついて例の部屋に向かう途中、
「他にも霊障があるんだって?でもそれは例の人が怒ってるから活発になっているだけで、悪さはしないはずだから安心していいからね。」
「はい」
(怖がっている時点で充分悪さなんですが…)
廊下の奥を左に曲がって3つ並んだ小部屋の真ん中で足を止め、
「ここね。」
と一言、おもむろに部屋の扉を開ける。
すると一瞬で重苦しい雰囲気が流れでてくる感覚を全身で覚えました。
「あなた霊感はあまり強くないのよね?霊感が強い人のほうが危ないからよかった。」
と言い、かなりまずいことになっているのが悟れた。
「御札は問題なさそう。でも、原因が解らないと質問もできないから、ここ最近で変わったことがなかったか従業員さんに聞いてもらえる?」
「え?今日は?」
「今日は何もできないね。気休めにお供えだけして立ち去ろう」
といって、用意してあったワンカップとミカンとかリンゴとか置いてその場を去りました。
「従業員さんを怖がらせないようにそれとなくね。なにか分かったら連絡ちょうだい。これ番号」
と、連絡先を教えてもらい、その日は帰っていきました。
40:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:35:38.10ID:0/7W0ZTJ.net
その日から3日かけて従業員たちに聞いてまわったところ、それらしい事が判明。
最近出入りするようになった客が、昔ここで働いていたと言っていたらしい。
もしかして女を捨てた野郎か!?と思った私は、直接その客に聞いてみることに。
しかし、私の勘は外れてました。
その客は女性で、たしかに当時ここで働いていたが、死んだ女性とはただ同じ職場だったというだけ。
当時は住み込みの従業員の為に食事を作ったり洗濯をしてあげる人が数人いて、その方もその一人だった。
年齢的にも当時の死んだ女性とは年齢差があったので、三角関係とは思えないからたぶん本当の話。
自殺した話が広まり、気味悪がった常連がごっそりいなくなったことで経営が悪化し、身の回りの世話をしていた従業員はみんなクビになったそうな。
死んだ女性とは特に仲良かったわけでもなく、死んだときもなんとなく顔を思い浮かべられる程度だったらしい。
42:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)12:42:55.14ID:0/7W0ZTJ.net
クビにされたのが不満でこの店には近づかなくなったのだが、いつも通ってる店がリューアルオープンのために長期休館になっており、チャリで来れる店がここしかなかったので仕方なく来たのだそうw
昔は活気があって良い店だったとか、私ですら知らない機種を並べ立てて今のパチンコは騒がしいだけで面白くないだとか聞かされた。
死んだ女性についてなにか知らないか聞いてみるも、まともに話したこともないから噂程度しかしらない。
男が他の女と逃げて首吊り自殺したってことと、首を吊る為に天井の換気口を外して屋根裏の柱にトラロープをくくりつけていたということだけ。
43:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:00:23.17ID:0/7W0ZTJ.net
(ああ、天井裏に御札があったのはそういうことか)
と思った程度で収穫はなかったが、一応霊感者に報告することに。
すると、霊感者はこんなことを言ってました。
「直接関わりのない人でも、当時のことを思い出させるのに事足りる人との接触は感情を波立たせるのには充分。霊はどんなに時間が経ってても、当時の事を鮮明に覚えてるからこそ存在し続けることができるの。
だから、彼女にとっては炊事係であったそのお客さんの顔を見ただけで当時の感情がまた鮮明に蘇った。
もちろん男に捨てられた無念もね。
原因がわかればなんとかなると思うから、今晩またお伺いします。」
フットワークが軽くて助かる。
その晩も前回のように待ち合わせをし、いざ。
部屋に入ると相変わらず重苦しい空気。
誰もいるはずのない空間になにかの気配を感じました。
霊感者は落ち着いた声で質問を始めました。
「○○さん(お客さん)の姿を見て、思い出しちゃったの?」→yes
「でも、もう彼はいないのよ?ここの人たちを怖がらせてはダメでしょ?気持ちを落ち着かせてくれない?」→no
どうやら怒りで見境ないようだ…。
ここで、私に向かって
「どしよう?今回はちょっと収まらないかもね。」
「収まらないってこのままってことですか?」
「いや、このままにしておくと悪影響しかないだろうから、放っておくっては出来ないよ。」
「では、どうするんです?」
「不本意だけれど、お祓いするしか…」
(ちょっとまて、祓えるなら最初から祓ってくれればよかったのでは!?)
