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T大学山岳部のリーダー
2013.02.08 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
※管理人注:「避難小屋」がすべて「非難小屋」と誤変換されていたためこちらで修正しました。
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:06.85 ID:DVIBnR9G0
学生時代、友人が所属していたT大学山岳部に、代々伝わるという話である。
ある年の三月、T大学山岳部は新人三人を連れて、東北のY岳で冬山訓練を行った。
三月といえば、平野ではそろそろ新芽も顔を出し、春の息吹が聞こえ始める季節だが、高山はいまだ深い雪の世界である。
メンバーは新人が三人、リーダーと副リーダーの三年生が二人。
合計五名の雪山山行だった。
先頭に副リーダーが立って、膝まで埋まる雪をラッセルし、真中に新人の三人を挟んでリーダーが隊列の最後尾についた。
新人三人も高校時代から山に通っており、高山ではないが冬山も経験していたので、快調なテンポで五人は雪の尾根を登った。
ところが五合目を過ぎた辺りから灰色の雲が空を覆い始め、六合目を過ぎて雪が舞い始めた。
天気はなおも下るという予報もあったため、パーティは小休止を取り、先に進むかあるいは撤退するか、リーダーと副リーダーがミーティングを行ったが、結局リーダーの判断でこのまま山頂を目指す事になった。
しかし、この後、雪は本降りとなり、八合目を過ぎた頃には猛烈な風も加わり始めて横殴りの吹雪になり、一歩前に進むことも困難な状態に陥ってしまった。
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:39.86 ID:DVIBnR9G0
前を歩く部員の姿も確認出来ないようなホワイトアウトに近い状態の中で、リーダーは山頂を目指す決断をしたことに後悔しながらも、前を歩く新人たちに懸命に声を掛けながら前進を続け、周りが暗くなり始めた午後の四時過ぎに何とかY岳の肩にある避難小屋に辿り着いた。
雪に埋まった扉を懸命にこじ開け、先頭を歩いていた副リーダーが雪崩込むように避難小屋の中に飛び込む。
わずかに遅れてふたり目… そして三人目…。
さらに五分ほどして、最後尾を歩いていたリーダーが、全身雪まみれになってが避難小屋に入ってきた。
「あれ? 小泉はどうした? 」
副リーダーが荒い息を吐きながら、防寒着の雪を払っているリーダーに聞いた。
「なに? やつは来ていないのか!? 」
副リーダーの顔を見返して、雪を払っていたリーダーの手が止った。
隊列の四番目、つまりリーダーの前を歩いていたはずの新人の小泉がまだ小屋に着いていないだ。
「ちくしょう!はぐれたか!? 」
そう叫ぶと、リーダーは座る間もなく再びピッケルを手にして小屋を飛び出した。
「俺もいくよ! 」
副リーダーが後を追おうとして腰を上げた。
「おまえは新人達の面倒をたのむ。なあに。ここに着くほんの十分くらい前に後ろから声を掛けて、前に小泉がいる事を確認しているんだ。すぐに見つかるさ」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:08:45.76 ID:DVIBnR9G0
そう言って副リーダーを避難小屋に戻し、リーダーは目を開けるのも辛くなるような猛吹雪の中に姿を消した。
避難小屋に残った三人が一言も声を出す事もなく固唾を飲んでいると、二十分程して小屋の入り口でドーンという大きな音がしていきなり扉が開き、吹雪といっしょに白い塊が避難小屋の中に転がり込んできた。
それは新人の小泉だった。肩で荒い息をし、それでも自力で立ち上がり
「すみません。途中で道を逸れてしまったようです」
と荒い息といっしょに吐き出すように副リーダーに言った。
小屋の中にホッとする空気が流れたが、それも一瞬のことだった。
「おまえ、リーダーに会わなかったのか?」
新人のひとりが小泉に聞いた。
「リーダーがどうかしたのか?」
小泉が聞き返す。
「さっき、おまえを探しに飛び出して行ったんだ」
「えっ!?」
ニ重遭難…。
四人の頭に不吉な言葉が浮んだ。
副リーダーと新人のひとりが装備を整えて、小屋の扉をこじ開ける。
ブワァァ~~~ッ!