「一旦席を外しましょう」
といって、事務所に移動。
「○○さん、祓えるならさっさと祓ってくれってさっき思ったでしょ?」
「はい…。」
(見透かされてる…)
44:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:08:22.58ID:0/7W0ZTJ.net
「私には祓うほどの力はないけど、御札の力を借りれば祓うこともできるの。でも、強制的に排除すると、そこには霊的にぽっかりと穴が開いたような状態になって、あらたに別の霊が住み着きやすいの。だから無理にお祓いはしないで落ち着かせるのが私のスタイルなの。」
(共存てこういうことか…)
「でも、今回はそのお客さんのせいで収まりつかなそうだから、お祓いすることにします。その代わりに祓ったあと一年はあの部屋を霊的に清める必要があるので、月に一度は線香とお供えものを欠かさないようにね。」
「わかりました。お願いします。」
「実は、連絡をもらった時点でお祓い用の御札は用意してきてるの。これから始めるけどいい?」
「はい。(心の準備が必要なほど壮絶なものなのかな…)」
私の承諾を得ると、よいしょっと重い腰をあげるような動作をし、気が進まないような重い足取りで部屋に向かい始めました。
45:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:22:01.94ID:0/7W0ZTJ.net
部屋に着くと、手荷物から簡単なお供えキット(?)みたいなものを取りだし、セッティングしてから、
「申し訳ないのだけれど、貴方はここの人たちにとって忌み嫌われる存在となってしまいましたので、これから除霊させていただきます。願わくば、改心し成仏していただけることを切に願います。」
※ちょっと聞き取れないような難しい言い方だったけどこんな内容
その後、天井裏の御札を剥がし、代わりに持ってきた御札を貼ったと思ったら
「これで終わりました。」
「え?これだけ?」
「はい。なんかすごい御祈祷みたいなの想像してました?w」
「ええ、なんか憑依してぐへへへお前を殺してやるーとかそんなのを…」
「テレビの見すぎですねw実際にはこれだけで効果は発揮します。ああいうのは演出ですよw」
「そんなもんですか…w」
「そんなもんですwで、忘れてもらっては困るのですが…」
「ああ、線香とお供えものですね」
「はい、今日から一年は続けてください。半年もやれば充分なのですが、悪い霊が寄ってこないように念入りにお願いします。」
「あ!あの…。他にも2体ほどいるのですが…。」
「大丈夫ですよ。さっきの女性に寄ってきていた霊なので、いなくなったらまたさ迷ってどこかへいってしまうはずです。」
「……!ありがとうございます。これ、少ないですけどお礼です。」
「いえいえ、私はこれでお金を貰ってやっているわけではないので結構ですよw従業員さんたちにご馳走してあげてくださいw」
「いや、そういうわけには。では、ご飯でも奢らせてください。」
47:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:30:36.86ID:0/7W0ZTJ.net
「あ、気が緩んだらお腹が空いてきたと思ってたんですよねwラーメンでも奢ってもらおうかなw」
「え?ラーメンて今朝の6時ですよwファミレスくらいしか開いてないかとw」
「ファミレスにもラーメンあるでしょ♪」
で、ファミレスで二人で朝っぱらからラーメンと餃子を食べてお開きw
それからしばらくの間、極稀に階段のヤツがいるくらいで、ハイヒールはいなくなり、その階段のヤツも半年も過ぎた頃にはいつのまにかいなくなってました。
居なくなると居なくなるで、なんだか寂しい気がしてくるのが不思議。
それでも言い付け通りに一年は供養(?)を続け、その後ほどなくして私は退職しました。
霊が原因ではないのだけれど、一年は経って今回の騒動に決着がついたと思ったときに、なんとなく気持ちが冷めてしまったからです。
ちなみに、店長のときの私の給料は手取り33万しかありませんでしたw
ボーナスも業績不振からもう何年も出ていなく、世間の風当たりも強いわりに魅力のある仕事とは思えなくなったので。
49:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:37:30.83ID:0/7W0ZTJ.net
最後に
パチンコ店はなにかとこのような霊話を聞きますが、たぶん事実のものも多いと思います。
事件後も、下心ありで何度か霊感者の方とお話したのですが、パチンコはギャンブル場のなかでも特に負のエネルギーが満ちているとのこと。
店長だった私だからこそ解るのですが、1日の売り上げが1000万あったとして、そのうち200万~300万は粗利として抜いてるんですから、そりゃそうです。
この中で月間プラスにできる人なんて極々僅かの一握りの豪運の持ち主か生業としてるプロの人だけです。
そんな場所には霊が集まりやすく、しかも質の悪いのが特に集まりやすいのだとか。
パチンコ好きな方はのめり込み過ぎないようにお気をつけください。。。
48:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:36:35.53ID:fOLQfei2.net
後日談は?
53:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:42:09.85ID:0/7W0ZTJ.net
後日談というかなんというか、私がいた頃は横ばいを維持していたのですが、辞めたあとは業績悪化が止まらず、1パチ専門店になって延命措置をしたものの、今では1パチですら客が飛んでしまっており虫の息だそうです。
1パチ専門店なんて儲けないですからねw
人件費や経費は4円と変わらないのに、儲けは1/4なんだしw
大手の併設店は1パチにも新台バンバン入れてくるから、専門店は生き残れないw
54:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:45:24.10ID:L5lATyLg.net
よくトイレで客が首吊るからね
55:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)13:46:37.18ID:fOLQfei2.net
霊感ある美人さんとは付き合えなかった?
59:名も無き被検体774号+@\(^o^)/[sage]2016/10/10(月)14:04:48.96ID:0/7W0ZTJ.net
>>55
ええ、残念ながらご婦人でした;
引用元:パチ屋で体験した除霊話をダラダラと書き綴るスレ
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1476057705/
.
怖い話をおくれ
2016.10.19 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:ミドルキック@\(^o^)/[]2016/09/13(火)21:46:29.12ID:Jnn7cRTC0.net
暇なんだよ
3:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)21:55:51.62ID:XJkOwUho0.net
ミズガミ様という怖い?話があるが聞く?
4:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)21:56:24.96ID:7OEF/QWN0.net
きく
5:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:00:06.93ID:RXTYc6fI0.net
俺が夜勤中に実際に体験した話とかは需要あるかな?
6:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:00:27.08ID:7OEF/QWN0.net
それもきく
7:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:01:19.43ID:qxI+OOceO.net
>>3>>5
チャットじゃあるまいしいちいち聞くなよ鬱陶しい
書きたきゃ書け
誘い受けは要らん
8:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:01:56.03ID:XJkOwUho0.net
多分長くなるからまとめて書き込む。少し時間がかかるぞ
9:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:02:52.59ID:7OEF/QWN0.net
怒らないで~(o´・ω・`o)
寝れなくなるくらい怖いのは前以て言ってね
翌朝読むから(o´・ω・`o)
10:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:13:52.93ID:RXTYc6fI0.net
>>6
>>7
すまねえ
俺は田舎の福祉施設で働いてるんだけど大体週1のペースで夜勤があるんだ
20時から翌日7時まで1人っきりなんだけど書類まとめたり夜間日誌書いたりが終わるとまあ暇でさ。
スマホいじったりしてたら急に音の鳴るオモチャから童謡が流れてきた
見た目ボロボロだし、電池少なくなると鳴ることがたまにあるから~なんて思ってたけどやっぱり気味悪いから電池抜こうとしたら電池入ってなかった。
12:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:24:33.08ID:RXTYc6fI0.net
空き部屋から話し声がしたって泣いてる職員もいたな
俺は霊感がないから、センサーで流れるトイレが誰も居ないのに流れたりとか職員トイレで踏ん張ってたらノックされたりくらいしかないな
最初は驚いたけど今では
「はいってまーす」
とか言っちゃう
22:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[hage]2016/09/14(水)01:10:36.62ID:05IwHat30.net
>>12
センサーのトイレは洗浄の為に定期的に水が流れるよ
俺も一人夜勤の時に初めて遭遇した時はビビりまくったわ
23:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:12:59.75ID:E9T9ukAY0.net
>>22臭い抑える為に流れるんだっけか
俺もああいう便器が世に出回り始めた時は機能知らなくてすごい怖かったわ・・・
13:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:29:09.39ID:XJkOwUho0.net
これは俺の知人が体験したことなんだが、知人(以下A)が小学生の頃、親戚の葬式のために他の県まで行った時の話だ。
Aは夏休み中ということもあり、親戚の家に長期滞在(といっても3泊4日程度)する事になっていた。
滞在する予定の親戚の家は過疎化が進んだ町にあって、周囲には森や神社などの自然と古いものが多く残っていたらしい。
当時は携帯ゲームなんて気の利いたものは無いわけで当然遊ぶ手段は外で体を動かすことに限られる。
でも知らない土地で好きに遊べるわけもなく困っていたらしい。
それを見かねたのか最初からその予定だったのか、親戚の叔母さんが近所の子供2人(小学生)と自分の孫(中学生)をAに紹介して遊ぶように促したんだと。
それでAは小学生の2人(以下BとC)と中学生(以下D)と遊ぶことになった。
生意気なBとCやお兄さんぶるDと遊んでみると何故か気が合ってすぐに仲良くなったそうだ。
親戚の家に泊まって3日目。
遊べるのも最後という日に、思い出を残したいとAが言った。
それを聞いたDは、良いものがあるとBやC含めて教えたんだ。
B、C、Dが住んでる町は東南から北西にかけて山に囲まれてるんだが、北東にある山の中の古い神社には縁の下を掘ると昔のお金(銅銭とか)が出てくるのでそれを記念にしようとのこと。
前日は弱い雨が降ってて地面が緩いから簡単に掘れるだろうし、珍しい物だから俺も欲しいとそういうことらしい。
乗り気になったABCはすぐに支度をして自転車に乗って神社には向かって移動した。(AはDのお古の自転車を使ったらしい)
神社までの山道は以外と整備されてて通りやすく、側には小川が流れてて綺麗な光景だったそう。
自転車で20分くらい走るとボロい鳥居と神社が見える。
小川は神社の中にも繋がってて、池みたいな水の溜まり場と小さい滝があって神聖な感じだったらしい。
まあそんな事は気にせずに4人は早速スコップを持って縁の下を掘り始めた。
14:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:02:29.38ID:XJkOwUho0.net
すると5分も掘るとお金が結構出てくる。
1人あたり3枚ほど手に入れたところでAがおかしなことに気がついた。
当然、神社の縁の下には地面に柱が伸びて突き刺さってるんだが、真ん中の柱の周りだけが何故か陥没してたんだと。
Dも今までそんな事は無かったと言ったが、雨で地面が緩いからそうなったんじゃないかって話してた。
BとCがそこを掘ってみようと言いだして掘り出すと気にはなっていたAとDも一緒になって掘り始めた。
陥没してたところは個人用の防空壕みたいな作りになってて、以外と広い。
ただ雨の水分のせいかジトッとしてた。
穴の奥には錆びた金属製の箱があって、中にお宝でも入ってるんじゃないかとDがその箱を上に引き上げた。
縁の下からも出て、改めて箱を観察すると高さ縦横が10×10×20くらいの小さい箱で、4本の足のうち一本は欠けたのか無くなっていたと。
『********』と何か書いてあったが殆ど読めず、興味も無かったので開けようとした。
鍵がかかっている様子は無かったけど錆びてしまって開かなかったのでスコップで無理やりこじ開けたらしい。
中には紅白の布が敷いてあって、カタツムリの殻と干からびた蛇の死骸?が入っててそれを覗き込んでた4人はガッカリしたらしい。
でもCが自分の近所の家にそういうよく分からない物を集めてるおじさんがいるから持って帰ってお菓子かなんかと交換してもらおうと言いだした。
AとDは君悪がって反対したが、BはCに賛同し結局押し負けて持ち帰ることになった。
Dの自転車のカゴに箱をいれ、銅銭などはBが巾着に入れると4人は神社から出て町に帰った。
4人は家に帰らずそのままCの言ったおじさんの家に箱を持って行った。おじさんは他所の町から来た人で、元は会社のお偉いさんだったらしい。
骨董品やら珍しい物やらを集めて静かに眺めていたいということで引退後に引っ越して来たと聞いた。
おじさんは箱を見つけた経緯を聞くと眉を顰めていたがやはり気になるらしく箱を眺め始めた。
開けたり閉めたりひっくり返したりするうちに気に入ったのか、譲ってくれと言ってきた。
AとDは最初からその気だし、BとCはお菓子をせしめたりして満足していたので譲って自分たちは帰ることになった。
15:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:07:21.08ID:XJkOwUho0.net
銅銭は全員に同じ数だけ分配して、各自の家に帰ることになった。
AはDと帰る家が同じなのだが、2人の間に会話は無かった。
家に帰るとDはAを自室に連れ込んで話をしようと言いだした。
Aも箱のことを不気味に感じていたのでにもなく頷いた。
AもDも怖くなったので風呂や食事も共にして、夜も同じDの部屋で寝ることになった。
叔母やAの両親はDと離れるのが辛いのだろうと快諾した。
夜、AもDも言いようのない不安さを感じていたので寝ることが出来なかった。
窓から月明かりだけが差す静かな部屋の中で2人はジッと黙っていた。
すると不意に外からズルっ、ズルっと音が聞こえ出す。
なにか滑りにくい物を無理やり引きずったような音がしたそうだ。
Aは布団を頭まで被って目を閉じたが、Dは恐る恐る窓に近づいて外を見て、そして固まった。
だがすぐに動き出してAを小声で呼ぶ。
Aは恐々しながらDに連れられて窓から外を見たんだと。
すると外には大きな殻(甲羅?)を背負った真っ白い大蛇がいた。
全長は尻尾が途中で見えないので分からないが顔だけで自動車くらい大きかったらしく、全身がヌラヌラと滑っていたと。
大蛇は窓から覗いているAとDをチラッと見ると何事も無かったかのようにスッと消えたらしい。
2人は安心感より先に背筋が凍ったような不安を感じて倒れ込むように布団に横になりそのまま寝てしまった。
16:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:08:37.01ID:XJkOwUho0.net
朝起きると2人は着替えだけしてすぐに家を飛び出してBとCの様子を見に行った。
すると、顔を真っ青にしたBとCが出てきて思わず抱きついた。
2人はうわ言のように、蛇が、とか水が、とか言っていたが実際に直接何かされた訳ではなく幻(夢?)のようなものを見せられたと言っていた。
そして大きなことを背負った真っ白い大蛇も見たらしい。
4人は昨日箱を譲ったおじさんの家にも行った。
呼び出しをしても誰も出てこないどころか家全体がぬめっている気がする。
扉を引いてみると、鍵はかかってないのか簡単に開いた。
だが、扉があくとヌラヌラした液体(ローションみたいなものらしい)が流れてきて、家の中まで水浸しになっていたらしい。
おじさんは家のどこにもおらず、昨日譲った箱もどこにも無かった。
町の人も異常に気がついたのか大捜索が始まったが、結局おじさんも箱も見つからなかった。
17:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:09:06.73ID:XJkOwUho0.net
4人は町の人に何をしたのか聞かれ、全てを答えた。
すると、町長が話を聞いて倒れた。そのまま土下座して謝り始めた。
「ミズガミ様申し訳ございません。申し訳ございません申し訳ございません申し訳ございません………」
こんな感じだったらしい。
4人は正気になった町長と親に手を取られ神社に再び向かうことになった。
町長と親は鳥居をくぐらず、4人だけで神社の縁の下に言って謝ってこいとのこと。
4人とももう完全に恐怖で震えていたが、町長の必死の形相や親の怒り顔が怖く渋々縁の下に入って謝ることに。
縁の下に入ると、昨日の穴がそのまま残っているだけど、穴の周囲にヌラヌラした液体が大量にあってそこに数えるのも馬鹿馬鹿しいほどのカタツムリがいたらしい。
そして穴の中には昨日町に持ち帰ったはずの箱が変わらない様子でそこに合ったと。
背筋が凍り、ゾッとした4人はパニックになったように謝ると転び泥まみれになりながら縁の下から這い出して急いで鳥居をくぐって外に出た。
振り返ると縁の下からは真っ白い大蛇が顔を出して4人を見ていた。
大人たちには見えなかったのかAたちは色々と叫んでいたらしい。
そこでAは気を失って詳しい展開はここまででよく分からない。
だが後に聞いた話によるとあの蛇は「ミズガミ様」という昔の土地神なんだそうだ。
自分の御神体(金属の箱に入っていたもの)に危険が加わると加えた者に制裁を与えてまた引きこもるらしい。
5年に一度神社でヒッソリと供養?を行うだけで町は水害に襲われたことはないと。
比較的温厚な神様で良かったが、これが違う神様だったらどうなっていたかは分からないらしい。
それと箱を譲ったおじさんは神社の中の池で発見され、そのまま意識は戻っていないらしい。
24:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:16:08.81ID:E9T9ukAY0.net
ネトゲのPT入れなくて暇だったから2年前怖かった出来事投下する
25:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:21:46.37ID:E9T9ukAY0.net
接客業♂ 2階建てのアパートで一人暮らししてたんだけど
ちな3部屋づつの2階建てなので全部で6部屋分の何処にでもあるようなアパートね
自分の部屋は103号室で1階の一番端っこの部屋やった
26:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:29:57.09ID:E9T9ukAY0.net
1階は 自分の部屋の隣の102号室に背丈が少し低い童顔巨乳のお姉さん(かなり好みだったので実は狙ってた)
101号室には40代の明るい感じの気さくなおばちゃん