もの凄い勢いで風と雪が小屋の中に吹き込み、目を開ける事もできない状況だ。
何より小屋の外は、すでに日が落ちかけていた。
「くそう…」
副リーダーは歯を食いしばって小さく唸ると、ゆっくりと小屋の扉を閉めた。
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:06.85 ID:DVIBnR9G0
学生時代、友人が所属していたT大学山岳部に、代々伝わるという話である。
ある年の三月、T大学山岳部は新人三人を連れて、東北のY岳で冬山訓練を行った。
三月といえば、平野ではそろそろ新芽も顔を出し、春の息吹が聞こえ始める季節だが、高山はいまだ深い雪の世界である。
メンバーは新人が三人、リーダーと副リーダーの三年生が二人。
合計五名の雪山山行だった。
先頭に副リーダーが立って、膝まで埋まる雪をラッセルし、真中に新人の三人を挟んでリーダーが隊列の最後尾についた。
新人三人も高校時代から山に通っており、高山ではないが冬山も経験していたので、快調なテンポで五人は雪の尾根を登った。
ところが五合目を過ぎた辺りから灰色の雲が空を覆い始め、六合目を過ぎて雪が舞い始めた。
天気はなおも下るという予報もあったため、パーティは小休止を取り、先に進むかあるいは撤退するか、リーダーと副リーダーがミーティングを行ったが、結局リーダーの判断でこのまま山頂を目指す事になった。
しかし、この後、雪は本降りとなり、八合目を過ぎた頃には猛烈な風も加わり始めて横殴りの吹雪になり、一歩前に進むことも困難な状態に陥ってしまった。
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:39.86 ID:DVIBnR9G0
前を歩く部員の姿も確認出来ないようなホワイトアウトに近い状態の中で、リーダーは山頂を目指す決断をしたことに後悔しながらも、前を歩く新人たちに懸命に声を掛けながら前進を続け、周りが暗くなり始めた午後の四時過ぎに何とかY岳の肩にある避難小屋に辿り着いた。
雪に埋まった扉を懸命にこじ開け、先頭を歩いていた副リーダーが雪崩込むように避難小屋の中に飛び込む。
わずかに遅れてふたり目… そして三人目…。
さらに五分ほどして、最後尾を歩いていたリーダーが、全身雪まみれになってが避難小屋に入ってきた。
「あれ? 小泉はどうした? 」
副リーダーが荒い息を吐きながら、防寒着の雪を払っているリーダーに聞いた。
「なに? やつは来ていないのか!? 」
副リーダーの顔を見返して、雪を払っていたリーダーの手が止った。
隊列の四番目、つまりリーダーの前を歩いていたはずの新人の小泉がまだ小屋に着いていないだ。
「ちくしょう!はぐれたか!? 」
そう叫ぶと、リーダーは座る間もなく再びピッケルを手にして小屋を飛び出した。
「俺もいくよ! 」
副リーダーが後を追おうとして腰を上げた。
「おまえは新人達の面倒をたのむ。なあに。ここに着くほんの十分くらい前に後ろから声を掛けて、前に小泉がいる事を確認しているんだ。すぐに見つかるさ」
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:08:45.76 ID:DVIBnR9G0
そう言って副リーダーを避難小屋に戻し、リーダーは目を開けるのも辛くなるような猛吹雪の中に姿を消した。
避難小屋に残った三人が一言も声を出す事もなく固唾を飲んでいると、二十分程して小屋の入り口でドーンという大きな音がしていきなり扉が開き、吹雪といっしょに白い塊が避難小屋の中に転がり込んできた。
それは新人の小泉だった。肩で荒い息をし、それでも自力で立ち上がり
「すみません。途中で道を逸れてしまったようです」
と荒い息といっしょに吐き出すように副リーダーに言った。
小屋の中にホッとする空気が流れたが、それも一瞬のことだった。
「おまえ、リーダーに会わなかったのか?」
新人のひとりが小泉に聞いた。
「リーダーがどうかしたのか?」
小泉が聞き返す。
「さっき、おまえを探しに飛び出して行ったんだ」
「えっ!?」
ニ重遭難…。
四人の頭に不吉な言葉が浮んだ。
副リーダーと新人のひとりが装備を整えて、小屋の扉をこじ開ける。
ブワァァ~~~ッ!