2階の201は礼儀正しくてちょっと私とは距離があったアラサーのお姉さん(顔は普通)
202に私が怖い体験をさせられる事になったものすごい汚いおっさん
203号室、私の真上の部屋は恐怖体験時は空きだった
28:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:36:45.83ID:E9T9ukAY0.net
202号室のおっさんがとにかくまー汚くて愛想も悪いおっさんだった
私が住み始める前からいたみたいなんだけど、挨拶に粗品持っていって挨拶してる最中に粗品ひったくるように奪って私が
「ご迷惑おかけするかもしれませんが・・・」
って話してる最中に
「あいあい」
と面倒くさそうに話さえぎってドア閉められた時は
あー仲良くできそうにないわーってイラっとしてた
29:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:39:43.04ID:E9T9ukAY0.net
ゴミ出しの時とか買い物帰りのおっさんとすれ違う事もあったから挨拶してもちょっと低めのどこ見てるのかわからん視線で無視
なんか口はもごもご動いてた気はするが何しゃべってんのかわからなくて
割と住み始めてすぐのあたりから私も関わりたくなくなったので挨拶すらしなくなった
30:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:42:46.99ID:E9T9ukAY0.net
他のおばちゃんとお姉ちゃんズ達とは普通に仲良かった
趣味の釣りとかでアジとか釣りまくっておすそわけに行ったら皆でアジフライぱーりーとかしたりアパート前でバーベキューとか飲み会とかハーレムだった
好かれたかったのはロリ巨乳お姉さんだけだけれども
31:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:47:54.21ID:E9T9ukAY0.net
ハーレム中によく202おっさんの悪口で盛り上がってた
人の悪口って楽しいよね
一番長くアパートに住んでるおばちゃんよりも前から202おっさんは住んでるみたいで最初から感じ悪い態度だったらしい
私と同じで皆生理的に気持ち悪いのもあって関わらないようにしてたので202おっさんは事は誰もよく知らなかった
33:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:52:24.95ID:E9T9ukAY0.net
202おっさんは髪の毛がたまに脂が固まったようなパリパリ髪してたりよく来ているベージュのシャツの脇腹あたりに黄色い膿みたいなシミがついてたりと
浮浪者みたいなおっさんだったわ
夜中にたまにゴリゴリと何してるかわからない音出してうざいとハーレム中に普通顔お姉さんが愚痴ってたりしてた
騒ぎたてる程迷惑でもなかったし、何より話かけたくもないので放置してたとか
34:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:54:03.62ID:E9T9ukAY0.net
そんなおっさんがある日いきなり鍋持って訪ねてきて
カレー作りすぎたから
と言って差し入れしてきた
これまでろくに関わってないのに意味不明すぎ気持ち悪すぎで普通にトイレに全部流した
35:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:58:00.57ID:E9T9ukAY0.net
触りたくなかったけどちゃんと返さなきゃかなーと洗って202号室の部屋前においといた
部屋におっさんいたかもしれなかったけど会いたくなかったので置いといた
その3日後くらいにまた訪ねてきたのだけどドアの覗き穴から覗いておっさんなのを確認して居留守決めこんで数十分後にドア開けたらカレー鍋が置いてあった
後でおばちゃん達に聞いたけど 今度はアパート住人全員に配ってたらしい
36:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:03:01.89ID:E9T9ukAY0.net
私も他の住人も気持ち悪くてトイレに流したんだけど
普通顔お姉さんは怖いものみたさでカレーの具を物色してたらしいんだけど
具のじゃがいもさんの中にエグいものをみつけたらしい
37:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:07:11.43ID:E9T9ukAY0.net
じゃがいもさんの中に飲み薬とかのカプセルがあってその中に黒いブツブツしたものとクリーム色の粉が入ってたとか
黒い方のブツブツは毛を刻んだものって見てすぐわかったらしい
クリーム色の粉は後々おっさんが白状するんだけど爪をすり鉢で粉状にしたものだったとか
38:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:14:29.01ID:E9T9ukAY0.net
話聞いて
うげえええええええええ
ってなったわ
私その頃転勤間近だったので訴えるのとか面倒だし私事態への被害はないし証拠はトイレに流しちゃったしで何も関わらずにそのままさっさと転勤しちゃったのだけど
おばちゃんお姉ちゃんズはあたり前だけど怒り心頭で傷害罪?だったかな?
で訴えおこしてた戦ったらしい
39:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:18:01.71ID:E9T9ukAY0.net
長いよね
ごめん
思い返すだけで気持ち悪い
茹であがってもない硬いじゃがいもにカプセルとか絶対バレるだろうに・・・
あのおっさん何がしたかったんやろ・・・
(続きは『続きを読む』をクリック)
暇なんだよ
3:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)21:55:51.62ID:XJkOwUho0.net
ミズガミ様という怖い?話があるが聞く?
4:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)21:56:24.96ID:7OEF/QWN0.net
きく
5:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:00:06.93ID:RXTYc6fI0.net
俺が夜勤中に実際に体験した話とかは需要あるかな?
6:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:00:27.08ID:7OEF/QWN0.net
それもきく
7:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:01:19.43ID:qxI+OOceO.net
>>3>>5
チャットじゃあるまいしいちいち聞くなよ鬱陶しい
書きたきゃ書け
誘い受けは要らん
8:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:01:56.03ID:XJkOwUho0.net
多分長くなるからまとめて書き込む。少し時間がかかるぞ
9:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:02:52.59ID:7OEF/QWN0.net
怒らないで~(o´・ω・`o)
寝れなくなるくらい怖いのは前以て言ってね
翌朝読むから(o´・ω・`o)
10:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:13:52.93ID:RXTYc6fI0.net
>>6
>>7
すまねえ
俺は田舎の福祉施設で働いてるんだけど大体週1のペースで夜勤があるんだ
20時から翌日7時まで1人っきりなんだけど書類まとめたり夜間日誌書いたりが終わるとまあ暇でさ。
スマホいじったりしてたら急に音の鳴るオモチャから童謡が流れてきた
見た目ボロボロだし、電池少なくなると鳴ることがたまにあるから~なんて思ってたけどやっぱり気味悪いから電池抜こうとしたら電池入ってなかった。
12:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/09/13(火)22:24:33.08ID:RXTYc6fI0.net
空き部屋から話し声がしたって泣いてる職員もいたな
俺は霊感がないから、センサーで流れるトイレが誰も居ないのに流れたりとか職員トイレで踏ん張ってたらノックされたりくらいしかないな
最初は驚いたけど今では
「はいってまーす」
とか言っちゃう
22:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[hage]2016/09/14(水)01:10:36.62ID:05IwHat30.net
>>12
センサーのトイレは洗浄の為に定期的に水が流れるよ
俺も一人夜勤の時に初めて遭遇した時はビビりまくったわ
23:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:12:59.75ID:E9T9ukAY0.net
>>22臭い抑える為に流れるんだっけか
俺もああいう便器が世に出回り始めた時は機能知らなくてすごい怖かったわ・・・
13:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)22:29:09.39ID:XJkOwUho0.net
これは俺の知人が体験したことなんだが、知人(以下A)が小学生の頃、親戚の葬式のために他の県まで行った時の話だ。
Aは夏休み中ということもあり、親戚の家に長期滞在(といっても3泊4日程度)する事になっていた。
滞在する予定の親戚の家は過疎化が進んだ町にあって、周囲には森や神社などの自然と古いものが多く残っていたらしい。
当時は携帯ゲームなんて気の利いたものは無いわけで当然遊ぶ手段は外で体を動かすことに限られる。
でも知らない土地で好きに遊べるわけもなく困っていたらしい。
それを見かねたのか最初からその予定だったのか、親戚の叔母さんが近所の子供2人(小学生)と自分の孫(中学生)をAに紹介して遊ぶように促したんだと。
それでAは小学生の2人(以下BとC)と中学生(以下D)と遊ぶことになった。
生意気なBとCやお兄さんぶるDと遊んでみると何故か気が合ってすぐに仲良くなったそうだ。
親戚の家に泊まって3日目。
遊べるのも最後という日に、思い出を残したいとAが言った。
それを聞いたDは、良いものがあるとBやC含めて教えたんだ。
B、C、Dが住んでる町は東南から北西にかけて山に囲まれてるんだが、北東にある山の中の古い神社には縁の下を掘ると昔のお金(銅銭とか)が出てくるのでそれを記念にしようとのこと。
前日は弱い雨が降ってて地面が緩いから簡単に掘れるだろうし、珍しい物だから俺も欲しいとそういうことらしい。
乗り気になったABCはすぐに支度をして自転車に乗って神社には向かって移動した。(AはDのお古の自転車を使ったらしい)
神社までの山道は以外と整備されてて通りやすく、側には小川が流れてて綺麗な光景だったそう。
自転車で20分くらい走るとボロい鳥居と神社が見える。
小川は神社の中にも繋がってて、池みたいな水の溜まり場と小さい滝があって神聖な感じだったらしい。
まあそんな事は気にせずに4人は早速スコップを持って縁の下を掘り始めた。
14:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:02:29.38ID:XJkOwUho0.net
すると5分も掘るとお金が結構出てくる。
1人あたり3枚ほど手に入れたところでAがおかしなことに気がついた。
当然、神社の縁の下には地面に柱が伸びて突き刺さってるんだが、真ん中の柱の周りだけが何故か陥没してたんだと。
Dも今までそんな事は無かったと言ったが、雨で地面が緩いからそうなったんじゃないかって話してた。
BとCがそこを掘ってみようと言いだして掘り出すと気にはなっていたAとDも一緒になって掘り始めた。
陥没してたところは個人用の防空壕みたいな作りになってて、以外と広い。
ただ雨の水分のせいかジトッとしてた。
穴の奥には錆びた金属製の箱があって、中にお宝でも入ってるんじゃないかとDがその箱を上に引き上げた。
縁の下からも出て、改めて箱を観察すると高さ縦横が10×10×20くらいの小さい箱で、4本の足のうち一本は欠けたのか無くなっていたと。
『********』と何か書いてあったが殆ど読めず、興味も無かったので開けようとした。
鍵がかかっている様子は無かったけど錆びてしまって開かなかったのでスコップで無理やりこじ開けたらしい。