もの凄い勢いで風と雪が小屋の中に吹き込み、目を開ける事もできない状況だ。
何より小屋の外は、すでに日が落ちかけていた。
「くそう…」
副リーダーは歯を食いしばって小さく唸ると、ゆっくりと小屋の扉を閉めた。
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ああ それは たぶん わたしの おじさんです/(^o^)\
2013.01.30 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
734 本当にあった怖い名無し sage 2013/01/26(土) 01:22:57.78 ID:quSeY3370
大学生の時、友達と飲みに行ったら変な人に会った。
一瞬こっちを見てぎょっとした顔されたんだけど、すぐに顔をそらし微妙に距離を取りつつチラ見してくる
多分初対面だしおかしいなと思ってこっちから声かけてみたら、知り合いかと思ったがそんな事はなかったぜ!
じろじろ見て本当にごめんなさい失礼しましたすんませんでしたと謝られた。
悪い人じゃなさそうだったんで一緒に飲んだ。
その後仲良くなってたまに遊んだりするようになったんだけど、ある時申し訳なさそうにとんでもない事言われた
実はスーツにネクタイにひらひらフリフリのミニスカートで頭にレースのリボンみたいなのつけたケバい化粧の男が後ろにいる、見た目は完全にヤバイ霊だけど何故か悪い感じがしない。
むしろ人が良さそうな感じで一体何なのかわからない、と。
ああ それは たぶん わたしの おじさんです/(^o^)\
735 本当にあった怖い名無し sage 2013/01/26(土) 01:24:09.21 ID:quSeY3370
超ノリのいい叔父さんが家に泊まりがけで遊びに来た時。
酔った勢いで化粧してヘッドドレスつけてスカートはいて女装ごっこーwwww
とかやって盛り上がりつつそのまま寝た。
そして翌朝起きてすぐに脳溢血で突然倒れそのまま亡くなった。
そのまま、つまり女装ごっこのまんまで。
叔父さんには小さい頃からよく遊んでもらってた。
色々心配してくれたり相談にのってくれたり、本当に良い人だった。
だから死後も気にかけてくれてると思うと嬉しい…んだけど…
あの格好のままらしいのが居た堪れない。
で、今日数年振りにあの霊が見える友人と遭遇したので飲みに行った。
念のため聞いてみたけど叔父さんは色んな意味でそのままらしい。
一度墓前にメイク落しを供えてみたけど効果はなかったようだ。
私には霊感がないようで全く見えないから本当かどうかはわからない。
けどもし本当なら叔父さん何もできずにごめん。
大学生の時、友達と飲みに行ったら変な人に会った。
一瞬こっちを見てぎょっとした顔されたんだけど、すぐに顔をそらし微妙に距離を取りつつチラ見してくる
多分初対面だしおかしいなと思ってこっちから声かけてみたら、知り合いかと思ったがそんな事はなかったぜ!
じろじろ見て本当にごめんなさい失礼しましたすんませんでしたと謝られた。
悪い人じゃなさそうだったんで一緒に飲んだ。
その後仲良くなってたまに遊んだりするようになったんだけど、ある時申し訳なさそうにとんでもない事言われた
実はスーツにネクタイにひらひらフリフリのミニスカートで頭にレースのリボンみたいなのつけたケバい化粧の男が後ろにいる、見た目は完全にヤバイ霊だけど何故か悪い感じがしない。
むしろ人が良さそうな感じで一体何なのかわからない、と。
ああ それは たぶん わたしの おじさんです/(^o^)\
735 本当にあった怖い名無し sage 2013/01/26(土) 01:24:09.21 ID:quSeY3370
超ノリのいい叔父さんが家に泊まりがけで遊びに来た時。
酔った勢いで化粧してヘッドドレスつけてスカートはいて女装ごっこーwwww
とかやって盛り上がりつつそのまま寝た。
そして翌朝起きてすぐに脳溢血で突然倒れそのまま亡くなった。
そのまま、つまり女装ごっこのまんまで。
叔父さんには小さい頃からよく遊んでもらってた。
色々心配してくれたり相談にのってくれたり、本当に良い人だった。
だから死後も気にかけてくれてると思うと嬉しい…んだけど…
あの格好のままらしいのが居た堪れない。
で、今日数年振りにあの霊が見える友人と遭遇したので飲みに行った。
念のため聞いてみたけど叔父さんは色んな意味でそのままらしい。
一度墓前にメイク落しを供えてみたけど効果はなかったようだ。
私には霊感がないようで全く見えないから本当かどうかはわからない。
けどもし本当なら叔父さん何もできずにごめん。
事故死した嫁さん
2013.01.30 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
931 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/25(金) 20:15:30.71 ID:3KAN41FU (1/3)
事故死した嫁さんの幽霊が出て来た事
それが透けてもなくてごく普通に生きてる人間みたいだった事
こういう幻覚を数ヶ月も見つつ普通に暮らしてた事
病院に行ったら見れなくなると思って必死で隠してた事
934 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/25(金) 20:22:20.25 ID:3KAN41FU (2/3)
ことことうるさかったなすまんw
今は全然だわ
もう10年くらい前の話だしな
940+2 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/25(金) 23:08:49.35 ID:3KAN41FU (3/3)
普通に暮らすしかなかったからなー
俺が見てる嫁さんは幻覚なんだって自覚はあったから
なんてかほんと、やもめ男の普通の生活を送るしかなかった
会話は出来なかったし、俺の言ってる事に特に反応もなかった
基本はにこにこしながら棒立ちで俺を見てるだけだけだったよ
一度だけ飯食ってる俺の前に、生きてる時みたいに座ってた
これは嬉しすぎて泣けて、飯食えないくらい号泣してしまったら
そのせいだろうなー二度とそういう事はなかったな
この辺が幻覚ってか俺の想像力の限界だったみたいだw
943+1 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/26(土) 00:39:39.51 ID:f3tdiaOM
うん、悪くなかったどころかそれがあったから
会社も行けたし生活もちゃんとしていけたんだ
幻覚の嫁さんの笑顔見てたら自堕落な事は出来なかったよ
まだ新婚でかっこ付けてる時期だったしなw
変に気持ち悪がられないのが嬉しいよ、ありがとな
あと、嫁さんが成仏したんだろうって書いてくれた奴もありがとう
事故死した嫁さんの幽霊が出て来た事
それが透けてもなくてごく普通に生きてる人間みたいだった事
こういう幻覚を数ヶ月も見つつ普通に暮らしてた事
病院に行ったら見れなくなると思って必死で隠してた事
934 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/25(金) 20:22:20.25 ID:3KAN41FU (2/3)
ことことうるさかったなすまんw
今は全然だわ
もう10年くらい前の話だしな
940+2 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/25(金) 23:08:49.35 ID:3KAN41FU (3/3)
普通に暮らすしかなかったからなー
俺が見てる嫁さんは幻覚なんだって自覚はあったから
なんてかほんと、やもめ男の普通の生活を送るしかなかった
会話は出来なかったし、俺の言ってる事に特に反応もなかった
基本はにこにこしながら棒立ちで俺を見てるだけだけだったよ
一度だけ飯食ってる俺の前に、生きてる時みたいに座ってた
これは嬉しすぎて泣けて、飯食えないくらい号泣してしまったら
そのせいだろうなー二度とそういう事はなかったな
この辺が幻覚ってか俺の想像力の限界だったみたいだw
943+1 :おさかなくわえた名無しさん [↓] :2013/01/26(土) 00:39:39.51 ID:f3tdiaOM
うん、悪くなかったどころかそれがあったから
会社も行けたし生活もちゃんとしていけたんだ
幻覚の嫁さんの笑顔見てたら自堕落な事は出来なかったよ
まだ新婚でかっこ付けてる時期だったしなw
変に気持ち悪がられないのが嬉しいよ、ありがとな
あと、嫁さんが成仏したんだろうって書いてくれた奴もありがとう
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