中には紅白の布が敷いてあって、カタツムリの殻と干からびた蛇の死骸?が入っててそれを覗き込んでた4人はガッカリしたらしい。
でもCが自分の近所の家にそういうよく分からない物を集めてるおじさんがいるから持って帰ってお菓子かなんかと交換してもらおうと言いだした。
AとDは君悪がって反対したが、BはCに賛同し結局押し負けて持ち帰ることになった。
Dの自転車のカゴに箱をいれ、銅銭などはBが巾着に入れると4人は神社から出て町に帰った。
4人は家に帰らずそのままCの言ったおじさんの家に箱を持って行った。おじさんは他所の町から来た人で、元は会社のお偉いさんだったらしい。
骨董品やら珍しい物やらを集めて静かに眺めていたいということで引退後に引っ越して来たと聞いた。
おじさんは箱を見つけた経緯を聞くと眉を顰めていたがやはり気になるらしく箱を眺め始めた。
開けたり閉めたりひっくり返したりするうちに気に入ったのか、譲ってくれと言ってきた。
AとDは最初からその気だし、BとCはお菓子をせしめたりして満足していたので譲って自分たちは帰ることになった。
15:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:07:21.08ID:XJkOwUho0.net
銅銭は全員に同じ数だけ分配して、各自の家に帰ることになった。
AはDと帰る家が同じなのだが、2人の間に会話は無かった。
家に帰るとDはAを自室に連れ込んで話をしようと言いだした。
Aも箱のことを不気味に感じていたのでにもなく頷いた。
AもDも怖くなったので風呂や食事も共にして、夜も同じDの部屋で寝ることになった。
叔母やAの両親はDと離れるのが辛いのだろうと快諾した。
夜、AもDも言いようのない不安さを感じていたので寝ることが出来なかった。
窓から月明かりだけが差す静かな部屋の中で2人はジッと黙っていた。
すると不意に外からズルっ、ズルっと音が聞こえ出す。
なにか滑りにくい物を無理やり引きずったような音がしたそうだ。
Aは布団を頭まで被って目を閉じたが、Dは恐る恐る窓に近づいて外を見て、そして固まった。
だがすぐに動き出してAを小声で呼ぶ。
Aは恐々しながらDに連れられて窓から外を見たんだと。
すると外には大きな殻(甲羅?)を背負った真っ白い大蛇がいた。
全長は尻尾が途中で見えないので分からないが顔だけで自動車くらい大きかったらしく、全身がヌラヌラと滑っていたと。
大蛇は窓から覗いているAとDをチラッと見ると何事も無かったかのようにスッと消えたらしい。
2人は安心感より先に背筋が凍ったような不安を感じて倒れ込むように布団に横になりそのまま寝てしまった。
16:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:08:37.01ID:XJkOwUho0.net
朝起きると2人は着替えだけしてすぐに家を飛び出してBとCの様子を見に行った。
すると、顔を真っ青にしたBとCが出てきて思わず抱きついた。
2人はうわ言のように、蛇が、とか水が、とか言っていたが実際に直接何かされた訳ではなく幻(夢?)のようなものを見せられたと言っていた。
そして大きなことを背負った真っ白い大蛇も見たらしい。
4人は昨日箱を譲ったおじさんの家にも行った。
呼び出しをしても誰も出てこないどころか家全体がぬめっている気がする。
扉を引いてみると、鍵はかかってないのか簡単に開いた。
だが、扉があくとヌラヌラした液体(ローションみたいなものらしい)が流れてきて、家の中まで水浸しになっていたらしい。
おじさんは家のどこにもおらず、昨日譲った箱もどこにも無かった。
町の人も異常に気がついたのか大捜索が始まったが、結局おじさんも箱も見つからなかった。
17:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/13(火)23:09:06.73ID:XJkOwUho0.net
4人は町の人に何をしたのか聞かれ、全てを答えた。
すると、町長が話を聞いて倒れた。そのまま土下座して謝り始めた。
「ミズガミ様申し訳ございません。申し訳ございません申し訳ございません申し訳ございません………」
こんな感じだったらしい。
4人は正気になった町長と親に手を取られ神社に再び向かうことになった。
町長と親は鳥居をくぐらず、4人だけで神社の縁の下に言って謝ってこいとのこと。
4人とももう完全に恐怖で震えていたが、町長の必死の形相や親の怒り顔が怖く渋々縁の下に入って謝ることに。
縁の下に入ると、昨日の穴がそのまま残っているだけど、穴の周囲にヌラヌラした液体が大量にあってそこに数えるのも馬鹿馬鹿しいほどのカタツムリがいたらしい。
そして穴の中には昨日町に持ち帰ったはずの箱が変わらない様子でそこに合ったと。
背筋が凍り、ゾッとした4人はパニックになったように謝ると転び泥まみれになりながら縁の下から這い出して急いで鳥居をくぐって外に出た。
振り返ると縁の下からは真っ白い大蛇が顔を出して4人を見ていた。
大人たちには見えなかったのかAたちは色々と叫んでいたらしい。
そこでAは気を失って詳しい展開はここまででよく分からない。
だが後に聞いた話によるとあの蛇は「ミズガミ様」という昔の土地神なんだそうだ。
自分の御神体(金属の箱に入っていたもの)に危険が加わると加えた者に制裁を与えてまた引きこもるらしい。
5年に一度神社でヒッソリと供養?を行うだけで町は水害に襲われたことはないと。
比較的温厚な神様で良かったが、これが違う神様だったらどうなっていたかは分からないらしい。
それと箱を譲ったおじさんは神社の中の池で発見され、そのまま意識は戻っていないらしい。
24:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:16:08.81ID:E9T9ukAY0.net
ネトゲのPT入れなくて暇だったから2年前怖かった出来事投下する
25:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:21:46.37ID:E9T9ukAY0.net
接客業♂ 2階建てのアパートで一人暮らししてたんだけど
ちな3部屋づつの2階建てなので全部で6部屋分の何処にでもあるようなアパートね
自分の部屋は103号室で1階の一番端っこの部屋やった
26:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:29:57.09ID:E9T9ukAY0.net
1階は 自分の部屋の隣の102号室に背丈が少し低い童顔巨乳のお姉さん(かなり好みだったので実は狙ってた)
101号室には40代の明るい感じの気さくなおばちゃん
2階の201は礼儀正しくてちょっと私とは距離があったアラサーのお姉さん(顔は普通)
202に私が怖い体験をさせられる事になったものすごい汚いおっさん
203号室、私の真上の部屋は恐怖体験時は空きだった
28:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:36:45.83ID:E9T9ukAY0.net
202号室のおっさんがとにかくまー汚くて愛想も悪いおっさんだった
私が住み始める前からいたみたいなんだけど、挨拶に粗品持っていって挨拶してる最中に粗品ひったくるように奪って私が
「ご迷惑おかけするかもしれませんが・・・」
って話してる最中に
「あいあい」
と面倒くさそうに話さえぎってドア閉められた時は
あー仲良くできそうにないわーってイラっとしてた
29:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:39:43.04ID:E9T9ukAY0.net
ゴミ出しの時とか買い物帰りのおっさんとすれ違う事もあったから挨拶してもちょっと低めのどこ見てるのかわからん視線で無視
なんか口はもごもご動いてた気はするが何しゃべってんのかわからなくて
割と住み始めてすぐのあたりから私も関わりたくなくなったので挨拶すらしなくなった
30:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:42:46.99ID:E9T9ukAY0.net
他のおばちゃんとお姉ちゃんズ達とは普通に仲良かった
趣味の釣りとかでアジとか釣りまくっておすそわけに行ったら皆でアジフライぱーりーとかしたりアパート前でバーベキューとか飲み会とかハーレムだった
好かれたかったのはロリ巨乳お姉さんだけだけれども
31:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:47:54.21ID:E9T9ukAY0.net
ハーレム中によく202おっさんの悪口で盛り上がってた
人の悪口って楽しいよね
一番長くアパートに住んでるおばちゃんよりも前から202おっさんは住んでるみたいで最初から感じ悪い態度だったらしい
私と同じで皆生理的に気持ち悪いのもあって関わらないようにしてたので202おっさんは事は誰もよく知らなかった
33:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:52:24.95ID:E9T9ukAY0.net
202おっさんは髪の毛がたまに脂が固まったようなパリパリ髪してたりよく来ているベージュのシャツの脇腹あたりに黄色い膿みたいなシミがついてたりと
浮浪者みたいなおっさんだったわ
夜中にたまにゴリゴリと何してるかわからない音出してうざいとハーレム中に普通顔お姉さんが愚痴ってたりしてた
騒ぎたてる程迷惑でもなかったし、何より話かけたくもないので放置してたとか
34:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:54:03.62ID:E9T9ukAY0.net
そんなおっさんがある日いきなり鍋持って訪ねてきて
カレー作りすぎたから
と言って差し入れしてきた
これまでろくに関わってないのに意味不明すぎ気持ち悪すぎで普通にトイレに全部流した
35:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)01:58:00.57ID:E9T9ukAY0.net
触りたくなかったけどちゃんと返さなきゃかなーと洗って202号室の部屋前においといた
部屋におっさんいたかもしれなかったけど会いたくなかったので置いといた
その3日後くらいにまた訪ねてきたのだけどドアの覗き穴から覗いておっさんなのを確認して居留守決めこんで数十分後にドア開けたらカレー鍋が置いてあった
後でおばちゃん達に聞いたけど 今度はアパート住人全員に配ってたらしい
36:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:03:01.89ID:E9T9ukAY0.net
私も他の住人も気持ち悪くてトイレに流したんだけど
普通顔お姉さんは怖いものみたさでカレーの具を物色してたらしいんだけど
具のじゃがいもさんの中にエグいものをみつけたらしい
37:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:07:11.43ID:E9T9ukAY0.net
じゃがいもさんの中に飲み薬とかのカプセルがあってその中に黒いブツブツしたものとクリーム色の粉が入ってたとか
黒い方のブツブツは毛を刻んだものって見てすぐわかったらしい
クリーム色の粉は後々おっさんが白状するんだけど爪をすり鉢で粉状にしたものだったとか
38:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:14:29.01ID:E9T9ukAY0.net
話聞いて
うげえええええええええ
ってなったわ
私その頃転勤間近だったので訴えるのとか面倒だし私事態への被害はないし証拠はトイレに流しちゃったしで何も関わらずにそのままさっさと転勤しちゃったのだけど
おばちゃんお姉ちゃんズはあたり前だけど怒り心頭で傷害罪?だったかな?
で訴えおこしてた戦ったらしい
39:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/09/14(水)02:18:01.71ID:E9T9ukAY0.net
長いよね
ごめん
思い返すだけで気持ち悪い
茹であがってもない硬いじゃがいもにカプセルとか絶対バレるだろうに・・・
あのおっさん何がしたかったんやろ・・・
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